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エレクトラ Elektra (2005)

スタン・リービル・エヴァートによるマーベル・コミックの”デアデビル”を基に製作された映画「デアデビル」(2003)に登場する”エレクトラ”を主人公にしたスピンオフ作品。
善と悪の組織の抗争に巻き込まれる父娘を救おうとする暗殺者”エレクトラ”の戦いを描く、製作総指揮スタン・リー、監督ロブ・ボウマン、主演ジェニファー・ガーナーゴラン・ヴィシュニックキルステン・プラウトテレンス・スタンプ他共演のアクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト
監督:ロブ・ボウマン

製作
アーノン・ミルチャン
ゲイリー・フォスター
アヴィ・アラド
製作総指揮
スタン・リー
マーク・スティーヴン・ジョンソン
原作:”Elektra
キャラクター創造
フランク・ミラー
マーク・スティーヴン・ジョンソン
脚本
ロブ・ボウマン
ザック・ペン
スチュワート・ジッカーマン
レイヴン・メツナー
撮影:ビル・ロー
編集:ケヴィン・スティット
音楽:クリストフ・ベック

出演
エレクトラ・ナチオス:ジェニファー・ガーナー
マーク・ミラー:ゴラン・ヴィシュニック
アビゲイル”アビー”ミラー:キルステン・プラウト
スティック:テレンス・スタンプ
マッケイブ:コリン・カニンガム
ロシ:ケイリー=ヒロユキ・タガワ
キリギ:ウィル・ユン・リー
ストーン:ボブ・サップ
タトゥー:クリス・アッカーマン
タイフォイド:ナターシャ・マルテ
デマルコ:ジェイソン・アイザックス
メイズミ:ヒロ・カナガワ

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2005年製作 97分
公開
北米:2005年1月14日
日本:2005年6月4日
製作費 $43,000,000
北米興行収入 $24,409,720
世界 $56,681,570


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
デアデビルと殺し屋ブルズアイとの戦いで命を落としたエレクトラ・ナチオス(ジェニファー・ガーナー)は、蘇生されて復活し無敵の戦士となり、ターゲットのデマルコ(ジェイソン・アイザックス)を殺す。

武術犯罪組織”ザ・ハンド”のマスター、ロシ(ケイリー=ヒロユキ・タガワ)は、善の組織”キマグレ”との抗争を続けていた。

島に引っ越したエレクトラは、エージェントのマッケイブ(コリン・カニンガム)から今回の報酬を受け取り、200万ドルの新しいオファーがあることを知らる。

キマグレのマスター、スティック(テレンス・スタンプ)に蘇生され、最強の戦士として鍛えられたエレクトラは、善と優しさを理解できず、彼に破門されたのだった。
...全てを見る(結末あり)

