サイトアイコン That's Movie Talk!

ネバーランド Finding Neverland (2004)

劇作家ジェームス・マシュー・バリーが、1904年に発表した舞台劇の「ピーター・パン」創作秘話を物語にした作品。
ある未亡人一家と出会った劇作家が子供時代を思いながら夢の世界”ネバーランド”を舞台にした”ピーター・パン”の物語を完成させるまでを描く、監督マーク・フォースター、主演ジョニー・デップケイト・ウィンスレットジュリー・クリスティラダ・ミッチェルダスティン・ホフマンフレディ・ハイモア他共演による心温まる感動のヒューマン・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ヒューマン)

ジョニー・デップ / Johnny Depp 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:マーク・フォースター

製作総指揮
ゲイリー・ビンコウ
ニール・イズラエル
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
マイケル・サイ
製作
ネリー・ベルフラワー
リチャード・N・グラッドスタイン
原案:アラン・ニー”The Man Who Was Peter Pan”
脚本:デヴィッド・マギー
撮影:ロベルト・シェイファー
編集:マット・チェス
美術・装置
ジェマ・ジャクソン
トリシャ・エドワーズ
衣装デザイン:アレクサンドラ・バーン
音楽:ヤン・A・P・カチュマレク

出演
ジェームス・マシュー・バリージョニー・デップ
シルヴィア・ルウェイン・デイヴィスケイト・ウィンスレット
エマ・デュ・モーリエ:ジュリー・クリスティ
メアリー・アンセル・バリー:ラダ・ミッチェル
チャールズ・フローマンダスティン・ホフマン
ピーター・ルウェイン・デイヴィスフレディ・ハイモア
アーサー・コナン・ドイルイアン・ハート
ピーター・パン:ケリー・マクドナルド
ミスター・ジャスパー:マッケンジー・クルック
ジョージ・ルウェイン・デイヴィスニック・ラウド
ジャック・ルウェイン・デイヴィスジョー・プロスペロ
マイケル・ルウェイン・デイヴィス:ルーク・スピル

アメリカ/イギリス 映画
配給 ミラマックス
2004年製作 100分
公開
イギリス:2004年10月29日
北米:2004年11月12日
日本:2005年1月15日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $51,676,610
世界 $116,766,560


アカデミー賞 ■
第77回アカデミー賞

・受賞
作曲賞
・ノミネート
作品
主演男優(ジョニー・デップ)
脚色・編集・美術・衣装デザイン賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1903年のロンドン
劇作家ジェームス・マシュー・バリー(ジョニー・デップ)は、新作「リトル・メアリー」が公演され、観客の反応を舞台裏で気にしていた。

舞台は大失敗に終わり、ジェームスやプロデューサーのチャールズ・フローマン(ダスティン・ホフマン)は、落胆するものの、次回で挽回することを誓う。

翌日、ジェームスは、気晴らしに散歩に出ようと思い、妻メアリー(ラダ・ミッチェル)を誘うが断られ、一人で公園に向かう。

そこでジェームスは、4人の男の子の母親で、未亡人のシルヴィア・ルウェイン・デイヴィス(ケイト・ウィンスレット)に出会う。
...全てを見る(結末あり)

シルヴィア一家と打ち解けたジェームスは、彼女らの前で寸劇を披露するが、喜ぶ一家の中で、三男ピーター(フレディ・ハイモア)だけが、冷めた目でジェームスを見ていた。

帰宅したジェームスが、公園での出来事をメアリーに話すと、彼女は、演劇界の顔役エマ・デュ・モーリエ(ジュリー・クリスティ)の娘だという、シルヴィアと家族を食事に招待する提案をする。

