人気俳優のローレンス・ハーヴェイとモデルのポーリーン・ストーンの娘ドミノ・ハーヴェイの波乱の人生を描く、製作トニー・スコット、リドリー・スコット、主演キーラ・ナイトレイ、ミッキー・ローク、エドガー・ラミレス、クリストファー・ウォーケン他共演バイオレンス・アクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:トニー・スコット
製作総指揮
リサ・エルジー
トビー・エメリッヒ
ヴィクター・ハディダ
バリー・ウォルドマン
製作
トニー・スコット
リドリー・スコット
サミュエル・ハディダ
脚本:リチャード・ケリー
撮影:ダニエル・ミンデル
編集:ウィリアム・ゴールデンバーグ
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演
ドミノ・ハーヴェイ:キーラ・ナイトレイ
エド・モズビー:ミッキー・ローク
チョコ:エドガー・ラミレス
アルフ:リズワン・アバシ
マーク・ハイス:クリストファー・ウォーケン
キミー:ミーナ・スヴァーリ
タリン・マイルズ:ルーシー・リュー
ポーリーン・ストーン:ジャクリーン・ビセット
クレアモント・ウィリアムズ3世:デルロイ・リンドー
ラティーシャ・ロドリゲス:モニーク
ラシャンドラ・デイヴィス:メイシー・グレイ
ラシンドラ・デイヴィス:ションドレラ・エーヴリー
ラウル・チャヴェス:ジョゼフ・ヌネス
ドレイク・ビショップ:ダブニー・コールマン
ルーカス・フェンダー:リュー・テンプル
エドナ・フェンダー:デイル・ディッキー
アンソニー・シギュリティ:スタンリー・カメル
放浪者:トム・ウェイツ
本人:ブライアン・オースティン・グリーン
本人:イアン・ジーリング
アメリカ/フランス 映画
配給
ニュー・ライン・シネマ(北米)
Metropolitan Filmexport(世界)
2005年製作 127分
公開
北米:2005年10月14日
フランス:2005年11月23日
日本:2005年10月22日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $10,169,200
世界 $22,944,500
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ラスベガス。
バウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)のドミノ・ハーヴェイ(キーラ・ナイトレイ)は、FBIの犯罪心理学者タリン・マイルズ(ルーシー・リュー)の尋問を受ける。
マイルズは、36時間前に発生した1000万ドル強奪事件に、ドミノが関わっていると考えていた。
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ネバダ州、フェンダー牧場。
ドミノは、エド・モズビー(ミッキー・ローク)とチョコ(エドガー・ラミレス)らと共に現場に向かう。
現金輸送車ドライバー、ルーカス・フェンダー(リュー・テンプル)を捕えていたドミノらは、彼の母親エドナ(デイル・ディッキー)と銃撃戦になる。
エドナを観念させたドミノらは、切り取ったルーカスの右腕の暗号で金庫を開けさせる。 ロサンゼルス陸運局。 名優ローレンス・ハーヴェイとモデルのポーリーン・ストーン(ジャクリーン・ビセット)の娘としてロンドンで生まれたドミノは、何不自由ない生活を送っていた。 1973年。 人や物事に愛情を捧げられなくなったドミノは、成長して興味のあったモデルとなる。 しかし、その生活に退屈したドミノは、その後ポーリーンと共に、ビバリーヒルズに移り住む。 高校に馴染めず、大学でもトラブルを起こして退学したドミノは、ある日、保釈保証業セミナーの新聞広告を見てそれを受ける。 主催者であるクレアモント・ウィリアムズ3世(デルロイ・リンドー)は、バウンティ・ハンターのエドを紹介する。 クレアモントとエド、そして受付係のチョコは、セミナー参加費を持って会場から姿を消す。 エドとチョコの逃走を阻んだドミノは、仕事が欲しいことを彼らに伝えて一歩も引かず、行動を共にすることになる。 翌日。 ところが、ドミノは二人を驚かせる行動をとり、それが評判となり、次々と仕事が舞い込むようになる。 クレアモントは、自分達のターゲットが陸運局のデータにあると考え、ラティーシャなどの内通者を抱えていた。 その後、ドライバーとして、アフガニスタン人のアルフ(リズワン・アバシ)が雇われるが、4人の行動をFBIが監視していた。 順調に仕事をこなしたドミノは、2003年度のベスト・バウンティ・ハンターとなり、仲間達に祝福される。 