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ダイ・ハード3 Die Hard With A Vengeance (1995)

人気シリーズの第3作。
監督は第1作のジョン・マクティアナン、かつて殺害した犯罪者の兄の復讐に立ち向かう刑事の活躍を描く、主演ブルース・ウィリスジェレミー・アイアンズサミュエル・L・ジャクソン共演のハード・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

ブルース・ウィリス / Bruce Willis 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・マクティアナン

製作総指揮
アンドリュー・G・ヴァイナ

バズ・フェイトシャンズ
ロバート・ローレンス
製作
ジョン・マクティアナン

マイケル・タドロス
脚本:ジョナサン・ヘンズリー
撮影:ピーター・メンジーズJr.
編集:ジョン・ライト
音楽:マイケル・ケイメン

出演
ジョン・マクレーン:ブルース・ウィリス

サイモン・ピーター・グルーバー:ジェレミー・アイアンズ
ゼウス・カーヴァー:サミュエル・L・ジャクソン
ウォルター・コッブ警部:ラリー・ブリッグマン
ジョー・ランバート:グラハム・グリーン
コニー・コワルスキー:コリーン・キャンプ
カーチャ・タルゴ:サム・フィリップス
マシアス・タルゴ:ニコラス・ワイマン

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

1995年製作 128分
公開
北米:1995年5月19日
日本:1995年7月
製作費 $90,000,000
北米興行収入 $100,003,400
世界 $361,212,500


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューヨーク5番街
ある日の朝、デパートが突然、爆破される。

ニューヨーク市警のウォルター・コッブ警部(ラリー・ブリッグマン)は、犯人のサイモン(ジェレミー・アイアンズ)から、ニューヨークに戻り停職中のジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)を呼び出すよう言われる。

サイモンは、マクレーンに指示通りの行動をさせようとする。

マクレーンは二日酔いで呼び出され、ハーレムの指定場所に、下着姿で車から降ろされる。

家電修理店の主人ゼウス・カーヴァー(サミュエル・L・ジャクソン)は、アフリカ系を軽蔑して挑発する看板をかけられたマクレーンに気づき彼に近寄る。
...全てを見る(結末あり)

カーヴァーはマクレーンに危険だと警告するが、たちまちゴロツキにそれが知られてしまう。

マクレーンは絡まれて殴られるが、彼が背中に隠してあった拳銃をカーヴァーが奪い、威嚇してその場を逃れる。

負傷した二人は署に戻り、犯人が二つの液体を使う時限爆弾を盗んだことが判明するが、そこに、サイモンからの電話が入る。

サイモンの指示に従うために、コッブはマクレーンを復職させ、事件に巻き込まれたカーバーと、指定された公衆電話に向かわせる。

電話の様子から、ドイツ訛りのあるサイモンは、外国人と思われた。

街角の公衆電話で、サイモンに軽く脅されたマクレーンとカーヴァーは、地下鉄に爆弾を仕掛けたと知らされて、タクシーを奪いウォール街に向かう。

渋滞のために、セントラルパークを突っ切り、再び渋滞に巻き込まれたマクレーンは、偽の通報で救急車を呼び、それに背走して近道をする。

車を降りたマクレーンは、地下鉄に乗り込み爆弾を探し、カーヴァーはウォール街に向かう。

先回りしたカーヴァーは、指定された地下鉄の公衆電話に到着し、マクレーンは爆弾を発見する。

カーヴァーは、警官に銃を向けられながら、サイモンからの電話に出るが、彼はマクレーンがいないのを知り電話を切る。

マクレーンは、爆破寸前で、爆薬を車外に捨てて乗客を救う。

車両は脱線してホームは大混乱となり、被害は地上にまで及ぶ。

無事だったマクレーンは、FBICIAの調べで、サイモンが国際テロリストであることを知る。

そして、かつてロサンゼルスのナカトミ・ビル占拠事件を起こしたグルーバーの兄で、元東ドイツ軍大佐サイモン・ピーターだということも分かる。

サイモンは、マクレーンへの復讐のために、彼を狙っていることが判明する。

そこに、全て思惑通りのサイモンから電話が入り、市内のどこかの小学校に、1000キロの液体爆弾を仕掛けたと脅迫し、市警をパニックに陥れる。

コッブ警部は、緊急体制で、署員に爆弾捜査を始めさせて、一部始終を監視していたサイモンは、いよいよ本来の計画を実行に移す。

サイモンは、警察を混乱させた隙に、市の建設局員に扮しFRB/連邦準備銀行の金塊強奪を企んでいたのだ。

マクレーンとカーヴァーは、サイモンの指示に従い謎解きを続けていたが、ウォール街には小学校がなくて、警官が消えていることに気づく。

FRBが怪しいと考えたマクレーンは、行内に残っていたサイモンの部下を倒し、カーヴァーと合流して、金塊を運んだダンプカーを追う。

部下と連絡が取れなくなったサイモンは、計画が妨害されたことを察知し、爆弾を小学校に仕掛けたことをラジオ局を通して市民に知らせてしまう。

マクレーンとカーヴァーは、マンハッタンからキャッツキル山地まで続いている、長さ100キロの導水トンネルに、サイモンらが逃げ込んだことを知る。

カーヴァーと、落ち合う場所を確認して、トンネルに入ったマクレーンは、道を塞いでいたサイモンの部下のトラックを奪い先を急ぐ。

ヒントだった21代大統領”チェスター・A・アーサー”の名をとった小学校に、爆弾が仕掛けられていることを突き止めたコッブ警部は、部下のジョー・ランバート(グラハム・グリーン)や、コニー・コワルスキー(コリーン・キャンプ)らと現場に向かう。

