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ファイティング・ファミリー Fighting with My Family (2019)

プロレスラー”サラヤ”ペイジ”ナイト”が”WWE”のリングに立ち夢を叶えるまでを描く、製作、監督、脚本スティーヴン・マーチャント、主演フローレンス・ピューレナ・ヘディニック・フロストジャック・ロウデンヴィンス・ヴォーンドウェイン・ジョンソン他共演のスポーツ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(スポーツ)

ドウェイン・ジョンソン / Dwayne Johnson / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:スティーヴン・マーチャント

製作
ケヴィン・ミッシャー
ドウェイン・ジョンソン
ダニー・ガルシア
スティーヴン・マーチャント
マイケル・J・ルイジ
製作総指揮
アンディ・バーマン
ハイラム・ガルシア
ダニエル・バトセク
トレイシー・ジョセフス
デヴィッド・コス
ロードリ・トーマス
原作:マックス・フィッシャー”The Wrestlers: Fighting with My Family”
脚本:スティーヴン・マーチャント
撮影:レミ・アデファラシン
編集:ナンシー・リチャードソン
音楽:ヴィク・シャルマ

出演
サラヤ”ペイジ”ナイトフローレンス・ピュー
サラヤ”ペイジ”ナイトテッサ・ブランチャード(スタント)
サラヤ・ナイト(少女期):トリ・エレン・ロス
ジュリア”スイート・サラヤ”ナイトレナ・ヘディ
パトリック”ローディ・ロッキー”ナイトニック・フロスト
ザック”ゾディアック”ナイトジャック・ロウデン
ハッチ・モーガン:ヴィンス・ヴォーン
ザ・ロックドウェイン・ジョンソン
ロイ・ナイトジェームズ・バロウズ
コートニー:ハンナ・レイ
エイプリル・ジャネットAJ・リー):セア・トリニダード
ジェリー=リン:キム・マトゥーラ
キルステン:アクィーラ・ゾール
マディソン:エリー・ゴンザルヴェス
ヒュー:スティーヴン・マーチャント
ダフネ:ジュリア・デイヴィス
本人:シェイマス
本人:ビッグ・ショー
本人:ザ・ミズ
本人:ジョン・シナ
本人:マイケル・コール
本人:ジェリー・ローラー
本人:ジョン・レイフィールド

イギリス/アメリカ 映画
配給
Lionsgate(イギリス)
MGM(北米)
ユニバーサル・ピクチャーズ(世界)
2019年製作 108分
公開
イギリス:2019年3月1日
北米:2019年2月22日
日本:2019年11月29日
製作費 $11,000,000
北米興行収入 $22,958,890
世界 $40,811,920


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
イングランドノーフォークノリッジ
プロレス一家のサラヤ・ナイト(トリ・エレン・ロス)と兄ザックは、ザ・ロックに憧れていた。

そんなサラヤは、レスラーの父パトリックニック・フロスト)と母ジュリアレナ・ヘディ)が運営するプロレス団体”WAW”に参加し、ザックと共にリングに上がる。

プロレスの魅力を知り成長したサラヤフローレンス・ピュー)は、才能を発揮してジュリアと対等に戦えるようになった。

ザックジャック・ロウデン)も人気者となり、一家は子供たちにレスリングを教えた。

子供たちを迎えに行ったザックは、ドラッグを売るエズや盲目の少年カラムも誘った。

長男ロイジェームズ・バロウズ)が服役中である変人家族と言われても気にしないサラヤは、ザックと共に子供たちにレスリングを教える。

ザックの恋人コートニーから話があると言われたサラヤは、彼女が妊娠したことを知り喜ぶ。

ザックはコートニーの両親を家に呼ぶことになり、それなりの対応をしてほしいとパトリックジュリアに頼む。

コートニーの両親ヒュー(スティーヴン・マーチャント)と妻ダフネ(ジュリア・デイヴィス)を家に招待したザックは、パトリックジュリアがいつもと変わらないために気まずい思いをする。

