1939年に上演された、ハーバート・フィールズとバディ・G・デシルヴァによる戯曲”Du Barry Was a Lady”を基に製作された作品。 富豪と結婚することを望むクラブ歌手に惹かれた帽子係とダンサーが巻き起こす騒動を描く、製作アーサー・フリード、監督ロイ・デル・ルース、主演レッド・スケルトン、ルシル・ボール、ジーン・ケリー、ヴァージニア・オブライエン他共演のミュージカル。 |
・ルシル・ボール / Lucille Ball / Pinterest
・ジーン・ケリー / Gene Kelly / Pinterest
・エヴァ・ガードナー / Ava Gardner / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロイ・デル・ルース
製作:アーサー・フリード
原作
”Du Barry Was a Lady”(戯曲)
ハーバート・フィールズ
バディ・G・デシルヴァ
脚本
アーヴィング・ブレッチャー
ナンシー・ハミルトン
撮影:カール・フロイント
編集:ブランチ・シューエル
音楽:ダニエル・アンフィテアトロフ
出演
ルイ・ブロア/ルイ15世:レッド・スケルトン
メイ・デイリー/デュ・バリー夫人:ルシル・ボール
アレック・ハウ/ブラック・アロー:ジーン・ケリー
ジニー:ヴァージニア・オブライエン
チャーリー/ドーフィン:ラグス・ラグランド
ラミ/スワミ/タリオストラ/:ゼロ・モステル
ジョーンズ/ドゥック・デ・ショワズール:ドナルド・ミーク
ウィリー/デュク・デ・リゴール:ダグラス・ダンブリル
チージー/ロシュフォール伯爵:ジョージ・ギヴォット
ナイアガラ:ルイーズ・ビーヴァーズ
トミー・ドーシーとオーケストラ
フットマン:ヒュー・ボーモント(クレジットなし)
地下鉄の老婦人:クララ・ブランディック(クレジットなし)
チャーリー:チャールズ・コールマン(クレジットなし)
メイド(香水の女性):エヴァ・ガードナー(クレジットなし)
ミス2月:マリリン・マクスウェル(クレジットなし)
本人:ラナ・ターナー(クレジットなし)
王の反逆者:ポール・ニューラン(クレジットなし)
ルシル・ボールの歌声:マーサ・ミアーズ(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 MGM
1943年製作 96分
公開
北米:1943年8月13日
日本:1951年10月9日
製作費 $1,239,220
北米興行収入 $2,572,000
世界 $3,496,000
■ ストーリー ■
ナイトクラブのエンターテイナーのメイ・デイリー(ルシル・ボール)は、ステージで”デュ・バリー夫人”を演じていた。
帽子係のルイ・ブロア(レッド・スケルトン)や歌手でダンサーのアレック・ハウ(ジーン・ケリー)は、メイに惹かれていた。
アレックはメイに愛を伝えるものの、彼女は金持ちにしか興味がなく、富豪夫人になることを夢見ていたためにアレックを相手にしなかった。
そんな時、ルイがアイルランドの宝くじで15万ドルが当てて有頂天となる。
ルイとの結婚の噂を同僚のジニー(ヴァージニア・オブライエン)と共に新聞記事で知ったメイは、彼を弄んでいるとアレックに批判される。
さらに、アレックから自分への当てつけかと言われたメイは、彼を侮辱して、愛がないままルイと結婚してしまう。
それを知ったアレックがメイを批判したため、ルイは彼を懲らしめようとする。
ルイは、新しい帽子係のチャーリー(ラグス・ラグランド)が睡眠薬を入れたカクテルをアレックに飲まそうとする。
誤ってそれを飲んでしまったルイは意識を失い、夢の中でルイ15世となり、公妾のデュ・バリー夫人(メイ)に接近するブラック・アロー(レック)の革命の野望を阻止しようとするのだが・・・。
ハーバート・フィールズとバディ・G・デシルヴァによる戯曲”Du Barry Was a Lady”の映画化。
製作アーサー・フリード、監督ロイ・デル・ルース、レッド・スケルトン、ルシル・ボール、ジーン・ケリーの共演が話題になった作品。
富豪と結婚することを望むクラブ歌手に惹かれた帽子係とダンサーが巻き起こす騒動を描くミュージカル。
MGMがアン・サザーンのために企画した作品だったのだが、彼女が断ったために、代役としてルシル・ボールが起用された。
そのヒロインを演ずるルシル・ボールなのだが、容姿に華やかさはあるものの、この頃の彼女には、人を引きつけ魅了する雰囲気が感じられず、彼女がMGMで成功できなかった理由も分かる。
飄々とした雰囲気の、タバコ売りかと思えば歌手として歌も披露するヴァージニア・オブライエンの方が、個人的には魅力的に思える。
テクニカラーの美しい画面に映える、美しい女性が多数登場する華やかな映像は必見だ。
主演のレッド・スケルトンは、宝くじが当たるクラブの帽子係とルイ15世を体を張って熱演し、前年にデビューしたばかりのジーン・ケリーの溌溂とした演技も注目だ。
主人公に宝くじ当選の電報を届け、その後、彼の後任となるラグス・ラグランド、クラブの占い師ゼロ・モステル、財務省職員とルイ15世時代の財務大臣ドナルド・ミーク、富豪と首相のダグラス・ダンブリル、ウェイターと伯爵のジョージ・ギヴォット、ヒロインのメイド役ルイーズ・ビーヴァーズ、本人役と休廷音楽家のトミー・ドーシー、地下鉄の老婦人クララ・ブランディック、ドアマンのチャールズ・コールマン、カレンダーガールのマリリン・マクスウェル、王の反逆者ポール・ニューラン、本人役でラナ・ターナー他、ヒュー・ボーモント、エヴァ・ガードナー、ルシル・ボールの歌声マーサ・ミアーズなどが共演している。