難病の若者とその看護に雇われた女性との愛の日々を描く、監督ジョエル・シュマッカー、主演ジュリア・ロバーツ、キャンベル・スコット、ヴィンセント・ドノフリオ、コリーン・デューハースト、エレン・バースティン共演の恋愛ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョエル・シュマッカー
製作
サリー・フィールド
ケヴィン・マコーミック
原作:マルティ・リームバック
脚本:リチャード・フリーデンバーグ
撮影:ファン・ルイス・アンシア
編集
ジム・プリオー
ロバート・ブラウン
音楽
ジェームズ・ニュートン・ハワード
ケニー・G他
出演
ヒラリー・オニール:ジュリア・ロバーツ
ヴィクター・ゲディス:キャンベル・スコット
ゴードン:ヴィンセント・ドノフリオ
エステル・ウィッティアー:コリーン・デューハースト
オニール夫人:エレン・バースティン
リチャード・ゲディス:デヴィッド・シェルビー
シャウナ:A・J・ジョンソン
マラカイ:ジョージ・マーティン
キャピー:ディオン・アンダーソン
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1991年製作 111分
公開
北米:1991年6月21日
日本:1991年12月
北米興行収入 $33,669,180
世界 $82,264,680
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
恋人に裏切られたヒラリー・オニール(ジュリア・ロバーツ)は、一旦、母親(エレン・バースティン)の元に身を寄せる。
その後、ヒラリーは、サンフランシスコの富豪ゲディス邸の病人の看護人に応募する。
学歴も看護師の資格もないヒラリーは、主人のリチャード・ゲディス(デヴィッド・シェルビー)に追い払われるように採用を断られる。
しかしヒラリーは、ゲディス家の執事マラカイ(ジョージ・マーティン)に屋敷を出たところで呼び戻される。 金持ち相手の高待遇の仕事を、友人シャウナ(A・J・ジョンソン)に羨ましがられたヒラリーだったが、ヴィクターの看護は想像以上の重労働だった。 そして、病気と闘うヴィクターの姿を見たヒラリーは、その場を逃げ出そうともする。 だが、美術史の博士論文を仕上げようと、生きる望みを捨てないヴィクターの話を聞き、ヒラリーは留まることにする。 その後ヒラリーは、自分なりに白血病についての知識を得て、ヴィクターのために、自然食などを使った食事療法や、漢方薬などを試し献身的な看護を続ける。 外出は自由だったヴィクターは、気分の良い時にはヒラリーを食事に誘い、治療が一旦終わったということで、二人で旅行に行くことを計画する。 二人は、ヒラリーのキャデラックでドライブにでかけ、メンドシーノの海岸沿いの貸家を借りる。 その夜、キャピー(ディオン・アンダーソン)のバーで楽しく過ごした二人は帰宅し、寝付かれないヴィクターは、ヒラリーのベッドで眠る。 翌日ヴィクターは、ヒラリーに美術史を教えることを提案し、その後、キャピーのバーで知り合ったゴードン(ヴィンセント・ドノフリオ)らと親交を深める。 ヴィクターは、ヒラリーの食事や生活環境のせいか、抜け落ちていた髪の毛も元に戻り、明らかに体調は改善しているように見えた。 そんな時ヒラリーは、ヴィクターに役目は終えたことを告げ、屋敷に戻ることを勧める。 ヴィクターはヒラリーに寄り添い、そして二人は愛し合い、彼は体調が悪化していた時とは違い、今の自分に自身を持てることを伝え、彼女に愛を告げる。 その後、見違えるほどの回復振りを見せたヴィクターとヒラリーは、満ち足りた時を過ごす。 ヴィクターに言わせると、ゴードンがヒラリーに好意を持っていて、その彼から二人は、ブドウ園の女主人エステル・ウィッティアー(コリーン・デューハースト)を紹介され、彼女と親しくなる。 再び体調に異変を感じ始めたヴィクターは、エステルの三人の夫の墓がある迷路で、気を失いかけてしまう。 やがて、ヴィクターの病状は悪化し、彼はヒラリーにそれを隠そうとする。 クリスマスの夜、ゴードンを招待した食事の最中、悪乗りしたヴィクターは倒れてしまう。 ヒラリーとの時間を終わらせたくなかったヴィクターは、彼女に治療が終わっていなかったことを話し、病院の治療を受けることを拒絶する。 それが、自分にとってどんなに辛いことか、無知な自分ならそれに耐えられたと思うのかと、ヒラリーはヴィクターを非難し、彼の元を去って行く。 その後ヒラリーは、ヴィクターの父リチャードに、彼の所在を知らせる。 ヴィクターは、父に説得され屋敷に帰ることを約束するが、エステルのブドウ園で開かれるパーティーにだけは出席したいことを告げる。 ヒラリーは、エステルにパーティーを欠席することを伝えるが、彼女はその気持ちも察しながら、自分なら出席すると言ってヒラリーを抱きしめる。 パーティー会場で、素っ気無い態度で立ち去ったヴィクターを追ったヒラリーは、治療を拒み逃げようとする彼を引き止めようとする。 共に闘うことを、ヒラリーはヴィクターに伝えるが、彼はそれをヒラリーに強いれないことを涙ながらに訴える。 しかし、ヒラリーは最後まで闘い続けることを約束し、ヴィクターとの愛を確かめる。 そして二人は、共に苦難の道を生きていくことを誓う。
地下に案内されたヒラリーは、ゲディス家の息子で白血病を患うヴィクターに、看護人として住み込みで雇われる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ヒラリー・オニールは、恋人に裏切られ、富豪の子息で、白血病に苦しむヴィクターの住み込み看護に雇われる。
難病患者の壮絶な闘病生活に接し、身を引こうとするヒラリーだったが、ヴィクターが生きることに希望を持っていることを知ったのをきっかけに、彼への献身的な看護を続ける決心をする。
その後、二人は貸家を借りての療養を始め、やがて自然に愛し合うようになるのだが・・・。
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幅広い分野で活躍するジョエル・シュマッカーの純愛作品で、ラストで悲劇的な死が訪れるわけでもなく、勇気と希望を抱かせる終わり方は、完全なるメロドラマとは一線を画す作風になっている。
そんな演出は新鮮味もあるが、前年「プリティ・ウーマン」(1990)でスーパー・ブレイクしたジュリア・ロバーツが、同じ役のような雰囲気で登場するオープニングなどを含め、賛否両論分かれる結果となった。
明らかなミスキャストという声も多い中、一躍もてはやされる存在になった、20代前半の彼女に、あまり、あれやこれやと要求するのも酷だと思う。
製作にはサリー・フィールドも参加し、音楽はジェームズ・ニュートン・ハワードやケニー・Gが担当している。
画面に登場していると、どうしても父ジョージ・C・スコットに似てないとか、共演もしている母コリーン・デューハーストのことを思い浮かべてしまう、白血病の青年キャンベル・スコット、保養地で知り合う友人ヴィンセント・ドノフリオ、ブドウ園の主人コリーン・デューハースト、主人公の母エレン・バースティン、難病の息子を気遣う富豪デヴィッド・シェルビー、主人公の友人A・J・ジョンソン、富豪邸の執事役のジョージ・マーティン、保養地のバーの主人役ディオン・アンダーソンなどが共演している。