そこに”WWE”のコーチ、ハッチ・モーガン(ヴィンス・ヴォーン)から電話が入り、ロンドンで”スマックダウン”が開催されることを知ったザックサラヤは、トライアウトに誘われる。
...全てを見る(結末あり)

家族全員で喜ぶものの、ヒューとダフネはWWEの意味も分からない。

ザックサラヤは、プロレス界の頂点であるWWEの解説をして、自分たちの目標であることをヒューとダフネに伝える。

トライアウトに合格できなかったパトリックの前妻との息子ロイは、酒におぼれてケンカに明け暮れ、1人を昏睡状態にして服役中だった。

緊張しながらスマックダウンの会場に向かったザックサラヤは、ザ・ロックに出くわす。

憧れのザ・ロックに挨拶した2人は、映画の撮影で滞在中の彼がサプライズで登場することを知る。

2人は、自分たちもレスラーでありトライアウトのために来たことやWAWについても話し、ザックザ・ロックに助言を求める。

リング上のようなパフォーマンスを見せたザ・ロックは、人の真似はするなと2人に伝える。

ハッチに呼ばれたザックサラヤは、他のレスラーと共にWWEの心得を叩きこまれる。

サラヤは、リング名を”ペイジ”に変えたことをハッチに伝え、早速テストが始まる。

結果を伝えるハッチは、フロリダへ行き”NXT”育成に参加し、WWEに上がれるか決まると言いながら、ペイジだけを選ぶ。

ショックを受けたザックを気遣うペイジから、兄が不合格になった理由を訊かれたハッチは、言う必要はないと伝える。

納得できないペイジは自分も行かないと伝えるものの、ザックに説得されて行くことにする。

家族や仲間の元に戻ったザックは、ペイジだけが契約できたことを伝える。

ペイジは皆に祝福されるものの、ザックは複雑な思いだった。

出発の日、ザックは空港に行く気になれず、両親にペイジを任せて彼女に別れを告げる。

空港に着いたペイジは、ザックのことを気遣いながら、両親と仲間たちに見送られて旅立つ。

フロリダ
宿舎のホテルに向かったペイジは、同期のジェリー=リン(キム・マトゥーラ)、キルステン(アクィーラ・ゾール)、マディソン(エリー・ゴンザルヴェス)に歓迎される。

