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ディス/コネクト Disconnect (2012)

危険が潜むSNSに依存する社会が生む悲劇を描く、主演ジェイソン・ベイトマンホープ・デイヴィスフランク・グリロポーラ・パットンアンドレア・ライズブローアレクサンダー・スカルスガルド他共演、監督ヘンリー=アレックス・ルビンによるドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:ヘンリー=アレックス・ルビン

製作
ミッキー・リデル
ジェニファー・モンロー
ウィリアム・ホーバーグ
製作総指揮
マーク・フォースター
ブラッド・シンプソン
スコット・ファーガソン
脚本:アンドリュー・スターン
撮影:ケン・セング
編集
リー・パーシー
ケヴィン・テント
音楽:マックス・リヒター

出演
リッチ・ボイド:ジェイソン・ベイトマン
リディア・ボイド:ホープ・デイヴィス
マイク・ディクソン:フランク・グリロ
シンディ・ハル:ポーラ・パットン
ニーナ・ダナンム:アンドレア・ライズブロー
デレク・ハル:アレクサンダー・スカルスガルド
スティーヴン・シューマッカー:ミカエル・ニクヴィスト
カイル:マックス・シエリオット
ジェイソン・ディクソン:コリン・フォード
ベン・ボイド:ジョナ・ボボ
アビー・ボイド:ヘイリー・ラム
ハーヴェイ:マーク・ジェイコブス
ピーター:ノーバート・レオ・バッツ
ロベルタ・ワシントン:ケイシー・レモンズ
ロス・リンド:ジョン・シャリアン
フライ:アヴィアド・バーンスタイン

アメリカ 映画
配給 LD Entertainment
2012年製作 115分
公開
北米:2013年4月12日
日本:2014年5月24日
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $1,436,900


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ローカル・テレビ局WKGUのリポーター、ニーナ・ダナム(アンドレア・ライズブロー)は、あるアダルト・チャット・ルームに入会し、ストリッパーの少年カイル(マックス・シエリオット)と会話をする。

高校生のジェイソン・ディクソン(コリン・フォード)と友人のフライ(アヴィアド・バーンスタイン)は、悪戯をした際に、その場を通ったベン・ボイド(ジョナ・ボボ)と目が合ったため、因縁をつける。

海兵隊員のデレク・ハル(アレクサンダー・スカルスガルド)は、ある会社の営業マンとして働いていたが、幼い息子を亡くし、妻シンディ(ポーラ・パットン)との関係も冷めかけていた。

ニーナは、上司ピーター(ノーバート・レオ・バッツ)にカイルのチャットの件を取材したいことを伝える。
...全てを見る(結末あり)

同じ学校に通うベンのことを調べたジェイソンとフライは、彼をからかうために、他校の少女”ジェシカ”を装いチャットで連絡しようとする。

音楽好きのベンに興味があり、作曲した曲を褒めたジェイソンは、その内容を送信する。

帰宅した父親マイク(フランク・グリロ)から、していたことや服装などについて質問されたジェイソンは、厳しい父に口答えはできなかった。

息子を亡くした悲しみと、最近は触れ合うこともないデレクの考えると心が沈むシンディは、気を紛らすために、同じような境遇の人々が集うサイトのチャットを利用していた。

”恐れと憎悪”というハンドルネームの相手とチャットをしたシンディは、妻を亡くした彼と語り合う。

学校で友達もいないベンは、家に帰っても曲を作ることに没頭していた。

”ジェシカ”からのメッセージを受けたベンは、曲が好きな彼女から作曲してしてほしいと言われて、早速ピアノに向かう。

カイルに今後のことを尋ねたニーナは、将来を考えるべきだと助言する。

それを聞き入れようとしないカイルから、顔を見せてほしいと言われたニーナは、身なりを整えてカメラのスイッチを入れる。

カイルは、年上だが魅力的なニーナとの会話を楽しむ。

翌日、ベンからの返事をチェックしたジェイソンとフライは、それに対して返信する。

弁護士の父リッチ・ボイド(ジェイソン・ベイトマン)と母リディア(ホープ・デイヴィス)、姉のアビー(ヘイリー・ラム)ともまともな会話が成りたたないベンは、食事中もジェシカと連絡し合う。

