2004年に発表された、ローラ・リップマン”Every Secret Thing”の小説を基に製作された作品。 幼児誘拐犯として疑われる前科がある2人の少女の行動と事件捜査を描く、製作フランシス・マクドーマンド、監督エイミー・J・バーグ、主演ダイアン・レイン、エリザベス・バンクス、ダコタ・ファニング、ダニエル・マクドナルド、ネイト・パーカー、コモン他共演の犯罪ドラマ。 |
・フランシス・マクドーマンド / Frances McDormand / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:エイミー・J・バーグ
製作
アンソニー・ブレグマン
フランシス・マクドーマンド
製作総指揮
ステファニー・アズピアズー
アショク・アムリトラジ
マイケル・ベダーマン
ケヴィン・フレイクス
ラジ・ブリンダー・シン
原作:ローラ・リップマン”Every Secret Thing”
脚本:ニコール・ホロフセナー
撮影:ロブ・ハーディ
編集
ロン・パテイン
ビリー・マクミリン
音楽:ロブ
出演
ヘレン・マニング:ダイアン・レイン
ナンシー・ポーター刑事:エリザベス・バンクス
ロニー・フラー:ダコタ・ファニング
アリス・マニング:ダニエル・マクドナルド
ケヴィン・ジョーンズ刑事:ネイト・パーカー
デヴリン・ハッチ:コモン
ポール・ポーター:コリン・ドネル
エヴリン・フラー:エイミー・トリビー
デイヴ・フラー:ビル・セイジ
シンシア・バーンズ:レネイ・エリース・ゴールズベリイ
ディラン・ラムセス:ジェイデン・マイケル
ライアン・フラー:セバスチャン・ビーコン
メアリー・ペイジ:クレア・フォーリー
ペイジ夫人:ペイジ・キング
ロドリゴ:ジュリト・マッカラム
クラリス:トニー・パタノ
ウォーレン・バーンズ:ジェイソン・ペンダーグラフト
マヴィーン・リトル:サラ・ソコロヴィッチ
トミー:ジャック・ゴア
ロニー・フラー(幼少期):エヴァ・グレース・ケルナー
アリス・マニング(幼少期):ブリン・ノルクィスト
ジーン:リリー・ピルブラッド
アメリカ 映画
配給
ハイド・パーク・エンターテインメント
ライクリー・ストーリー マースド・メディア・パートナーズ
パームスター・エンターテインメント
2014年製作 93分
公開
北米:2015年5月15日
日本:2018年1月6日
北米興行収入 $103,540
世界 $124,730
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク州、オレンジタウン。
シングルマザーのヘレン・マニング(ダイアン・レイン)は、11歳の娘アリス(ブリン・ノルクィスト)と暮らしていた。
アリスを寝かせたヘレンは、怯えながら現れた隣人の少女ロニー・フラー(エヴァ・グレース・ケルナー)から、”やらされたので許して”と言われ、彼女を抱きしめて落ち着かせる。
3日前。
ヘレンから、友達がいないロニーと仲良くするようにと言われたアリスは、気が進まない。
仕方なくロニーと一緒に友人メアリー・ペイジ(クレア・フォーリー)の誕生日パーティーに向かったアリスは、皆と一緒にプレゼントをメアリーに渡す。
隠そうとしたロニーのプレゼントをアリスから渡されたメアリーは、それが黒人の女の子の人形だったものの一応喜ぶ。
”気に入ったフリをしてよ!”とメアリーに伝えて罵倒したロニーは、注意したペイジ夫人(ペイジ・キング)の顔をぶつ。
苛立つペイジ夫人は、ロニーとアリスを帰らせる。
