新居を手に入れた夫婦と2階に住む老婦人のトラブルを描く、監督、ナレーター、ダニー・デヴィート、製作、主演ベン・スティラー、ドリュー・バリモア、アイリーン・エッセル、ハーヴェイ・ファイアスタイン他共演のコメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ダニー・デヴィート
製作
ドリュー・バリモア
スチュアート・コーンフェルド
ナンシー・ジュヴォネン
ジェレミー・クレイマー
ベン・スティラー
製作総指揮
アラン・C・ブロンクィスト
リチャード・N・グラッドスタイン
メリル・ポスター
ジェニファー・ワクテル
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
脚本:ラリー・ドイル
撮影:アナスタス・N・ミコス
編集
グレッグ・ヘイデン
リンジー・クリングマン
音楽:デヴィッド・ニューマン
出演
アレックス・ローズ:ベン・スティラー
ナンシー・ケンドリックス:ドリュー・バリモア
ミセス・コネリー:アイリーン・エッセル
ケネス:ハーヴェイ・ファイアスタイン
クープ:ジャスティン・セロー
チック:ジェームズ・レマー
ダン巡査:ロバート・ウィズダム
ジーン:スウージー・カーツ
ハーマン:ウォーレス・ショーン
タラ:マーヤ・ルドルフ
セリーヌ:アンバー・ヴァレッタ
カン医師:ミシェル・クルージク
薬局の客:トレイシー・ウォルター
フリードマン:ジョン・ハンバーグ
フリードマン夫人:クリスティナ・カーク
モデレーター:ジャネット・ゴールドスタイン
テレンス:ティム・マクラン
インド・レストランのオーナー:クマール・パラーナ
ナレーション:ダニー・デヴィート
アメリカ 映画
配給 ミラマックス
2003年製作 89分
公開
北米:2003年9月26日
日本:2005年7月9日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $9,652,000
世界 $19,322,140
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
作家のアレックス・ローズ(ベン・スティラー)と妻で出版社に勤めるナンシー・ケンドリックス(ドリュー・バリモア)は、新居を探していた。
ブルックリン。
不動産業者のケネス(ハーヴェイ・ファイアスタイン)に紹介された物件を見に行ったアレックスとナンシーは、古い建物ではあるが手頃な価格の部屋がまずまず気に入る。
実はそこは二世帯住宅で、二階に上がる階段は封鎖され、上の階には気のいいアイルランド人老婦人ミセス・コネリー(アイリーン・エッセル)が住んでいるということだった。
ミセス・コネリーに挨拶した二人だったが、体調が優れないということで部屋の内部を見せてもらえなかった。
ケネスの話では人気物件ということだったため、二人は親友のクープ(ジャスティン・セロー)と妻セリーヌ(アンバー・ヴァレッタ)に新居のことを相談する。 同じ作家であるケネスの新作を受け取ったアレックスとナンシーは、セリーヌが妊娠していることを知らされて喜ぶ。 物件の購入を決めた二人は、引っ越しを済ませてミセス・コネリーに挨拶に行く。 部屋に招き入れられた二人は、コンゴウインコを飼う風変わりなミセス・コネリーと簡単な会話をして部屋に戻る。 ミセス・コネリーが、100歳近くかそれ以上であるにも拘らず元気だということなどを話した二人は、ベッドに入り愛し合おうとする。 しかし、二階から聞こえる大音量のテレビの音で二人は眠ることができなかった。 翌朝、ナンシーを仕事に送り出し仕事を始めようとしたアレックスだったが、現れたミセス・コネリーから浴室の配管のチェックとゴミ運びを頼まれてしまう。 出社したナンシーは、上司ハーマン(ウォーレス・ショーン)に記事を催促されながら、新居をタラ(マーヤ・ルドルフ)に自慢する。 ナンシーは帰宅し、天井の水漏れに気づいた彼女とアレックスは二階に向かう。 ミセス・コネリーは、浴室の配管をアレックスに直してくれと頼んだと主張し、結局その修理代を彼が払うことになる。 翌日、ミセス・コネリーの頼み事はハッキリと断るようナンシーに指示されたアレックスは、仕事を始めようとするもののドアのブザーが鳴る。 