スマホを止めるようにリディアに言われたベンは、ガールフレンドが相手かと言われてアビーにからかわれ、リッチにもその件を訊かれる。

友達だと答えたベンは席を立ち、息子のことをリッチと話し合おうとしたリディアだったが、彼は依頼人と電話を始めてしまう。

出張先で取引を終えたデレクは、モーテルに戻り食事をしながら趣味の賭けのサイトをネットで楽しんでいたが、クレジットカードが支払い不能であることに気づく。

夜になっても相手と連絡し合っていたシンディは、デレクからの電話を受け、カードの支払い状況などを訊かれる。

カードが使えない理由を知りたいだけのデレクは、手違いだろうとシンディに言われて電話を切る。

デレクからの電話の内容がカードのことだけだったことを気にするシンディは、いつか会えるかとチャットの相手から訊かれ、会えるかもしれないと答える。

ジェシカ(ジェイソン)と会話を楽しむベンは、お互いの父親について語り、理解し合えていないことを伝える。

翌日、電気店での買い物に5300ドル他を使ったと連絡があったシンディは、カード利用を停止させられてしまう。

ネットで残高を調べたシンディは、7000ドル以上のカードでの支払いがあり、口座残金がないことを確認する。

帰宅したデレクは、生活費や借金返済が困難になったために焦り、調査も進まないことで苛立つ。

ランチの際、一人で食堂にいたベンに気づいたジェイソンとフライは、彼に卑猥な写真を送る。

それをベンが見て笑っているため、ジェイソンとフライは、写真を送ってほしいというメッセージを送信する。

ピーターと愛し合ったニーナは、例の取材を許可してもらう。

カイルに会ったニーナは、自分がテレビ・リポーターだということを話し、生き方に興味があるため取材させてほしいと伝える。

迷うカイルに、顔も出さず声も変えると言って説得するニーナだったが、カイルは名刺を受け取っただけでその場を去る。

刑事に紹介され、元警官でネット専門の探偵マイクに連絡したデレクは、彼を家に招き話をする。

ネットの利用状況などを確認したマイクは、シンディがネット販売のサイトとチャットをしていることを知る。

デレクとシンディは、個人情報を盗まれた可能性があり、パソコンのハードディスクのデータを調べてみないと原因は探れないとマイクに言われる。

データを持ち帰ったマイクは、それをチェックしながら、ジェイソンに厳しい口調で接する。

アダルト・チャットを運営するハーヴェイ(マーク・ジェイコブス)は、カイルが連れて来た少年に食事を与え、稼ぐために自分だけを信じろと伝える。

取材を受けてみる気になったカイルは、バレないことをニーナに確認する。

その後、ベンが全裸写真を送って来たため、ジェイソンとフライは驚く。

ジェイソンは罪悪感も感じるが、フライに冷やかされてしまう。

デレクとシンディのプライバシーには興味がないことを伝えたマイクは、借りていたCDと、漏洩が疑われるパソコン操作や行為などをまとめたレポートを渡す。

個人情報の一部が漏れた可能性がある相手が”恐れと憎悪”だと言われたシンディは、チャットの相手だと答える。

相手のリンクをクリックしただけでウィルスが入りパソコンを遠隔操作され、パスワードを誕生日にしたため最悪の事態になったことを指摘するマイクは、賭けのサイトも危険だと二人に伝える。