帰る途中、ある家の入り口のベビーカーに乗っている黒人の赤ん坊に気づいたロニーは、アリスの制止も聞かづにその場に向かい、玄関をノックするものの反応がなかった。 初の黒人判事の孫娘オリヴィア・バーンズの失踪事件が起き、その後、彼女は遺体で発見される。 手掛かりは見つからなかったものの、容疑者は新人の刑事の捜査で逮捕され、少女2人が殺人罪で懲役7年を言い渡される。 7年間、ロニーと共に少年院に収容され出所していたアリス(ダニエル・マクドナルド)は、教師である母ヘレンの元に戻り仕事を探そうとしていた。 ロニー(ダコタ・ファニング)は、ベーグル店で働いていた。 家具店でソファーを選んでいたデヴリン・ハッチ(コモン)は、娘のブリタニーの姿が見えなくなったと言って取り乱す恋人のマヴィーン(サラ・ソコロヴィッチ)を落ち着かせる。 ロニーの店の近くにいたアリスは、彼女が迎えに来た車に乗って帰る姿を見つめる。 ナンシー・ポーター刑事(エリザベス・バンクス)とケヴィン・ジョーンズ刑事(ネイト・パーカー)は、失踪したブリタニーの捜査を始める。 話を聞きに来たジョーンズから、しつこく質問されたデヴリンは苛立つ。 ナンシーからジョーンズに対しての態度を責められたジョーンズは、よい親だと思うと言う彼女の意見には賛成できなかった。 夜8時過ぎに帰宅したアリスは、ヘレンに叱られても気にせず、仕事探しのことを訊かれる。 家具店から100mの距離にあるモールで何かが発見されたという連絡を受けたナンシーとジョーンズは、現場に急行する。 ブリタニーのものと思われるシャツと毛髪が発見され、血液も採取したナンシーは動揺する。 帰宅して考え込むナンシーは、夫のポール(コリン・ドネル)から、子供の行方不明事件は担当しないはずだと言われる。 ロニーとアリスの事件を担当したナンシーは、その件について考える。 判事の孫オリヴィアの失踪事件を担当したナンシーは、同僚のウィリーと共に、くぼ地にある建物中で遺体など(ビックリ箱も)を発見する。 幼い娘ロザリンドをあやしながらニュースを見ていた判事の娘シンシア(レネイ・エリース・ゴールズベリイ)は、家具店での少女失踪事件を知り過去を思い出し動揺する。 それを知ったシンシアの夫で白人のウォーレン(ジェイソン・ペンダーグラフト)はテレビを消す。 警察に向かったシンシアは、ロニーとアリスが家具店から5kmの場所に住んでいることをナンシーとジョーンズに知らせる。 二人の事件と今回は違うと言うナンシーだったが、シンシアは、ブリタニーも自分の子オリヴィアも白人と黒人のハーフだと伝える。 自分の子だと考え連れ去った二人の犯行だと言い張るシンシアは、ジョーンズから必ず調べると約束してもらえるものの、納得いかないままその場を去る。 ロニーの両親エヴリン(エイミー・トリビー)とデイヴ(ビル・セイジ)と話したナンシーとジョーンズは、ロニーのことを尋ねる。 ロニーがモールの近くのベーグル店で働いていることを知ったナンシーとジョーンズは、その場に向かい、彼女に質問する。 外で話すと言って奥の部屋に向かったロニーは、ナンシーが店長のクラリス(トニー・パタノ)と話している間に逃亡する。 ロニーを追って裏口に出たナンシーとジョーンズだったが、彼女の姿はなかった。 マニング家を訪ねたナンシーとジョーンズは、アリスに会うために来たとヘレンに伝えるものの、いないと言われる。 帰ろうとするナンシーは、昨夜のアリスの帰宅時間をヘレンに尋ね、夕食には間に合わなかったと言われる。 ロニーが帰宅していないという報告を受けたナンシーとジョーンズは署に戻る。 その夜、帰宅したアリスに警官が来たことを知らせたヘレンは、今回は何もしていないと言ってほいしいと伝える。 以前も何もしていないと言うアリスは、証明できるか訊かれ、ヘレンと警察に行くことになる。 ナンシーと話したアリスは、夜出歩いているのはやせるための散歩だと伝える。 散歩の道順を聞いたナンシーは、アリスが働こうとしている”アービーズ”に、応募書類があるか尋ねる。 たぶんあると言われたナンシーは、アービーズも家具店の近くだということを確認する。 家具店の行方不明事件について何か知らないか訊かれたアリスは、偶然見てしまったことを話す。 子供時代によく買っていたピーナツチョコ店が閉店していたため、同じものか似たものを他で探していた時に、ベーグル店の前に立っていたロニーが周囲を警戒していたと、アリスはナンシーに伝える。 ブリタニーの情報が欲しいと言うナンシーは、オリヴィアを連れ去った時に、ロニーと何を考えていたかを尋ねる。 