ドクター・ドリトル Dolittle (2020)

トミーは、その場にいたポリーの案内で、どんな動物も診てくれるというドリトルの元にケヴィンを連れて行く。

ポリーと共に秘密の入り口を通り抜けたトミーは、ホッキョクグマのヨシ（ジョン・シナ）が近づいたために驚く。

ネットの罠にかかったトミーは、吊る下がってしまう。

気弱なマウンテン・ゴリラのチーチー（ラミ・マレック）と、ネズミたちを駒にしてチェスをしていたドリトルは、窓から見えたトミーに気づく。

”聖域”にいられる人間は自分一人であるために驚いたドリトルは、アヒルのダブダブ（オクタヴィア・スペンサー）やイヌのジップ（トム・ホランド）から落ち着くようにと言われながらも動揺する。

宮殿からドリトルの家に向かう女官のレディ・ローズ（カーメル・ラニアード）は、トミーに話しかける。

戸惑うドリトルは、ポリーから、人間（トミー）が助けを求めているのかも知れないと言われるものの、どうしていいか分からない。

レディ・ローズと共に家に向かおうとしたトミーは、チーチーが現れたために驚く。

家に入ったレディ・ローズは、身を隠したドリトルに、重病の女王陛下がお呼びだと伝える。

それを断るドリトルは、人間の治療はやめたことをレディ・ローズに伝える。

そこにトミーが現れ、ドリトルに怪我をしたリスのケヴィンことを話し、自分が間違って撃ったと伝える。

ケヴィンを診たドリトルは、ダブダブとジップに道具の消毒を指示し、レディ・ローズは、女王よりリスを優先するドリトルを非難する。

トミーは、動物たちと会話をするドリトルが手術を始めたために驚き、自分も話がしたいと思い助手になりたいと考える。

レディ・ローズは、女王がここを動物保護区にしたため、彼女が亡くなれば契約は無効になることをに話す。

手術を成功させたドリトルは、ポリーから女王を助けに行くと言われ、契約のことを知り焦る。

狩猟シーズンに追い出されてしまう可能性がある動物たちは動揺し、ポリーは、女王を助けないなら出て行くとドリトルに伝える。

仕方なく”バッキンガム宮殿”行くことにしたドリトルは、身支度をする。

ドリトルから家に帰るようにと言われたトミーは、馬車に隠れる。

ナナフシのスティックスをポケットに入れたドリトルは、フクロモモンガのミニー（ニック・A・フィッシャー）が髪の毛に隠れたことに気づかないまま、動物たちを馬車に乗せて、ダチョウのプリンプトン（クメイル・ナンジアニ）の背中に乗り宮殿に向かう。

バッキンガム宮殿。
レディ・ローズが従えた動物たちと共に、ドリトルは到着する。

女王の主治医ブレア・マッドフライ（マイケル・シーン）は、貴族院のトーマス・バッジリー卿（ジム・ブロードベント）から女王に容態を訊かれ、ヒルを使った治療法のことを話す。

バッシリーとマッドフライは、王位を狙い女王殺害を企んでいた。

見つかったトミーが助手だと言いながら連れて来られたため、問題を避けようとするドリトルは、彼を助手として扱い指示に従わせようとする。

レディ・ローズが連れて来た因縁があるドリトルに気づき驚くマッドフライは、女王の指名だと知り診察をさせる。

女王を調べたジップから様子がおかしいと言われたドリトルは、その場の水槽で飼われていたタコのレオナ（ジム・カレッタ）から話を聞く。

レオナから恐ろしいことが起ったと言われたドリトルは、女王がお茶を飲んだ後に倒れてことを知る。

お茶の缶を調べたドリトルは、スマトラ島の植物で毒性のあるベラドンナの影響だと考え、日食までに解毒剤を飲まないと女王は命を落とすと皆に伝える。

監視させるためにスティックスを絵画の額に隠したドリトルは、島に向かい、未知の治療法を試すために、”エデンの樹の果実”を求めて旅立つと、バッシリーとマッドフライに伝える。

ドリトルは、自分が作ったもの以外は女王に食べさせないようにとレディ・ローズに指示し、ジップを番犬としてその場に残して去ろうとする。

レディ・ローズは、ドリトルの助手を務めようとするトミーを信頼し、スカーフを彼の首に巻いて見送る。

ドリトルから帰るようにと言われたトミーは、彼を説得するものの、同行を許可してもらえなかった。

アーナルは、戻って来たトミーが、獲物を逃がす役立たずだと妻のベサン（ジョアンナ・ペイジ）に話す。

その後、眠っていたトミーは、迎えに来たポリーと自分が話していることに気づいて驚き、そこにはキリンのベッツィ（セレーナ・ゴメス）とアカメギツネのチュチュ（マリオン・コティヤール）がいた。

