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エクスポーズ Exposed (2016)

殺人事件の鍵を握る女性が体験する奇怪な現象と事件の担当刑事の捜査を描く、製作、出演キアヌ・リーヴス、監督、脚本ジー・マリク・リントン、主演アナ・デ・アルマスクリストファー・マクドナルドビッグ・ダディ・ケインミラ・ソルヴィノ他共演のスリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー

アナ・デ・アルマス / Ana de Armas / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ジー・マリク・リントン
製作
ロビン・ガーランド
キアヌ・リーヴス
ジー・マリク・リントン
脚本:ジー・マリク・リントン
撮影:トレヴァー・フォレスト
編集:メロディ・ロンドン
音楽:カルロス・ホセ・アルバレス

出演
イザベル・デラクルーズ:アナ・デ・アルマス
スコット・ギャルバン:キアヌ・リーヴス
ゲールウェイ警部補:クリストファー・マクドナルド
ジョナサン”ブラック”ジョーンズ:ビッグ・ダディ・ケイン
ジャニーン・カレン:ミラ・ソルヴィノ
ディブロンスキー:マイケル・リスポリ
サラ・ラミネス:メリッサ・リントン
ジョーイ・カレン:ダニー・ホック
ホセ・デラクルーズ:イスマエル・クルス・コルドバ
マニュエル”ロッキー”デラクルーズ:ゲイブ・ヴァルガス

アメリカ 映画
配給 Lionsgate Premiere
2016年製作 102分
公開
北米:2016年1月22日
日本:2016年7月25日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨーク
クラブにいたイザベル・デラクルーズ(アナ・デ・アルマス)は、ドミニカ系の夫ホセ(イスマエル・クルス・コルドバ)の弟マニュエル”ロッキー”(ゲイブ・ヴァルガス)と別れて地下鉄に向かう。

ホームで電車を待つイザベルは、ホームレスにぶつかりそうになり、ホセから贈られた指輪を落としてしまう。

それに気づかないイザベルは、ハイヒールのかかとの片方が折れる。

現れたアルビノの男が線路上に浮いて電車を確認したため、イザベルは驚いて動揺し、到着した車両に乗ることができない。

翌日、市警の刑事スコット・ギャルバン(キアヌ・リーヴス)は、地下鉄で相棒のジョーイ・カレン(ダニー・ホック)が殺されたため、現場に駆けつける。

スコットは、その場に現れて取り乱すジョーイの妻ジャニーン(ミラ・ソルヴィノ)を落ち着かせる。
...全てを見る(結末あり)

上司のゲールウェイ警部補(クリストファー・マクドナルド)に呼ばれたスコットは、相棒が殺されたために自分を気遣う彼から、サラ・ラミネス(メリッサ・リントン)と組むようにと言われる。

情報屋のウォレスを締め上げたたものの何もつかめなかったことを、スコットはゲールウェイに話す。

停職中だったジョーイがハーレムで捜査をしていたと言われたゲールウェイは疑問に思い、ジャニーンがショックを受けていることをスコットから知らされる。

ジャニーンにジョーイの殺害状況などを話したスコットは、現場に残されていたカメラで撮った、クラブ前の写真に写っている人物(イザベル他)を確認する。

現場付近の捜査を始めたスコットは、息子アンソニーからの電話の着信に気づくものの、それに出ようとしない。

買い物をして店から出たイザベルは、”天使”のようなアルビノの女性が目の前を通ったために驚く。

ジョーイの葬儀に参列したスコットは、妻に続き相棒まで亡くしたことを気の毒に思う同僚のディブロンスキー(マイケル・リスポリ)から息子のことを訊かれ、フロリダにいると答える。

