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世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す Earth vs. the Flying Saucers (1956)

地球に飛来した謎の飛行物体”空飛ぶ円盤”の襲撃に対抗する科学者らの戦いを描く、監督フレッド・F・シアーズ、特撮レイ・ハリーハウゼン、主演ヒュー・マーロウジョーン・テイラードナルド・カーティスモリス・アンクラム他共演のSF映画。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF


スタッフ キャスト
監督:フレッド・F・シアーズ

製作:チャールズ・H・シニア
製作総指揮:サム・カッツマン
原作:ドナルド・E・キーホーFlying Saucers from Outer Space
脚本
カート・シオドマク
ジョージ・ワーシング・イエーツ
バーナード・ゴードン
撮影:フレッド・ジャックマンJr.
編集:ダニー・B・ランドレス
特撮:レイ・ハリーハウゼン
音楽:ミッシャ・バカライニコフ

出演
ラッセル・A・マーヴィン博士:ヒュー・マーロウ
キャロル・マーヴィン:ジョーン・テイラー
ハグリン少佐:ドナルド・カーティス
ジョン・ハンリー少将:モリス・アンクラム
カンター教授:ジョン・ザレンバ
エンライト中将:トーマス・ブラウン・ヘンリー
エドマンズ中将:グランドン・ローデス
警察官:ラリー・J・ブレイク
アルバート博士:チャールズ・エヴァンス
カッティング:ハリー・ラウター
エイリアン(声):ポール・フリーズ

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1956年製作 84分
公開
北米:1956年6月13日
日本:1956年8月10日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
世界各地で未確認飛行物体が確認され、”空飛ぶ円盤”と呼ばれるようになる。

アメリカ航空情報部は世界中の目撃情報を集め、調査した結果、97%が自然現象と判断したが、残された3%は解明できなかった。

空軍も、地球外からの空飛ぶ円盤については認識していたが、確証はなかった。

未確認飛行物体の調査と検証は続けられた。

北半球防衛司令部は、身元不明の飛行物体への攻撃命令を出したが、兵器が通用するかは疑問だった。

地球と空飛ぶ円盤との対決が始まる。

科学者のラッセル・A・マーヴィン博士(ヒュー・マーロウ)は、アシスタントのキャロル(ジョーン・テイラー)と結婚し、新婚生活を楽しもうとする。

職場である国防総省管轄下の宇宙線観測所に向かうマーヴィンとキャロルは、異音に気づき、空飛ぶ円盤が近づいたために車を止める。

2人は冷静になり、公表する前に分析することを考える。

観測所に着いた2人は、録音した円盤の音を確認する。

キャロルの父で陸軍少将のジョン・ハンリー(モリス・アンクラム)が観測所に到着し、ロケットの打ち上げを控えるマーヴィンに会おうとする。
...全てを見る(結末あり)

入り口の検問でマーヴィンに電話をしたハンリーは、打ち上げの延期ができるかを確認するものの、無理だと言われてキャロルと電話を代わる。

マーヴィンと結婚したことをハンリーに伝えたキャロルは、父に祝福される。

打ち上げ時間になったために、キャロルはハンリーを夕食に誘い電話を切る。

マーヴィンは、ロケットの打ち上げを成功させる。

その夜、ハンリーを夕食に招待したマーヴィンは、これまで打ち上げた衛星の内、現在交信できるのが最後の11号だけだと伝える。

今後に期待したいというマーヴィンは、パナマに落下したのが隕石ではなく7号だったことをハンリーから知らされて驚く。

その他、各地に衛星が落下した事実を伝えたハンリーは、大気圏外で爆発したと考える。

衛星は軌道に乗るはずだったために、マーヴィンは納得できない。

誰かがロケットを撃ち落とした可能性を考えるマーヴィンだったが、そんな兵器はないと言うハンリーと意見は一致する。

食事の準備を整えたキャロルと共にテーブルに着いたマーヴィンは、空飛ぶ円盤を見たことをハンリーに話し、録音した音を聴かせると伝える。

そこにロケットの監視官からの報告が入り、マーヴィンは、11号を見失ったという内容をハンリーとキャロルに伝える。

その時、上空に2つの光が現れ、マーヴィンは、”セントエルモの火”ではないかと思うとハンリーに話し、キャロルが、この数日、観測所の周辺で目撃されていることを伝える。