銀行口座や社会保障番号も知られたと言うマイクは、相手がオークデールに住むスティーヴン・シューマッカー(ミカエル・ニクヴィスト)であることも調べ上げていた。

銀行の受領書やカード利用明細など、証拠を掴んで地元警察に通報すると言うマイクだったが、時間がかかると知ったデレクは待てないと伝える。

焦っても解決できないことを伝えたマイクは、デレクが仕事で出かけた後、シンディから経歴を訊かれ、警察のネット犯罪課に20年いた後、独立して6年経つと答える。

妻が死に子供のために退職したことを話したマイクは、自分の不注意だったと言って後悔するシンディを慰める。

マイクのレポートのチャットの内容を読んだデレクは、自分との関係にシンディが悩んでいたことなどを知る。

取材を受けたカイルは、現在に至るまでと自分を拾ってくれた人間が悪人ではないことを話しながら、ニーナのインタビューを受ける。

テストを受けていたベンは、クラスメイトの間で自分の写真が広がっていることに気づかず、その後、学校中で噂されれていることを知る。

ベンはショックを受け、帰宅後に、ネット上で自分に対し心無い書き込みがされていることを確認する。

母リディアに声をかけられるものの、何も話好きになれないベンは涙する。

仕方なく自分の車を売ったデレクは、それを借金に充てようとする。

シンディに会社に送ってもらったデレクは、チャットの内容を読んだことを伝え、彼女が相手に全てを教えてしまったことを責める。

自分を避けることが理解できないとデレクに伝えたシンディだったが、彼は何も語らずに車を降りる。

取材を終えたニーナは、カイルと共にマリファナを吸いながら親交を深める。

友人と部屋にいたアビーは、ベンの部屋の音楽のボリュームが大きいため様子を見に行く。

ベンが首を吊っていることに気づいたアビーは、友人と共に彼を助けようとする。

そのことを知ったリッチは病院に向い、付き添っていたリディアとアビーと共に、昏睡状態に陥ったベンを見守る。

インタビューは放映され、それを見ていたカイルはニーナに電話をする。

ローンで買った家財を売り払ったデレクは、現れたマイクに報酬を払う。

相手が分かっているのに手が出せないことに納得できないデレクは、確かな証拠がなければ監視している警察も動けないとマイクに言われる。

勧めはしないが自分なら相手を絞め殺していると言うマイクは、デレクに金を返し、様々な問題や子供を失った悲しみは理解していると伝える。

こんなことで諦めるべきでないとマイクに励まされたデレクは、彼に感謝する。

自分一人で解決するとシンディに伝えたデレクは、同行すると言う彼女と共にシューマッカーの住むオークデールに向かう。

警察や学校に連絡を始めたリッチは、ベンが自殺をしようとした理由を突き止めようとする。

ベンのことを知ったジェイソンは焦り、フライのiPadを借りて、父マイクのソフトを使いデータを消去しようとする。

オークデール
シューマッカーの家を確認したデレクとシンディは、その場を監視する。

ベンの看病よりも自殺の動機を知ることを優先するリッチはパソコンを調べ、チャットの相手であるジェシカに自殺の件で質問をする。

取材の放送を見たCNNが、リポートを特番で扱いたいと言ってきたことをピーターから知らされたニーナは喜ぶ。

シューマッカーが帰ってきたため、気づかれないように近づいたデレクとシンディは、彼の人相などを確認する。

返事が来たことに気づきジェシカ(ジェイソン)と会話をしたリッチは、自分に何も相談せずに自殺しようとしたベンの気持ちを探ろうとする。

リッチから直接会って話をすることを提案されたジェイソンは、切ると言ってチャットを止めてしまう。

翌朝、ベンの写真のことを知ったアビーは、それを両親に見せる。

iPadを返すようにとフライに言われたジェイソンは、直ぐにデータを消したり父と話をしなくなったら怪しまれると伝える。

CNNの件でピーターらスタッフと共に祝ったニーナは、カイルからの電話を受け、彼がアパートを訪ねてきたため招き入れる。

その場にいたピーターは、心配しながら、何かあったら連絡するようにとニーナに伝えて帰る。

自分の将来についてを話し始めたカイルは、ニーナに迫ろうとするものの彼女はそれを拒む。

シューマッカーがクリーニング店に勤めていることを知ったデレクは、客を装い話しかけて、怪しまれながら彼を牽制する。

WKGUの顧問弁護士だったリッチは、FBIから捜査協力を受けたという連絡があり局に向かう。

ニーナと話したFBI捜査官のロベルタ・ワシントン(ケイシー・レモンズ)とロス・リンド(ジョン・シャリアン)は、今回の取材は、未成年が犠牲になる犯罪だと指摘され、捜査する必要性を伝え情報提供を求める。

