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ドン・ジョン Don Jon (2013)

生活も女性にも不自由しない血気盛んな青年が異なる性格の2人の女性との関係で成長する姿を描く、監督、脚本、主演ジョゼフ・ゴードン=レヴィットスカーレット・ヨハンソンジュリアン・ムーアブリー・ラーソン他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ

スカーレット・ヨハンソン / Scarlett Johansson / Pinterest
ジュリアン・ムーア / Julianne Moore / Pinterest
ブリー・ラーソン / Brie Larson / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
製作:ラム・バーグマン
製作総指揮:ニコラス・シャルティエ
脚本:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
撮影:トーマス・クロス
編集:ローレン・ザッカーマン
音楽:ネイサン・ジョンソン

出演
ジョン”ドン・ジョン”マテーロJr.:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
バーバラ・シュガーマン:スカーレット・ヨハンソン
エスター:ジュリアン・ムーア
ジョン・マテーロSr.:トニー・ダンザ
アンジェラ・マテーロ:グレン・ヘドリー
モニカ・マテーロ:ブリー・ラーソン
ボビー:ロブ・ブラウン
ダニー:ジェレミー・リュック
エミリー・ロンバルド:アン・ハサウェイ
コナー・ヴェロー:チャニング・テイタム
ハリウッド女優:ミーガン・グッド
ハリウッド男優:キューバ・グッディングJr.

アメリカ 映画
配給 レラティビティ・メディア
2013年製作 90分
公開
北米:2013年9月27日
日本:2014年3月15日
製作費 $6,000,000
北米興行収入 $24,477,700
世界 $30,450,760


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨーク
体を鍛え、部屋を整え、車もキメて家族を大切にし、教会にも通うジョン”ドン・ジョン”マテーロJr.(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)は、友人や女性との関係を楽しむ青年だった。

しかし、ジョンの最高の楽しみは、ネットでポルノを見ることだった。

いつものように、クラブで友人ボビー(ロブ・ブラウン)とダニー(ジェレミー・リュック)と待ち合わせたジョンは、その日の相手を見つけようとする。

ジョンは、気になるバーバラ・シュガーマン(スカーレット・ヨハンソン)に迫るものの、彼女は帰ってしまう。

他の女性を誘い楽しみ愛し合ったジョンだったが、やはりポルノを見ることに勝るものはなかった。

そんなジョンは、家族と共に教会だけには熱心に通い、懺悔をして、女性との関係やポルノを見て自慰行為をしたことなどを神父に告白する。
...全てを見る(結末あり)