ある日、家に侵入した少女アビゲイル”アビー”ミラー(キルステン・プラウト)に気づき、盗んだ母のペンダントを取り戻したエレクトラは、彼女を見逃す。

母を殺された少女時代の悲惨な体験で心に傷を負い苦しむエレクトラは、眠れない日が続いていた。

アビーの父マーク(ゴラン・ヴィシュニック)に出会ったエレクトラは、アビーに家に忍び込まれたことを伝える。

盗まれたものがあるか訊かれたエレクトラは何もないと答え、マークから近所に住んでいると言われ、握手を求められるもののそれに応じなかった。

マッケイブからターゲットの名前の連絡がないエレクトラは苛立つ。

現れたアビーから、クリスマスの夕食に父が誘っていると言われたエレクトラは、用事があると伝えて断るものの、仕方なく招待を受ける。

アビーと共に彼女の家に向かったエレクトラは、マークの招待ではないことを知り帰ろうとする。

料理の支度をするマークから歓迎すると言われたエレクトラは、アビーと共に三人で食事をする。

アビーが問題児だと知ったエレクトラは、彼女から仕事を訊かれて、人員削減のリストラ関係だと答える。

エレクトラは、アビーは自宅学習をしていることを知る。

アビーを寝かせたマークはエレクトラと話し、妻のことを訊かれて、2年前に事故で死んだと答える。

自分の母も死んだとマークに伝えたエレクトラは、もう遅いと言って帰る。

殺された母のペンダントを手にした時の夢を見て、マッケイブからの電話で目覚めたエレクトラは、届いた封筒を見るようにと指示される。

写真を確認したエレクトラは、ターゲットがマークとアビーだということを知り、準備を始める。

マークとアビーを狙うものの殺せないエレクトラは、マッケイブに連絡して、ターゲットの背景の情報などを求めるものの、れを断られる。

その後エレクトラは、フェリー乗り場で不審な者達が島に現れたことを確認する。

その夜、ザ・ハンドの暗殺者に気づかず出かけようとしたマークは、現れたエレクトラから話があると言われる。

マークに部屋に入るよう指示し一人を殺したエレクトラは、アビーを寝室に向かわせる。

エレクトラから何者なのか訊かれたマークは、暗殺者がアビーも殺すと言われる。

敵の襲撃に遭い、マークとアビーを奥の部屋に避難させたエレクトラは暗殺者を倒し、相手がザ・ハンドと気づく。

評議員を集めたロシは、息子のキリギ(ウィル・ユン・リー)から、慎重過ぎる行動により”宝”の問題が解決できないことを指摘される。

エレクトラに邪魔されたと言うロシは、解決すると言うキリギにこの件を任せ、それを果たせば自分は引退すると伝える。

敵はザ・ハンドだとマッケイブに伝えたエレクトラは、スティックに会おうとする。

マークとアビーを伴いスティックに会ったエレクトラは、二人がザ・ハンドに追われていることを伝える。

心当たりがないと言っていたマークは、スティックに追及される。

それを認めたマークは、スティックから、大切なものを守るために逃亡していたと言われたため、妻を殺したのがザ・ハンドだとエレクトラに伝える。

エレクトラは降りると言って去ろうとするが、スティックから二人を助けた理由を訊かれる。

スティックは、エレクトラの仕事を知っているかマークに尋ね、助けてくれただけで十分だと言われる。

余計な話をするスティックに襲い掛かったエレクトラだったが、それを難なくかわされたためにその場を去る。

エレクトラを追ったアビーは、マークと逃げるよう指示される。

ザ・ハンドのタカが監視していることに気づいたエレクトラは、マークとアビーを連れてその場を離れる。

エレクトラらを監視していたタトゥー(クリス・アッカーマン)は、キリギから、エレクトラを先に殺すよう指示されて追跡する。

アビーから、人を殺すことが仕事なのかと訊かれたエレクトラは、それが特技だと答える。

マッケイブの家に向かったエレクトラは、彼から無謀だと言われる。

エレクトラが信用できないマークは、アビーが、自分の正体を知らない彼女を唯一の友達と考えるため、二度と言うなと伝える。

何にでも興味を持つアビーに、キマグレの極意を教えようとしたエレクトラは、彼女と親交を深める。

エレクトラと話したマークは、島に来た目的が自分達を殺すためだったことは知っていると伝え、二人は惹かれ合う。

その後、部屋で眠っていたエレクトラは、銃を構えるマッケイブに気づく。

マッケイブは窓を銃撃し、昨日から怪しいタカがいたことを話す。

敵が来たことを察知したエレクトラは、マークとアビーと共にその場から逃げようとして、マッケイブから、地下トンネルを通り果樹園に抜けるよう指示される。

エレクトラに残ることを伝えたマッケイブは、キリギの部下ストーン(ボブ・サップ)に襲われる。

ストーン、タイフォイド(ナターシャ・マルテ)、タトゥー、キンコウにエレクトラを追うよう指示したキリギは、マッケイブを殺す。