その後ペイジらは、ハッチの下、厳しいトレーニングを始め、毎日、脱落者が出た。

同じ頃ザックは、子供たちにレスリングを教えるものの、悶々とした日々が続く。

そんな中、コートニーが男の子を出産し、ザックは息子の誕生を手放しで喜ぶ気にはなれなかった。

ハッチは、ファン獲得に重要なマイクアピールもテストし、古臭いと言われたペイジは戸惑う。

ザックは、ハッチにビデオを送り感想を求めるが、相手にされずに苦悩する。

レスリング経験がない、モデルだったキルステンとまともにトレーニングできないペイジは苛立ち、彼女を殴ってしまう。

ハッチに謝罪しろと言われたペイジは反発するが、仕方なく指示に従う。

次第に孤立していくペイジは寂しくなり、両親とチャットで話し励まされる。

NXTのリングに上がったペイジは、美しいキルステンらとの容姿の差をファンにバカにされる。

マイクアピールでもキルステンに挑発されたペイジは、マイクを渡されるものの言葉が出なかった。

部屋に戻り涙するペイジザックに電話するものの、出てもらえなかった。

翌日ザックは、自分が迎えに来るのを待っていたエズらを無視して走り去る。

イメージチェンジすることを考えたペイジは、ピアスを外して髪をブロンドに染め、日焼けもしてキルステンらを驚かせる。

休暇を前に、皆を連れてビーチに向かったハッチは、激しいトレーニングをする。

ゴールできずハッチにリタイアを促されたペイジはそれを拒み、悪口を言っているように思えたキルステンらに八つ当たりする。

誤解だと言うキルステンは、4か月も会えない娘の写真を見せて、生活のために努力していることをペイジに伝える。

自分たちとまともに話もせず、レスラーでないために見下していると言われたペイジは、失言を後悔する。

ハッチから夢を訊かれたペイジは、WWEの王者になることだと答える。

その資格があると思うかと言われたペイジは、ザックのような本物のレスラーと組ませてほしいと伝える。

ザックはスターの引き立て役にしかなれないと言うハッチは、チャンスを与えるべきだと意見するペイジに、無理しても家族は崩壊し、彼はまともな人生を歩めないと伝える。

そんな人生をザックに選ばせたいか訊かれたペイジは、そうはならないと答えるものの、ハッチは、自分の経験から意見していると伝える。

体も心も弱く未熟だと言いながら、選ぶべきではなかったとペイジに伝えたハッチは、家族の興行に戻れと助言する。

帰国したペイジは、家族のクリスマス興行に参加し、ザックフロリダには戻らないことを伝える。

両親に紹介されたペイジは、ザックと共にリングに上がる。

パトリックから、最後にはペイジに勝たせろと指示されたザックは、彼女を徹底的に痛めつけてホールし、観客からブーイングを浴びる。

両親と共にザックを非難したペイジは、今ここでフロリダの件を話せと言われて戸惑う。

ペイジが諦めてやめたことを両親に伝えたザックは、その場を去る。

限界だと言うペイジは、厳しいトレーニングに耐えるものの眠れず、孤独で友達もいないので、家族といたいと両親に伝える。

パトリックから許さないと言われたペイジは去ろうとするが、彼女を引き留めたジュリアは、諦めれば必ず後悔すると伝えて説得する。

考えは変わらないペイジは、ジュリアから、ザックが帰らないというコートニーからの電話があったことを知らされ、両親と共に捜しに行く。

ジュリアから無理に戻らなくてもいいと言われたペイジは、パブの前でザックの車を見つける。

その場にいた男にケンカを売り暴れたザックは、現れたパトリックに制止され、ペイジに話しかけられる。

すべてをかけて必死に努力した結果、妹だけが選ばれたにも拘らず、その夢を捨てようとすることが理解できないザックは、自分は何も奪っていないと言うペイジに、落ちた理由を訊く。

魅力がないからであり、自分のせいではないと言うペイジは、息子と愛してくれるコートニーや子供たちのために生きることは、喝采を浴びることよりも立派だとザックに伝える。