アレックスは、現れたミセス・コネリーに仕事中であることを伝えて不快感を示すが、彼女はアレックスの著書にサインしてほしいだけだった。 アレックスは自分の態度を後悔しながら本にサインをしようとするが、それは99セントの古本だった。 本にサインしたアレックスは、結局、ミセス・コネリーの薬局、銀行、買い物に一日中付き合わされる。 その夜、罠にはまったと言うアレックスを、ナンシーは慰めるしかなかった。 翌朝、ミセス・コネリーの友人が大勢集まり、ブラスバンドの練習を始めたため、アレックスとナンシーは外出してフリーマーケットで買い物する。 帰宅した二人は新居で始めて愛し合い、それを外出するミセス・コネリーに見られてしまう。 アレックスは、ミセス・コネリーの外出中にテレビに装置を仕掛け、手を叩けば消えるように細工する。 そこにミセス・コネリーが帰ってきてしまい、見張り役のナンシーがそれに気づかなかったため、アレックスは部屋の窓から脱出して落下し怪我をしてしまう。 夜になりベッドに入ったアレックスは、二階の大音量テレビを手を叩いて消すことに成功する。 しかし、装置の箱を置いて来てしまったため、ミセス・コネリーはその操作方法を知ってしまい、アレックスはショックを受ける。 自宅パーティーを開いたアレックスは、その場に殺し屋のチック(ジェームズ・レマー)がいることをクープから知らされる。 ナンシーは、ミセス・コネリーの部屋をハーマンらに見せようとする。 しかし、留守のはずのミセス・コネリーがハーマンに催涙スプレーを吹きかけ、彼は救急車で搬送されてしまう。 駆けつけたダン巡査(ロバート・ウィズダム)は、家主とはいえ勝手に他人の部屋に入ろうとしたナンシーを厳重注意し、今後は自分が監視することを彼女とアレックスに伝える。 チックに声をかけられたアレックスは、ポルノ映画製作者だという彼から数本のビデオを渡される。 翌日、ハーマンに呼ばれたナンシーは、ミセス・コネリーの電話を受けながら慌てて渡した記事の原稿が、新居に関しての内容であったため、それが理由で解雇されてしまう。 帰宅したナンシーは解雇されたことをアレックスに伝え、自分の記事が載った雑誌を見た彼は嘆く。 稼ぐために新作を仕上げなくてはならないアレックスはコーヒーショップで原稿を書き、ナンシーがミセス・コネリーの相手をすることになる。 ミセス・コネリーの対処に困り果てた二人は、彼女を追いだす方法を考える。 アイルランドに帰ることをアレックスとナンシーに提案されたミセス・コネリーだったが、二人の贈り物のキャラメル・チョコを喉に詰まらせて気を失ってしまう。 アレックスの人工呼吸でミセス・コネリーは意識は戻るが、警察に呼ばれた彼は、ダン巡査に性犯罪者だと言われる。 バーで何んとか原稿を書き上げたアレックスは、ミセス・コネリーを抹殺することまで考えたことをナンシーと語り合う。 二人は帰宅し、ミセス・コネリーにドブネズミがいると言われたアレックスが様子を見に行く。 混乱するミセス・コネリーは、アレックスのパソコンを暖炉に投げてしまう。 パソコンを拾いだしたアレックスは、それを外に運ぶものの、階段で足を踏み外してしまう。 道路に放り出されたパソコンは、通りがかった牽引トラックに轢かれて壊れてしまい、アレックスは絶望する。 編集者のジーン(スウージー・カーツ)に事情を話したアレックスだったが、言い訳と言われてしまう。 街では悪質な風邪が大流行し、それをミセス・コネリーにうつそうと考えたアレックスはわざと感染する。 アレックスとナンシーは体調を崩し、ミセス・コネリーにそれをうつそうとするものの、二人は流しの修理を頼まれて大変な目に遭う。 ミセス・コネリーは、警察の勧めで予防接種を受けていた。 家を売ることを考えたアレックスとナンシーは、ケネスのオフィスに向い相談するが、大変な損失を覚悟する必要があると言われる。 アレックスとナンシーは、ミセス・コネリーの留守中に部屋に忍び込み、細工をしようとするものの失敗する。 二階の部屋の水道管を緩めて水漏れさせたアレックスは、床を腐らせてミセス・コネリーを転落死させようとする。 床は落下するもののミセス・コネリーは無事で、アレックスは配管をいじったことをダン巡査に責められ、落下したテレビを購入するよう命ぜられる。 銃を手に入れたアレックスだったが、ナンシーがそれをいじった瞬間に暴発したため、彼は手と性器を傷つけてしまい病院に運ばれる。 