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いつか眠りにつく前に Evening (2007)

1998年に発表された、スーザン・マイノットの小説”Evening”を基に製作された作品。
人生の終わりを迎えようとするかつて過ちを犯した母親の話をきっかけにして人生を見つめ直す娘達の姿を描く、監督コルタイ・ラヨシュ、出演クレア・デインズパトリック・ウィルソングレン・クローズヴァネッサ・レッドグレイヴトニ・コレットナターシャ・リチャードソンメリル・ストリープ他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(家族愛)


スタッフ キャスト ■
監督:コルタイ・ラヨシュ
製作総指揮
ジル・フートリック
マイケル・ホーガン
ロバート・ケッセル
スーザン・マイノット
製作:ジェフ・シャープ
原作:スーザン・マイノット”Evening”
脚本
スーザン・マイノット
マイケル・カニンガム
撮影:ギュラ・パドス

編集:アリソン・C・ジョンソン
音楽:ヤン・A・P・カチュマレク

出演
・1950年代
クレア・デインズ:アン・グラント
メイミー・ガマー:ライラ・ウイッテンボーン
パトリック・ウィルソン:ハリス・アーデン
ヒュー・ダンシー:バディ・ウィッテンボーン
グレン・クローズ:ウィッテンボーン夫人
バリー・ボストウィック:ウィッテンボーン氏

・現在
ヴァネッサ・レッドグレイヴ:アン・ロード
トニ・コレット:ニナ
ナターシャ・リチャードソン:コンスタンス
メリル・ストリープ:ライラ・ロス
エボン・モス=バクラック:ルーク
アイリーン・アトキンス:夜勤の看護師

アメリカ/ドイツ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2007年製作 116分
公開
北米:2007年6月29日
ドイツ:2008年1月10日
日本:2008年2月23日
北米興行収入 $12,406,650
世界 $20,016,820


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
病気療養中の老女アン・ロード(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)は、夢の中で”ハリスはどこ?”と叫んでしまう。

母アンの寝言を聞いた、娘ニナ(トニ・コレット)とコンスタンス”コニー”(ナターシャ・リチャードソン)は、アンに”ハリス”のことを尋ねる。

アンは、ハリスは自分の最初の過ちだと答え、自分と彼が親友バディを殺したなどと語り始める。

末期癌を患い、意識が朦朧とするアンの、ただのうわ言か真実なのか、娘達は戸惑いの表情を見せる。
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...全てを見る(結末あり)

● 1950年代(ロードアイランド州ニューポート)
親友ライラ・ウイッテンボーン(メイミー・ガマー)の結婚式のブライド・メイドを務めるために、彼女の別荘を訪れたアン・グラント(クレア・デインズ)は、ライラの弟バディ(ヒュー・ダンシー)と再会し、彼の親友である医師のハリス・アーデン(パトリック・ウィルソン)と出会う。

アンはハリスのことが気になるのだが、陽気なバディや彼の母親ウィッテンボーン夫人(グレン・クローズ)らと、静かな夏の日を楽しむ。

夜のパーティーで、ライラは、ハリスと結婚するべきだと主張するバディに促され、彼と昔話を始め二人は踊り始める。
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● 現代
母アンのうわ言が気になり、恋人のルーク(エボン・モス=バクラック)の愛を、今すぐには受け入れられないニナは、彼に時間が必要なことを彼に伝える。

アンには、夜間の看護師(アイリーン・アトキンス)がつき、彼女の望みを何でもかなえようとする。

看護師は、アンに幸せだった、ありふれた日々を思い出すよう話かける。

アンはそれを試みるが、目が覚めると、看護師の言葉は幻覚だったことに気づき、娘のコニーとニナの見分けもつかなかった。

3年も同棲しているルークと、新たな生活に踏み切る自信のないニナは、生活の基盤を持とうとしないことを批判する姉コニーと口論になる。

しかし、ニナはコニーに妊娠していることを告げ、それを気遣う彼女と和解する。
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● 1950年代
ライラの気持ちは揺れ動き、食事が始まり再び彼女の結婚について意見し始めたバディは、酔いつぶれてしまう。