WWEは自分の夢だったとザックに伝えたペイジだったが、それでもやめたと言われて言葉を失う。

家に戻り、パトリックから無理に戻らなくてもいいと言われたペイジは、紙で作ったチャンピオンベルトを手にしながら、夢について考える。

ブロンドをやめてフロリダに戻ったペイジはトレーニングに励み、キルステンらとの親交も深める。

NXTでも活躍したペイジらは、”レッスルマニア”に招待されることになり喜ぶ。

同じ頃、出所したロイは、恋人と両親に迎えられる。

レッスルマニア
会場でハッチに呼ばれたペイジは、ある部屋に案内される。

ディーヴァズ王座”決定戦が始まり、部屋にザ・ロックが現れたために驚くペイジは、家族に電話することになる。

レッスルマニア観戦中のパトリックは、ドウェイン・ジョンソンからの電話を冗談だと思い切ってしまう。

ペイジからの電話でドウェイン・ジョンソンが本物だと知ったパトリックは驚き、スピーカーホンで彼の話を聞く。

ドウェイン・ジョンソンは、ペイジNXTを去り、明日、”ロウ”でAJ・リーとタイトルを争いデビューすることをパトリックらに伝える。

パトリックらは感激し、家族は喜ぶ。

ドウェイン・ジョンソンに感謝したペイジは、友人のハッチのおかげだったことを知る。

義兄のロイとトレーニングするザックは、自分たちの妹が夢を叶えたことについて考える。

その後、エズを車に乗せたザックは、子供たちも迎えに行く。

ザックに誘われたカラムは、リングでレスリングを楽しむ。

出番を前に緊張するペイジは、ザックからの電話で励まされ、ハッチと共に会場に向かう。

ディーヴァズ王者のAJ・リーセア・トリニダード)が紹介され、パトリッジュリアザックや子供たちはテレビで観戦する。

ペイジが登場してリングに上がり、マイクを握った彼女は、大観衆を前に何も話せず、AJ・リーに挑発されて殴られる。

ゴングは鳴り、痛めつけられたペイジは反撃し、AJ・リーを破りタイトルを獲得する。

ペイジがチャンピオンベルトを渡される姿を見たザックらは興奮する。

マイクを手にしたペイジは、ノリッジ出身を誇りに思い、叶えた夢を家族や仲間たちに捧げると言いながらベルトを掲げる。

ペイジは、大観衆のペイジ・コールに応える。

その様子を見ていたザ・ロックとハッチは満足する。

パトリックは、ジュリアと共に感激して涙する。

リングを下りたペイジはキルステンらと抱き合い、目が合ったハッチに頷く。

息子を抱くザックは、画面に映るペイジを誇りに思う。
__________

史上最年少でディーヴァズ王者となったペイジは、”Women’s Revolution”を牽引し、WWEの女子レスラーの放送時間は増える。

ザックロイと組み、WAWで新人を育成し、視覚障害の生徒はプロレスラーになった。

ドウェイン”ザ・ロック”ジョンソンは、レスリング以外でも成功した。

パトリックの告知:WAWの株は現在でも取得可能。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
イングランドノーフォークノリッジ
プロレス団体”WAW”を運営する両親(パトリッ/ジュリア)に育てられたサラヤ・ナイトは、兄ザックと共にリングに上がり活躍する。
WWE”のコーチ、ハッチからトライアウトに誘われたサラヤは、リングネームをペイジにしてザックと共にそれに挑む。
その結果、ペイジだけがフロリダに行けることになり、ザックはショックを受ける。
現地に着いたペイジは”NXT”育成に参加し、ライバルと共に厳しいトレーニングを始めるのだが・・・。
__________

俳優でもあるスティーヴン・マーチャントが、製作、監督、脚本そして出演も兼ねた意欲作。

プロレスラー”サラヤ”ペイジ”ナイト”が、”WWE”のリングに立ち夢を叶えるまでを描くスポーツ・ドラマ。

2012年に放送されたドキュメンタリー”The Wrestlers: Fighting with My Family”を基に製作された作品でもある。

実話に基づく物語であり、”WWE”のスターだったドウェイン・ジョンソンが本人役で出演したことなども話題になった。

ドウェイン・ジョンソンと主人公のペイジザックの関係などは脚色されているが、クライマックスのディーヴァズ王者のAJ・リーペイジの対戦どは、なかなかリアルに描かれている。

主人公の家族を中心に描くイギリス人気質がよく出た演出と、パワフルでゴージャスなアメリカ文化が融合された見応えのある作品。
人情味あふれる内容に加え、クライマックスも盛り上がる感動のドラマでもあり、批評家からも絶賛された。

主演のフローレンス・ピューは、苦難に耐え”WWE”デビューの夢を叶える主人公サラヤ”ペイジ”ナイトを見事に演じている。

主人公のスタントを担当するプロレスラーのテッサ・ブランチャード、主人公の少女期トリ・エレン・ロス、主人公の両親をいい味で演ずる、母親ジュリア”スイート・サラヤ”ナイトレナ・ヘディと父親パトリック”ローディ・ロッキー”ナイトニック・フロスト、トライアウトで落とされ絶望しかける主人公の兄ザック”ゾディアック”ナイトを好演するジャック・ロウデン、その恋人ハンナ・レイ、主人公を鍛える”WWE”のコーチ役ヴィンス・ヴォーン、本人役で登場し主人公を励ますドウェイン”ザ・ロック”ジョンソン、主人公の義兄ロイ・ナイトジェームズ・バロウズ、主人公とタイトルを争うディーヴァズ王者エイプリル・ジャネットAJ・リー)のセア・トリニダード、主人公と共に厳しいトレーニングに耐えるキム・マトゥーラ、アクィーラ・ゾール、エリー・ゴンザルヴェス、ザックの恋人の両親スティーヴン・マーチャントジュリア・デイヴィス、本人役でシェイマスビッグ・ショーザ・ミズジョン・シナマイケル・コールジェリー・ローラージョン・レイフィールドなどが共演している。


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