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Dr.Tと女たち Dr. T & the Women (2000)

常に女性たちに囲まれながら様々な悩みを抱える産婦人科医の日常を描く、製作、監督ロバート・アルトマン、主演リチャード・ギアヘレン・ハントファラ・フォーセットローラ・ダーンシェリー・ロングケイト・ハドソンリヴ・タイラータラ・リード他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト
監督:ロバート・アルトマン
製作
ロバート・アルトマン
ジェームズ・マクリンドン
製作総指揮:シンディ・コーワン
脚本:アン・ラップ
撮影:ジャン・キーサー
編集:ジェラルディン・ペローニ
音楽:ライル・ラヴェット

出演
サリヴァン・トラヴィス/Dr.T:リチャード・ギア
ブリー・デイヴィス:ヘレン・ハント
ケイト・トラヴィス:ファラ・フォーセット
ペギー:ローラ・ダーン
キャロリン:シェリー・ロング
ディディ・トラヴィス:ケイト・ハドソン
マリリン:リヴ・タイラー
コニー・トラヴィス:タラ・リード
ハーラン:ロバート・ヘイズ
ビル:マット・マーロイ
イーライ・チャンブリス:アンディ・リクター
ハーパー医師:リー・グラント
ドロシー・チャンブリス:ジャニン・ターナー
チアリーダー:サラ・シャヒ

アメリカ 映画
配給 Artisan Entertainment
2000年製作 122分
公開
北米:2000年10月13日
日本:2001年12月29日
製作費 $23,000,000
北米興行収入 $13,113,040
世界 $22,844,290


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
テキサス州、ダラス
産婦人科医のDr.Tことサリヴァン・トラヴィス(リチャード・ギア)のクリニックは、いつも富裕層の女性患者たちで賑わっていた。

サリヴァンの秘書キャロリン(シェリー・ロング)は、スタッフらと共に忙しい日々を過ごしていた。

ハンティング仲間のハーラン(ロバート・ヘイズ)、ビル(マット・マーロイ)、イーライ・チャンブリス(アンディ・リクター)と共に楽しい時を過ごすのが気晴らしだった。

精神を病んでいるサリヴァンの妻ケイト(ファラ・フォーセット)は、妹のペギー(ローラ・ダーン)と共にモールの”ティファニー”に向かう。

結婚を控えるサリヴァンの娘ディディ(ケイト・ハドソン)は、妹コニー(タラ・リード)とモールで待ち合わせて、母ケイトとペギーと合流する。

ペギーらは、姿が見えなくなったケイトを捜す。

土砂降りの中、ゴルフ場に到着したアシスタントプロのブリー・デイヴィス(ヘレン・ハント)は、支配人のハーランを待つ。
...全てを見る(結末あり)

コニーと共に三人の幼い娘が待つ家に着いたペギーは、ケイトが戻っていないことを知る。

クラブに戻ったハーランはブリーとの再会を喜び、彼女は、一緒にクラブに戻って来たサリヴァンに挨拶する。

その頃、モールの噴水に入ったケイトは、服を脱ぎ全裸になってしまう。

着替えたサリヴァンは、ケイトの件で警察から電話があったことをブリーから知らされる。

警察署に向かったサリヴァンは、留置場に入れられていたケイトを連れて帰宅する。

ベッドに入ったケイトに寄り添いキスしたサリヴァンは、それを拒まれる。

その後、ケイトを精神科医療施設に入れたサリヴァンは、主治医のハーパー医師(リー・グラント)と話し、”ヘスティア・コンプレックス”と診断した彼女から、ケイトは子供に戻ってしまったと言われて戸惑う。

