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エルフ Elf (2003)

エルフに育てられた人間の青年が父親を捜すために人間社会に戻り巻き起こす騒動を描く、監督ジョン・ファヴロー(出演も)、主演ウィル・フェレルジェームズ・カーンズーイー・デシャネルメアリー・スティーンバージェン他共演のファンタジー・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督:ジョン・ファヴロー

製作
ジョン・バーグ
トッド・コマーニキ
ショーナ・ロバートソン
製作総指揮
ケント・オルターマン
ケイル・ボイター
トビー・エメリッヒ
ジミー・ミラー
ジュリー・ウィクソン・ダーモティ
脚本:デイヴィッド・バレンバウム
撮影:グレッグ・ガーディナー
編集:ダン・レーベンタール
音楽:ジョン・デブニー

出演
バディ:ウィル・フェレル
ウォルター・ホッブズ:ジェームズ・カーン
ジョヴィー:ズーイー・デシャネル
エミリー・ホッブズ:メアリー・スティーンバージェン
マイケル・ホッブズ:ダニエル・テイ
サンタクロース:エドワード・アズナー
パパ・エルフ:ボブ・ニューハート
ミン・ミン:ピーター・ビリングスリー
フルトン・グリーンウェイ:マイケル・ラーナー
ユージン・デュプリー:カイル・ガス
レオナルド医師:ジョン・ファヴロー
北極熊:レイ・ハリーハウゼン
ギンブルズのマネージャー:フェイゾン・ラヴ
マイルズ・フィンチ:ピーター・ディンクレイジ
デブ:エイミー・セダリス
ギンブルズのサンタクロース:アーティ・ラング
モリス:アンディ・リクター

アメリカ 映画
配給 ニュ ー・ライン・シネマ
2003年製作 95分
公開
北米:2003年11月7日
日本:未公開
製作費 $33,000,000
北米興行収入 $173,381,410
世界 $220,443,450


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1972年、クリスマス・イヴ。
孤児院にプレゼントを届けたサンタクロース(エドワード・アズナー)は北極に戻り、来年のクリスマスの準備を始める。

サンタクロースは、プレゼントの袋に迷い込んでいた人間の赤ん坊に気づく。

施設に返すべきだと考えるサンタクロースだったが、パパ・エルフ(ボブ・ニューハート)に、”バディ”と名付けられた赤ん坊を育てさせる。

養父となったパパ・エルフは、成長が2倍速い大人になったバディ(ウィル・フェレル)を弟子にする。

パパ・エルフとサンタクロースのソリを整備することになったバディは喜ぶ。

しかし、人間がエルフの世界で生きるのには問題があり、エルフと同じ仕事をする能力がないバディは、検品室に配属される。
...全てを見る(結末あり)

それでも満足がいかないエルフのミン・ミン(ピーター・ビリングスリー)は、バディが人間であることに気づいていないのは幸いだと仲間に言われる。

その話を聞いてしまったバディはショックを受け、パパ・エルフから出生の秘密を知らされ、父親がニューヨークにいると言われる。

ニューヨークに何千回も行ったことがあるサンタクロースから、バディは街の様子を教えてもらう。

父親との親交を楽しみにしているバディだったが、父ウォルター・ホブス(ジェームズ・カーン)が、”悪い子リスト”に入っていることを知り驚く。

クリスマスの心があれば、大切なものを見失っている人間の目を覚ますこともできるとサンタクロースに言われたバディは、仲間達に励まされる。

パパ・エルフに別れを告げたバディは独り旅立ち、ようやく大都会ニューヨークにたどり着く。

何もかも初めて見るものばかりで驚くバディは、”エンパイア・ステート・ビル”にある父ウォルターが勤める児童図書出版社を訪ねる。

対応した秘書デブ(エイミー・セダリス)は、エルフだと言うバディの姿を見てメッセンジャーだと思い、ウォルターのオフィスに通す。

ウォルターに息子だと伝えたバディは、母親のスーザン・ウェルズが、自分を産んだことを誰にも話さなかったと伝える。

スーザンの名前を訊き直したウォルターだったが、警備員を呼んでバディを追い出す。

デパート”ギンブルズ”にあるサンタクロースの国に戻れと警備員に言われたバディは、その場に向い店内を見て回る。

マネージャー(フェイゾン・ラヴ)に声をかけられたバディは、おもちゃ売り場の店員と間違えられ、その場で働くことになってしまう。

店員のジョヴィー(ズーイー・デシャネル)と話すものの相手にされなかったバディは、閉店後に、一人でサンタクロースを迎える準備をする。

帰宅したウォルターは、妻エミリー(メアリー・スティーンバージェン)と息子マイケル(ダニエル・テイ)に、仕事があると言って食事を持って部屋に向い、卒業アルバムを見てスーザンを想い出す。

