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ダーティ・ダンシング Dirty Dancing (1987)

リゾート・ホテルのダンサーと休暇を楽しむ医師の娘との恋を描く、監督エミール・アルドリーノ、主演パトリック・スウェイジジェニファー・グレイシンシア・ローズ他共演のラブ・ロマンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト ■
監督:エミール・アルドリーノ

製作:リンダ・ゴットリーブ
製作総指揮
ミッチェル・キャノルド
スティーヴン・ルーサー

脚本:エレノア・バーグスタイン
撮影:ジェフ・ジャー
編集:ピーター・C・フランク
音楽:ジョン・モリス

出演
パトリック・スウェイジ:ジョニー・キャッスル
ジェニファー・グレイ:フランシス“ベイビー”ハウスマン
シンシア・ローズ:ペニー・ジョンソン
ジェリー・オーバック:ジェイク・ハウスマン
ジャック・ウェストン:マックス・ケラーマン
ジェーン・ブラッカー:リサ・ハウスマン
ケリー・ビショップ:マージョリー・ハウスマン
ロニー・プライス:ニール・ケラーマン
マックス・カンター:ロビー・グールド
ニール・ジョーンズ:ビリー・コステッキ
ウェイン・ナイト:スタン
ポーラ・トルーマン:シューマッハー夫人

アメリカ 映画
配給 Vestron Pictures
1987年製作 100分
公開
北米:1987年8月21日
日本:1987年11月7日
製作費 $6,000,000
北米興行収入 $63,952,840
世界 $213,954,270


アカデミー賞 ■
第60回アカデミー賞

・受賞
歌曲賞“(I’ve Had)The Time Of My Life
ビル・メドレー/ジェニファー・ウォーンズ


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1963年夏、ニューヨーク州キャッツキル山地
17歳のフランシス“ベイビー”ハウスマン(ジェニファー・グレイ)と父ジェイク(ジェリー・オーバック)、母マージョリー(ケリー・ビショップ)、姉リサ(ジェーン・ブラッカー)の4人は、リゾート・ホテルを訪れる。

ホテル・オーナーのマックス・ケラーマン(ジャック・ウェストン)は、主治医であるジェイクと家族を歓迎する。

マックスは、エリート・アルバイトに接客の心得を説明して、演芸チームのジョニー・キャッスル(パトリック・スウェイジ)には、ダンス・レッスン以上の行為を禁じていた。

夕暮れ時、散歩に出かけていたベイビーは、ジョニーを見かけて惹かれてしまう。

ディナーの際、マックスは、大学でホテル経営学を学ぶ孫のニール(ロニー・プライス)を、ハウスマン一家に紹介する。
...全てを見る(結末あり)