自分は今回の事件とは無関係なのに、それが手がかりになるのかと尋ねたアリスは、ナンシーから7年前の事件の話をされる。 自分は止めたと話すアリスは、オリヴィアを連れ去ったロニーが、この子は愛されていないので、自分が愛するつもりだと言ったことをナンシーに伝える。 反対した自分は殺していない、ロニーがやったと言うアリスは、何が起きたのかも知らないと話す。 ロニーと同じ罪で少年院に入ったのは不公平だと言うアリスは、やせていてかわいい子は信じて、自分のような肥満児の話は信じないのではないかとナンシーに尋ねる。 特に美しいナンシーのような人は信じてくれないと言うアリスは、ロニーがどこに逃げたと思うか訊かれ、7年間、話してもいないので知らないと答える。 そこにヘレンが現れ、昨夜、娘は自分といたと言われたナンシーは、血液サンプルを採らせてほしいとアリスに伝える。 容疑者から外すために必要だと言うナンシーは、18歳なので親の同意はいらないと伝えるものの、ヘレンに呼ばれたアリスはその場を去る。 アリスはその場にいなかったと言っていたが、ナンシーは、7年前の遺体発見現場に彼女のビックリ箱があったことを思い出す。 夜中に出かけようとするナンシーを制止するポールだったが、子供が見つかっていないと言う彼女は出かける。 7年前の遺体発見現場に向かったナンシーは、その場にロニーがいたために驚き、手錠をかけて車に乗せてブリタニーのことを訊く。 何も知らない様子のロニーに、逃げた理由を尋ねたナンシーは、7年前の事件の警官だったからだと言われる。 オリヴィアを連れ去った理由も訊かれたロニーは、泣いていたので可哀そうだったからだと答え、アリスと共に面倒を見ることにしたと伝える。 食べ物はプリンしか持ってこられないと言うロニーは、家に帰らなくてはならないとアリスに伝え、明日来ることにしてオリヴィアを置き去りにした。 ナンシーは、アリスがウソをついていたことを知る。 プリンが買えたなら離乳食を買えたはずだと考えるナンシーは、ロニーから、父のトラックにあったものを持ってきたと言われる。 病院に連れ行くことは考えなかったのかと訊かれたロニーは、ニュースになっていたし大騒ぎになると考え、アリスも反対したと答える。 アリスから自分の責任にすると言われたロニーは、そうするしかなかったが、オリヴィアが死にそうだと思い、帰すか居場所を教えることを考えた。 逮捕されると考えるロニーは、アリスから、自分のせいだと言われる。 自分は、アリスではなくヘレンと友達だったと話すロニーは、アリスはそれを嫌がっていたとナンシーに伝える。 アリスの名前が書いてあったビックリ箱のことを訊かれたロニーは、自分が置いたと答える。 署にロニーを連行したナンシーは、見つかった時に彼女は嬉しそうだったとジョーンズに話し、二人の少年院の記録が必要だと言われる。 マヴィーンを訪ねたシンシアは、自分たちの行動を後悔するものの、互いに慰め合う。 シンシアと話したデヴリンは、彼女への心無い言葉を謝罪する。 ブリタニーの写真を見せられたロニーは、白人と黒人のハーフにも拘らず、アリスに似ているとナンシーとジョーンズに伝える。 それを不思議に思うナンシーに、ただ似ていると思っただけだと伝えたロニーは、アリスに最後に会ったのはいつか訊かれる。 会っていないと答えたロニーは、ジョーンズから、容疑者から外れたいのなら血液サンプルの採取に協力するようにと言われる。 誰にも傷つけさせないと言うロニーは、断固としてそれを拒む。 ナンシーとジョーンズは、ロニーとアリスの少年院の資料を手に入れようとする。 アリスの部屋を掃除していたヘレンは、彼女が自分に嫌われていると思い書き綴ったメモを見つける。 失踪してから72時間後にオリヴィアが死に、ブリタニーは48時間経つことを考えるナンシーは、ロニーならやりかねないと考えるジョーンズから、アービーズに行ったがアリスは知らないと言われたことを知らされる。 訪ねて来たロニーを歓迎したヘレンは、アリスのことを訊かれ、散歩をしていると思うと答える。 散歩をしているアリスを見つけて話したナンシーは、ロニーに会ったことを伝える。 