トミーは、ドリトルは心配しているだけで、自分が彼と同じ特別なものを持っていると言うポリーの話を聞く。

ドリトルのことは任せてほしい、自分たちは仲間だとトミーに伝えたポリーは、彼と共に部屋を出る。

川に着いたポリーらは、ドリトルの船”ウォーター・リリー”が出航したことに気づき、橋に向かう。

工事中の橋のゴンドラに乗せられたトミーは、下を通過する船の帆に落下して、ロープにしがみつき甲板に落ちる。

勝手なことをしたポリーを責めるドリトルは、リリーのような助手が必要だと言われて納得し、トミーをこき使おうとする。

その頃マッドフライは、フリゲート艦でドリトルを追い、始末することをバッジリーから指示される。

2人の話をスティックスが聞いていた。

数日が経過し、ドリトルはリリーのことを想いながら航行を続ける。

そんなドリトルは、トミーから、動物の言葉が少しずつ分かってきたと言われるものの、興味はなかった。

船が近づいたことに気づいたドリトルは、マッドフライが乗っていることを確認する。

現れたクジラのハンフリー（ティム・トレロアー）を利用すること考えたドリトルは、潜水服を着てヨシと共に水中に向かい、ハンフリーにハーネスを着けて船を引っ張らせる。

ドリトルの船が速度を上げたために、マッドフライは砲撃する。

驚いたチーチーがドリトルのロープを放してしまい、トミーがそれを掴み、戻ったヨシらと引っ張る。

ロープは切れてしまうものの、無事だったドリトルは船に戻る。

ドリトルは、謝罪する臆病なチーチーを励まし、トミーに感謝する。

ポリーら動物たちは、トミーを頼もしく思う。

マッドフライは、ウィリアム・デリック大尉（エリオット・バーンズ＝ウォレル）が調べたドリトルの資料を読み、クジラを使ったことを知る。

航海の経路が書かれたリリーの日誌が必要だと考えたドリトルは、彼女の故郷であるモンテベルデに向かい、それを奪うことをトーミに話す。

海賊島モンテベルデに着いたドリトルは、リリーの父親である王ラソーリ（アントニオ・バンデラス）に恨まれてお尋ね者となっているために、変装してトミーと共に上陸する。

ドリトルは、厳重に閉ざされた宮殿に入るために、トンボのジェームズ（ジェイソン・マンツォーカス）に協力を求め、アリのドン・カーペンテリノ（デイヴィッド・シェインコフ）と話をつけ、グンタイアリにドアの鍵を開けさせる。

トミーは、ドリトルの指示でジェームズと共にラソーリの部屋に向かい、地下の部屋でリリーの日誌を見つける。

それに気づいたラソーリは、トミーとドリトルを捕らえる。

難破船にあったリリーの形見だと言うラソーリは、トミーを牢屋から出しドリトルを残す。

ラソーリのウサギ（ウィル・アーネット）にからかわれたドリトルは、元患者のトラのバリー（レイフ・ファインズ）が迫るために焦る。

治療の最中にリリーと逃げたことでドリトルを恨むバリーは、彼を責める。

ラソーリと晩餐を共にするトミーは、ドリトルがバリーに殺されることを知り、ジャームズに船の仲間への伝言を頼む。

ジャームズからドリトルの危機とトミーのことを知らされたポリーは、仲間たちと共に上陸する。

ヨシが弾薬庫を爆破して騒ぎを起こし、ポリーと共に牢屋に向かい鉄格子を破ったチーチーが、バリーに襲いかかり叩きのめす。

その間に日誌を持って逃げたトミーだったが、待ち伏せしていたマッドフライに日誌を奪われてしまう。

その場を去るマッドフライは、ドリトルの船に攻撃して沈没させる。

その頃レディ・ローズは、死の床で苦しむ女王が、別れを告げようとするために悲しむ。

無事だった動物たちと共に今後のことを考えるドリトルは、諦めようとする。

ドリトルがリリーのことを想っていることを知ったラソーリは、彼を許す気になり、船も提供して出発させる。

マッドフライを追うドリトルは、クジラのハンフリーに行き先を探ってもらい、ついに島に到着する。

既に上陸していたマッドフライは、島の中心部分に向かう。

裏側から洞窟を通り抜けようとしたドリトルは、光る微生物を見つけて、目的地が近いと考える。

そこにマッドフライが現れ、捕らえたドリトルからエデンの樹の場所を聞き出そうとする。

その時、エデンの樹を守る巨大なドラゴン（フランシス・デ・ラ・トゥーア）が姿を現し、ドリトルらに襲いかかる。

火を吹きながら兵士たちを食い殺すドラゴンは、ドリトルを捕らえ、果実は渡せないと伝える。

ドリトルから、自分と同じ心の痛みを感じていると言われたドラゴンは、彼を解放して追い払おうとする。

身体的な苦痛も訴えるドラゴンが心配になったドリトルは、彼女がストレスで胃を痛め腸が詰まっていることを知り、治療しようとする。

動物たちとトミーに協力させて処置をしたドリトルは、腸に詰まっていた異物を取り出し、ドラゴンを楽にしてあげる。

ドリトルと動物たちの団結力に感心したドラゴンは、彼らをエデンの樹に案内する。

導いてくれたリリーに感謝するドリトルは、その場に彼女の指輪とペンダントを置く。

バッキンガム宮殿。
臨終を迎えた女王を見守るバッジリーだったが、そこにドリトルが動物たちと共に戻る。

エデンの樹の果実を手にしたドリトルは、バッジリーが指示した兵士に妨害されながら、それをミニーに渡す。

果実を抱いて飛んだミニーは、それをトミーに渡す。

トミーは果実を搾り、果汁は女王の口に落ちる。

目覚めた女王は回復し、寄り添うレディ・ローズは喜ぶ。

ドリトルは、絵画の額に隠れてすべてを観察していたスティックスから話を聞き、毒を盛ったバッジリーの企みを暴く。

右のポケットに小瓶があると言われたバッジリーは、その場から逃げようとする。

捕らえられたバッジリーは小瓶も見つかり、女王は彼を幽閉するよう指示する。

ドリトルを呼び止めた女王は、その場にいたトミーのことを尋ねる。

夢は獣医だと自分で女王に伝えたトミーは、レディ・ローズにキスされる。

女王に感謝されたドリトルは、トミーとポリーらと共にその場を去る。

その後、再び門を開いたドリトルは、トミーを助手にして動物たちの治療を始める。

アーナルとベッサンらは、ドリトルの助手を務めるトミーを誇らしく思う。

ドリトルは、他の者を救うのが自分を救う唯一の道だと理解する。
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洞窟に取り残されていたマッドフライは、コウモリの大群に襲われる。