飾りつけを終えたバディは、シャワーを浴びながら歌っていたジョヴィーに合わせて歌い、それに気づいた彼女は叫び声をあげる。

翌朝、ショーウィンドーで眠っていたバディは、自分を見つめていたウォルターに気づき、プレゼントを持って彼のオフィスに向かうものの、警備員に追い出される。

ギンブルズに戻ったバディは、自分が飾りつけしたことをジョヴィーに伝え、、会社側がプロを送り込んだと考えるマネージャーは焦る。

サンタクロース(アーティ・ラング)が現れたため、子供達と共に大喜びしたバディだったが、北極のサンタクロースではなかったために、偽者だと言って騒ぎを起こす。

その頃、バディからのプレゼントを受け取ったウォルターは、スーザンと自分が写っている写真が貼られたカードを見て動揺し、女性もののランジェリーが入っていたために驚く。

警察からの電話を受けたウォルターは、逮捕されたバディを迎えに行き、目的は何かを訊く。

自分に会いたいだろうと思っただけだと言うバディを病院に連れて行ったウォルターは、バディの血液検査をレオナルド医師(ジョン・ファヴロー)に依頼する。

検査の結果、レオナルド医師からバディと親子だと言われたウォルターは、バディを家族の一員として迎えるようにと提案される。

エミリーにバディのことを伝えたウォルターは、彼が自分をエルフだと思い込んでいることを伝える。

それを気にしないエミリーは、息子が増えることを喜びながらバディと対面するが、30年間、北極にいたと言う彼の言動に驚いてしまう。

そんなエミリーがバディを泊めようとするため、ウォルターは反対する。

放り出す訳にはいかないとエミリーに言われたウォルターは、仕方なくそれを許し、バディは父親に甘える。

翌朝、朝食のパスタを作ったバディは、それをエミリーに食べてもらう。

遊ぶ計画を立たバディはだったが、ウォルターに仕事だと言われて留守番をすることになる。

オフィスに現れた経営者のフルトン・グリーンウェイ(マイケル・ラーナー)から、経営状況の悪化を指摘されたウォルターは、24日のクリスマス・イヴまでに、年明けに出版する新刊の原案を考えるよう指示される。

学校を終えたマイケルは、バディが迎えに来たことに気づき、恥をかきたくないために、知らない人だと友達に伝える。

付いて来るバディを追い払おうとしたマイケルだったが、いじめっ子に雪を投げられて隠れる。

雪玉を作るようマイケルに指示したバディは、ファン激していじめっ子を撃退してしまう。

バディが好きになったマイケルはギンブルズに向い、同僚のジョヴィーに惹かれているバディに、彼女をデートに誘うことを提案する。

入店禁止命令が出ていたバディを心配するジョヴィーは、彼から食事に誘われ、木曜日なら空いていると言われて、マイケルと共にその場を去る。

帰宅したウォルターは、公園の巨大な木を運んできたバディとマイケルの行動に驚き嘆くものの、エミリーに気にすることはないと言われる。

マイケルの楽しそうな顔を見れれば満足だと言うエミリーは、いつも息子の傍にいないウォルターを批判する。

あのままだと、マイケルが犯罪者になってしまうと、ウォルターは反論する。

留守番させると家を破壊されるとエミリーに伝えたウォルターは、バディを職場に連れて行くようにと言われる。

翌日、エルフの服を脱いだバディは、スーツとコートを着て出版社に向い、秘書のデブに再会して歓迎される。

ウォルターは、仕事の邪魔になるバディを郵便室で働かせることを考える。

期待してその場に向かったバディは、ウォルターの話と違うことを気にしながら働き始める。

ライターのユージン・デュプリー(カイル・ガス)とモリス(アンディ・リクター)を呼び意見を聞いたウォルターは、ゴーストライターのマイルズ・フィンチ(ピーター・ディンクレイジ)に協力してもらうことを提案する。