またウソをつき、ビックリ箱を盗んだことを話したのか訊かれたナンシーは、自分も逮捕されるように、彼女がそれを現場に置いたと言われる。 ナンシーから、自分がもっと早く見つけていたらオリヴィアを救えたかもしれないと言われたアリスは、逮捕しないなら帰ってほしいと伝えてその場を去る。 昔の話をするヘレンは、何か話したいことがあるのではないかとロニーに尋ねるが、何もないと言われる。 その夜、知らない男の人の車に乗せてもらって帰って来たと話すアリスから、お金のために彼らの相手をすると言いながら笑う彼女の様子にヘレンは驚く。 孤独で太っていてもできる仕事に決めたと言いながら、アリスは自分の部屋に向かう。 資料を手に入れたナンシーとジョーンズは、ロニーが暴力的でアリスは男と関係していたことを知る。 学校に向かったナンシーとジョーンズはヘレンと話し、アリスが15歳で妊娠して子供を産み、子供の引き取り先は非公開だと言われる。 行方不明の子供を救うには、アリスが知っている情報が必要だと言われたヘレンは、散歩をする彼女は、カントリークラブのプール脇で子供達を眺めて過ごしていることが多いと伝える。 カントリークラブにいたアリスは、現れたロニーに逮捕されると伝える。 ロニーは、職場は家具店の近くで乳児を殺したからだと言われる。 ヘレンは分かってくれると伝えたロニーは、母に近づかないでほしいと言われる。 母は同情しているだけだと言うアリスは、好かれていると思っているロニーに、あなたにやらせて捕まれば、もう遊ばなくて済むと思った伝える。 アリスは、その場に現れたナンシーとジョーンズに、ロニーが犯人だと伝える。 逃げたロニーを逮捕するようにと伝えたアリスは、自分を逮捕すると言われ、指示に従うしかなく、連行されて署に向かう。 アリスは、ブリタニーの居場所を訊かれても話さなかった。 現れたヘレンはナンシーに抗議するが、アリスが自供したことを知らされて驚く。 ブリタニーの居場所を訊かれたヘレンは、知らないと答え、従犯者とは思っていないが、犯人隠蔽や虚偽の罪で告発できると言われる。 アリスは自分以外を信用しないと言われたナンシーは、彼女はブリタニーを娘だと思っているとヘレンに伝える。 少年院の管理人ロドリゴ(ジュリト・マッカラム)と性的関係を持ったアリスは、それを知られた彼が解雇されたことをナンシーに話す。 アリスが子供に執着していたと言うヘレンは、子供が誰の手に渡るかを気にしていたことをナンシーに話す。 慰めようがなかったので作り話をしたと言うヘレンは、住宅街で少女を見たことをアリスに伝え、シンシアを目撃したのはその頃だとナンシーに伝える。 アリスがいなければ生まれなかったと思われる子供をシンシアが抱いていたのを目撃したと言うヘレンは、娘の行動が正当化できたと思ったと話す。 自分の娘アリスのせいでオリヴィアは死んだが、別の子供がこの世に生を受けたと言うヘレンは、アリスがいなけらば授からなかった命だとナンシーに伝える。 娘を捜し会いたかったと言うアリスは、散歩を始めたことをナンシーに話す。 アリスの子供には背中にハートのアザがあると話すヘレンの様子がおかしいことに気づいたナンシーは、彼女を落ち着かせて座らせる。 家具店で自分の娘と思えるブリタニーを見かけたアリスは、彼女を連れ去り、背中のハートのアザを確認してロドリゴの元に連れて行く。 ブリタニーのシャツを着替えさせて髪を切ったロドリゴは、緊張して鼻血を出す。 自分の子を連れて行くのは犯罪まなのかナンシーに尋ねるアリスは、ブリタニーと娘の出生証明書を見せられ、二人は別人だと言われる。 娘を返してほしいと言うアリスは、重罪で起訴されるのでそれは無理だということを知らされる。 ナンシーから、自分たちを助けてほしい、あなたも助けたいと言われたアリスは、それが娘を捜してくれという意味か尋ねる。 それを否定されたアリスは、ナンシーから自分を助けてほしいと言われ、ロドリゴの母親にブリタニーを預けたと伝える。 ロニーが疑われるまでそのままにしておくつもりだったと言うアリスは、彼女は前科者なので犯人にできると考えたことを話す。 