翌日、公園にいたジェームスの元に、ピーターが一人で現れ、母シルヴィアは風邪でこられないため、彼に家に来て欲しいと伝え、ジェームスはそれを承諾する。

シルヴィアの自宅を訪ねたジェームスは、子供達と遊んでいたのだが、ピーターが兄弟達と喧嘩を始めてしまう。

ピーターが、父親の死以後心を閉ざしてしまっていることをシルヴィアジェームスに話す。

後日、母親デュ・モーリエ夫人を含め、シルヴィア一家を食事に招待したジェームスだったが、メアリーは夫人に見下されてしまう。

さらにメアリーは、シルヴィアの子供達と遊ぶをジェームスに不満を感じ始める。

デュ・モーリエ夫人も、子供と遊びまわるジェームスを不審に思い、子供達を自分のルールで躾けようとする。

四六時中、空想の世界に身を投じているジェームスとそれを全く理解しないメアリーとの溝は深まっていく。

そんなジェームスは、シルヴィアの快活な子供達、そして早く大人になりたがっているピーターの様子を見ている間に、あるイメージが湧いてくる。

ジェームスは、プロデューサーのフローマンに、少年と妖精が主人公の、次回作について説明を始めるが、焦点がボケているとしか思ってもらえなかった。

やがて、ジェームスシルヴィアの関係や、彼の子供達に接する態度などが世間の噂となる。

ジェームスはそんな噂を気にもせず、シルヴィア一家を郊外の別荘に連れて行き、海賊遊びに興ずる。

新しい舞台のリハーサルが始まったジェームスは、別荘でピーターが考えた劇を見ることになる。

しかし、その最中にシルヴィアが発作を起こし、何の病気かわからないまま真実を知らされないピーターは、再び心を閉ざしてしまう。

シルヴィアは、検査を受けるべきだというジェームスの忠告を聞き入れなかった。

アメリカ先住民の扮装をして、シルヴィアの家に現れたジェームスは、家族に干渉しないようにと、居合わせたデュ・モーリエ夫人から忠告されてしまう。

帰宅したジェームスは、シルヴィアと子供達のために書いた彼の新作を読んだメアリーから、その物語の夢の世界、”ネバーランド”に連れて行って欲しかったと言われる。

リハーサルに現れた、シルヴィアの子供達を舞台で遊ばせていたジェームスは、長男のジョージ(ニック・ラウド)の母を思う態度を見て、彼が”大人”になったことに気づき、シルヴィアに検査を受けさせるように説得させようとする。

その後、ジョージは舞台で手を骨折してしまい、シルヴィアが検査を受けなければ、ギブスをつけないと言い張る。

シルヴィアは、自分の病気が進行していることをジェームスに伝え、仕方なく検査を受けることを承諾する。

そして、ジェームスの新作「ピーター・パン」は初日を迎えるが、劇場に出かける支度をしていたシルヴィアが、発作を起こしてしまう。

ジェームスは、施設の子供達25人を劇場に招待し、待ち焦がれたピーターを迎える。

舞台が始まると、ジェームスは劇場を出てシルヴィアの元に向かうが、デュ・モーリエ夫人が彼を追い払おうとする。

しかし、ジョージがそれを制止し、ジェームスを家に招き入れる。

子供達と過ごす時間が短いことを悟っていたシルヴィアは、ジェームスに、自分も”ネバーランド”を見てみたいということを伝える。

その頃、劇場では、その斬新な内容と楽しさで、子供達を含めた観客は驚嘆の目で舞台を見つめていた。

劇場に戻ったジェームスは、妻メアリーが来ているのに気づき、彼女はシルヴィアと子供達がいなければ、この素晴らしい舞台はありえなかったことを夫に伝え、彼の元から去っていく。

舞台は幕を閉じ、観客達はそれを絶賛し、ピーターは自分達の夏の出来事を劇にした物語を、”魔法のようだ”と表現してジェームスに感謝する。

ピーターは、自分を主人公”ピーター・パン”のモデルだと言う観客達に対し、”ピーター・パン”は、ジェームスだと言葉を返す。

症状が悪化したシルヴィアのために、ジェームスは、彼女の自宅の居間で”ピーター・パン”の舞台を再現する。

ジェームスは、シルヴィアを夢の世界”ネバーランド”に招待する。

やがてシルヴィアは亡くなり、ジェームスは、彼女の遺言に従い、デュ・モーリエ夫人と共に子供達の後見人になる決心をする。

そしてジェームスは、”ネバーランド”に行ったシルヴィアに、いつでも会いに行けばいいと、ピーターに優しく語りかける。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1903年のロンドン
劇作家ジェームス・マシュー・バリーは、新作「リトル・メアリー」の舞台が大失敗に終わり、プロデューサーのフローマンと共に落胆する。
挽回を誓ったジェームスは、気晴らしに散歩でかけ、公園で4人の男の子の母親で、未亡人シルヴィア・ルウェイン・デイヴィスに出会う。
シルヴィア一家と親交を持ったジェームスだったが、三男ピーターだけが、冷めた目で彼を見ていた。
ピーターを気にかけるジェームスは、一家と親しくなる間に、ある物語のイメージが沸いてくる。
しかし、世間では、ジェームスシルヴィアの関係や、彼の子供達に接する態度などが噂になってしまう・・・。
__________

第77回アカデミー賞では作品賞をはじめ7部門にノミネートされ、ヤン・A・P・カチュマレクの、清らかで美しい音楽が、作曲賞を受賞した。
・ノミネート
作品
主演男優(ジョニー・デップ)
脚色・編集・美術・衣装デザイン賞

醜い大人達の嫉妬などに苦悩しながら、夢物語である”ピーター・パン”を誕生させた主人公の、子供のような純真な人物像を、ジョニー・デップは見事に演じ切り、抑え気味で説得力のある素晴らしい演技を見せてくれる。

4人の子供達と過ごせる限られた時間を知りたくないために、病を隠し検査も拒否する辛い立場の未亡人を演じた、ケイト・ウィンスレットの重厚な演技も涙を誘う。

涙をためる表情が実に愛らしい、三男ピーターを演ずるフレディ・ハイモア、娘や子供達そして主人公に全く理解を示さないシルヴィア(K・ウィンスレット)の母ジュリー・クリスティ、主人公の妻ラダ・ミッチェル、興業主チャールズ・フローマン役のダスティン・ホフマン、そして舞台のピーター・パン役を演ずるケリー・マクドナルドなどが共演している。


モバイルバージョンを終了