森の中でマークとアビーに隠れるよう指示したエレクトラは、ストーンを倒す。

キンコウに襲われたアビーは、彼とタトゥーが放った狼を倒す。

驚くエレクトラは、タイフォイドにキスされて生気を吸い取られる。

アビーが”宝”だと気づいたキリギはだったが、スティックが現れたためにその場は退散する。

スティックのパワーにより回復したエレクトラは、アビーの才能を知ったザ・ハンドから、マークが娘を守り逃れていたと言う話を聞く。

マークとアビー暗殺の依頼人がスティックだと気づいたエレクトラは、善良な優しい心を取り戻すようにと言われる。

アビーの才能を試したエレクトラは、今は未熟だが自分を追い越すと伝える。

怯えるアビーを守るために、エレクトラは、キリギと二人だけの対決に挑むことを考え、負けたらアビーを自由にすることを約束させる。

少女時代を過ごした屋敷に向かったエレクトラは、キリギと対決する。

キリギに剣を向けられ諦めろと言われたエレクトラだったが、そこにアビーが現れる。

その場から逃れたエレクトラとアビーは、タトゥーが放ったヘビに襲われる。

アビーと助けようとするエレクトラはタトゥーを倒し、ヘビは消え去る。

現れたタイフォイドから生気を奪われたアビーは気を失う。

再びキリギと戦ったエレクトラは、痛めつけられる。

キリギから、アビーは大事にすると言われたエレクトラは反撃し、彼とタイフォイドを倒す。

アビーを抱いて屋敷に戻ったエレクトラは、善良で優しい心をとスティックから追われた言葉を思い出しながら、意識が戻らない彼女を助けたいと考えて願う。

意識を取り戻したアビーを見て、エレクトラは安堵する。

マークから感謝されたエレクトラは、普通の生活に戻ると言うアビーを抱きしめ、いつか必ず会えることを約束してその場を去る。

アビーが自分のようにはならないでほしいと考えたエレクトラは、スティックから、しょせんお前も善人だと言われる。

幸せにしたいと考えるエレクトラは、アビー次第だと言うスティックに、第二の人生は最初とは違うと伝える。

最初の人生よりいい時もあると言われたエレクトラは、師であるスティックに一礼する。

礼を返したスティックは、その場を去るエレクトラを見守る。


解説 評価 感想

参考:
・「デアデビル」(2003)

*(簡略ストー リー)
デアデビルと殺し屋ブルズアイとの戦いで命を落としたエレクトラ・ナチオスは、善の組織”キマグレ”のマスター、スティックに蘇生され、最高の戦士として鍛えられた。
しかし、善良で優しい心を受け入れられないエレクトラは、破門されてしまう。
ある島に住むようになったエレクトラは、近所の住人である少女アビーが家に侵入していることを知る。
アビーの父マークにも会い夕食に誘われたエレクトラは、父娘の愛の深さを知り、母を亡くした辛い過去を思い出す。
エージェントのマッケイブからの連絡で暗殺指令を受けたエレクトラは、ターゲットがマークとアビーだと知り準備するものの、二人を殺すことができなかった。
キマグレとの抗争を続ける武術犯罪組織”ザ・ハンド”のマスター、ロシは、息子のキリギに”宝”の問題を解決させようとする。
ザ・ハンドの襲撃を察知したエレクトラは、そのターゲットであるマークとアビーを守ろうとするのだが・・・。
__________

ベン・アフレック主演の「デアデビル」(2003)に登場したヒロイン兼敵役で、戦いに敗れて命を落とした”エレクトラ・ナチオス”を主人公にしたスピンオフ作品。

命を落とした主人公は蘇生されて最強の戦士となるのだが、母親の死を目撃したトラウマに悩まされながら、善良で優しい心が受け入れられずに苦悩する姿が終始描かれている。

そのため、敵を寄せ付けない完全無欠の強さを見せつける戦いとは言えない場面も度々あり、弱さと欠点を克服して成長する姿を描く内容となっている。
物語の展開からすると、今後の戦いがヒロインの真の姿と思えるのだが、その後、続編が製作される予定もないのは残念だ。

成長過程であるため、スーパーヒーローとしてはやや物足りない感じがする主人公”エレクトラ・ナチオス”を演ずるジェニファー・ガーナー、彼女のターゲットから守られる身になるゴラン・ヴィシュニック、その娘で戦士としての才能を秘めた少女キルステン・プラウト、主人公の命を救い、突き放しながらも常に助言する師を印象深く演ずるテレンス・スタンプ、主人公のエージェントであるコリン・カニンガム、悪の犯罪組織のマスター、ケイリー=ヒロユキ・タガワ、その息子のウィル・ユン・リー、その部下ボブ・サップ、クリス・アッカーマン、ナターシャ・マルテ、冒頭で主人公に殺されるジェイソン・アイザックス、悪の組織の幹部ヒロ・カナガワなどが共演している。


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