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エスケープ・フロム・L.A. Escape From L.A. (1996)

1981年に公開されたsfアクション「ニューヨーク1997」の続編。
奪われた政府の機密扱いの装置を凶悪犯が恩赦と引換えに奪取するまでを描く、監督、脚本、音楽ジョン・カーペンター、製作、脚本、主演カート・ラッセルA・J・ランガースティーヴ・ブシェミステイシー・キーチパム・グリアクリフ・ロバートソンピーター・フォンダ共演のsfアクション大作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・カーペンター

製作
カート・ラッセル

デブラ・ヒル
脚本
ジョン・カーペンター

デブラ・ヒル
カート・ラッセル
撮影:ゲイリー・B・キッブ
編集:エドワード・A・ワーシルカ
音楽
ジョン・カーペンター

シャーリー・ウォーカー

出演
ボブ”スネーク”プリスキン:カート・ラッセル

ユートピア:A・J・ランガー
エディ:スティーヴ・ブシェミ
クエボ・ジョーンズ:ジョージ・コラフェイス
マロイ:ステイシー・キーチ

ブレイゼン:ミシェル・フォーブス
ハーシー・レ・パームス/カージャック・マローン:パム・グリア
大統領:クリフ・ロバートソン
タスリマ:ヴァレリア・ゴリノ
パイプライン:ピーター・フォンダ
ダーティ・サージェント:ピーター・ジェイソン
下院議員:ポール・バーテル
公衆衛生局長官:ブルース・キャンベル
サーファー:ブレッキン・メイヤー
スキンヘッド:ロバート・キャラダイン
サイゴン・シャドウ:ジェフ・イマダ
ハーシーの部下:アル・レオン
テスト・チューブ:リーランド・オーサー

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1996年製作 100分
公開
北米:1996年8月9日
日本:1996年11月23日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $25,477,370
世界 $42,277,370


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1998年。
犯罪都市となったロサンゼルスの市民を守るために、国家警察が結成される。

大統領候補(クリフ・ロバートソン)は、神の怒りから、大地震が起きると予測する。

2000年8月23日。
予想通り大地震は起きて、終身任期の大統領(クリフ・ロバートソン)が誕生し、首都は、彼の故郷バージニア州のリンチバーグへ移される。

地震により、ロサンゼルスは島となり、その全体が流刑の地となり、凶悪犯などが集められ、沿岸地帯でそれを監視した。

新大統領が最初に制定した事は、脱走不可能なその地に、市民権を剥奪された者は入れられ、二度と戻れないようにする法律だった。

2013年、ロサンゼルス、金曜日、19時。
かつて、大統領を救出したこともある元特殊部隊員で、今では凶悪犯のボブ”スネーク”プリスキン(カート・ラッセル)が護送されて来る。

...全てを見る(結末あり)

大統領の娘ユートピア(A・J・ランガー)が、ある機密扱いの装置を盗み、エアフォースワンを乗っ取り、父である大統領の退陣を要求し、脱出ポッドでロサンゼルス
降下した。

