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ジム・キャリーはMr.ダマー Dumb and Dumber (1994)

世間から見放されたダメ男2人が誘拐事件に巻き込まれながら巻き起こす騒動を描く、監督、脚本ピーター・ファレリーボビー・ファレリー兄弟、主演ジム・キャリージェフ・ダニエルズローレン・ホリーテリー・ガー他共演の爆笑コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督

ピーター・ファレリー
ボビー・ファレリー(クレジット無し)
製作
ブラッド・クレヴォイ
スティーヴン・スタブラー
チャールズ・B・ウェスラー
製作総指揮
アーロン・メイヤーソン
ジェラルド・T・オルソン
脚本
ピーター・ファレリー
ボビー・ファレリー
ベネット・イェーリン
撮影:マーク・アーウィン
編集:クリストファー・グリーンベリー
音楽:トッド・ラングレン

出演
ロイド・クリスマス:ジム・キャリー
ハリー・ダン:ジェフ・ダニエルズ
メアリー・スワンソン:ローレン・ホリー
ジョー・メンタリーノ:マイク・スター
J・P・シェイ:カレン・ダフィ
ニコラス・アンドレ:チャールズ・ロケット
ベス・ジョーダン:ヴィクトリア・ローウェル
ペンシルベニア州警察警官:ハーランド・ウィリアムズ
ヘレン・スワンソン:テリー・ガー
カール・スワンソン:ハンク・ブラント
シー・バス:キャム・ニーリー
デイル刑事:フェルトン・ペリー

アメリカ 映画
配給 ニュ ー・ライ ン・シネマ
1994年製作 107分
公開
北米:1994年12月16日
日本:1995年9月16日
製作費 $17,000,000
北米興行収入 $127,175,350
世界 $247,275,370


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ロードアイランド州、プロビデンス
リムジンの運転手ロイド・クリスマス(ジム・キャリー)は、空港まで送る予定のメアリー・スワンソン(ローレン・ホリー)に一目惚れしてしまう。

ロイドの友人でルームメイトのハリー・ダン(ジェフ・ダニエルズ)は、コンテストに出場する犬達を運んでいたものの、食べ物だらけにしてしまいクビになる。

ミミズを売る店を持つのが夢だとメアリーに話したロイドは、空港に彼女を送りハグして別れる。

ターミナルでメアリーを監視していたジョー・メンタリーノ(マイク・スター)とJ・P・シェイ(カレン・ダフィ)は、メアリーが床に置いた鞄を回収することになっていた。

メアリーとの別れを惜しむロイドは、リムジンを運転しながら彼女に気づき、前方の車に衝突してしまう。
...全てを見る(結末あり)