フィンチに連絡して来てもらえることになったウォルターだったが、バディが仕事中に酒を飲み、騒ぎでいることを知らされる。

その夜、ジョヴィーとデートしたバディは楽しい時を過ごし、彼女と恋に落ちる。

翌日、現れたフィンチと企画を検討したウォルターらだったが、そこに現れたバディは、小人のフィンチをエルフだと思い込む。

エルフと言われたフィンチはバディに襲いかかり、気分を害してその場を去ってしまう。

憤慨したウォルターは、バディを罵倒して追い払ってしまう。

窮地に立たされたウォルターは、クリスマス・イヴにも拘わらず、家に戻れないことをエイミーに電話で伝える。

そこに現れたユージンとモリスは、フィンチのネタ帳を拾ったため、アイデアをいただくことをウォルターに提案してスケッチを始める。

失意のバディは、自分はこの場にいるべきではないというメモを残してウォルターの家を去る。

グリーンウェイに企画を説明していたウォルターは、現れたマイケルから、バディが家出してしまったことを知らされる。

後で対処するとウォルターに言われたマイケルは、いつも仕事優先の父に失望して帰ろうとする。

企画の延期をグリーンウェイに求めたウォルターは、それが認められないため、クビを覚悟してマイケルと共にバディを捜しに行く。

当てもなく街を歩くバディは、サンタクロースのソリを目撃して”セントラルパーク”に向かう。

サンタ・メーターの故障でエンジンが落ちたため、エルフの力で直してほしいと、バディはサンタクロースに頼まれる。

それを引き受けたバディは、ソリから落ちたエンジンを捜す。

その件がニュースになり、セントラルパークの落下物とエルフの服装をした人物が映し出され、それを見ていたジョヴィーはバディだと気づき驚く。

ウォルターとマイケルはエンジンを見つけ、現れたバディはマイケルに抱きつかれる。

バディは、ウォルターから会議室での言葉は本心ではなかったと言われて謝罪される。

行かないでくれとバディに伝えたウォルターは、愛する息子だと言って彼を抱きしめる。

バディは、ウォルターとマイケルにサンタクロースのソリを見せる。

ウォルターとマイケルは、ソリを修理するバディとサンタクロースを手伝う。

本物かとマイケルに訊かれたサンタクロースは、スケートボードが欲しいと言う彼にそれをプレゼントする。

ソリは浮かび上がり、マイケルは、クリスマスの心がソリを動かすとサンタクロースに言われる。

自分を信じたからソリが浮いたとも言われたマイケルは、テレビに出て宣伝するべきだと伝える。

目ではなく心で信じることが大切だと言うサンタクロースは、マイケルを納得させる。

そこに公園警備隊が現れてソリに向かって襲い掛かり、サンタクロースのプレゼント・リストを抱えたマイケルは、テレビカメラの元に向う。

マイケルは、子供達が受け取れる予定のプレゼントを知らせる。

そこに現れたジョヴィーに、ソリが飛べないためサンタクロースが困っているとマイケルは伝える。

エミリーも現れ、バディの言っていたことが本当だったとウォルターは彼女に伝える。

サンタクロースはソリで出発し、バディもそれに飛び乗る。

クリスマスに対する皆の心を伝えるためにジョヴィーは、”サンタが街にやってくる”を歌い始める。

その場にいた人々の歌声は聖歌隊のようになり、その模様がテレビで中継されて街中に広まり、躊躇していたウォルターも歌い始める。

再びエンジンが落下していたソリは、人々のクリスマスの心に支えられながら夜空に向かって飛び立つ。

クリスマスと人々の心をバディが救ったのだった。

その後バディは、正式にウォルターの家族の一員となる。

ウォルターは出版社のオーナーとなり、第一作目の著者は新人絵本作家で、タイトルは”エルフ”となり、バディの話が語られる内容だった。

ジョヴィーと結婚して子供も生まれたバディは、パパ・エルフを訪ねる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
孤児院に現れたサンタクロースのプレゼントの袋に紛れ込み、北極に連れて行かれた人間の赤ん坊バディは、パパ・エルフに育てられる。
30年後、自分が人間であり、父親ウォルターがニューヨークにいることを知ったバディは独り旅立つ。
出版社に勤めるウォルターを訪ねたバディは息子であることを伝えるが、信じてもらえずに追い払われる。
デパートの”ギンブルズ”にサンタクロースの国があると言われたバディは、その場のおもちゃ売り場の店員と間違われ、同僚となったジョヴィーと共に働くことになる。
ウォルターは、付き合っていた相手を母親だとバディが言っていたためにそれが気になる。
血液検査の結果、自分とバディが親子であることが分かったウォルターは戸惑う。
仕方なくバディと生活することにしたウォルターは、妻エミリーと息子マイケルに彼を紹介するのだが・・・。
__________

俳優として活躍していたジョン・ファヴローと、主演のウィル・フェレルにとって飛躍するきっかけとなった作品。

全くエルフらしくない巨漢のウィル・フェレルが巻き起こす騒動をコミカルに描き、人間味溢れる彼のキャラクターを生かしたハートウォーミングな内容が楽しめる、ジョン・ファヴローの軽快な演出も光る快作に仕上がっている。

特撮を駆使した映像なども手抜きがなく、あらゆる年齢層が楽しめる、家族でクリスマスに鑑賞する物語としてお勧めの作品。

北米興行収入は約1億7300万ドル、全世界では約2億2000万ドルの大ヒットとなったが、日本では劇場公開されなかった。

破天荒ではあるが人間味のあるエルフに育てられた青年を熱演するウィル・フェレル、その父親で、仕事に追われて家族を犠牲にする出版社勤務のジェームズ・カーン、その妻で主人公を温かく迎え入れるメアリー・スティーンバージェン、その息子ダニエル・テイ、主人公と親交を深めるおもちゃ売り場の店員ズーイー・デシャネル、サンタクロースのエドワード・アズナー、主人公の育ての親であるエルフのボブ・ニューハート、エルフのピーター・ビリングスリー、出版社オーナーのマイケル・ラーナー、ライターのカイル・ガスアンディ・リクター、秘書エイミー・セダリス、主人公の血液検査をする医師のジョン・ファヴロー、北極熊の声を担当する伝説のストップモーション・アニメーターであるレイ・ハリーハウゼンギンブルズのマネージャー、フェイゾン・ラヴ、ゴーストライターのピーター・ディンクレイジギンブルズのサンタクロース、アーティ・ラングなどが共演している。


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