魔法の王国で暮らす女性が王子との結婚を決めたことで巻き起こる騒動を描く、製作バリー・ソネンフェルド、監督、出演ケヴィン・リマ、主演エイミー・アダムス、パトリック・デンプシー、ジェームズ・マースデン、スーザン・サランドン、ティモシー・スポール他共演による実写とアニメで描くファンタジーミュージカル。 |
・エイミー・アダムス / Amy Adams / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ケヴィン・リマ
製作
バリー・ソネンフェルド
バリー・ジョセフソン
脚本:ビル・ケリー
撮影:ドン・バージェス
編集
グレゴリー・パーラー
スティーブン・A・ロッター
音楽
アラン・メンケン
スティーヴン・シュワルツ
出演
エイミー・アダムス:ジゼル
パトリック・デンプシー:ロバート・フィリップ
ジェームズ・マースデン:エドワード王子
スーザン・サランドン:ナリッサ
ティモシー・スポール:ナザニエル
イディナ・メンゼル:ナンシー・トレメイン
レイチェル・コーヴェイ:モーガン・フィリップ
ジェフ・ベネット:ピップ(アンダレーシア)
ケヴィン・リマ :ピップ(ニューヨーク)
ジュリー・アンドリュース:ナレーション
アメリカ 映画
配給 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
2007年製作 107分
公開
北米:2007年11月21日
日本:2008年3月14日
制作費 $85,000,000
北米興行収入 $127,807,260
世界 $340,487,650
■ アカデミー賞 ■
第80回アカデミー賞
・ノミネート
歌曲賞
”Happy Working Song”
”So Close”
”That’s How You Know”
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
魔法の王国”アンダレーシア”の森の中で、動物達と戯れながら暮らすジゼル(エイミー・アダムス)は、理想の王子様と結婚できる日を夢見ていた。
ある日ジゼルは、偶然、エドワード王子(ジェームズ・マースデン)と出会い、その瞬間、二人は結婚を決めてしまう。
夢にまで見た結婚式の日、王子の義母で、女王そして魔女でもあるメリッサ(スーザン・サランドン)が、ジゼルに女王の座を奪われるのを恐れ結婚を邪魔して、彼女を恐ろしい世界へと追放してしまう。
ジゼルがたどり着いたのは、おとぎの国とは似ても似つかぬ、現代のニューヨークだった。 今までとは全く違う人々の様子に戸惑うジゼルは、浮浪者にティアラを奪われ、おまけに雨が降り出し散々な目に遭ってしまう。 独身で子持ちの、弁護士ロバート・フィリップ(パトリック・デンプシー)は、娘のモーガン(レイチェル・コーヴェイ)を迎えに行き帰宅する途中、彼女がジゼルを見つけて家に連れ帰る。 お姫様のような、ジゼルを気に入った娘のモーガンの頼みで、ロバートは一晩だけジゼルを家に泊めてあげることにする。 その頃、エドワードとリスのピップ(ケヴィン・リマ)も、ジゼルを追ってニューヨークに現れる。 翌朝、目を覚ましたジゼルは、散らかっている家の中を、動物達を呼び寄せて片付けてしまう。 それに気づいたモーガンはロバートを起こし、動物達は追い出されてしまう。 そこに運悪く、ロバートの恋人ナンシー・トレメイン(イディナ・メンゼル)が現れる。 ロバートは、彼女にジゼルとのことを誤解されてしまう。 エドワードとジゼルの仲を邪魔しようとするメリッサは、家来ナザニエル(ティモシー・スポール)を現実の社会に差し向ける。 メリッサは、毒入りリンゴをジゼルに食べさせ殺してしまうことを考え、ナザニエルにそれを実行させる。 しかし、ピップがそれに気づき、現実社会では声が出せないため、エドワードにゼスチャーで、それを必死に知らせようとするが、なかなか伝わらない。 ジゼルを一人にしておけず、弁護士事務所に連れて行ったロバートは、騒ぎを起こした彼女を見限る。 ジゼルは、自ら身を引きセントラルパークに消えていく。 しかしロバートは、現実離れはしてはいるものの、思いやりがあり、純真な彼女が気になり見捨てられなかった。 スナック売りに変装したナザニエルは、ジゼルに毒リンゴを渡すのに成功するが、彼女は誤ってリンゴを放り投げてしまい命拾いする。 最初はジゼルを不思議な目で見ていた人々も、彼女と共に歌い踊っているうちに、誰もが幸せな気持ちになってしまうのだった。 ジゼルはハトを使いナンシーに花を贈り、ロバートは彼女と仲直りする。 王子は必死にジゼルを探すが、ナザニエルは、それを助けるかのように見せて邪魔をする。 ロバートとレストランで食事中のジゼルは、ウエイターに扮装したナザニエルに毒を飲まされそうになるが、ピップが現れて彼女を助ける。 その騒ぎが放送されたテレビ・ニュース見たエドワードは、ロバートの住所を突き止める。 ロバートと暮らすうちに、ジゼルの気持ちにも変化が現れてきた矢先、エドワードがジゼルの前に現れる。 