その帰りに実家に寄ったジョンは、父ジョン(トニー・ダンザ)、母アンジェラ(グレン・ヘドリー)、妹モニカ(ブリー・ラーソン)と共に食事をする。

数日後、バーバラが気になるジョンはフルネームを知り、彼女のFacebookページを見つけて調べる。

バーバラにメッセージを送りランチに招待したジョンは、なぜ名前を知ったかなどを訊かれ、こんな美女は初めだと伝える。

エミリー・ロンバルド(アン・ハサウェイ)とコナー・ヴェロー(チャニング・テイタム)の恋愛映画を観に行ったジョンとバーバラは、いい雰囲気になる。

その週も教会で告白をした後で、バーバラに会って迫ったジョンはだったが、友達や家族に会いたいと言われてじらされ、彼女の部屋に入れてもらえない。

夜間でもいいので大学で単位を取り、いい仕事に就いてほしいとバーバラに言われたジョンは、ダニーやロビーに彼女を紹介する。

その後、母アンジェラに恋人ができたことを伝えたジョンは、期待していた彼女に最高の美女だと言って喜ばせ、父ジョンから連れて来るようにと言われる。

バーバラの家族にも会ったジョンは、夜学に通い始める。

ジョンは、同じ抗議を受ける中年女性のエスター(ジュリアン・ムーア)が、入り口で泣いていたため、それを気にする。

その夜、ジョンは、訪ねて来たバーバラと遂に愛し合うが、残念ながら、ポルノ以上に満足することはできなかった。

愛し合った後でポルノを見ていたジョンは、それをバーバラに見つかってしまい追及される。

何んとか言い訳をしてバーバラを納得させたジョンは、信用してもらえる。

しかし、ポルノを見ることを止められないジョンは、バーバラにバレないようにしながら、スマートフォンでそれを見たりもする。

抗議の前にエスターから声をかけられたジョンは、先日のことを謝罪される。

それを気にしていないジョンだったが、エスターからアダルト動画を見ていたことを指摘されて、彼女を迷惑に思う。

ジョンの実家に招待されたバーバラは、家族に紹介される。

両親はバーバラが美人だったために驚き、食事をして、自分達の出会ったきっかけなどを話す。

教会にもバーバラを連れて行ったジョンは、彼女とは婚前交渉をして、ポルノ鑑賞はやめたと神父に告白する。

数日後ジョンは、講義の後で、エスターから1970年代のポルノ映画のDVDをプレゼントされたて戸惑う。

恋人がいるのにアダルト動画を見るのはおかしいと言われたジョンは、気分を害してその場を去る。

ボビーとダニーに会ったジョンは、バーバラに本気で惚れていることを伝えるが信じてもらえない。

その後ジョンは、エスターが再び考え込む姿を見かける。

バーバラと買い物に行き掃除用具を見に行こうとしたジョンは、自分で掃除をする男を軽蔑するようなことを言われて、口論になりかける。

講義で寝てしまったためにノートを見せてほしいとエスターに言われたジョンは、仕方なくノートを貸す。

転職のために受ける講義が恋人の勧めなのかとエスターに訊かれたジョンは憤慨し、干渉するなと言ってその場を去る。

部屋で待っていたバーバラから、ポルノを見たことを追及されたジョンは、それを否定するが、ブラウザーの履歴に残っていると言われる。

反論したジョンだったが、ショックを受けたバーバラは、他の男達と違うと思ったが同じだったと伝えてその場を去る。

その後、ポルノを見まくったジョンはクラブに向い、女を誘って愛し合う。

前方の車とトラブルになり窓を割って怪我をしたジョンは、教会に向い、そのことと、ポルノを見て35回も自慰行為をしたことを神父に告白する。

その後、家族で食事をしたジョンは、バーバラとは上手くいっていると言って両親を安心させる。

最近の言動を気にするボビーが部屋に現れ、ジョンはバーバラとの関係を訊かれる。

ポルノを見ていたためバーバラに責められて別れたことを伝えたジョンは、馬鹿げた話だとボビーに言われる。

講義を終えたジョンは、エスターに声をかけて、彼女の車で愛し合う。

マリファナを勧められたジョンは、恋人のことを訊かれ、ポルノを見ているのが知られて別れたことをエスターに話す。

モテるはずなのになぜポルノを見たいのかと訊かれたジョンは、本物の女生とは違う別物だと答え、現実逃避できる、のめり込めるものだと伝える。

エスターを誘ったジョンは彼女の家に向い、ポルノはやめたと言って話を始める。

セックスが一方的であり、そこに自分が存在しないとエスターに言われたジョンは、セックスにのめり込みたいのなら、まず相手に埋没する必要があると助言される。

言い過ぎたことを謝罪したエスターは、ジョンに入浴するよう伝えるが、あることを考えて悲しくなってしまう。

浴室から出たジョンは、考え込むエスターに理由を尋ね、夫と息子が14か月前に事故死したことを知らされ、二人は愛し合う。

教会に向かったジョンは、ポルノを見ていないと先週、嘘をついてしまったことを神父に伝え、婚前交渉は1回したが、今週はポルノは見なかったことを話す。

家族と食事をしたジョンは、バーバラと別れたことを両親に話して失望させる。

いつもはスマートフォンばかりいじり話もしない妹のモニカから、バーバラとは合わないはずだとジョンは言われる。

自分のことしか考えないバーバラが望んでいたのは”言いなりになる男”で、別れて正解だとモニカに言われたジョンは、その通りだと答える。

いつものようにジムに向かったジョンは、ウエイトトレーニングをやめてバスケットボールを楽しむ。

バーバラに会ったジョンは、嘘をついたことを謝罪する。

誠実な男は愛する女のためにどんなことでもするとバーバラに言われたジョンは、それが一方的は話だとは思わないかと問う。

全く思わないと答えたバーバラは、ポルノの女は何も望まないからと皮肉を言う。

確かにポルノは一方的だと答えるジョンに、もう電話しないでほしいと伝えたバーバラは、その場を去る。

その夜ジョンは、ボビーとダニーに、ナンパを卒業したことでからかわれる。

そして、エスターと正直に見つめ合うことができるジョンは、互いにのめり込み愛を育む。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
生活も女にも不自由しない青年ジョン”ドン・ジョン”マテーロJr.は、体を鍛えて家族を大切にし、教会にも通う平凡な日々を送っていた。
そんなジョンは、現実逃避できる、ネットでのポルノ鑑賞が趣味で、それに勝るものはないと考えていた。
ある日、クラブで会ったバーバラに惹かれたジョンは、Facebookの彼女のページを見つけてメッセージを送り、会うことになり付き合い始める。
友人や家族にバーバラを紹介し、ようやく愛し合うことができたジョンだったが、ポルノ以上の満足を得ることはできなかった。
そんな時ジョンは、夜学の同じ講義を受ける中年女性エスターと知り合う・・・。
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既に短編作品では演出を手がけ、キャリアも積んでいたジョゼフ・ゴードン=レヴィットの長編、監督デビュー作品として注目された。

魅力的なキャスティングに加え、刺激的な内容で展開するストーリーを無難にまとめた、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットの演出手腕を今後も期待したい。

自由気ままに生きる青年のポルノ鑑賞趣味が、それほどいやらしく汚らわしくも描かれていないところなどは、なかなか凝った作りでもあり、どなたでも抵抗なく観られるのではないだろうか。

外観は立派な大人なのだが、未熟な考えで浮足立つ青年を好演する、主人公を演ずるジョゼフ・ゴードン=レヴィットの心を刺激し成長するきっかけを作る、実力派ジュリアン・ムーアの深い演技も見逃せない。

主人公と付き合い支配しようとする女性を魅力的に演ずるスカーレット・ヨハンソン、主人公と同じ講義を受ける中年女性で、親交を深める女性のジュリアン・ムーア、主人公の両親トニー・ダンザグレン・ヘドリー、終始、スマートフォンをいじって全く話さないが、終盤で兄の人の見る目のなさを指摘する主人公の妹ブリー・ラーソン、主人公の友人ロブ・ブラウンジェレミー・リュック、映画スターのアン・ハサウェイチャニング・テイタム、同じくミーガン・グッドキューバ・グッディングJr.などが共演している。


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