その場に鞄を忘れて行ったことをメアリーに知らせようとしたロイドは、ジョーとJ・Pがそれに近づく寸前に持ち去る。

メアリーの搭乗したアスペン行きの便は既に滑走路に向い、ロイドは鞄を渡すことができず、それを持ったままアパートに戻り、ハリーと出くわす。

ロイドを追ってきたジョーとJ・Pは、二人が何者なのかを探ろうとする。

お互いに失業したことを知ったロイドとハリーは、訪ねて来たジョーとJ・Pをドアスコープで確認する。

ハリーがガス代を払っていないことを知ったロイドは集金人だと思い、相手が銃を持っていたために窓から逃げる。

部屋を調べたジョーとJ・Pは、二人がミミズを飼育している変人だと知り、見せにめにペットのインコを殺す。

夜になりアパートに戻ったロイドとハリーは、職も金もないため、今後どうするかを考える。

アスペン行きを提案したロイドは、メアリーに会いたいだけだとハリーに言われ、ミミズの店を開く約束をしたはずだと非難される。

何もかもうまくいかず苦しい胸の内を語るロイドの気持ちを理解したハリーは、アスペンに向かうことに同意し犬型の車で旅立つ。

自分達をガスの集金人だと思い、アスペンに行くという張り紙を確認したジョーとJ・Pは、ロイドとハリーを追う。

ダイナーに立ち寄ったロイドとハリーは、トラッカーのシー・バス(キャム・ニーリー)に因縁を付けられてしまう。

ロイドとハリーは、シー・バスに料金を払わせるように仕組んで、仕返しをしてその場を去り、先を急ぐ。

アスペン
実家に着いたメアリーは、富豪である父親カール(ハンク・ブラント)と義母ヘレン(テリー・ガー)に、鞄は指定された場所に置いたことを伝える。

そこに、実はメアリーの夫ボビーの誘拐を仕組んでいたカールの友人ニコラス・アンドレ(チャールズ・ロケット)が現れ、同情するふりをして家族の相談に乗る。

夜になり、ハネムーン・ホテルに泊まったロイドとハリーは、ジョーとJ・Pに監視されていることに気づかない。

ジョーからの連絡を受けたニコラスは、現金を持っているロイドとハリーの正体を突き止めるよう指示する。

車が故障したように見せかけて、ロイドとハリーの車を止めて乗せてもらったジョーは、二人の異常さに呆れてしまう。

ダイナーに立ち寄り、二人が正常でないことをニコラスに知らせたジョーは、アスペンに到着する前に彼らを始末するよう指示される。

電話している間に、ハンバーガーに唐辛子を入れられたジョーは、それを食べて倒れてしまう。

胃潰瘍のジョーは薬が欲しいことを二人に伝えるが、彼らを殺そうとした殺鼠剤を飲まされてしまう。

救急車が呼ばれるが、ジョーは死亡する。

現場を調べたデイル刑事(フェルトン・ペリー)は、ジョーが二人の男と一緒だったことと、犬型の車に乗っている彼らがコロラドに向かう街道で目撃されていると知らされる。

立ち寄ったガソリンスタンドでハリーは、出会ったベス・ジョーダン(ヴィクトリア・ローウェル)を口説こうとして気を取られ、ガソリンをこぼしてしまう。

ベスのタバコに火を点けたハリーは、捨てたマッチの火が、足にふりかかっていたガソリンに引火してしまう。

トイレにいたロイドは、現れたシー・バスに襲われそうになるが、火を消そうとして飛び込んできたハリーに救われる。

シー・バスはドアで頭を打ち気絶してしまい、ロイドとハリーはその場から逃げる。

デイルは、コロラドの州境で検問を強化させる。

州境の手前で運転を代わったロイドは、全く違う方向に向かってしまい、眠っていたハリーはそれに気づき憤慨する。

所持金もなくなりどうにもならなくなったハリーは街道を歩き始めるが、車と交換したミニ・バイクに乗ったロイドが彼に追いつく。

アスペン
寒さに耐えながらようやく到着したロイドとハリーは、鞄の中身が大金だということに気づき、それを”少し”使わせてもらおうと考える。

最高級スイートルームに宿泊した二人は、”ランボルギーニ・ディアブロ”や買い物をして金を使いまくる。

ホテルでくつろいでいたロイドは、新聞記事の写真にメアリーが写っていることに気づき、彼女が両親と共に野生動物保護のパーティーに出席することを知る。

身なりを整えて準備を済ませたロイドとハリーはパーティー会場に向い、その場にいたJ・Pは、二人のことをニコラスに知らせる。

メアリーがその場にいたため、ハリーがまず彼女に近づき、ロイドを紹介することになる。

ハリーはメアリーに声をかけてロイドを紹介しようとするが、現れたヘレンに気に入られて、翌日スキーを楽しむようにと言われる。

戻って来たハリーから翌日デートだと聞いたロイドは、喜んでシャンパンを開ける。

しかし、その栓は、カールが寄贈した世界でも数少ないフクロウに当たり、死んでしまう。

翌日、その件を気にしたニコラスは、ロイドがただ者とは思えないことをJ・Pに伝える。

スキー場に向いメアリーとリフトに乗ったハリーは、寒さでポールに舌が張り付いてしまい、降りれなくなってしまう。

ホテルのバーでメアリーを待っていたロイドは、待ちくたびれてしまう。

メアリーに舌を外してもらったハリーは、彼女との時間を楽しむ。

隣に座ったベスから、恋人と別れてよくないことが続くと言われたロイドは、メアリーの家の場所をバーテンダーに聞き、その場に向かう。

メアリーを送ったハリーは、夜の約束もして別れる。

