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ドッジボール Dodgeball: A True Underdog Story (2004)

ライバル・ジムに潰されそうになった経営難のジム・オーナーが危機を脱するために奮闘する姿を描く、製作、出演ベン・スティラー、主演ヴィンス・ヴォーンクリスティン・テイラージャスティン・ロングリップ・トーン他共演、監督、脚本ローソン・マーシャル・サーバーによる抱腹絶倒のスポーツ・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:ローソン・マーシャル・サーバー

製作
スチュアート・コーンフェルド

ベン・スティラー
脚本:ローソン・マーシャル・サーバー
撮影:ジャージー・ジーリンスキー
編集:アラン・バウムガーテン
音楽:セオドア・シャピロ

出演
ヴィンス・ヴォーン:ピーター・ラ・フルール
ベン・スティラー:ホワイト・グッドマン
クリスティン・テイラー:ケイト・ヴィーチ
ジャスティン・ロング:ジャスティン・レッドマン
リップ・トーン:パッチーズ・オフーリハン
アラン・テュディック:スティーヴ・コーワン
ジョエル・ムーア:オーウェン・ディッツマン
クリス・ウィリアムズ:ドワイト・バウムガーテン
スティーブン・ルート:ゴードン・ピッブ
ジャマール・ダフ:ミシェル・ジョーンズ
ミッシー・パイル:フラン・スタリノフスコヴィッチダヴィドヴィッチスキー
ゲイリー・コール:コットン・マックナイト
ジェイソン・ベイトマン:ペッパー・ブルックス
ハンク・アザリア:パッチーズ・オフーリハン(青年期)
ジュリー・ゴンザーロ:アンバー
デビッド・ハッセルホフ:ドイツ・チームコーチ
チャック・ノリス:本人
ランス・アームストロング:本人
ウィリアム・シャトナー:大会主宰者

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2004年製作 92分
公開
北米:2004年6月18日
日本:2005年4月29日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $114,324,070
世界 $167,722,310


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
最新鋭の設備と過激なCMで会員を増やしているワイト・グッドマン(ベン・スティラー)が経営する、フィットネス・ジム”グロボ・ジム”は大盛況だった。

一方、道を隔てた冴えないジム”アベレージ・ジョー”の経営者ピーター・ラ・フルール(ヴィンス・ヴォーン)は、経営難で公共料金他を滞納し続けていた。

そんなピーターは、銀行から派遣された弁護士のケイト・ヴィーチ(クリスティン・テイラー)から、30日以内に5万ドルを支払わなければ、ジムを差し押さえられると通告される。

さらに、抵当権を持つホワイトに、30日後にはジムを取り壊し駐車場にしてしまうと脅されてしまう。

窮地に立たされたピーターは、会員ジャスティン・レッドマン(ジャスティン・ロング)、オーウェン・ディッツマン(ジョエル・ムーア)、スティーヴ・コーワン(アラン・テュディック)、ゴードン・ピッブ(スティーブン・ルート)、ドワイト・バウムガーテン(クリス・ウィリアムズ)らに相談する。

男の”カー・ウォッシュ”など、ピーター達は。馬鹿げたことをしてみたが事態は変わらず、ついにジムを閉鎖しようかと考え始める。
...全てを見る(結末あり)

そんな時、ゴードンが雑誌に掲載されていた、ラスベガスで開催される、”ドッジボール”の世界大会に出場することを提案する。

ドッジボールを知らずに出場するのは無謀だというピーターは、優勝賞金が5万ドルだと知った会員達に説得され、大会に出場することを決める。

ホワイトは、ケイトから経過報告を聞くが、彼は仕事以外の方法で、彼女をものにしようと企む。

ピーター達は、ジャスティンが手に入れた、当時のスター選手パッチーズ・オフーリハン(ハンク・アザリア)の、50年前のフィルムを参考に、ドッジボールの研究を始める。

そして、地区予選会が始り、ガールスカウトのチームに大敗した”アベレージ・ジョー”チームは、彼女らの不正で地区予選を突破する。

ピーター達が、ドッジボールの大会に出場することをスパイして知っていたホワイトは、自分達もチームを作り、”アベレージ・ジョー”を叩きのめそうとする。

予選を突破して浮かれるピーターらの前に、大男達とドッジボールを国技とする、ロマノビア出身のフラン・スタリノフスコヴィッチダヴィドヴィッチスキー(ミッシー・パイル)を加えたチームを率いてホワイトが現れる。