陸運局の三人、ラティーシャ、ラシャンドラ・デイヴィス(メイシー・グレイ)、ラシンドラ・デイヴィス(ションドレラ・エーヴリー)、ラウル・チャヴェス(ジョゼフ・ヌネス)との連携もうまくいったクレアモントは、順調に事業を成長させる。 マイルズは、リアリティー番組のプロデューサーであるマーク・ハイス(クリストファー・ウォーケン)が提供してくれた映像に、ドミノが映っていたことを指摘する。 ポーリーンの知人であるハイスを訪ねたドミノらは、彼の秘書キミー(ミーナ・スヴァーリ)に迎えられる。 ハイスは、ドミノを中心にした番組製作を提案するが、エドは、三人を同等に扱わなければ話には乗らないと答える。 同席したポーリーンはそれに反対するが、ドミノはそれを承諾する。 その頃ラティーシャは、奇病で苦しむ孫娘の医療費のために、クレアモントの考えた現金輸送車を襲う計画に加担する。 そんなラティーシャは、仕事を休みテレビ出演したことなどを追求する上司から解雇を言い渡されてしまい、FBIの尋問も受ける。 富豪の息子から、偽装免許証の発行依頼があることをFBIから知らされ協力を強要されたラティーシャは、彼らが、現金輸送車の1000万ドを奪おうとしていると話してしまう。 同僚の三人にそれを伝えたラティーシャは、協力を約束される。 1000万ドルを奪われた、カジノ・ホテルのオーナー、ドレイク・ビショップ(ダブニー・コールマン)は、情況を知らされ、監視カメラの映像をチェックする。 現金輸送業も手がけるクレアモントは、偽装免許の4人が1000万ドルを奪ったことをビショップに伝え、手数料30万ドルで犯人を捕まえることで話を付ける。 ビショップの弁護士は、マフィアのボス、アンソニー・シギュリティ(スタンリー・カメル)と手を組み、1000万ドルを手にしようとする。 その関係などに目を付けていたFBIは、彼らの監視を続ける。 ネバダ州、フェンダー牧場。 ”ビバリーヒルズ高校/青春白書”の出演者ブライアン・オースティン・グリーンとイアン・ジーリングも同行するハイスの取材も続く中、ドミノらは、シギュリティの息子二人を含む4人組を難なく捕える。 クレアモントから4人を陸運局に連れて行くよう言われたドミノは、彼らの逮捕歴がないことを疑問に思うが、エドはそれを気にしない。 ブライアンに嫌味を言われて、彼を殴ったドミノは嫌な予感を感じる。 ドミノに惹かれ始めたチョコは、彼女にそれを思うように伝えることができず苛立つ。 その頃シギュリティは、現金強奪犯の中に息子達がいることを知る。 実は、ファースト・レディの覆面を被っていた現金強奪犯の4人組は、ラティーシャと同僚三人だった。 ラティーシャはスタンドで姿を消す際に、クレアモントから連絡を受け、関係ない者達を巻き込んでしまったことを知らされる。 シギュリティの息子ら4人は始末された可能性があり、クレアモントは、重大なミスを犯したラティーシャを責めて、二人は言い合いになる。 クレアモントはドミノに連絡し、その件とシギュリティの息子が殺された可能性を伝える。 金を取り戻すしかなくなった焦るドミノは、取材班のトレーラーを爆破し、エドらとルーカスの元に向かう。 ストリップ・バーでルーカスを見つけたドミノらは、人質が必要だったために、その店にいたブライアンとイアンを捕える。 ドミノは、ルーカスの右腕の入れ墨に、金庫の暗号があるとクレアモントに言われるが、電話が途切れて、腕を切り落とせと指示されたと思い込む。 シャツの袖を切って暗号を確認しろという、クレアモントの言葉は確認できず、ドミノから指示を聞いたチョコは、ショットガンでルーカスの腕を撃ちもぎ取る。 現れたドミノらと銃撃戦になったエドナは観念し、現金を奪われる。 しかし、コーヒーが欲しいとエドに言われたエドナは、それに幻覚剤を入れて渡す。 ドミノらはそれを飲んでしまい、アルフはハンドルを誤り事故を起こし、トレーラーは横転する。 無事だったドミノは、幻覚から覚めないまま、原野でチョコと愛し合う。 その後ドミノらは、通りがかった預言者のような男(トム・ウェイツ)の車に乗りその場を離れる。 ラスベガス。 シギュリティは復讐を誓うが、4人を殺したという偽の情報を流したのは、動き出したFBIだった。 スターダスト・ホテル。 ストラトスフィア・ホテル。 クレアモントからの電話を受けたドミノは、現金を持ってストラトスフィアのタワーの最上階に向かうよう指示される。 その後ドミノは、現れたラティーシャから、今回の件について聞かされ、孫娘のためにやった彼女に、医療費分の30万ドルを渡す。 ドミノらは、現金を持ってタワーに向かい、ビショップはブライアンとイアンに用がないことを伝えて彼らに下に降りるよう指示する。 1000万から30万ドルを手数料で引いたと言うドミノだったが、同じ頃、シギュリティらは最上階に向かう。 その時、アフガニスタンの解放資金に現金を使うと言い出したアルフが、仕掛けてあった爆弾の起爆装置を手にしてビショップを脅す。 