サイモンは、マクレーンがトラックを奪ったことに気づき、積荷の金塊130億ドルで取引しようとするが、彼はそれを拒否する。

トンネルから出たサイモンは、マクレーンを殺すために、ダムの水をトンネルに流し仕込む。

しかし、マクレーンは通気口を利用して、水圧で地上に飛び出す。

マクレーンは、その場を通過した、カーヴァーの車に乗り込む。

ヤンキー・スタジアムに行くよう指示されたカーヴァーが尾行されていたため、襲われた二人は逃走する。

小学校では爆弾が発見され、講堂に集められた児童は順番に避難させられる。

追っ手を振り払い、サイモンらが貨物船で逃走することに気づいたマクレーンは、カーヴァーと橋から船に乗り移る。

カーヴァーは銃を渡され、サイモン達を捜し銃を向けるが、その銃を奪われて足を撃たれてしまう。

マクレーンも、サイモンの部下マシアス・タルゴ(ニコラス・ワイマン)に見つかってしまう。

タルゴはマクレーンを痛めつけるが、彼はタルゴを叩きのめしてサイモンを捜す。

児童が、教室に残されていることに気づいたランバートとコワルスキーは、子供達を救い出すが、爆弾の解除には失敗してしまう。

しかし、爆弾の中身はただのシロップで、爆弾は船に仕掛けられ、金塊ごと海に沈めたと思わせるのが、サイモンの企みだった。

タルゴは積荷が鉄くずだと知り、それをサイモンに問い質すが、妻カーチャ(サム・フィリップス)に射殺される。

マクレーンも捕らえられ、彼とカーヴァーは船の爆弾と共に閉じ込められるが、爆破寸前で二人は脱出に成功する。

マクレーンは、サイモンからもらったアスピリンの容器をヒントに、彼らの居場所がカナダケベック州の国境付近だということに気づく。

ヘリコプターで現れた、マクレーンとカーヴァーに気づいたサイモンは、逃げずに決着を付けようとする。

しかし、マクレーンは送電線を撃ちサイモンとカーチャの乗るヘリはそれに巻き込まれて爆発して墜落する。

そして、マクレーンはカーヴァーに促され、別れた妻ホリーに電話をかける。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「ダイ・ハード」(1988)
・「ダイ・ハード2」(1990)
・「ダイ・ハード3」(1995)
・「ダイ・ハード4.0」(2007)
・「ダイ・ハード/ラスト・デイ」(2013)

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
爆破テロが起き、犯人サイモンは、停職中の警官ジョン・マクレーンを呼び出すよう警察に指示する。
その要求に応じたマクレーンは、自分を守ろうとした電気店店主カーヴァーと共に、次の爆弾テロ阻止のため、サイモンにマンハッタンを振り回される。
そして、警察全体を混乱に陥れたサイモンは、その隙に、FRB/連邦準備銀行の金塊強奪に成功する。
サイモンが、かつてロサンゼルスのナカトミビル事件の実行犯グルーバーの兄で、金塊強奪が目的だと知ったマクレーンは、カーヴァーと共に執念の追跡を始める・・・。
__________

前2作とはやや雰囲気が変わり、クリスマスの事件でもなくなり、舞台は夏のマンハッタン中心部からカナダ国境付近まで、主人公の行動範囲がかなり広くなっている。

製作費は前作よりさらに増えるが、アメリカ国内での人気は今一で、前作の興収を下回ってしまっているものの(約1億ドル)、全世界では約3億6100万ドルと大幅アップの大ヒットとなった。

ストーリーの内容は面白みがあるが、展開があまりにも都合よく、出来過ぎているのが気になる。

しかし、迫力あるニューヨークロケなどは見応え十分で、冒頭の5番街の爆破シーンやセントラルパークの暴走シーンなどは、度肝を抜かれる迫力だ。

妻に捨てられた、ブルース・ウィリス扮する主人公マクレーンは、アル中寸前でなんとなくだらしなく不潔な感じがするが、年齢と共に男臭さを増したとも言える。
(とは言っても撮影当時はまだ39歳だが)

1作目の犯人のリーダーの兄で、マクレーンに復讐をしようとするジェレミー・アイアンズは、実は弟のことを嫌っていたのだが、実行したことは弟と同じ単なる強盗だったという落ちが面白い。

人を食ったような、冷静さを失わない冷酷な彼の熱演が見所だ。

まだ脇役が多かったサミュエル・L・ジャクソンも、ブルース・ウィリスに負けじと体を張った演技を見せ、本作以降、一気に主演級スターになっていく。

ニューヨーク市警の刑事ラリー・ブリッグマングラハム・グリーンコリーン・キャンプ、テログループのサム・フィリップスニコラス・ワイマンなどが共演している。


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