シリーズ第2作。 1987年に発表されたウォルター・ウェイジャーの”58 Minutes”を基に製作された作品。 国際空港管制機能を制御し麻薬王を救出しようとするテロ集団に立ち向かう刑事の戦いを描く、監督レニー・ハーリン、主演ブルース・ウィリス、デニス・フランツ、ウィリアム・サドラー、フレッド・トンプソン、フランコ・ネロ、ジョン・エイモス、ボニー・ベデリア、ウィリアム・アザートン共演のハード・アクション。 |
・ブルース・ウィリス / Bruce Willis 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:レニー・ハーリン
製作総指揮
マイケル・レヴィ
ロイド・レヴィン
製作
ローレンス・ゴードン
ジョエル・シルヴァー
チャールズ・ゴードン
原作:ウォルター・ウェイジャー
脚本
ダグ・リチャードソン
スティーヴン・E・デ・スーザ
撮影:オリヴァー・ウッド
編集
スチュアート・ベアード
ロバート・A・フェレティ
音楽:マイケル・ケイメン
出演
ジョン・マクレーン:ブルース・ウィリス
カーマイン・ロレンツォ:デニス・フランツ
スチュアート大佐:ウィリアム・サドラー
レスリー・バーンズ:アート・エバンス
トリュドー:フレッド・トンプソン
マービン:トム・バウアー
アル・パウエル:レジナルド・ベルジョンソン
ラモン・エスペランザ:フランコ・ネロ
グラント:ジョン・エイモス
ホリー・マクレーン:ボニー・ベデリア
リチャード・ソーンバーグ:ウィリアム・アザートン
サマンサ”サム”コールマン:シーラ・マッカーシー
パイロット:コルム・ミーニイ
ガーバー:ドン・パトリック・ハーヴェー
ベーカー:トニー・ガニオス
トンプソン:ピーター・ネルソン
オライリー:ロバート・パトリック
シェルドン:マイケル・カニンガム
バーク:ジョン・レグイザモ
カーン:トム・ヴェリカ
オズボーン・コクラン:ジョン・コステロー
ミラー:ヴォンディ・カーティス=ホール
ショックリー:マーク・ブーンJr
マルキー:ケン・ボールドウィン
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1990年製作 123分
公開
北米:1990年7月3日
日本:1990年9月
製作費 $70,000,000
北米興行収入 $115,288,670
世界 $239,540,950
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ワシントン・ダレス国際空港。
吹雪の中、クリスマス休暇を妻ホリー(ボニー・ベデリア)の実家で過ごすため、ロサンゼルス市警のジョン・マックレーン刑事(ブルース・ウィリス)は、彼女の到着を待つものの、駐車違反で車を牽引されてしまう。
同じ頃、南米の麻薬王ラモン・エスペランザ将軍(フランコ・ネロ)が輸送機でアメリカ国内に護送されようとしていた。
マクレーンは、ターミナル内で不審者に気づき、立入り禁止区域で彼らを尋問する。
不審者が発砲して銃撃戦となり、格闘の末、マクレーンは一人を倒すが、警備員に取り押さえられてしまう。 同時に、地元局WNTWのキャスター、サマンサ・コールマン(シーラ・マッカーシー)が、元陸軍特殊部隊のスチュアート大佐(ウィリアム・サドラー)を目撃し、不穏な空気が漂い始める。 その頃、マクレーンから連絡を受けていたホリーは、一年前の事件で因縁のある、テレビ・レポーターのリチャード・ソーンバーグ(ウィリアム・アザートン)が、同じ機に乗り合わせているのを知る。 空港警備主任カーマイン・ロレンツォ(デニス・フランツ)の元に連行されたマクレーンは、空港を閉鎖するよう彼を説得するが、それが聞き入れられる様子はなかった。 不審者の死体の指紋を取ったマクレーンは、同僚となったロサンゼルス市警のアル・パウエル(レジナルド・ベルジョンソン)に指紋を送り照会を依頼し、 死体の人物が2年前に南米で死んだはずの軍曹だと分かる。 