取材をするためにサイトに金を払い本人に物を与え、肉体関係まで疑われたニーナとピーターは、同席していたリッチと別室で話をする。

FBIへの協力とニーナの停職処分をピーターに勧めたリッチは、情報提供を促してその場を去る。

シューマッカーが外出した隙に家に侵入したデレクとシンディは、証拠となる領収書や銀行の取引明細と思われる書類を持ち去る。

ジェシカ(ジェイソン)とチャットをしたリッチは、自分がよい父親であったかを考え、親子の会話がなかったことなどを語る。

ベンの意識が戻らない可能性があり、自分のせいだと思っていると言うリッチに、”自分達”はこんなことが起きると思っていなかったとリッチは返事をしてしまう。

”自分達”という言葉に疑問を感じてその意味を尋ねたリッチだったが、ジェイソンはチャットを止めてしまう。

マイクから、持っていたiPadのことを訊かれたジェイソンは、フライが置いていったと答える。

使っていたことを追及され、持って行かれそうになったジェイソンは抵抗し、宿題をやるよう指示される。

カイルに電話をしたニーナは、まともな生活をする考えがあるのかを尋ね、ボスのハーヴェイがしていることは重罪だと伝える。

その場から出ることを勧めたニーナは、迎えに行くと言ってカイルから住所を聞き出そうとする。

カイルは、考えさせてほしいと言って電話を切る。

自殺の原因追及にこだわり、ベンの様子も見ようとしないリッチに、真相が明かされればベンの意識が戻るのかとリディアは問う。

そんな両親の姿を見て心を痛めるアビーは友人達に相談するが、話を聞いてもいない親友に呆れてその場を去る。

持ち帰った書類の中に決定的な証拠を見つけたデレクは、直接会いシューマッカーを銃で脅すつもりだとシンディに伝える。

シューマッカーは、裏口のドアを破り何者かが家に侵入したことに気づく。

病院に向いベンの様子を見たジェイソンは、その場に現れたリッチに話しかけられる。

ベンの友達だと伝えたジェイソンは、話したいことがあると言われて、ジェシカのことをリッチから訊かれる。

知らないと答えたジェイソンは、普段は何をして遊んでいるのかなどをリッチに話し、遅くなると父に叱られると言って帰る。

カイルから住所を知らされたニーナは、それをFBIのワシントンに知らせ、1週間後に逮捕状が出ると言われる。

フライと共に父の部屋にいたジェイソンは、帰宅したマイクに何をしていたか問われ、iPadの電源コードを探していたと答える。

二人を部屋から出したマイクは、自分のパソコンを使っていた彼らが、”ジェシカ”という名のチャットを開きセキュリティ・コードを探していたことに気づく。

マイクは二人を追及し何をしていたのか尋ね、冗談のつもりでやったことだったが、自殺するとは思わなかったとフライが話してしまう。

驚いたマイクは、ボイド家の息子の自殺のことだと気づき、ジェイソンとフライがその原因だったことを知る。

フライを帰したマイクは、したことの重大さをジェイソンに語る。

怒りを抑えながら、母親に見られなくてよかったと伝えたマイクは、許してと言うジェイソンに、相手の父親の気持ちを理解しているのかと問う。

ベンの父親は知っていると言うジェイソンは、大嫌いだとマイクに伝えて泣きながら部屋に向かう。

警察の手入れがあることが分かり、カイルはハーヴェイや他の少年、少女達と共にその場を引き払う。

保護すると言うニーナからの連絡を受けたカイルは、車で州境に向かっていることを知らせる。

それをFBIのワシントンに知らせたニーナは、行き先は分からないと伝え、カイルの協力がないと何も手を打てないと言われる。

一旦モーテルに身を潜めることになったカイルは、電話を貸したハーヴェイに裏切ったことを疑われる。

ジェシカとベンのチャットをチェックしたマイクは、家が刑務所のようで、警官を辞めたのを自分のせいにして、育児のために家にいると語るジェイソンの言葉を確認する。

ドライブ消去ソフトを起動させたマイクは、iPadを繫ぎデータを消し、その様子をジェイソンが見ていた。

カイルからの電話を受けたニーナは、取材の後でFBIが現れたことを話す。

裏切られたと思うカイルは電話を切り、ニーナはモーテルの場所を調べてその場に向かう。

決着を付けようとするデレクは、シンディと共にシューマッカーの家に向う。

その頃、刑事からの連絡を受けたマイクは、デレクの詐欺は別人だったことを知らされる。

ベンの友人が見舞いに来たことをリディアに伝えたリッチは、”マイク”と言っていた友人がいないことを知り、様子がおかしかった彼が”ジェシカ”だと考える。

卒業アルバムを出して、見舞いに来た少年を突き止めようとするリッチをアビーは避難し、ベンには友達がいなかったことを泣きながら伝える。

リディアは動揺するアビーをなだめ、リッチは少年がジェイソン・ディクソンだと知り彼の家に向かう。

迎えに来たニーナに会ったカイルは、逃げれば一緒に暮らせるのかを問い、年が違い過ぎると言われる。

年が同じなら一緒になれるかと訊いてもニーナが明確に答えないため、カイルはモーテルに戻る。

