ユダヤ人歴史学者デボラ・リップシュタットとホロコースト否定論者デイヴィッド・アーヴィングによる法廷論争”アーヴィング対ペンギンブックス/リップシュタット事件”を描く、監督ミック・ジャクソン、主演レイチェル・ワイズ、トム・ウィルキンソン、ティモシー・スポール、アンドリュー・スコット他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ミック・ジャクソン
製作
ゲイリー・フォスター
ラス・クラスノフ
製作総指揮
ジェフ・スコール
ジョナサン・キング
クリスティーン・ランガン
ジョー・オッペンハイマー
アンドリュー・カーペン
ガイ・ヒーリー
原作
”History on Trial: My Day in Court with a Holocaust Denier”
デボラ・リップシュタット
脚本:デヴィッド・ヘアー
撮影:ハリス・ザンバーラウコス
編集:ジャスティン・ライト
音楽:ハワード・ショア
出演
デボラ・リップシュタット:レイチェル・ワイズ
リチャード・ランプトン:トム・ウィルキンソン
デイヴィッド・アーヴィング:ティモシー・スポール
アンソニー・ジュリアス:アンドリュー・スコット
ジェームズ・リブソン:ジャック・ロウデン
ローラ・タイラー:カレン・ピストリアス
チャールズ・グレイ判事:アレックス・ジェニングス
ロベルト・ヤン・ファン・ペルト教授:マーク・ゲイティス
リチャード・J・エヴァンス教授:ジョン・セッションズ
ヴェラ・ライヒ:ハリエット・ウォルター
レオニー:アンドレア・デック
メグ:サリー・メシャム
ミッチ:ショーン・パワー
リリー・ホルブルック:ニキ・アムカ=バード
イギリス/アメリカ 映画
配給
Bleecker Street
スタジオカナル
20016年製作 110分
公開
イギリス:2017年1月27日
北米:2016年9月30日
日本:2017年12月8日
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $4,073,490
世界 $7,994,530
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
イギリスの歴史家デイヴィッド・アーヴィング(ティモシー・スポール)は、ホロコースト否定論者とし知られていた。
1994年、ジョージア州、アトランタ。
ユダヤ人の歴史学者であるエモリー大学教授デボラ・リップシュタット(レイチェル・ワイズ)は、ナチス・ドイツによるホロコーストを検証する。
講演を行ったリップシュタットは、ホロコーストを頭から否定する人とは議論しない考えを語る。
その場にいたアーヴィングは、自分が話題に出たために席を立ち、リップシュタットに質問する。
自分の実績を伝えたアーヴィングは、批判する者と戦う気のないリップシュタットに対し、真実を恐れているからだと伝える。
リップシュタットを嘘つき呼ばわりするアーヴィングは、ヒトラーがユダヤ人殺害を指示した文書を示した者には1000ドル渡すと言って現金を見せる。 その場を混乱させたアーヴィングはリップシュタットと激しいやり取りになり、警備員が現れたために着席する。 講演は終わり、スタッフと共に会場を去ったアーヴィングは、挑発して動揺させたリップシュタットの映像をチェックして満足する。 1996年9月25日。 講演のことを利用して、自分を攻撃するアーヴィングの現在の活動を調べたリップシュタットは、法廷で争うことを決める。 それを同僚のリリー・ホルブルック(ニキ・アムカ=バード)に話したリップシュタットは、訴訟の準備を始める。 イギリス人弁護士アンソニー・ジュリアス(アンドリュー・スコット)に会ったリップシュタットは、彼が事務弁護士であり、”ダイアナ妃”の離婚問題で代理人を務めたことを知り驚く。 アーヴィングがイギリスで訴えた理由があると言うジュリアスは、アメリカでは原告側に立証責任があるが、イギリスではその逆であることをリップシュタットに伝える。 推定無罪もないことを知ったリップシュタットは、アーヴィングの策略だと言われ、自分が何かを成し遂げると信じていた母のことを話し、選ばれし者だと思っているとジュリアス伝える。 1998年、ロンドン。 日記をつける習慣をアーヴィングに確認したリブソンは、その閲覧の許可を求め、20年分の膨大な量の日記の書棚を見せられる。 ジュリアスのオフィスを訪ねて歓迎されたリップシュタットは、ケンブリッジ大学の近代史専門の教授リチャード・J・エヴァンス(ジョン・セッションズ)を紹介される。 