オリヴィアは泣き止まず、殺すしかなかったことを思い出しながら、ロニーはバスタブで手首を切って自殺する。 7年前、怯えながら訪ねて来たロニーから子供のことを知らされ、アリスにも罰を受けさせると伝えたヘレンは、彼女にビックリ箱を渡したのだった。 ロドリゴの母親の家に向かったナンシーは、ブリタニーを保護して、マヴィーンとデヴリンに引き渡す。 娘との再会を喜ぶマヴィーンとデヴリンの様子を見守るナンシーは安堵する。 その後、検察はアリスとの司法取引に応じて起訴を取り下げる。 強姦容疑で告発されたロドリゴは、誘拐罪で10年の刑になることが報道される。 会見を開いたアリスは、自分は司法制度の犠牲者であり、子供時代に不当に逮捕されて7年間少年院で過ごし、授かった子供を奪われたが、今日、無実が証明されたと語る。 ロドリゴに操られたとまで言うアリスの会見を聞くナンシーは、その強かさに感心するジョーンズに、もっと上手がいると伝える。 アリスは、自分の会見を伝えるニュースを見ながら、オリヴィアを連れて行こうとした時のことを思い出す。
...全てを見る(結末あり)
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*(簡略ストー リー)
ニューヨーク州、オレンジタウン。
シングルマザーのヘレン・マニングと暮らす11歳の娘のアリスは、ある日、近所に住むロニーと共に乳児を連れ去ってしまう。
黒人初の判事の孫娘オリヴィアの遺体が発見され、逮捕された犯人のロニーとアリスは、7年間、少年院で過ごし出所する。
町では、オリヴィアと同じ黒人と白人のハーフである幼児ブリタニーが失踪する事件が起きる。
かつてロニーとアリスの事件を担当して解決した刑事のナンシーは、同僚のジョーンズと共に、町に戻っていた少女二人のことを調べながら捜査を始めるのだが・・・。
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ローラ・リップマンの原作”Every Secret Thing”の映画化権を手に入れたフランシス・マクドーマンドが、主演にダイアン・レインを希望して製作された作品。
幼児誘拐犯として疑われる前科のある二人の少女の行動と事件捜査を描く犯罪ドラマ。
かつて乳児を連れ去り殺害してしまった二人の少女の行動を中心に、彼女らの事件を解決した刑事が、その悪夢を思い出しながら、再び起きた同様の事件捜査が淡々と描かれている。
犯人の捜査が難航する中で、今回も同じ人物の犯行である可能性が高くなり、クライマックスでは、アメリカの司法制度を利用した思わぬ展開になる演出などはまずまず凝っているが、終わり方の後味の悪さなどは個人的に好きになれない。
豪華スター競演は注目ではあるものの、内容からして仕方がないが、常に暗いイメージしか残らない描写なども気になる。
ドラマが進むにつれて人格が変わり、終盤には情緒不安定気味になり事件に関与していることが分かる、シングルマザーの教師を好演するダイアン・レイン、以前の事件を担当し、その悪夢を思い出しながら幼児失踪事件を担当する刑事のエリザベス・バンクス、その同僚ネイト・パーカー、事件の鍵を握る犯罪歴のある少女ダコタ・ファニング、同じ罪に問われ、自分の娘を捜すために彼女を利用する少女ダニエル・マクドナルド、恋人の娘が失踪するコモン、その恋人サラ・ソコロヴィッチ、ナンシー(エリザベス・バンクス)の夫コリン・ドネル、ロニー(ダコタ・ファニング)の両親エイミー・トリビーとビル・セイジ、二人の少女に娘を連れ去られ殺害された判事の娘レネイ・エリース・ゴールズベリイ、その夫ジェイソン・ペンダーグラフト、少女二人の友人クレア・フォーリー、その母親ペイジ・キング、アリス(ダニエル・マクドナルド)の恋人である少年院の管理人ジュリト・マッカラム、ベーグル店の店長トニー・パタノ、少年ジャック・ゴア、ロニーの幼少期エヴァ・グレース・ケルナー、アリスの幼少期ブリン・ノルクィストなどが共演している。