スチュアート大佐は、郊外の小さな教会を占拠し、空港の官制機能をコントロールする準備を進めていた。 空港の管制部長ドリュドー(フレッド・トンプソン)は、天候悪化の知らせを受けて警戒体制を強化する。 WNTWのコールマンが、マクレーンを見つけて接触するが、マクレーンは彼女を相手にしない。 管制塔のドリュドーとロレンツォに、空港の危険を警告したマクレーンだったが、ロレンツォは相変わらずそれを信じようとしない。 ドリュドーは一応調査するようロレンツォに指示を出すが、その時、管制塔の機能が停止する。 着陸予定の旅客機墜落の危機となり、マクレーンの警告が現実となる。 そして、スチュアート大佐から連絡が入り、エスペランザ将軍の軍用機に、誰も近づけるなと要求してくる。 さらに、スチュアートは逃亡用の貨物輸送機を要求して、官制機能修復した場合には、制裁を加えると脅迫する。 ロレンツォが、管制塔に押し入ってきたコールマンと共にマクレーンをつまみ出す。 その後マクレーンは、ターミナルにスチュアートがいたことをコールマンから聞く。 空港のチーフ・エンジニア、レスリー・バーンズ(アート・エバンス)は、建設中の新ターミナルの通信設備を利用して、付近を飛行中の旅客機に、連絡がとれるかもしれないということをドリュドーに説明し、その利用を許可される。 管制塔エレベーターから逃亡したマクレーンは、空港の管理人マービン(トム・バウアー)に出会い、情報を手に入れて新ターミナルに向かう。 バーンズも、護衛を付けながら新ターミナルに向かうものの、既に配備されていた、スチュアートの部下オライリー(ロバート・パトリック)らに襲われる。 そこに、マクレーンが現れて敵を次々倒し、バーンズを助ける。 それを知ったスチュアートは、制裁のために着陸待機中の旅客機を墜落させようとする。 敵の無線機を奪ったマクレーンが会話の中に入り、ロレンツォが彼の名前を口走ってしまう。 1年前の、”ナカトミ・ビル”事件のマクレーンだと知ったスチュアートは、燃料切れ寸前の”ウィンザー航空”機を誘導し墜落させようとする。 管制塔は制御不能のため、それを知らせることが出来ず、マクレーンが滑走路に降りて、着陸しようとする機に合図を送る。 ウィンザー機のパイロット(コルム・ミーニイ)は、ようやく着陸できることを乗客に知らせるが、機は滑走路に墜落して大破してしまう。 やがて、陸軍のグラント少佐(ジョン・エイモス)が率いる、対テロ特殊部隊が到着するが、マクレーンは部外者扱いされる。 バーンズは、ビーコンを利用して上空の各機に連絡を取ることを思いつき、空港の管制塔がテロリストに制御されていることを伝える。 その頃、上空で待機する、何機もの旅客機に気が付いたソーンバーグは、持ち込んでいた無線機でバーンズの発した空港の緊急事態を知ってしまう。 護送機では、エスペランザが、乗組員とパイロットを殺害する。 スチュアートの無線も傍受したマクレーンは、再び管理人マービンの協力を得て、着陸態勢に入ったエスペランザの機の到着する滑走路に向かう。 マクレーンは、護送機が着陸する寸前に、滑走路に到着してエスペランザを捕らえるが、スチュアートらに襲われてしまう。 護送機の操縦室に閉じ込められたマクレーンは、スチュアートらに銃撃され手榴弾を投げ込まれる。 マクレーンは、脱出装置を使い危うく難を逃れ、バーンズの意見を参考に、スチュアートらが近くの教会をアジトにしていることに気づく。 バーンズに連絡を入れさせたマクレーンは、単独で教会に忍び込もうとする。 マクレーンは、テロリストを一人倒したところでグラントの部隊とロレンツォが到着し、教会を襲撃する。 スチュアートとエスペランザは、スノーモービルで逃亡し、それをマクレーンが追う。 攻撃を受けたマクレーンは、グラントの部隊が使った武器の銃弾が空砲だと気づき、彼らがスチュアートと組んでいたことを知る。 ロレンツォに全てを知らせたマクレーンは、スチュアート達が逃亡しようとする輸送機に向かう。 上空のソーンバーグは、機内から、空港管制塔の惨状をテレビに流してしまい、空港内は大パニックになってしまう。 