リブソンを紹介され、彼とジュリアスから方針を知らされたリップシュタットは、生存者に証言させない考えを知り納得できない。 アーヴィングに生存者を尋問させてはならないという考えを変えないジュリアスは、彼の膨大な日記から、極右勢力との関係を捜し出すことをリップシュタットに伝える。 エヴァンスの研究スタッフも協力し、あらゆる準備は整っていることを知ったリップシュタットは、その場は納得するしかなかった。 ジュリアスと弁護費用のことを話したリップシュタットは、それを自分で集めようとする。 ユダヤ人団体のメンバーと会食したリップシュタットは、資金はアメリカでほぼ集まったが、多くの人が関心を持つことが大切だという考えを伝える。 裁判で注目される可能性があるアーヴィングを抑え込むには、示談で済ませるべきだという意見を聞いたリップシュタットは納得できない。 栄誉だけを考えているジュリアスに注意すべきだと言われたリップシュタットは、それを気にしない。 アテナエウム・ホテル。 ”ウエストミンスター橋”傍の”ブーディカ象”の前で立ち止まったリップシュタットは、それを見つめる。 昨夜の会合ことをジュリアスに話し、法廷弁護士のリチャード・ランプトン(トム・ウィルキンソン)の元に向かい挨拶したリップシュタットは、アウシュヴィッツを視察すると言われ、同行することになる。 アウシュヴィッツ。 ファン・ペルトから、1944年と終戦の前にドイツ軍が証拠隠滅のため破壊した第2焼却棟の説明を受けたランプトンらは、生存者が描いた絵や図面を確認し、陥没したガス室の屋根の上に向かう。 扉が閉まり、天井の4つの穴から室内にチクロンBが散布されたと話すファン・ペルトは、それを図面で説明する。 その場に立つリップシュタットは動揺し、ランプトンは、靴の裏に刺さった有刺鉄線の破片が気になる。 その後、チフスを蔓延させるシラミの駆除が問題だったと話すファン・ペルトは、それが行われた建物に向かい、そこでもチクロンBが使われたことを伝える。 1988年2月、ホロコースト否定論者のドイツ人エルンスト・ツンデルが、処刑ガス室の従事者であるアメリカ人のフレッド・A・ロイヒターを派遣して毒物の採取を行い、ガス室の濃度の方が低かったために、人を殺せるルレベルではないという”ロイヒター・レポート”を提出したのだった。 シラミを殺す毒物濃度が高いのは当然だと考えるリップシュタットの意見を聞いたランプトンは、まともな科学者がこの場を調べなかった現実を知り憤慨する。 この場では敬意を払うべきだとランプトンの態度を批判するリップシュタットは、まだ質問があると言う彼から、外に出ているよう指示される。 今更ホロコーストの有無を裁くことが不満なリップシュタットは、ランプトンの助手である弁護士ロジャースから、彼の立場では質問しなけらばならないと言われ、納得するしかなかった。 その後、ガス室跡に戻ったリップシュタットは、建物の階段を見つめながら、ファン・ペルトと共に祈りを捧げ、ランプトンは二人を見つめる。 ポーランド、クラクフ。 ランプトンは、原告の主張に影響されやすい陪審員による審理を拒み、判事にすべてを任せる方法をジュリアスと話し合ったことをリップシュタットに伝える。 自分も証言しない方がいいと言われたリップシュタットは、納得できない。 裁判自体を守ることが重要であり、アーヴィングの信頼性を崩す戦法を考えているランプトンは、勝訴するための代償だとリップシュタットに伝える。 裁判前の審問が行われ、アーヴィングは、陪審員なしの裁判に同意し、単独審で行われることが決まる。 2000年1月11日。 ジュリアスに報道陣との接触を禁じられたリップシュタットは、ネオナチに罵られ、記者の質問に答えるアーヴィングを気にしながら法廷に向かいう。 そして、チャールズ・グレイ判事(アレックス・ジェニングス)の下で裁判は始まる。 1日目。 アーヴィングを、歴史の偽造者でありウソつきと呼ぶランプトンは、彼は旧著書と最近の著書で意見を変えていることを指摘する。 ロイヒター・レポートのウソを見抜いていたにも拘わらず、アーヴィングがそれを受け入れたのは、真実であってほしいと望んだだけだろうと考え、ホロコーストが幻想ならヒトラーの命令もなかったと主張できたと、ランプトンは核心に触れる。 1日目を終わり、ウソつきと言われたアーヴィングが戸惑う表情に満足したリップシュタットは、法廷を出たところで、近づいてきた女性ヴェラ・ライヒ(ハリエット・ウォルター)に話しかけられる。 自分と同じ経験をした友人に会ってほしいと言うライヒは、リップシュタットに収容所にいた証拠である腕の番号を見せて話をする。 