保育士のイザベルは、少女エリサの元気がないために気にする。

ジョーイを恨んでいたと思われるジョナサン”ブラック”ジョーンズ(ビッグ・ダディ・ケイン)を連行したスコットは、それを追求する。

その後、情報屋のウォレスは殺害され、スコットは現場に向かう。

ロッキーら家族と共にイザベルは、イラクに赴任している軍人である夫ホセとネットで話をする。

ブラックは、ショーンが撮った写真に写っていたナルドから、一緒にいたロッキーの情報を得る。

ホセと二人で話したイザベルは、うまく説明できないがあるものを見たことを話す。

ゲールウェイと話したスコットは、卑劣であくどい男だったショーンには敵が多かったために、慎重に捜査を進めるよう指示される。

ショーンは罪な男だが、それが公になれば妻子が不幸になるとゲールウェイはスコットに伝える。

ブラックは無関係だと言われたスコットは、ジョーイに強請られていた可能性があるため動機はあると伝える。

FBIの監視下にあるブラックが殺人を犯すはずがないとゲールウェイから言われたスコットは、一応、納得する。

鑑識の結果を待つというスコットは、写真に写っていた女性(イザベル)が手掛かりになるかもしれないと考える。

通りを歩いていたイザベルの目の前に、アルビノの女性が再び現れる。

ナルドから、地下鉄で殺された刑事ショーンのことで警戒するようにと言われたロッキーは、自分は無関係だと伝える。

共に祈りを捧げる信頼する老女オルガと話したイザベルは、天使(アルビノの女性)が見えたのは、何か特別なことが起こる前触れかもしれないと言われる。

バスに乗っていたイザベルは、カウボーイ風の父親にエリサが手を引かれ嫌がっているのを目撃して下車する。

地下鉄の壁にも貼られていた、女性が持つバッグの目の絵を見たイザベルは動揺する。

ラミレスと共にジャニーンに会ったスコットは、ジョーイの過去が明るみに出たため、遺族年金の支給が打ち切られる可能性があることを伝える。

ジョーイがどれだけ気にかけていたか、息子の面倒も見てあげたことなどを話したジャニーンは、恩知らずだと言ってスコットを罵倒する。

その夜、急遽ホセが帰国することになったために、イザベルは喜ぶ。

翌日、ロッキーとナルドのことで聞き込みをしたスコットだったが、情報を得ることはできなかった。

突然の訃報が入り、ホセが戦闘中に死亡したことを知ったイザベルと家族は悲しむ。

ホセの遺体は帰国し、葬儀が行われる。

精肉店で働くロッキーは、店に現れたビッグ・ピートから警察の聞き込みがあったことを知らされ、ナルドがブラックに殺された可能性があると言われる。

スコットとラミレスは、イザベルと保育所を監視する。

エリサの母親が迎えに来ないために、イザベルは彼女を家に送る。

その後、妊娠したことを知ったイザベルは、あり得ないことだったために信じられない。

ジャニーンに会いに行ったスコットは誕生日を祝ってもらい、彼女に迫られる。

家族に妊娠したことを伝えたイザベルは、ホセが1年以上帰っていないために、彼を裏切ったと言われて批判される。

ベッドに向かったスコットだったが、夫のジョーイが悪の道に手を染め、ドミニカ系の青年(ロッキー)を犯したこともあるとジャニーンから知らされ、借りを忘れずに夫の名を汚さないようにと忠告される。

