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小悪魔はなぜモテる?! Easy A (2010)

平凡で目立たない女子高生が巻き起こす騒動を描く、主演エマ・ストーンペン・バッジリーアマンダ・バインズパトリシア・クラークソンスタンリー・トゥッチ他共演、製作、監督ウィル・グラックによる青春コメディの快作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ

エマ・ストーン / Emma Stone / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:ウィル・グラック

製作
ウィル・グラック

ザンヌ・ディヴァイン
脚本:バート・V・ロイヤル
撮影:マイケル・グレイディ
編集:スーザン・リッテンバーグ
音楽:ブラッド・シーガル

出演
オリーヴ・ペンダーガスト:エマ・ストーン

トッド:ペン・バッジリー
マリアンヌ・ブライアント:アマンダ・バインズ
ブランドン:ダン・バード
ジャック・グリフィス:トーマス・ヘイデン・チャーチ
ローズマリー・ペンダーガスト:パトリシア・クラークソン
マイカ:キャム・ギガンデット
グリフィス:リサ・クドロー
ギボンズ校長:マルコム・マクダウェル
リアノン”リー”アバナシー:アリソン・ミシェルカ
ディル・ペンダーガスト:スタンリー・トゥッチ
ブライアント牧師:フレッド・アーミセン
オリーヴ・ペンダーガスト(少女期):ジュリエット・ゴリア
アンソン:ジェイク・サンドヴィグ
ニナ・ハウエル:マハリー・ヘッサム
チップ・ペンダーガスト:ブライス・クライド・ジェンキンズ
マリアンヌの母:ステイシー・トラヴィス
マイカの母:ボニー・バーローズ
ゴシップ好きの生徒:ラレイン

アメリカ 映画
配給 スクリーン・ジェム

2010年製作 92分
公開
北米:2010年9月17日
日本:未公開
製作費 $8,000,000
北米興行収入 $58,401,460
世界 $74,952,310


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
カリフォルニア州、オーハイ
平凡で目立たない女子高生オリーヴ・ペンダーガスト(エマ・ストーン)は、親友のリアノン””リー”アバナシー(アリソン・ミシェルカ)にキャンプに誘われるのだが、大学生の”ジョージ”とデートがあると言ってそれを断る。

結局は、誰とも会わず何も起きない週末だったのだが、オリーヴは成り行きで、初体験を済ませたとリーに言ってしまう。

リーは興奮するのだが、その場のトイレにいた生徒会長のマリアンヌ・ブライアント(アマンダ・バインズ)に、話を聞かれてしまう。

その結果、噂は瞬く間に校内に広がり、オリーヴは、その話が嘘だったことをマリアンヌに伝える。

しかし、マリアンヌは聞く耳を持たず、オリーヴは全校生徒に注目されることになる。
...全てを見る(結末あり)

そこでオリーヴは、週末に何もせずどこにも行かなかったことを知る両親ディル(スタンリー・トゥッチ)とローズマリー(パトリシア・クラークソン)に、それを証明してもらおうと考える。

そんなオリーヴだったが、今まで見向きもされなかった自分が、注目されたことを嬉しくも思ったりもする。

ジャック・グリフィス(トーマス・ヘイデン・チャーチ)の英語の授業で、ナサニエル・ホーソーンの”緋文字”について語り合っていた際、オリーヴは、ニナ・ハウエル(マハリー・ヘッサム)に”アバズレ”呼ばわりされ、卑猥な言葉を返したために、校長室に呼び出される。

オリーヴは、ギボンズ校長(マルコム・マクダウェル)に厳しく注意され、次回は退学だと警告を受けて、翌日の奉仕作業を命ぜられる。

そんなオリーヴは、ゲイのブランドンに、二人がセックスしたことにするという提案をされる。

オリーヴは”注目”され続けられ、ブランドンはストレートだと証明できて安らぎを得られるというのだ。

辛い日々を送っているブランドンを見捨てられずに、オリーヴは仕方なくそれを了承する。

そして二人は、同級生の家のパーティーで部屋を借り、注目されながら激しい演技をして、その場にいた者を納得させる。

それを他人から聞かされたリーに”アバズレ”と言われたオリーヴは憤慨し、徹底的にその雰囲気になることを決める。

手作りの過激な服に、”緋文字”のヒロイン、ヘスターと同じ、姦通の印”A”の赤い文字のステッチを胸に付け、オリーヴは男子生徒を悩殺する。

その後オリーヴは、ブランドンから真実を聞いたという、肥満でバカにされている男子生徒に同じ契約を迫られ、一度は断るものの、再び気の毒に思い、ギフトカードで契約をする。

そして、オリーヴは現金を受け取ってセックスしているという噂が広まり、”商売”は大繁盛する。

グリフィスに呼ばれたオリーヴは、服装や噂の”行動”が”緋文字”にはまり過ぎではないかと指摘される。

しかし、”ヘスター”の気持ちを理解しようとしているだけだというオリーヴを、グリフィンは大目に見る。

グリフィンは、学校のカウンセラーである妻(リサ・クドロー)に、オリーヴのカウンセリングを頼む。

オリーヴに会ったグリフィス夫人だったが、真相を話そうとする彼女の話も聞かず、避妊に対しての助言をしただけで帰してしまう。

次のカウンセリングを待っていた、4年間も落第しているマリアンヌのボーイフレンドのマイカ(キャム・ギガンデット)が、両親の離婚で悩み涙していることをオリーヴは知る。