11号が流れ星のように墜落する様子を見ながら、ハンリーは、明日のロケット打ち上げを延期しようとしないマーヴィンに理由を尋ねる。

カメラとマイクを搭載する予定のマーヴィンは、今度こそ原因を突き止めるとハンリーに伝える。

翌日、マーヴィンはキャロルと共に打ち上げ準備を整え、管制塔に向かったハンリーは、未確認飛行物体の接近を知らされる。

観測所内に円盤が着陸したため、ハンリーはその様子を見守る。

円盤から現れたエイリアンの1人が防御バリアの外に出た瞬間、兵士の攻撃を受けて倒れる。

反撃したエイリアンは光線を発射し、それを受けた兵士たちは一瞬のうちに消滅する。

打ち上げは中止され、ロケットは倒れて爆破炎上する。

エイリアンは施設にも攻撃を加え、意識を失ったハンリーを円盤に運んで飛び立つ。

職員は全員殺されて施設は閉鎖され、マーヴィンとキャロルは建物内に閉じ込められる。

円盤内で意識が戻ったハンリーは、翻訳機を使うエイリアン(ポール・フリーズ)と話す。

友好的なメッセージをマーヴィンに伝えあったと言うエイリアンは、彼は音しか聴いていなかったとというハンリーの話を聞く。

既に宇宙空間にいることをハンリーに伝えたエイリアンは、彼の脳をスキャンして情報を得る。

現状をテープに録音したマーヴィンは、発電機が停止したことに気づき、怯えるキャロルを落ち着かせる。

電力の関係でテープの再生速度が遅くなったために、マーヴィンはエイリアンのメッセージを聴くことができる。

マーヴィンは、エイリアンが観測所に向かうことを事前に通知していたことを知る。

その後、観測所が全滅したことが大きな問題になり、議会では今回の件が議題に上がる。

救出されたマーヴィンとキャロルは、テープを持参してワシントンD.C.に向かう。

ペンタゴン
防衛委員会に参加したマーヴィンとキャロルは、海軍のエンライト中将(トーマス・ブラウン・ヘンリー)や陸軍のエドマンズ中将(グランドン・ローデス)らにテープを聴かせるものの、円盤の存在を信じてもらえない。

