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ディスタービア Disturbia (2007)

自宅謹慎中の高校生が興味本位で始めた覗き見で隣人を殺人犯として疑い真相を探ろうとする姿を描く、主演シャイア・ラブーフデヴィッド・モースサラ・ローマーヴィオラ・デイヴィスキャリー=アン・モス、監督D・J・カルーソによるサスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■
監督:D・J・カルーソ
製作総指揮
アイヴァン・ライトマン
トム・ポロック
製作
ジョー・メジャック
E・ベネット・ウォルシュ
ジャッキー・マーカス
脚本
クリストファー・B・ランドン
カール・エルスワース
撮影:ロジェ・ストファーズ
編集:ジム・ペイジ
音楽:ジェフ・ザネリ

出演
ケール・ブレクト:シャイア・ラブーフ
ロバート・ターナー:デヴィッド・モース
アシュリー・カーソン:サラ・ローマー
パーカー刑事:ヴィオラ・デイヴィス
ジュリー・ブレクト:キャリー=アン・モス
ロニー:アーロン・ヨー
グティエレス巡査:ホセ・パブロ・カンティーロ
ダニエル・ブレクト:マット・クレイヴン

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ/ドリームワークス
2007年製作 104分
公開
北米:2007年4月13日
日本:2007年11月10日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $80,050,170
世界 $117,760,130


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
釣り旅行からの帰り道、ケール・ブレクト(シャイア・ラブーフ)と父ダニエル(マット・クレイヴン)は自動車事故に巻き込まれて、ダニエルは死亡する。

1年後。
ケールは授業中に教師を殴り、夏休みの3ヶ月間、自宅謹慎を命ぜられる。

警察のパーカー刑事(ヴィオラ・デイヴィス)に、監視装置を足首につけられてしまったケールは、家の敷地外への外出を禁止されてしまう。

退屈でたまらなかったケールは、隣に越してきたアシュリー・カーソン(サラ・ローマー)に心惹かれるようになる。

そんな時ケールは、子供のいたずらで家の敷地の外に出てしまい、殴った教師の従兄弟である、グティエレス巡査(ホセ・パブロ・カンティーロ)に取り押さえられてしまう。
...全てを見る(結末あり)

その後ケールは、退屈しのぎに近所を覗き見することを思いつき、友人のロニー(アーロン・ヨー)を呼び寄せて、一緒に覗き見をして楽しんだりもする。

アシュリーに、気をとられてばかりいたケールだったが、ある夜、隣人のロバート・ターナー(デヴィッド・モース)が、1960年代の、フェンダーのへこんだムスタングで帰宅したのを目撃し、それが、連続殺人犯のニュース報道の車と一致することに気づく。

翌日、ケールとロニーが覗き見をしていると、それに気づいたアシュリーが、ケールの家に来てそれを問い詰める。

ケールは咄嗟にターナーの車の話をし始め、三人で張り込みをすることになる。

その後、ターナーへの関心はエスカレートし、ビデオカメラまで設置するようになる。

ある日、ターナーが女性を家に連れ込み、彼女の叫び声が聞こえた瞬間、ターナーがケールの家を見つめていた。

翌日、ターナーが自分の家にいるのことに気づいたケールは驚くが、母ジュリー(キャリー=アン・モス)の車がパンクした際、彼に助けられたことを知る。

その後、ジュリーを食事や映画に誘うターナーをケールは警戒する。

アシュリーの家でパーティがあった夜、いちゃつく彼女に嫌がれせをしたケールは諍いを起こす。

ケールは、自分の気持ちをアシュリーに素直に伝え、彼女もそれを受け入れる。

ターナーの不審な行動を目撃した二人は、翌日、ロニーを彼の車に忍び込ませる。

買い物に出ていたターナーは、尾行していたアシュリーに気づき、彼女に脅しをかける。

ターナーの車に携帯電話を忘れたロニーは、ケールが監視しながら、ターナーの家のガレージに侵入する。

ロニーは閉じ込められてしまい、ケールは、監視装置の警報が鳴るのを覚悟で彼を助けに行く。

駆けつけた警察にケールは取り押さえられ、ターナーが隠していた血の付いたビニール袋は、彼が轢いてしまった鹿の死体だと分かる。

母ジュリーはターナーに会いに行き、ロニーから電話があったケールは、テレビ・モニターに映し出された彼の姿に驚く。

しかし、ロニーはターナーのガレージから抜け出し、ケールの部屋に隠れていた。

ターナーの家に、助命嘆願に行った母ジュリーを監視しながら、ロニーの撮ってきたビデオを見ていたケールは、映像の中に女性の死体を見つける。

その時、既にターナーはジュリーとロニーに襲いかかりケールにも迫る。

ターナーはケールを捕らえ、証拠のテープを抜き去り、問題児扱いされている彼に罪をなすりつけようとする。

しかし、アシュリーが現れてターナーに襲い掛かりケールを助け出す。

ケールは、ジュリーを救出してターナーの家に向かい、隠された多数の遺体を発見する。

グティエレス巡査は、ケールの警報で駆けつけるもののターナーに殺される。

ジュリーを見つけたケールは、襲い掛かってきたターナーを刺し殺し事件は解決する。

ケールは足首の監視装置を外され、アシュリーと共に付近の安全を守るため、監視を続けることにする。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
年前に父親を事故で亡くした高校生ケール・ブレクトは、母ジュリーと暮らしていた。
しかしケールは、教師を殴り、夏休みの間、自宅謹慎を命ぜられ、監視装置を足首につけられてしまう。
退屈だったケールは、隣に越してきたアシュリーに心惹かれるようになる。
家の敷地内から出ることを禁じられているケールは、近所を覗き見することを思いつく。
友人ロニーとそれを楽しむケールだったが、隣人のターナーの車が、連続殺人犯の車と一致することに気づく。
翌日ケールは、ロニー、そして自分達が覗き見をしていることに気づいたアシュリーとで、ターナーの監視を始めて、ビデオカメラまで設置するのだが・・・。
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D・J・カルーソシャイア・ラブーフは、翌年公開の「イーグル・アイ」(2008)でもコンビを組む。

地味な作品だが、予想以上のヒットとなり、全世界の興行収入は1億ドルを突破した。

北米興行収入 $80,050,170
世界 $117,760,130

アルフレッド・ヒッチコックの「裏窓」(1954)の盗作問題で話題になった作品だが、どう考えてもヒントにしているのは明らかで、はじめから参考にしていることを伝え、著作権料を払えばいいものを、許可を取るのに何の問題があるのか理解に苦しむ。

イーグル・アイ」(2008)も、ヒッチコック作品を思わせる場面や、「2001年宇宙の旅」(1968)へのオマージュ的な作りでもあり、 D・J・カルーソ自身が、ヒッチコックやかつての作品に思いを込めていることが窺える。

携帯電話やコンピューターを駆使した現代的な感覚、スピーディーでテンポの良い展開は、見る者をドラマに引き込んでいく。

どの作品でも、みな同じようなタイプの青年で登場するシャイア・ラブーフだが、それが気にならないところが彼の魅力で、今回も、どこにでもいる普通の高校生を演じ、ユーモアを交えながら、全体的にはシリアスな演技で熱演している。

いつもは好感度がある役の多いデヴィッド・モースは、長身を生かし迫力ある悪役を演じている。

思わせ振りな態度に、主人公は翻弄されてしまう、隣に越してくるサラ・ローマー、刑事ヴィオラ・デイヴィス、主人公の、地味な普通の母親役キャリー=アン・モス、おがせな、主人公の親友アーロン・ヨー、主人公の父マット・クレイヴンなどが共演している。


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