ニールは、大学で途上国の経済を学び、平和部隊に入るのが夢であるベイビーをダンスに誘う。

ベイビーはその場で、ジョニーとダンスパートナー、ペニー・ジョンソン(シンシア・ローズ)の見事なダンスに驚いてしまう。

その後ベイビーは、従業員のビリー・コステッキ(ニール・ジョーンズ)に、従業員専用の秘密のダンスホールに案内される。

そこに、ジョニーとペニーも現れ、ベイビーは彼らの官能的で激しいダンスに圧倒されてしまう。

そして、ジョニーにダンスに誘われたベイビーは、彼に益々憧れを抱く。

その後ベイビーは、ジョニーの元恋人だったペニーが妊娠し、将来への不安を抱え悩んでいるのを知ってしまう。

ペニーの相手はジョニーではなく、ウェイターのロビー・グールド(マックス・カンター)だった。

中絶を考えるペニー達の話に割って入ったベイビーは、彼女に子ども扱いされ、その場を立ち去ってしまう。

姉リサにも手を出そうとするロビーに、ベイビーは責任を追及する。

ベイビーは、使い道は話さず、父ジェイクに中絶費用を借りることにする。

その金をペニーに渡したベイビーだったが、彼女はそれを受け取らなかった。

さらに、ペニーの手術の日がジョニーとの大切なショーと重なり、仕方なくベイビーがジョニーのパートナーとなる。

ペニーの協力で、ベイビーはジョニーとの特訓を始める。

戸惑うベイビーだったが、次第にジョニーのパートナーとして様になっていく。

そしてショーの当日、ベイビーは家族に黙ってホテルを抜け出し、ダンス会場に向かう。

ステージに上がったベイビーは、緊張しながら踊り、無難にジョニーのパートナーを務める。

ホテルに帰ると、ベイビーは処置の終わったペニーが苦しんでいるのを知り、父ジェイクに助けを求める。

ジェイクはペニーの治療をするが、責任を被ったジョニーとベイビーの行動に不満を露にする。

そしてベイビーは、ジョニー達と付き合うことを父ジェイクに禁じられてしまう。

しかし、ジョニーへの思いを断ち切れないベイビーは、彼の部屋に向かい、そして二人は結ばれてしまう。

ホテルの最大の催しのショーを待たずに、引き上げることを決めたジェイクは、家族に反対されて滞在を続けることにする。

回復したペニーだったが、ジョニーがベイビーと関係したことに気づいてしまう。

ペニーから、お客には関るなと忠告されたジョニーだったが、ベイビーの気持ちも変わらず、二人は愛を深める。

ジョニーは、ダンスショーを仕切るニールに言いなりだったが、ベイビーは、自分の考えを主張するよう彼に助言する。

しかし、ベイビーも自分達のことを父ジェイクに話すことは出来ず、お互いに苦悩する。

ジェイクは、上流のロビーがリサと付き合うのに反対はしていなかった。

しかし、リサはベイビーに忠告されていた、ロビーの女癖の悪さを知ってしまう。

ジョニーは、彼女に好意を抱いていた女性客に、ベイビーと密会しているところを見られてしまい、腹いせに泥棒に仕立て上げられてしまう。

ホテルのオーナーのマックスは、それをジェイクに告げるが、ベイビーが必死にジョニーを弁護する。

ベイビーが、ジョニーと付き合っていることを察したジェイクはショックを受ける。

自分を理解してくれず、口も聞いてくれない父ジェイクに、ベイビーは涙ながらに気持ちを訴える。

泥棒は、窃盗の常習犯の老人シューマッハー夫人(ポーラ・トルーマン)だと判明するが、ジョニーは解雇されてしまう。

黙って立ち去ろうとするジョニーだったが、困難に立ち向かうことをベイビーに教えられ、彼はジェイクの元に向かう。

しかし、ペニーを妊娠させておいて、その後ベイビーに乗り換えたと思い込んでいるジェイクは、ジョニーを罵倒し、彼は無言でその場を立ち去る。

そしてジョニーは、ベイビーに別れを告げ、リゾートを去って行く。

ホテルのショーは開催され、ジェイクはロビーがペニーを妊娠さえたことを知る。

そこにジョニーが現れ、ラスト・ダンスのパートナーにベイビーを指名して踊り始める。

二人は、ステージの上で息の合ったステップを披露して、見事なリフトを成功させて大喝采を浴び、会場の皆が踊り始める。

そしてジェイクは、全てを理解してジョニーに謝罪し、ベイビーにも優しく声をかける。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1963年夏。
医師ジェイク・ハウスマン一家は、休暇を利用してリゾート・ホテルを訪れる。
ジェイクの娘で、17歳のフランシス“ベイビー”は、ホテルのダンサー、ジョニー・キャッスルに惹かれてしまう。
ディナーの際、ベイビーは、ジョニーとダンス・パートナー、ペニーの見事なダンスに圧倒されてしまう。
ベイビーは益々ジョニーへの憧れを高めるのだが、彼は、上流の客やオーナーに引け目を感じながら生きていた。
そんな時ベイビーは、ペニーが妊娠し、不安を抱えていることを知ってしまう。
その相手はジョニーではなく、ベイビーは、彼女らの力になろうとするのだが・・・。
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”He Makes Me Feel LikeDancin”(1983)でアカデミー賞のドキュメンタリー賞を受賞した、エミール・アルドリーノによるスマッシュ・ヒット作。

本国で受けそうな内容にも拘らず、興行収入は、まずまずではあるが約6400万ドル、全世界トータルでは何と北米の3倍以上となる約2億1400万ドルの大ヒットとなった。

第60回アカデミー賞では、ラストを盛り上げる素晴らしい主題曲、ビル・メドレージェニファー・ウォーンズの歌う“I’ve Had)The Time Of My Life”が歌曲賞を受賞した。

周囲の豊かさの中で、自分の貧しさに劣等感を感じながら、才能を生かしきれないダンサーを演じる、実際にもダンサーである、パトリック・スウェイジの人気がブレイクするきっかけとなった作品で、ゴールデングローブ賞にノミネートされた。
官能的なダンスと、男臭さをマッチさせた彼の演技は、惜しまれながら亡くなったことを思いながら観ると涙せずにはいられない。(2009年9月14日:57歳没)

同じくゴールデングローブ賞にノミネートされ、本作の”ベイビー”役が余りにも有名になり過ぎた感じのあるジェニファー・グレイだが、戸惑いながら、大人の世界に足を踏み入れる女性を好演し、父親ジョエル・グレイの才能を受け継ぎ、見事なダンスも披露してくれる。

同じくプロダンサーとして多くの映画出演もある、主人公の元恋人役シンシア・ローズ、ベイビー(J・グレイ)の父ジェリー・オーバック、姉ジェーン・ブラッカー、母親のケリー・ビショップ、リゾート・ホテルのオーナー、ジャック・ウェストン、施設の余興係ウェイン・ナイトなどが共演している。


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