ホリーは、ソーンバーグをスタンガンで失神させ、空港の混乱で行く手を阻まれたマクレーンは、コールマンの局のヘリコプターで、離陸寸前の輸送機に向かう。 燃料が切れるホリーの機は、緊急着陸することになり、マクレーンは、輸送機の翼に飛び乗り離陸を阻止しようとする。 それに気づいたグラントが翼に向かい、マクレーンと格闘になる。 グラントはエンジンに吸い込まれてしまい、マクレーンはスチュアートに叩きのめされ、翼から落とされそうになる。 しかし、マクレーンは、落下する寸前に燃料バルブを開けて、輸送機が離陸体制に入ったことを確認して、ライターで燃料に引火する。 輸送機は、離陸直後に大爆発を起こし、滑走路で燃える燃料の炎が、消えていた誘導灯の代わりになる。 ホリーの機は無事に着陸に成功し、その滑走路を利用して待機していた旅客機は次々と着陸する。 お互いを見つけたマクレーンとホリーは、なぜ自分達ばかりが、こんな目に遭うのかと嘆きながら抱き合う。 そして現れたロレンツォが、クリスマスだと言ってマクレーンの駐車違反切符を破り捨てる。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「ダイ・ハード」(1988)
・「ダイ・ハード2」(1990)
・「ダイ・ハード3」(1995)
・「ダイ・ハード4.0」(2007)
・「ダイ・ハード/ラスト・デイ」(2013)
*(簡略ストー リー)
1年前のクリスマス、ロサンゼルスの”ナカトミ・ビル”事件で、一躍有名になったロサンゼルス市警の刑事ジョン・マクレーンは、妻ホリーの実家で休暇を過ごすために、ダレス国際空港で彼女と待ち合わせる。
しかし、マクレーンは、元陸軍特殊部隊の大佐スチュアート率いるテログループが、麻薬王のエスペランザ救出のために、空港の官制機能を制御してしまう事件遭遇する。
見過ごせないマクレーンは、空港側から部外者扱いされながらも、テロリストに単独で立ち向かおうとするのだが・・・。
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大好評を得た第1作後、シリーズ化されることになったスーパー・アクション大作の第2作目。
クリスマス休暇やストーリー展開など、主人公のボヤキ具合が前作と良く似ているが、舞台は、高層ビルから吹雪の国際空港となった。
撮影当時、弱冠30歳のレニー・ハーリンに監督が変わり、彼らしい派手なアクションは前作を上回り、見応え十分だ。
前作のヒットで製作費は2.5倍に、興行収入は全世界で約2倍に増えた。
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製作費:7000万ドル
北米興行収入 $115,288,670
世界 $239,540,950
設定がダレス国際空港なのだが、ターミナル内などの撮影はロサンゼルス国際空港の国際線ターミナルで行われたために、東海岸にはない小道具などが登場してしまう。
他はデンバーのステープルトン国際空港などで撮影された。
クリスマス休暇に再び事件に巻き込まれる、相変わらずタフなブルース・ウィリスは、今回は、何人かの協力者の助けで、事件を効率的に解決する。
マクレーンを厄介者扱いするが、最後には彼の活躍を認める空港警備主任デニス・フランツ、反共主義者のテロリストのリーダー、ウィリアム・サドラー、マクレーンに協力する空港のチーフ・エンジニア、アート・エバンス、沈着冷静な官制部長フレッド・トンプソン、前作の巡査から内勤に昇格し、マクレーンと同僚になったたレジナルド・ベルジョンソン、麻薬王フランコ・ネロ、裏切り者の特殊部隊長ジョン・エイモス、マクレーンの妻ボニー・ベデリア、今回もドジな取材をしてしまうウィリアム・アザートン、空港管理人トム・バウアー、TV局キャスターにおシーラ・マッカーシーなどが共演する。
また、活躍する以前のコルム・ミーニイが墜落させられる機長で、ロバート・パトリックとジョン・レグイザモが、テロリスト一味の小さな役で登場している。