責任を感じるマーヴィンは、自分が交渉することを提案するが、検討するという返事しかもらえなかった。

マーヴィンの監視役となったハグリン少佐(ドナルド・カーティス)は、自分は味方だと伝えて信頼してもらい、委員会も軽率な判断はできないと言って彼を納得させる。

ホテルの部屋に戻ったマーヴィンはエイリアンと交信し、11時に”チェサピーク湾”に来るよう指示される。

キャロルに引き留められたマーヴィンだったが、エイリアンの元に向かう。

その件をキャロルから知らされたハグリンは、駐車場に連絡をするよう彼女に指示する。

キャロルからの連絡を受けた駐車場係はマーヴィンに殴られ、ハグリンはキャロルと共に走り去った彼を追う。

無線でマーヴィンに話しかけたキャロルは返事をしてもらえず、パトロール警官(ラリー・J・ブレイク)は暴走する車を追跡する。

海岸に着いたマーヴィンは車を降り、待機していた円盤に近づく。

キャロルとハグリンそして警官も到着し、エイリアンは、全員中に入れと指示する。

円盤は宇宙空間に到達し、エイリアンは、飛行に必要な強い磁場のことや、船内で過ごす時間は地球上の1秒ほどだとマーヴィンらに説明する。

メッセージの解読にも時間の調整が必要だったことを考えるマーヴィンは、衛星を攻撃した理由をエイリアンに尋ねる。

攻撃する武器だと判断したと言うエイリアンは、自分たちは崩壊した惑星の生存者であり、他の円盤が地球上に待機し、着陸に備えていることを伝える。

ワシントンD.C.で地球の代表との会見を望んだエイリアンは、無理だと言うマーヴィンに、攻撃された円盤が軍艦を撃沈する様子を見せる。

あくまでも会見を望むエイリアンは、地球の情報は収集したとマーヴィンに伝えて、現れたハンリーの記憶を利用したことを知らせる。

エイリアンは、発砲した警官の脳をスキャンして見せる。

ハンリーと警官は元の状態に戻し、解放する考えがあることをマーヴィンに伝えたエイリアンは、会見の設定に努力してみると言う彼の言葉を信じ、期限を56日後とする。

説得する際に、教えた戦艦の撃沈位置を伝えるよう指示されたマーヴィンは、それに従うしかなかった。

解放されたマーヴィンはエンライト中将らと話し合い、戦艦との交信は途絶えていることを知り、エイリアンと接触したことを非難される。

マーヴィンは、新兵器として超音波銃の開発を提案する。

連絡を受けたエンライトは、戦艦がエイリアンの位置情報と同じ場所で撃沈されたことを皆に伝える。

エンライトは、新兵器開発をマーヴィンに任せる。

カンター教授(ジョン・ザレンバ)とアシスタントのカッティング(ハリー・ラウター)と共に超音波銃の開発を始めたマーヴィンは、残り27日となってもまともな兵器を作れない。

敵の磁場を弱める方法をカンターから提案されたマーヴィンは、超音波を遮り円盤を撃墜することを考える。

世界中の英知が結集されて開発は進められ、ついに兵器は完成し、マーヴィンらはテストに成功する。

そこに、以前から目撃していた発行物体が現れ、ハグリンが銃撃して破壊する。

セントエルモの火だと思っていたマーヴィンは、それがエイリアンの監視装置だったことを知る。

マーヴィンは、超音波銃をトラックに積むようハグリンに指示し、ワシントンD.C.に向かおうとする。

出発したマーヴィンらは、飛来した円盤で兵器のテストをしようと考える。

マーヴィンらは超音波銃の威力を確認するが、エイリアンに襲われたカンター教授は消滅してしまう。

マーヴィンらはそれを確認し、ハグリンは、超音波銃を破壊したエイリアンを射殺する。

エイリアンのマスクを外したマーヴィンは、老人のような顔を確認し、体を保護するために保護スーツを着ていたことに気づく。

円盤は空軍機や建物を破壊し、ハンリーと警官を船内から放り出す。

地上に落下したハンリーに駆け寄ったキャロルは、父の死を確認して悲しむ。

アルバート博士(チャールズ・エヴァンス)の協力により、エイリアンのヘルメットに翻訳機がセットされていたことが分かり、マーヴィンは、逆に翻訳すれば敵の通信を解読できることを知る。