その様子をハーヴェイが監視していた。

マイクからの電話を受けたデレクは、パソコンを遠隔操作されていたシューマッカーも被害者で、彼が犯人ではないと言われる。

行き過ぎた行為はするなとマイクから忠告されたデレクは、諦める気のシンディに、自分は海兵隊員だったと言いながら、今の惨めな生活は変わらないと伝える。

ディクソン家を訪ねたリッチは、ジェイソンのせいで自分の息子が入院していることをマイクに伝え、ジェシカのことや病的な行動を非難する。

反論するマイクは、息子が首を吊ったことを口にしてしまい、リッチは、今回の件を知っていたマイクに襲いかかり、二人は格闘になる。

銃を持って現れたシューマッカーは、付け回し家に侵入したことをデレクに追及する。

カイルを追ったニーナは、自分や友人、そしてハーヴェイにした行為を非難され、この仕事が好きで助けは必要ないと言われる。

ニーナが自分を利用していると言うカイルは、彼女を拒絶する。

シンディは、自分がチャットの相手だったことをシューマッカーに伝える。

ホッケーのスティックで殴られるマイクを助けようとしたジェイソンは、リッチに殴られる。

ハーヴェイは、カイルに近寄るニーナの顔面を強打する。

シューマッカーに襲いかかったデレクは、彼から銃を奪う。

スティックを捨てたリッチを殴り倒したマイクは、ジェイソンの無事を確認して抱きしめる。

シューマッカーに銃を向けて罪を追及したデレクだったが、シンディは、彼が犯人ではないと言って落ち着かせる。

デレクの代わりに話し相手になってくれただけだと言うシンディは、妻の治療で辛い思いをしたシューマッカーに、亡くなった息子のことを話したと伝え、デレクから銃を渡される。

落ち着いたマイクは、リッチの手を取る。

ハーヴェイを制止したカイルは、仲間達と共にその場を去る。

病院に向かったリッチは、顔の傷を心配するリディアに、大丈夫だと伝えて愛を告げる。

自分が愛する全てがここにあると言うリッチは、アビーとリディアを抱きしめ、ベンの手を握る。

カイルの人生を変えられず救えなかったニーナは、車を運転しながら涙する。

デレクは、シンディとの愛を確かめる。

病室に残っていたアビーは、意識の戻らないベンに音楽を聞かせながら寄り添う。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
友達がいない高校生のベンは、些細なことで同じ学校のジェイソンとフライに目を付けられる。
二人にネット上でからかわれたベンは、ショックを受けて自殺を図るものの未遂に終わる。
デレクとシンディの夫婦は、幼い息子を亡くし関係も冷えかかっていた。
ネット詐欺の被害に遭い経済的に窮地に陥った二人は、元警官でネット専門の探偵である、ジェイソンの父マイクに調査を依頼する。
ベンの父リッチが顧問弁護士を務めるローカル・テレビ局のリポーター、ニーナは、未成年の違法アダルト・チャット・サイトで稼ぐ少年カイルの取材に成功するのだが・・・。
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誰でも利用できるSNSに潜む危険性を描き、それが生活の一部として欠かせないまま社会問題化する現状を描く群像ドラマ。

4組の家族や知り合った者達を中心に、それが微妙に絡み合う悲劇に立ち向かう姿などを描き、解決策を模索しながら、現実に向き合うしかないまま終わるラストも考えさせられる深いドラマ。

悲劇の中で生まれる家族の絆、人間に与えられた人生の試練などをも、一つのテーマとして描かれている。

些細なことをきっかけに、息子が重大な罪を犯してしまったことを自分の責任として理解する、父親の苦悩なども繊細に描かれ、歪んだ社会に生ずる問題を直視するヘンリー=アレックス・ルビンの力強い演出も見ものだ。

実力派スターの確かな演技も注目で、拡大公開されなかったことが不思議に思える秀作ドラマとして、見応えあるドラマに仕上がっている。

弁護士として仕事を優先してしまった結果、家族の悲劇を招いてしまうジェイソン・ベイトマン、その妻ホープ・デイヴィス、その息子で、些細なことがきっかえで追い詰められ自殺を図るジョナ・ボボ、その姉ヘイリー・ラム、ネット専門の探偵フランク・グリロ、その息子で自殺の原因を作るコリン・フォード、幼い息子を亡くした悲しみに耐える日々を送るポーラ・パットン、その夫で、ネット詐欺に遭い経済的に窮地に立たされて苦悩するアレクサンダー・スカルスガルド、アダルト・チャット・サイトの取材によりキャリアアップを狙うローカル・テレビ局のリポーター、アンドレア・ライズブロー、彼女の取材を受ける少年マックス・シエリオット、そのボス、マーク・ジェイコブス、ネット詐欺を疑われる妻を亡くした男性ミカエル・ニクヴィスト、テレビ局のディレクター、ノーバート・レオ・バッツFBI捜査官ケイシー・レモンズジョン・シャリアン、少年を自殺に追い込むアヴィアド・バーンスタインなどが共演している。


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