彼を心配するアンとハリスは散歩に出かけ、互いに惹かれ合うようになる。

翌朝、アンがライラに本心を尋ねると、昨夜、彼女はハリスに自分の気持ちを打ち明けたが拒絶されたため、それを恥じ、仕方なくカールと結婚するのだと告げる。

アンは、ハリスを諦めたとしても、カールと無理に結婚することはないとライラを慰める。

そして、結婚式は無事に終わり、アンはパーティーでライラのために歌を披露するが、ハリスもステージに上がり彼女をサポートする。

アンは言い知れぬ幸せな気分になり、歌手になってみたいという夢を膨らませる。

やがて、ライラは新婚旅行に旅立ち、バディはアンに以前から抱いていた自分の気持ちを告白する。

しかし、アンはそれを受け入れることはできなかった。

その後バディは、崖からのダイビングをする儀式で行方がわからなくなり、皆を心配されながら酔って現れる。

そんなバディにアンは怒りをぶつけ、ハリスと彼の隠れ家に向かう。

二人はそこで愛し合うが、その頃、バディは道路で車に轢かれ、命を落としてしまう。

翌朝、バディの死を知ったアンは、昨夜の彼に対する態度を後悔する。

それから数年後、ハリスと別れたアンは、別の男性と結婚して、子供が生まれる。

ある日、街で偶然ハリスと再会したアンは、彼も結婚して子供がいることを知り、寂しさを感じてしまう。
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● 現代
アンの重病の知らせを知ったライラ・ロス(メリル・ストリープ) が、彼女の元を訪れる。

幻覚にうなされていたアンだったが、ライラとの再開で昔の想い出が再び甦る。

ニナはライラから、ハリスは、母アンと付き合っていた相手だったということを知らされる。

ライラの見舞いで心が軽くなったのか、アンはニナに力強く語り始める。

”怯えてばかりいるのはやめて、幸せになる努力をするように、なぜなら、人生に過ちなんてないから・・・”と。

その言葉で、ニナはルークに妊娠したことを告げ、コニーと3人で喜びを分かち合う。

しかし、アンの様態が急変し、コニーとニナは覚悟を決めて母親の部屋に向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
病気療養中だった老女アン・ロードは、夢の中で”ハリスはどこ?”と叫んでしまい、娘のニナとコニーは、母親に”ハリス”のことを尋ねる。
アンは、ハリスが自分の最初の過ちだと答え、自分と彼が親友バディを殺したなどと、意味不明な話を始める・・・。
・1950年代
親友ライラの結婚式に出席するアンは、彼女の弟バディと再会し、彼の親友の医師ハリスと出会う。
アンはハリスが気になる存在になるが、ライラが彼を思いつつ、自分の気持ちを拒まれた辛い気持ちを知る。
・現代
母アンのうわ言が気になり、3年も同棲している、恋人ルークの愛を受け入れられないニナは、生活の基盤を築こうとしないことを、姉のコニーに非難される。
しかし、ニナは妊娠していることを告げ、それを気遣うコニーと和解する。
・1950年代
アンとハリスは、互いに惹かれ合うようになり、無事にライラの結婚式も終わる。
そんな時アンは、バディに自分への気持ちを告白されるが、彼女はそれを受け入れることはできなかった。
その後バディは、行方がわからなくなり、皆を心配させながら酔って現れる。
アンはバディに怒りをぶつけ、その後、彼女はハリスと愛し合ってしまう。
しかし、その頃、バディは道路で車に轢かれて命を落としてしまい、アンは、昨夜の彼に対する態度を後悔する・・・。
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死の床につき、ほとんどがベッドの上で演技をするヴァネッサ・レッドグレイヴと実の娘で長女役を演ずるナターシャ・リチャードソン親子と、現在のライラを演じたメリル・ストリープと彼女の実の娘で1950年代のライラを演じたメイミー・ガマーの共演が話題になった。

豪華実力派女優陣の競演が見所の一つだが、現在と過去が入れ替わり頻度が多過ぎて、盛り上がりにも欠けてしまっているようなところが残念だ。
盛り上がりは必要ない?とも言えるが。

主演のクレア・デインズが、病床のヴァネッサ・レッドグレイヴとは、全くイメージが合わないところもやや気になる。

歌手を目指したという設定で、クレア・デインズの歌声などを聴くこともできる、お楽しみもある。

母アンの最期の言葉で勇気付けられ、前向きに生きることを考え始めるトニ・コレット、全ての人から愛された二日間だけのアン(C・デインズ)の恋人パトリック・ウィルソン、アンへの愛を受け入れられず事故死する、実生活では、その後、C・デインズと結婚するヒュー・ダンシー、その母グレン・クローズ、看護師アイリーン・アトキンス、ニナ(T・コレット)の恋人エボン・モス=バクラックなどが共演している。


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