アレックスは、ダン巡査に銃の不法所持などで責められ、ナンシーは配偶者の虐待だと言われてしまう。 家に戻った二人は、キッチンのエレベーターから二階に上がるが、ミセス・コネリーに逆に脅されてしまう。 以前にも増したテレビの大音響で部屋は揺れ始め、チックのビデオがあることに気づいたアレックスは、その中にあった名刺のことを思い出し彼に連絡する。 チックにミセス・コネリー殺害を依頼したアレックスとナンシーは、報酬2万5000ドルで手を打つ。 クープに借金を断られたアレックスは、ナンシーを説得して家財を売り払い現金を用意し、決行日のクリスマス・イヴを迎える。 現金を手にしたチックは、エレベーターから二階に向かう。 アレックスとナンシーは、子供達と共に現れたダン巡査が、ミセス・コネリーにクッキーを渡しに来たため焦ってしまう。 ナンシーはアレックスを殴り始めて虐待しているように見せかけ、ダン巡査はそれを確認して一旦引き揚げる。 ミセス・コネリーはチックに気づき、槍銃で彼の肩を撃ち抜く。 チックはミセス・コネリーに抵抗され、ツリーが暖炉に倒れて燃え上がり、彼はその場を逃れる。 火事に気付いたアレックスとナンシーは、ミセス・コネリーとインコを助ける。 その後、アレックスとナンシーは改修された家を売却し、ケネスに促されてミセス・コネリーに別れの挨拶をしようとする。 ところが、ミセス・コネリーが亡くなっていることに気づいたケネスは驚き、アレックスとナンシーを帰す。 アレックスとナンシーは、元気だったミセス・コネリーが、天国に行ったのかなどを考える。 実は、住居者を追い払い儲ける行為を続けていたミセス・コネリーは、仲間のケネスとダン巡査と共に、アレックスとナンシーの今後を語り合い、今回のことを小説にすればいいと考える。 その後アレックスは、”Duplex”(二世帯住宅)という新作を発表する。
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*(簡略ストー リー)
ニューヨーク、ブルックリン。
作家のアレックス・ローズと妻ナンシーは、古い建物ではあるが手頃な価格の家を購入する。
そこは二世帯住宅で、二階には高齢の老婦人ミセス・コネリーが住んでいた。
気のいい婦人だと不動産業者ケネスに言われた二人は、物件を購入することを決めて引っ越す。
ところが二人は、夜は二階のテレビの大音量で眠れず、新作の締め切りが迫るアレックスはミセス・コネリーに用ばかり頼まれて仕事にならない。
出版社に勤めるナンシーも、ミセス・コネリーの電話を受けていたため、記事を間違えた失態の末に解雇されてしまう。
アレックスとナンシーは困り果てて、ミセス・コネリーを追い出すか、又は殺意まで抱いてしまうのだが・・・。
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1980年代から製作者、監督としても活躍するダニー・デヴィートの意欲作で、自身がナレーターも務める。
高齢者の普通の行動が、子供のいたずらのように描かれるのは面白いのだが、下品な描写や見るに堪えないシーンも多々あるのが気になる。
秘密が明かされるクライマックスは思わずニヤリとしてしまい、更に、結局はこの件により主人公が新作を発表できたというラストもお見逃しなく。
魅力的なキャスティングが注目の作品ではあるが、製作費に4000万ドルをかけたにも拘らず、北米興行収入は約970万ドル、全世界でも約1900万ドルという失敗作に終わった。
老婦人のせいで仕事ができずに苦悩する作家を愉快に演ずるベン・スティラー、その妻を熱演するドリュー・バリモア、撮影当時79歳、二階の老婦人を怪演するアイリーン・エッセル、不動産業者ハーヴェイ・ファイアスタイン、主人公の友人である作家ジャスティン・セロー、その妻アンバー・ヴァレッタ、殺し屋ジェームズ・レマー、主人公の二人を監視する巡査ロバート・ウィズダム、編集者スウージー・カーツ、ナンシー(ドリュー・バリモア)の上司ウォーレス・ショーン、医師ミシェル・クルージク、薬局の客トレイシー・ウォルター、主人公の後に入居する夫婦ジョン・ハンバーグとクリスティナ・カーク、他ジャネット・ゴールドスタイン、ティム・マクラン、クマール・パラーナなどが共演している。