その様子を見ていたロイドはショックを受け、ホテルに戻り、何も知らない振りをして、ハリーに下剤を飲ませる。

メアリーの家に着いたハリーは、腹痛になりトイレに駆け込む。

しかしハリーは、メアリーからトイレが壊れているため使わないようにと言われてしまい焦り、ヒゲを剃っていると言ってごまかす。

そこにロイドが現れ、ロードアイランドで会ったことを思い出したメアリーは、彼が鞄を持っていることを知って出かけようとする。

トイレを直そうとしていたハリーは、メアリーに急用ができたと言われる。

ホテルの部屋に向い鞄を見せたロイドは、感謝するメアリーからキスされる。

思い切って好意を伝えたロイドは、恋人同士になれる可能性をメアリーに問い、それは非常に低いと言われてしまう。

ゼロではないことを知ったロイドは諦めないと伝えるが、そこに現れたニコラスが、メアリーの夫の件で話があると言うのを聞いて驚く。

夫がいるメアリーに、恋人になる可能性はゼロでないことを確認したロイドだったが、ニコラスに銃を向けられる。

ホテルに戻ったハリーは、ベスに声をかけられる。

鞄の持ち主だとニコラスに言われたロイドは、金を使ってしまったことを正直に話し謝罪する。

家族で信頼していたメアリーはニコラスを非難するが、鞄を開けるようにと言われて指示に従う。

中身が大量の借用書だったために憤慨したニコラスは、戻って来たハリーにも銃を向ける。

ロイドとハリーは、メアリーから自分達の関係を聞かれて言い争いになり、ニコラスがどちらを先に殺すかを選ぶ。

自分を先にと言いながら、ハリーは銃撃されてしまい、ロイドは悲しんでニコラスに怒りをぶちまける。

ロイドはニコラスに殺されそうになるが、無事だったハリーが発砲する。

そこにデイルら警官達が押し入り、FBI捜査官だったベスも現れる。

ベスとはバーで会っていたロイドは、ハリーが彼女から防弾チョッキと銃を渡されたことを知る。

ニコラスとJ・Pは逮捕され、メアリーは、解放された夫をロイドに紹介する。

その後、ロイドとハリーは、街道を歩きながら、全てを失ったことで途方に暮れる。

そこにビキニ・ツアーのバスが現れて停車し、オイル・ボーイを二人探していると言われる。

ハリーは、少し先の町で見つかると言ってしまい、ロイドは走りだしたバスを追いかける。

バスを止めたロイドだったが、結局はそれに乗せてもらうことはできず、ハリーと共に家に向い歩き始める。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ロードアイランド州、プロビデンス
リムジンの運転手ロイド・クリスマスは、空港に送ったメアリーに一目惚れしてしまう。
メアリーが置き忘れた鞄に気づいたロイドは、それを渡そうとするものの、彼女は故郷のアスペンに飛び立ってしまう。
実は、メアリーの夫は誘拐され、その身代金を犯人に渡そうとしていたのだった。
鞄を受け取るはずのジョーとJ・Pはロイドを尾行し、ロイドが何者かを突き止めようとする。
ロイドは事故を起こして失業し、ルームメイトの友人ハリーも職を失っていた。
メアリーに鞄を届けようと考えたロイドは、ハリーを説得して、彼の車でアスペンに向かうことになる。
その頃、メアリーの両親の親友である誘拐犯だったニコラスは、鞄を持っているロイドとハリーのことをジョーとJ・Pから知らされ、二人を始末するよう命ずるのだが・・・。
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ダメ男二人の珍妙な関係と旅、そして彼らが巻き起こす騒動を描く爆笑コメディ。

同年公開される「エース・ベンチュラ」(1994)と「マスク」(1994)に続き大ヒットし、主演のジム・キャリーは、一気にコメディ界のトップ・スターとなった。

監督、脚本ピーター・ファレリーボビー・ファレリー兄弟にとってはデビュー作であり、主人公二人のナンセンスな言動は最高に可笑しい。
また、ジム・キャリーの個性を生かした軽妙な演出は見ものだ。

北米興行収入は約1億2700万ドルで、全世界では約2億4700万ドルの大ヒットとなった。

2014年、20年振りとなる続編「帰っててきたMr.ダマー」(2014)が公開されてヒットした。

往年の大スター、ジェリー・ルイスを彷彿させるようなジム・キャリーの天才的なコメディセンスは圧巻で、その才能がファンを驚かせて世界を席巻し、この1994年が、彼のベスト・イヤーとなったと言っていい。

本作の共演により、ジム・キャリーローレン・ホリーは2年後に結婚するものの、8か月後に離婚している。

ダメ男振りでは主人公には負けていない、親友を愉快に演ずるジェフ・ダニエルズ、主人公に好意を持たれる富豪令嬢で夫を誘拐されるローレン・ホリー、主人公らを追う、誘拐に加担する悪党のマイク・スターカレン・ダフィ、ヒロインの家族と親交のある誘拐犯チャールズ・ロケットFBI捜査官ヴィクトリア・ローウェル、パトロール警官ハーランド・ウィリアムズ、ヒロインの両親テリー・ガーとハンク・ブラント、主人公らに因縁をつけるキャム・ニーリー、主人公らを追う刑事フェルトン・ペリーなどが共演している。


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