ペギーとディディとコニーはクリニックに向かい、サリヴァンと話をして、ケイトを家に戻したい考えを伝える。

それに反対したサリヴァンは、ハーパー医師から言われたヘスティア・コンプレックスのことを話す。

何不自由ない生活を送る上流階級の女性に多い症状で、夫に愛され過ぎたことが原因であり、それで子供に戻ってしまったと、サリヴァンはペギーらに話す。

その後、”ダラス・カウボーイズ”のチアリーダー候補に選ばれていたディディは、レッスンに参加する。

休息中に陰謀博物館のガイドをするコニーに電話をしたディディは、マリリン(リヴ・タイラー)をブライドメイドのリーダーに決めたことを伝る。

イーライの妻ドロシー(ジャニン・ターナー)の要望で再検査をしたサリヴァンは、問題ないことを彼女に伝える。

出産の予定が入り出かけたサリヴァンは、その後クラブに向かい、ブリーとプレイすることになる。

打ち合わせ中にコニーからの電話を受けたディディは、マリリンの件と、天気が心配だと言う彼女から外で結婚式をすることに反対される。

考えを変える気のないディディは、ペギーに電話をして、その件でサポートを頼む。

ブリーとプレイしながら家族の話になったサリヴァンは、妻のことを訊かれ、長い間、体調がよくないと伝える。

コニーからの電話を受けたペギーは、ディディと約束したにも拘らず、式は屋内にするという意見に賛成してしまう。

週末の結婚式の準備とパーティーが開かれ、現われたマリリンを歓迎したディディは、ブライドメイドのリーダーである彼女を皆に紹介する。

コニーは、ディディとマリリンの関係が気になる。

ブリーからの電話で新しいドライバーが入ったことを知らされたサリヴァンは、仕事帰りにクラブに寄り、彼女の家に向かう。

食事をしてくつろいだサリヴァンは、ブリーと愛し合う。

マリリンと話をしていたディディは、彼女とキスする。

施設に向かったサリヴァンだったが、ケイトの容態は改善されているようには思えなかった。

ディディとペギー、彼女の子供たちと共にクリニックに向かったコニーは、皆が帰った後で一人残りサリヴァンと話をする。

コニーから、ディディがレズビアンでマリリンと愛し合っていると言われたサリヴァンは驚き、多くの悩みを抱えて気が滅入ってしまう。

訪ねて来たブリーとのランチの約束を忘れていたサリヴァンは、彼女に謝罪する。

悩んでいる様子のサリヴァンから話を聞いたブリーは、娘のコニーから、姉ディディがレズビアンなので結婚させない方がいいと言われたことを知る。

ブリーに励まされたサリヴァンは、キャロリンから患者が待っていると言われ、もうしばらく待たせる。

サリヴァンから食事に誘われたブリーは、数日、街を離れニューオーリンズに向かうので無理だと言ってその場を去る。

キャロリンから再び患者が待っていると言われたサリヴァンは、弁護士のサムからの電話で、ケイトが離婚するつもりだと知らされて驚く。

クリニック内は混乱し、ドロシーが騒ぎを起こしそうになる。

診察を始めたサリヴァンは、患者のマリリンがディディの相手だと知り驚く。

ドロシーのわがままな態度に我慢できない老婦人は、彼女がトイレから出てきた際に杖を使い躓かせる。

転倒して頭を打ち意識を失たドロシーは、サリヴァンの判断で救急車で病院に運ばれる。

クリニックのことをディディに話したマリアンは、サリヴァンが、自分たちの関係を知っているような気がすると伝える。

あり得ないと言うディディは、コニーのことも気にするマリアンを抱きしめる。

仕事が終わりスタッフが帰りクリニックの戸締りをしたキャロリンは、オフィスにいた疲れ気味のサリヴァンを気遣いながらマッサージする。

サリヴァンに惹かれているキャロリンは、服を脱ぎながら彼に話しかける。

キャロリンに感謝したサリヴァンは帰ろうとするが、机の下に隠れる彼女の考えを知り、呆れてその場を去る。

気晴らしに仲間達と狩りに行ったサリヴァンは、しくじってしまい苛立つ。

結婚式当日。
天気が荒れそうな中、ケイト他出席者は着席し、ブライドメイドの準備も整う。

サリヴァンに付き添われてバージンロードを歩くディディは、マリアンに近づき抱き合い、キスした二人はその場を去る。

雷雨となり会場は混乱し、キャロリンは、愛情は感じているが、パティシエになりたかったのでクリニックを辞めるとサリヴァンに伝える。

サリヴァンに自分の心配はいらないと伝えたコニーは、皆と共に避難する。

思わず笑ってしまったサリヴァンは、花嫁と花婿のために用意したオープンカーに乗り、ブリーの家に向かう。

気持ちが吹っ切れたサリヴァンは、君と逃げたいと笑顔でブリーに伝えるものの、無理だと言われてショックを受ける。

サリヴァンから、ハーランと一緒になるつもりかと訊かれたブリーは、”私は誰ともいない”と答える。

車に戻ったサリヴァンは走り続け、竜巻に突進する。

吹き飛ばされたサリヴァンは、砂漠で目覚める。

子供たちに声をかけられ家に連れて行かれたサリヴァンは、出産間近の妊婦に気づく。

女性たちに手伝わせたサリヴァンは、無事に出産した母親と皆に男の子だと伝えて喜ぶ。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
テキサス州、ダラス
富裕層の女性に人気の産婦人科医Dr.Tことサリヴァン・トラヴィスは、精神を病んでいる妻ケイトのことで悩み彼女を精神科医療施設に入れる。
そんなサリヴァンは、ゴルフクラブのアシスタントプロであるブリーと知り合い、彼女との時間に安らぎを感じ親交を深める。
結婚式を控える長女ディディらと共に慌ただしい日々を過ごしていたサリヴァンは、次女のコニーから姉の秘密を知らされて驚く・・・。
__________

様々な話題作を手掛けたロバート・アルトマンが製作を兼ねて人気スターのリチャード・ギアと組んだ、彼の晩年の作品。

ロバート・アルトマンは、第57回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞にノミネートされた。

家族も含め常に女性たちに囲まれながら、様々な悩みを抱える産婦人科医の日常を描くロマンチック・コメディ。

主人公と友人ら数人以外の登場人物はほとんど女性で、富裕層の人々が集うために、画面上が非常に艶やかであることが印象に残る作品。

慌ただしいクリニック内他で、多くの役者たちのそれぞれ個性を活かす、ロバート・アルトマンの演出手腕が見どころの作品。

主演のリチャード・ギアは、人気の産婦人科医として何不自由ない生活をしているものの、様々な問題が重なり苦悩する役柄を魅力的に演じている。

主人公と親交を深めるゴルフのアシスタントプロ、ヘレン・ハント、精神を病む主人公の妻ファラ・フォーセット、その妹ローラ・ダーン、主人公に惹かれるクリニックの秘書シェリー・ロング、主人公の長女ケイト・ハドソン、彼女と恋愛関係にあるリヴ・タイラー、二人の関係を心配する主人公の次女タラ・リード、主人公の友人であるゴルフ場の支配人ロバート・ヘイズ、同じく友人のマット・マーロイアンディ・リクター、その妻で主人公の患者ジャニン・ターナー、主人公の妻の主治医リー・グラント、チアリーダーのサラ・シャヒなどが共演している。


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