マーヴィンは、超音波銃が改良されたものの、近距離でしか使えないことを知る。

試しにヘルメットを被ってみたマーヴィンは、外を歩く若者の声が聴こえることに気づく。

エイリアンから警告されたマーヴィンらは、太陽の表面で起きる爆発により、9日間の異常現象が地球を襲うことを知らされる。

世界中に警告は伝えられ、予告通り太陽の表面は爆発し、嵐や津波が襲ってくることが分かり、マーヴィンは兵器の準備を任されて戦いに備える。

マーヴィンは、キャロルに別れを告げてワシントンD.C.に向かう。

気象災害が世界中を襲い、人々の避難は続くものの、ワシントンD.C.には未だに6割の人々が残っていた。

マーヴィンのことを心配するキャロルはワシントンD.C.に向かい、ペンタゴンでエンライトに会い、マーヴィンとの連絡が取れないことを知らされる。

軍の攻撃では円盤の襲来を止めることができず、エンライトから避難するよう指示されたキャロルは、マーヴィンが付近で反撃の準備をしていることを知る。

飛来した円盤を超音波銃で攻撃させたマーヴィンは、ポトマック川に墜落したことを司令部に報告する。

外に出たキャロルは、マーヴィンの元に向かう。

円盤がホワイトハウスに向かったことを知ったマーヴィンは、キャロルと共にその場に急行する。

ホワイトハウス前に着陸した円盤から現れたエイリアンは、兵器や兵士に攻撃を加える。

到着したマーヴィンらの攻撃を受けた円盤は、”ワシントン記念塔”に激突する。

円盤が”国会議事堂”前に着陸したことを知ったマーヴィンは、その場に向かい円盤を攻撃させる。

円盤は国会議事堂に墜落し、危険が回避されたことが繰り返し伝えられる。

その後、マーヴィンとキャロルは、ビーチでハネムーンを楽しむ。

マーヴィンは、大統領から観測所の再建と宇宙観測を一任され、国連が満場一致で自分を表彰するという新聞の記事を、キャロルから知らされる。

エイリアンはまた来るかというキャロルの問いに対し、来ないと答えたマーヴィンは彼女と共に海を見つめる。

美しい世界が滅びずによかったと言うキャロルに、自分たちのものだと伝えたマーヴィンは、彼女と共に海に向かう。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
世界各地で未確認飛行物体が確認され、”空飛ぶ円盤”と呼ばれるようになる。
国防総省管轄下の宇宙線観測所の科学者ラッセル・A・マーヴィン博士は、結婚したばかりのアシスタントの妻キャロルと共に、衛星ロケットの打ち上げを任されていた。
観測所に向かうマーヴィンは、途中、キャロルと共に空飛ぶ円盤を目撃して、テープに謎の音が録音されていることに気づく。
キャロルの父親である陸軍少将ハンリーから、衛星が各地に墜落していることを知らされたマーヴィンは、空飛ぶ円盤との関係を探ろうとするのだが・・・。
__________

1953年に発表された、UFO研究家ドナルド・E・キーホーの著書”Flying Saucers from Outer Space”を基に製作された作品。

俳優としても多くの作品に出演したフレッド・F・シアーズが監督した作品。

地球に飛来した謎の飛行物体”空飛ぶ円盤”の襲撃に対抗する学者らの戦いを描くSF映画。

侵略者と判断され絶滅するエイリアンなのだが、地球の技術が未熟だっために、対決する結果となってしまうという展開で進行する。

地球よりはるかに進歩した世界から飛来したエイリアンだったが、崩壊した惑星から逃れてきた助けを求めた生存者であり、科学者に送ったメッセージが、技術的な問題で通じなっかたことが原因で、友好的な話し合いができず惨劇に発展してしまうという内容はなかなか凝っている。

注目は、レイ・ハリーハウゼンによる特撮であり、”空飛ぶ円盤”自体の造形などは平凡なのだが、クライマックスのワシントンD.C.の名所への攻撃や破壊シーンなど、いかにも彼らしい見事な”ストップモーション・アニメーション”が楽しめる。

空飛ぶ円盤で飛来したエイリアンに対抗する兵器開発などを任される科学者ヒュー・マーロウ、その妻でアシスタントのジョーン・テイラー、その父親である陸軍少将のモリス・アンクラム、主人公の監視役として彼を支える陸軍少佐ドナルド・カーティス、兵器開発で主人公に協力する教授のジョン・ザレンバ、そのアシスタント役ハリー・ラウター、主人公に指示を出す”ペンタゴン”防衛委員会の海軍中将トーマス・ブラウン・ヘンリー陸軍中将のグランドン・ローデス、エイリアンに脳をスキャンされる警察官のラリー・J・ブレイク、エイリアンの翻訳機能を解明する博士チャールズ・エヴァンス、エイリアン(声)のポール・フリーズなどが共演している。


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