ホワイトは、ドッジボール大会の会長を買収して、出場権を得ていたのだった。

それを見ていた、今では車椅子生活になっていた、かつての名選手であるパッチーズ・オフーリハン(リップ・トーン)は、”アベレージ・ジョー”のコーチを買って出る。

オフーリハンは、過激な訓練でピーターらを鍛え始めるが、ジムの帳簿を調べていたケイトが、百人力の技を彼らに見せつける。

ケイトは、ソフトボール歴8年の腕前で、強力なスローの持ち主だった。

ピーターはケイトをチームに入れようとするが、彼女はそれを断ってしまう。

そのことを知ったホワイトは、ケイトを誘惑しようとしつこく迫るが、そこにピーターが現れる。

ケイトに恥をかかされたホワイトは、仕方なく退散する。

ピーターは、もう一度ケイトをチームに誘い、ホワイトを痛めつけたくなった彼女は、それを承諾する。

そして、ラスベガスの世界大会は始まり、ドイツのチームと対戦した”アベレージ・ジョー”は、競合相手に苦戦を強いられるが、ケイトの活躍で初戦に勝利する。

実況するスポーツキャスターのコットン・マックナイト(ゲイリー・コール)とペッパー・ブルックス(ジェイソン・ベイトマン)は、弱小”アベレージ・ジョー”の勝利に驚きを隠せない。