車の中で、アンソニーから送られてきた誕生日のカードを開けたスコットは、息子に電話をする。

事件が解決したら会いに行くと伝えたスコットは、同僚達に誕生日を祝ってもらったと話して電話を切り、息子の世話もできない自分を惨めに思う。

路上で出くわしたオルガに、無理を言ってお腹の子のために祈ってもらったイザベルは安心する。

店に現れたブラックから、警察にジョーイのことを話せと言われたロッキーは、自分が殺したと疑われていると話す彼に動じない。

実家に戻ったイザベルは両親と暮らすようになり、レストランでアルバイトもする。

イザベルは、現れた天使(アルビノ)の女性から、ロッキーに会いたいと言われる。

ロッキーに会いに行ったイザベルは、ビッグ・ピートらから、旅に出たと言われる。

関係者が次々と死亡しロッキーの行方が分からない現状をゲールウェイに話したスコットは、鍵はイザベルだと伝える。

イザベルを連行して署で話を聞けば、彼女は確実に殺されるとスコットは考え、ブラックを逮捕して留置する。

道路でカートを倒したホームレスに手を貸したイザベルは、あの時(地下鉄)に見たと言われる。

エリサを見かけたイザベルは、彼女の体の傷に気づき、暫く彼女と過ごす。

エリサという名前が好きだったと話すイザベルは、子供の時に友達に自分をそう呼ばせていたと話し、彼女を家に連れて行く。

ジャニーンに会い、ジョーイが撮ったイザベルの写真を見せたスコットは、知らない女だと言われる。

翌日、エリサを家に連れ帰ろうとしたイザベルは、嫌がる彼女を落ち着かせて、自分達を見つめる天使に気づく。

ブラックを釈放する考えのゲールウェイから、ジョーイがレイプした女性の写真を見せられたスコットは、彼女が被害を証言するらしいと言われる。

ジョーイがレイプ犯だったことはほぼ確実となったため、スコットは、捜査を終了することをゲールウェイから指示される。

釈放されたブラックは、ビッグ・ピートを脅してロッキーの居場所を知る。

ロッキーに銃を向けたブラックは、油断した隙に射殺される。

体の様子を気遣う父から、自分のために命を捧げてもいいと言われて抱きしめられたイザベルは、素直に喜べない。

現場に落ちていたハイヒールのかかとと共に指輪を調べたスコットは、”イザベル”と刻まれていることに気づく。

男の人が来ると言って動揺するエリサを落ち着かせたイザベルは、ナイフを持ってその場に向かう。
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クラブを出たイザベルは、護身用だと言うロッキーからナイフを渡されて地下鉄に向かう。

ホームでジョーイに襲われたイザベルは、暗闇に連れて行かれてレイプされる。

隙を見たイザベルは、ジョーイの背中をナイフで刺し、彼は線路に落ちる。

その様子をホームレスが目撃し、アルビノの男が線路を確認した後、瀕死のジョーイに電車が近づく。
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イザベルは父を刺殺し、それを知って取り乱す母に、父がエリサを襲ったと伝える。

エリサを抱きかかえるイザベルは、現れた天使に、なぜここに来たのかを問う。

ラミレスと共に現場に駆け付けたスコットは、放心状態のイザベルに近づく。

イザベルは、父親に虐待された過去を想いつつ、自分の子供時代の”エリサ”の幻覚を見えていたのだった。

その後、礼拝堂で祈りを捧げるイザベルは、傍らにいたオルガが姿を消したことを確認して、自分に起きたこと全てを受け入れる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
クラブで楽しみ帰宅するために地下鉄に向かったイザベル・デラクルーズは、宙に浮くアルビノの男などを目撃する奇怪な体験をする。
翌日、相棒の刑事ジョーイが地下鉄で殺害されたために現場に駆け付けたスコット・ギャルバンは、直ちに捜査を始める。
汚職警官であり敵が多かったジョーイの捜査は複雑な展開を見せ、スコットは、未亡人となった友人でもあるジョーイの妻ジャニーンを気遣う。
イラクに派兵されている軍人である夫ホセと連絡を取り合うイザベルは、度々起きる不思議な現象を気にしながら日々を送っていた。
現場に残されたジョーイのカメラで撮影された写真をチェックしたスコットは、それに写っていた女性(イザベル)が事件の鍵を握ると考えるのだが・・・。
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主演はアナ・デ・アルマスということになっているため、製作を兼ねるキアヌ・リーヴスは、やや控えめな役柄を演じている。

二人は前年の「ノック・ノック」(2015)でも共演し、建築家であるキアヌ・リーヴスを誘惑して翻弄する女性を演ずる、アナ・デ・アルマスの魅力が印象に残る作品だった。

キューバ出身のアナ・デ・アルマスは、「ノック・ノック」同様、本作でもスペイン語を話し、ドミニカ系家族の一員として重要な役柄を印象深く好演している。

主人公が、過去に父親から受けた虐待のトラウマの影響により見る幻覚の秘密が明かされていく物語は面白いのだが、ジー・マリク・リントンの脚本に深みがないため、サスペンス・スリラーとしての緊迫感に欠ける演出が残念だ。

過去に受けた虐待のトラウマにより、現実から離れた幻覚に悩まされる主人公を演ずるアナ・デ・アルマス、妻を亡くし息子とも離れて暮らす辛い立場のまま事件捜査を行う刑事のキアヌ・リーヴス、その上司クリストファー・マクドナルド、刑事殺害を疑われるギャングのボス、ビッグ・ダディ・ケイン、刑事である夫(ダニー・ホック)を殺害される妻のミラ・ソルヴィノ、スコット(キアヌ・リーヴス)の同僚刑事マイケル・リスポリ、スコットの相棒メリッサ・リントン、主人公の夫アナ・デ・アルマス、その弟ゲイブ・ヴァルガスなどが共演している。


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