そこに現れたシギュリティは、4人を殺していないと言うビショップらを容赦なく射殺する。 FBIのヘリコプターからの攻撃で銃撃戦が始り、アルフは撃たれ、ドミノらは彼を連れて現金と共にその場を逃れようとする。 エドらも撃たれてしまい、銃を手にしたドミノは反撃し、後をアルフに任せて逃亡する。 アルフは、ドミノ、エド、チョコが階下に降りたことを確認してその場を爆破させる。 全てを聞いたマイルズはドミノを解放し、彼女は命を落としたエドとチョコのことを想う。 その後、ポーリーンと暮らし始めたドミノは、母に愛を告げ彼女を安堵させる。 アフガニスタンには大金が届き、ラティーシャの孫娘は治療を受けられる。 そしてドミノは、自分の使命が終わったと考える。
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...全てを見る(結末あり)
職員ラティーシャ・ロドリゲス(モニーク)は、ある富豪の息子に偽装免許証の発行を強要され、娘や孫のために仕方なくそれに従う。
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4歳の時に父を亡くしたドミノは、母ポーリーンが再婚したために寄宿学校に入れられる。
仕事を始めた三人だったが、チョコはドミノが仲間に加わったことが気に入らない。
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クレアモントの手下で輸送車のドライバー、ルーカスは、給油の際、4人が消えたことで焦るが、残っていた現金を母エドナと共に隠す。
その頃、ビショップが息子達を殺したという連絡がシギュリティに入る。
男に送られたドミノらはチェックインし、クレアモントがそれを確認する。
ビショップが到着して、クレアモントから現金受け渡しの連絡を受け、それをFBIが監視してシギュリティにもその件は伝わる。
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*(簡略ストー リー)
名優のローレンス・ハーヴェイとモデルのポーリーン・ストーンの娘として何不自由なく育ったドミノ・ハーヴェイは、父親の死後、屈折した人生を送りながら成長する。
学校にも馴染めず、興味のあったモデルも辞めたドミノは、保釈保証業のセミナーで、主催者であるクレアモントとバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)のエドとチョコと出会い、自分を売り込みそれを職業とする。
その後、破天荒なドミノの行動は評判となり、クレアモントの事業は大きく伸びる。
そんな時、クレアモントに情報を提供していた陸運局のラティーシャは、孫娘の高額な医療費が必要となる。
それを知ったクレアモントは、ラティーシャのために、現金輸送車の1000万ドルを奪う、ドミノらを利用した計画を立てるのだが・・・。
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監督トニー・スコットが、兄のリドリー・スコットと共に製作を兼ね、若手人気スター、キーラ・ナイトレイがハード・アクションに挑む話題作。
他の豪華出演者も注目で、トニー・スコットらしい、スタイリッシュな映像を楽しめる作品でもある。
捕えられた主人公が尋問されながら語る事件の真相を、フラッシュバックで描く意外性のある展開に引き込まれる作品。
しかし評価は低く、北米興行収はで約1000万ドル、全世界でも製作費の5000万ドルの半分も回収できない約2300万ドルだった。
本作の公開4か月前に、薬物の過剰摂取とみられる死因で、主人公のドミノ・ハーヴェイは自宅の浴槽で亡くなるのだが、本作は事実を基にした架空のドラマである。
撮影当時19歳のキーラ・ナイトレイは、脇を固める個性派スター達に囲まれながら、彼らを圧倒するほどの貫録さえ感じる演技で期待に応え、実力を十分に見せてくれる。
主人公を支える立場のバウンティ・ハンターとして、雰囲気のある演技を見せるミッキー・ローク、同僚エドガー・ラミレス、同じくリズワン・アバシ、TVプロデューサーのクリストファー・ウォーケン、その秘書ミーナ・スヴァーリ、FBIの犯罪心理学者ルーシー・リュー、主人公の母親ポーリーン・ストーン役の:ジャクリーン・ビセット、保釈保証業者のデルロイ・リンドー、彼と手を組む陸運局職員モニーク、メイシー・グレイ、ションドレラ・エーヴリー、ジョゼフ・ヌネス、カジノ・ホテルのオーナー、ダブニー・コールマン、現金輸送車ドライバー、リュー・テンプル、その母親役デイル・ディッキー、マフィアのボス、スタンリー・カメル、謎の放浪者トム・ウェイツ、本人役で、ブライアン・オースティン・グリーンとイアン・ジーリングなどが共演している。