ジゼルは心を決めて、ロバートとモーガンに別れを告げ、アンダレーシアに戻ろうとする。 無能なナザニエルに、怒り心頭のメリッサは、ジゼルに止めを刺すため、自ら現実の世界へと向かう。 ロバートは、離婚するはずだった依頼人夫婦が、ジゼルのおかげで復縁することを知り、彼女への思いが募っていく。 現実の世界に未練が残るジゼルは、思い出に舞踏会の出席を決めてモーガンの元に向かう。 ジゼルは、ロバートのクレジットカードで衣装を買い揃えて準備を始める。 ニューヨークに現れたメリッサは、ジゼルとエドワードが出席する舞踏会の会場を突き止める。 会場にはロバートとナンシーもいたが、ジゼルは彼にエスコートされて複雑な思いで踊り始める。 そこに、魔女になったメリッさが現れ、全てを忘れられると言い聞かせてリンゴを差し出す。 リンゴを食べたジゼルは意識を失い、メリッサは、彼女を連れ去ろうとする。 エドワードがそれに気づき、現れたナザニエルは、メリッサがリンゴに毒を盛ったことをを白状してしまう。 ロバートは、魔法より力のある”真実のキス”しか、ジゼルを助ける方法がないことをエドワードに伝える。 しかし、エドワードのキスでは、ジゼルの意識は戻らなかった。 思いを寄せる者同士でなければ、効力のないことを知ったエドワードは、ロバートにキスをさせてジゼルを目覚めさせる。 怒り狂ったメリッサは怪物に姿を変えて、ロバートを捕えて会場のビルの外に飛び出し、彼を殺そうとする。 メリッサは、しがみついていた避雷針が折れ転落死してしまい、ジゼルがロバートを助ける。 エドワードはナンシーを見初め、アンダレーシアに彼女と戻り結婚式を挙げる。 その後ジゼルは、”アンダレーシア・ファッション”のデザイナーズ・ブランドを立ち上げて大人気となる。 ナザニエルは現実で、ピップはアンダレーシアで、それぞれ作家に転進して成功する。 そしてジゼルはロバートと結婚し、モーガンと3人でいつまでも幸せに暮らすのだった。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
魔法の王国”アンダレーシア”の森の中で暮らすジゼルは、彼女が理想としていた王子のエドワードと偶然出会い、その瞬間、二人は結婚を決めてしまう。
結婚式の日、王子の義母で女王そして魔女でもあるメリッサは、その座を奪われるのを阻止しようとして、ジゼルを恐ろしい世界へと追放してしまう。
ジゼルは、おとぎの国とは似ても似つかぬ、現代のニューヨークにたどり着き、戸惑ってしまう。
通りすがりの独身の弁護士ロバートと、娘のモーガンが偶然ジゼルを見かけ、気の毒に思い彼女を家に連れて行く。
モーガンがジゼルを気に入ったため、仕方なくロバートは彼女を一晩泊めることにする。
その頃、エドワードは、ジゼルを追ってリスのピップとニューヨークに現れるのだが・・・。
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ディズニー作品の、永遠のキャラクターを髣髴させる多数の登場人物が活躍する、実写とアニメで描くファンタジーミュージカル。
アニメと実写が合体するおとぎ話・・・とは、大よその展開は想像できるのだが・・・
しかし、そこを侮ってはいけない。
ディズニーならではの、ファンタジックな美しいストーリーも素晴らしい、ファンにはたまらない、ディズニー映画のパロディ作品である。
子供から大人まで、どなたが見ても楽しめる、心温まる素晴らしい作品。
第80回アカデミー賞では、挿入歌3曲が歌曲賞にノミネートされた。
”Happy Working Song”
”So Close”
”That’s How You Know”
お馴染みのアラン・ メンケンとスティーヴン・シュワルツの音楽も素晴らしい。
北米興行収入は約1億2800万ドル、全世界では約3億4000万ドルの大ヒットとなった。
実は33歳の主演のエイミー・ アダムスの愛くるしいプリンセス役も好感度抜群で、大スターになる予感を感じさせる雰囲気を持っている。
GAPの店員や、フーターズのウェイトレスをしていたという遅咲きの彼女の実力は、翌年、「ダウト」(2008)での演技でアカデミー助演賞候補にもなったことで証明された。
パトリック・デンプシーとレイチェル・コーヴェイの親子愛もほのぼのと描かれ、これも、かつての名作「三十四丁目の奇蹟」(1947)を意識しているに違いないと思える。
テンションの高い、正にアニメから飛び出してきたような王子役のジェームズ・マースデンや、女王の家来ティモシー・スポールもなかなかの好演だ。
(ラストの彼の転進はお楽しみ!!)
女王/魔女役のスーザン・サランドンも、意地悪魔女そのもののはまり役。
彼女の出演で、作品に重みも加わっている。
ドラマの最初と終わりに登場する、ジュリー・アンドリュースのナレーションも嬉しい。
ロバート(P・デンプシー)の恋人で、最後には王子に見初められるイディナ・メンゼル、リスのピップ役のジェフ・ベネットとケヴィン・リマなどが共演している。