それをマリアンヌから聞いたオリーヴは、彼女も悲しむのを見て同乗してしまい、優しく接したため、二人に友情が芽生える。

ところが、マイカはクラミジアに罹り入院してしまい、彼は寝た相手がオリーヴだと口にしてしまう。

激怒したマイカの母(ボニー・バーローズ)はマリアンヌの母(ステイシー・トラヴィス)に一件を伝えて、それを知ったマリアンヌはオリーヴの頬を殴る。

しかし、マイカの相手は、夫との倦怠期で悩んでいたグリフィス夫人だった。

夫人がクビになることを恐れて、マイカはオリーヴの名前を出してしまったのだった。

それを知ったオリーヴは、動揺するグリフィス夫人を気の毒に思い、自分が犠牲になることを伝えて感謝される。

オリーヴは、リーを含めた生徒達から非難され、孤立した彼女は、助けを求めて教会に向かう。

ブライアント牧師(フレッド・アーミセン)に会ったオリーヴは、彼がマリアンヌの父親だと知り驚き、その場から逃げ去る。

両親は自分が語る言葉にジョークも返さず、噂となった相手からも、実際に誘われもしないオリーヴだったが、そんな時、アンソン(ジェイク・サンドヴィグ)からデートに誘われる。

デートの場所のロブスター・レストランで、リーを見かけたオリーヴは、彼女がアンソンに好意をもっているために焦ってしまう。

その場から去ろうとしたオリーヴだったが、リーに姿を見られてしまう。

帰り際に、アンソンから200ドル分のギフト券を渡されたオリーヴは、彼に求められて憤慨して立ち去るものの傷ついてしまう。

そこに、店でバイトをしていたトッド(ペン・バッジリー)が現れ、彼に家まで送られる。

噂が嘘だと見抜いているトッドは、オリーヴに好意を示してキスしようとする。

憧れていたトッドとは、最高の状況でキスしたいオリーヴはそれを断り、彼のために噂を訂正しよいうとする。

ブランドンの協力を得ようとしたオリーヴだったが、彼はゲイ相手と家出してしまい、他の相手やグリフィス夫人も当てにならなかった。

その後オリーヴは、夫人のことをグリフィスに告白してしまい、結果、二人は離婚することになる。

オリーヴは自分の行動を後悔するが、同じような経験をした母ローズマリーに励まされる。

そこでオリーヴは、真実を知らせるために、ネットを利用して全てを公開することを考える。

バスケットボール部の壮行会で、派手なパフォーマンスで生徒達を驚かせたオリーヴは、自分のサイトにアクセスするようにと宣伝する。

オリーヴは、サイト上で全てを告白し、迎えに来たトッドの元に向かうことを告げる。

そして、リーにもメールで謝罪したオリーヴは、トッドとキスして、芝刈り機に乗って出かける。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
特別に目立つわけでもない高校生のオリーヴ・ペンダーガストは、大学生とのデートがあると言って、親友リーからのキャンプの誘いを断る。
結局は誰とも会わず何も起きなかったオリーヴだったが、成り行きで、初体験をしたとリーに話してしまう。
それが、瞬く間に校内に広まり、オリーヴは突如として注目の的となる。
話は嘘だったと言っても、リーに信じてもらえないオリーヴは、ゲイのブランドンから、ストレートだと証明するために、自分と寝たということにしてほしいと頼まれる。
ブランドンの苦悩を知ったオリーヴは断れずに、仕方なくそれを了承して、二人の”行為”は話題になる。
注目されるようになったことに、優越感も感じたりするオリーヴだったが、リーに痛烈に非難されてしまう。
憤慨したオリーヴは、徹底的に”ふしだら”な雰囲気になることを決める。
そしてオリーヴは、”緋文字”のヒロインであるヘスターと同じ、姦通の印”A”の赤い文字を胸に付けて登校し、男子生徒を悩殺してしまうのだが・・・。
__________

ドラマにも登場する、ナサニエル・ホーソーンの”緋文字”をモチーフにした物語で、”Easy A”というシャレた原題ではあるが、相変わらず受け狙いが逆効果な邦題に言葉もない・・・。

何の変哲もない軽い作品なのだが、人気急上昇中である期待の若手スター、エマ・ストーンのキュートな魅力と個性が生かされた、痛快コメディに仕上がっている。

20歳前半の彼女は画面を圧倒し、脇を固める実力派スターとのマッチングも抜群で、ウィル・グラックの軽快な演出も冴えている。

エマ・ストーンの主演作ではないが、2人は翌年の「ステイ・フレンズ」(2011)でも組むことになる。

主人公と結ばれることになるナイスガイ、ペン・バッジリー、主人公と敵対する生徒アマンダ・バインズ、その恋人キャム・ギガンデット、紆余曲折ある主人公の親友アマンダ・バインズ、ゲイの生徒ダン・バード、主人公のお気に入りの教師トーマス・ヘイデン・チャーチ、その妻で高校のカウンセラー、リサ・クドロー、主人公を温かく見守る奔放な両親スタンリー・トゥッチパトリシア・クラークソン、校長マルコム・マクダウェル、牧師フレッド・アーミセン、生徒ジェイク・サンドヴィグ、マハリー・ヘッサム、ラレインなどが共演している。


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