ジャスティンは、クラスメイトで憧れのアンバー(ジュリー・ゴンザーロ)が、チアリーダーの大会に出場しているのを知る。

2日目。
調子の出た”アベレージ・ジョー”は、”木こりチーム”を撃破、続くスラム街の少年チーム”スキルズ”も破り、準決勝進出を決める。

一方、ホワイトの”グロボ・ジム”も、日本チームとラスベガス市警チームを破り決勝に進出する。

そして、アベレージ・ジョーは準決勝で苦戦し、ゴードン一人が残り絶体絶命となる。

オフーリハンに励まされたゴードンは、観客席の妻を奪われそうになるのを目撃し、5人を相手に怒りを爆発して見事に敵を倒してしまう。

しかし、祝杯をあげようとしていたオフーリハンは、事故に遭い死亡してしまう。

部屋に戻ったピーターは、10万ドルで試合とジムを放棄するようホワイトに買収されてしまう。

自分を海賊だと思い込むスティーヴも、ピーターにそれを否定されチームを去る。

そして決勝当日、ピーターが姿を消してしまい、ジャスティンはアンバーに、怪我人の代理でチアリーダーの大会に出てくれと頼まれてしまう。

アンバーに、決勝には間に合うと言われたジャスティンは、彼女について行ってしまう。

ジャスティンは、見事にアンバーをサポートして完璧な演技を見せ、彼女の心を捉える。

空港から飛び立とうとしていたピーターは、彼のファンだというランス・アームストロングと出くわし、悔いが残らないよう試合に出ることを勧められる。

その頃、人数が足りなくなった”アベレージ・ジョー”は、大会主宰者(ウィリアム・シャトナー)から失格を言い渡されてしまう。

優勝トロフィーを受け取ろうとしていたホワイトだが、その時、ピーターが現れ大会委員採決になり、チャック・ノリスの一票で決勝が行われることになる。

いよいよ決勝は始まり、試合は一進一退で進み、ピーターが残り、ホワイトとミシェル・ジョーンズ(ジャマール・ダフ)との対決となる。

ピーターはミシェルを倒すが、次の瞬間、ホワイトにボールを当てられ試合は終了する。

しかし、レフェリーはホワイトの反則を取りサドンデスとなる。

ピーターは、コーチのオフーリハンの言葉を思い出し、彼から譲り受けた勇者のスカーフで目隠しし、本能だけで戦おうとする。

ホワイトの投げたボールかわしたピーターは、目隠しをしたまま一撃で彼を倒し、”アベレージ・ジョー”が優勝する。

歓喜する観客の声援の中、オーウェンは惹かれあう仲になっていたフランと、そしてジャスティンはアンバーと抱き合う。

ピーターは優勝賞金5万ドルを受け取るが、ホワイトにジムを売ったことを打ち明ける。

しかしピーターは、ホワイトから受け取った10万ドルを、50倍のオッズの自分達の勝ちに賭けて、500万ドルを手にしていた。

ジムを買い戻させないつもりのホワイトだったが、ピーターは500万ドルで”グロボ・ジム”の支配権を手にすることを告げる。

海賊をやめて戻ってきたスティーヴを、ピーターは温かく迎え、彼は”バイセクシャル”だとわかったケイトと抱き合う。

そして、ピーターの”アベレージ・ジョー”は大盛況となり、焼け食いを始めていたホワイトは、とんでもない肥満体になってしまう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ピーター・ラ・フルール経営のフィットネス・ジム”アベレージ・ジョー”は、過激なCMと最新鋭の設備で会員を増やしている、ホワイト・グッドマンのジム”グロボ・ジム”に押されて経営難となる。
公共料金他を滞納し続けていたピーターは、ジムを差し押さえられそうになり、抵当権を持つホワイトに乗っ取られる危機に陥ってしまう。
万策尽きたピーターだったが、ジム存続を願う会員達の協力で、ラスベガスで開催されるドッジボールの大会の、賞金5万ドルの獲得を目指すことを考える。
負け犬のような会員達と、チームを結成したピーターは、伝説の名選手オフーリハンをコーチにつけて、ホワイトも参加する大会に、張り切って挑むのだが・・・。
__________

子供のリクリエーションのように思われるドッジボールを、一大イベントとして開催する、ラスベガスを舞台にしているその設定が実に可笑しい。

笑いを誘ってばかりいるが、手抜きもないセットやイベント・デザインなど、遊び心満載で大いに楽しめる作品。

ダメ男集団を率いる、無能なジム経営者チーム、サイボーグ集団のような敵役の相手チームなど、まともなチームが殆ど登場しない、ハチャメチャぶりも徹底している。

個性豊かな落ちこぼれ集団の中で、主人公のヴィンス・ヴォーンがまともな人間に見えてきてしまうところも笑える。
際立つ長身(196cm)の彼は、仲間達の個性を生かすために、やや控えめな演技にも見える。

一方、嫌味な敵役で、体調管理に異常なまでにこだわる、人気ジムのオーナーを演ずる、製作にも参加したベン・スティラーの怪演は見もので、作品途中とエンドロールで、メイクの超肥満体での演技も見せてくれる。

実生活の彼の妻、キュートな魅力のクリスティン・テイラー、チームメイトでジャスティン・ロングアラン・テュディックジョエル・ムーアクリス・ウィリアムズスティーブン・ルート、コーチのリップ・トーン、敵チームのジャマール・ダフミッシー・パイル、実況のゲイリー・コールジェイソン・ベイトマン、コーチの青年期を演ずるハンク・アザリア、チアリーダー、ジュリー・ゴンザーロドイツ・チームのコーチ役デビッド・ハッセルホフ、そして大会主宰者ウィリアム・シャトナーと本人役でチャック・ノリスランス・アームストロングら、豪華共演者の登場も見所の一つだ。


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