ユートピアは姿を消すが、北米の支配を企むテロ組織”シャイニング・パス”のクエボ・ジョーンズ(ジョージ・コラフェイス)が、彼女を使い装置を盗ませたと考えられた。

大統領と警察長官マロイ(ステイシー・キーチ)は、全ての犯罪に恩赦を与える条件で、スネークに、その装置の奪取を命ずる。

マロイの部下ブレイゼン(ミシェル・フォーブス)により、新型ウィルス”プルトキシン7”が、既にスネークには投与され、死亡までの残り時間は9時間半しかなかった。

仕方なくそれに同意したスネークは、武器など装備を提供されて、一人乗りの潜水艦で島に向う。

岸に着いたスネークは、帰還するための潜水艦を失ってしまい、パイプライン(ピーター・フォンダ)という男と出会った後、市街に向かう。

クエボとユートピアのパレードを目撃したスネークは、追跡するものの、彼らを取り逃がしてしまいその手下を難なく倒す。

その後スネークは、地図屋のエディ(スティーヴ・ブシェミ)に出会うが、彼を無視して先を急ぐ。

公衆衛生局に捕らえられたスネークだったが、長官(ブルース・キャンベル)を人質に取り、共に捕らえられていた女タスリマ(ヴァレリア・ゴリノ)を助けて地下に逃げる。

残り5時間、スネークは、タスリマにクエボのアジトを知らされて別れる。

タスリマは、スネークの後をつけるが、ギャング達に射殺されてしまう。

スネークはエディの車に拾われ、彼にクエボのアジトに案内させるが、ヤクを打たれて意識を失う。

クエボと通じていたエディは、スネークをアジトに連れて行く。

NASAエンジニアのテスト・チューブ(リーランド・オーサー)は、装置が、衛星を使い動力を破壊する兵器であることをクエボに説明る。

その映像には、捕らえられたスネークも映っていたのだが、クエボはアメリカ全土を攻撃すると大統領を脅しヘリコプターを要求する。

大統領は困惑するが、マロイは、捕らえられてはいるが、スネークがまだ生きていると言って諦めない。

メモリアル・コロシアム
処刑場となっていたその場で、クエボに抹殺されることになるスネークだったが、それを免れ、地震が起きた隙に逃亡する。

駐車場で爆発を起し、クエボを殴り倒して装置を奪ったスネークは地下に逃れ、ユートピアとエディが彼を追う。

スネークに追いついたユートピアは、父(大統領)に装置を渡すのは危険だと警告する。

現われたエディは、スネークを銃撃して彼は水路に落ち、同時に地震が起きる。

エディは、ユートピアを連れて装置を持ち去り、クエボにそれを渡す。

水路から脱出したスネークは、パイプラインに再会して、クエボを憎む、元相棒のハーシー・レ・パームス(パム・グリア)に会うよう指示される。

津波が来たために、サーフボードを渡されたスネークは、波に乗りながら、道路を走るエディの車に飛び乗り、彼を叩きのめして、ハーシーの居場所に案内させる。

残り1時間、
廃船の内部にアジトを構えるハーシーだったが、スネークは、彼女が自分を裏切った”カージャック・マローン”だと知り、銃を奪い協力を強要する。

陸路でクエボの元に向うことが無理な状況となり、スネークらはハングライダーで飛び立つ。

テーマパークでヘリを迎えたクエボだったが、スネークらがその場を襲撃する。

スネークは、クエボと一騎打ちとなり、攻撃システムのリモコンを奪い、ヘリにユートピアを乗せて飛び立つ。

エディが、クエボのバズーカ攻撃を阻止しようとして彼を射殺するが、ヘリは被害を受ける。

ヘリを操縦するスネークは島を離れ、ユートピアにリモコンを渡して脱出させて、その後、墜落する。

寸前に脱出したスネークは時間切れとなるが、ウィルスの影響はなく、現われた大統領らに騙されたことを知る。

大統領は、捕らえた娘ユートピアがリモコンを持っていることを確認して、彼女の電気椅子での処刑を命ずる。

直後に大統領は声明を発表し、アメリカに侵攻しようとする国に対し警告を発し、手始めにキューバメキシコに攻撃目標を定め、リモコンで信号を発信する。

しかし、それはエディのリモコンで、スネークが持っている本物を奪おうと、テレビ中継中にも拘らず、彼をその場で射殺する。

しかし、スネークはホログラムで、マロイは800m以内に潜んでいるはずの彼を捜そうとする。

スネークは、リモコンに世界を目標にするコードを入力してスイッチを押す。

衛星から発信された光線で、世界の各都市の動力は失われ、電気椅子のユートピアも救われる。

ホログラムを切ったスネークは、”アメリカンスピリット”のタバコが落ちているのに気づき、それを拾い火をつける。

そしてスネークは、マッチの火を消しながらつぶやく。

”ようこそ、人間社会に”


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
2013年。
2000年に起きた大地震でロサンゼルスは島となり、犯罪者の流刑場となる。
大統領の娘ユートピアは、国家機密扱いの装置を奪い、父に退陣を要求してロサンゼルスに潜む。
ユートピアは、その装置を利用して北米を支配しようとするテロ組織のリーダー、クエボと通じていた。
大統領と警察長官マロイは、元特殊部隊員でもある凶悪犯ボブ”スネーク”プリスキンを連行し、全ての犯罪に対する恩赦を条件に装置の奪取を命ずる。
スネークは、10時間で命を落とすウィルスを投与されていたため、仕方なくそれに従い、ロサンゼルスに向う。
そして、荒廃した凶悪犯の巣と化した街で、スネークは装置を奪取するために、単独でクエボを捜すのだが・・・。
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主人公は同名人物であるが、前作の舞台となった、ニューヨークマンハッタン島の終身刑務所の件が触れられないため、リメイクとして考えられる作品でもある。

15年前とは言え、前作「ニューヨーク1997」(1981)の製作費600万ドルから5000万ドルにアップされただけあり、その特撮や様々な趣向がなかなか凝っている。

荒廃したロサンゼルスの名所なども見もので、特に処刑場と化したメモリアル・コロシアムは、ロケ現場とは表記されていないが、セットや特撮にも思えない。

前作にも劣らない登場キャラクター、それを演ずるスターも実力派揃いで、全編を通して楽しめる。

最終破壊兵器などは、それほど新鮮味がないが、ハンググライダーでの奇襲攻撃や、生身の人間の逞しさが全身から伝わる、主人公を演ずるカート・ラッセルの個性が光る。

単にテロリストに加担している様子で登場するA・J・ランガーだったが、父である大統領クリフ・ロバートソンこそが狂言的な人物であったという恐ろしさ、彼を補佐する警察長官ステイシー・キーチ、地図屋兼情報屋でテロリストのジョージ・コラフェイスと通ずるスティーヴ・ブシェミ、警察長官の部下ミシェル・フォーブス、地下組織の女リーダー、パム・グリア、街の女ヴァレリア・ゴリノ、警官ピーター・ジェイソン下院議員ポール・バーテル、公衆衛生局長官ブルース・キャンベル、元NASAエンジニアのリーランド・オーサー、サーファーのブレッキン・メイヤー、他、ロバート・キャラダインアル・レオンなどが共演している。


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