証人を呼ばない裁判に疑問を感じるライヒは、証言させることを約束するリップシュタットの言葉を信じる。 オフィスに戻ったリップシュタットは、再びジュリアスと生存者の証言について話し合うものの、意見を聞き入れてもらえずに悩む。 証言するファン・ペルトに質問するアーヴィングは、模擬映像も見せながら焼却棟での殺害過程を説明する彼に、屋根を突き抜けるチクロンBを送り込む柱のことを確認する。 破壊され陥没した屋根に実際に立ったにも拘らず、そこに穴がないことを知っているファン・ペルトに対し、証言者がウソをついているとアーヴィングは断言する。 リップシュタットの予想通りマスコミはその話に反応し、ファン・ペルトは反論しようとするものの、閉廷時間となる。 ランプトンが反論しなかったことに疑問に思うリップシュタットは、ライヒから話しかけられるものの、何も答えられずにオフィスに向かう。 ジュリアスから、穴があった証拠は立証できると言われたリップシュタットだったが、生存者と自分が証言台に立つ方針に変えることを伝える。 議論する気のないランプトンはその場を去り、彼を追ったリップシュタットは相手にされない。 ジュリアスから、全精力を傾けている裁判の準備が必要だと言われたリップシュタットは、あくまで生存者に証言させる考えを変えようとしない。 アーヴィングに傷つけられるだけだと言うジュリアスは、生存者を詐欺師呼ばわりするアーヴィングのビデオをリップシュタットに見せる。 ホテルに戻り街を走ったリップシュタットは、マスコミの報道が否定論を重視していることを知る。 資料を精査するランプトンは、アウシュヴィッツから持ち帰った有刺鉄線のかけらを見つめる。 翌日、アーヴィングと目を合わせないまま質問するランプトンは、現場でのガスの発生を認める彼が主張する、それを死体消毒のために使用したという意見を聞く。 グレイ判事からその理由を訊かれたアーヴィングは、シラミの媒介によるチフス菌で収容者が死亡したからだと答える。 ランプトンから、防毒用の扉を設置してガラスを2枚はめ、鉄格子付きののぞき穴までつけた理由を訊かれたアーヴィングは、空襲を避けるためだと答える。 死体の消毒から防空壕の話に変えたアーヴィングに対し、1943年のはじめには現場付近への空襲はなかったことと、その場が兵士宿舎から離れ過ぎていることをランプトンは指摘する。 更にランプトンは、焼却される死体をガス消毒する理由をアーヴィングに尋ねる。 専門はヒトラーなので、思いつきで著書に書いたのかもしれないと言うアーヴィングに対し、専門外にも拘らず勝手な持論で混乱させるだけだとランプトンは意見する。 アーヴィングを歴史家として失格だと言い切ったランプトンの言葉に、リップシュタットは満足する。 閉廷後ランプトンは、ライヒに寄り添い手を握るリップシュタットの姿を見つめる。 その夜、ワインを持参しリップシュタットの部屋を訪ねたランプトンは、彼女に歓迎される。 今日の法廷がうまくいったことで、リップシュタットとランプトンは満足する。 リップシュタットはアウシュヴィッツでのことに触れ、施設の大きさなどを測り下調べをして遅れたことも知らず、敬意を払わないと言って批判したことも間違いだったとランプトンに伝えて謝罪する。 法廷で座っているだけの自分の辛さを語るリップシュタットは、今までの生き方とは違うが、すべてを信じて任せることをランプトンに伝える。 翌朝、カフェで朝食をとるランプトンと話したリップシュタットは、意図的な偽造について、エヴァンスがアーヴィングに追及することを知らされる。 22日目。 その内容は、ベルリンからユダヤ人の移送を指示したことになっているが、アーヴィングは著書で、ユダヤ人を抹殺せずとの命令を伝えたと誤訳し、それがヒトラーの命令のように見せかけたと解説する。 間違った印象を与えるために、”ベルリン”という言葉を削除したと言うエヴァンスは、ヒトラーがユダヤ人の抹殺を阻止しようとしたという考えは成立しないことを、承知していたはずだとアーヴィングに確認する。 初めて読んだ資料なので誤りはあると答えるアーヴィングの考えを、エヴァンスは意図的だと言い切る。 その後、アーヴィングの講演映像を流し解説するランプトンは、黒人のジャーナリスト”トレヴァー・マクドナルド”を批判する彼を差別主義者だと言い、内容はジョークだと反論されたために更に追及する。 1994年のアーヴィングの日記を証拠として引用したランプトンは、明らかに有色人種を差別する記述を読み上げる。 反論するアーヴィングに、自分たちを差別主義者と決めつけて訴えたと言うランプトンは、納得しない彼に演説の映像を見るようにと伝える。 アーヴィングを黙らせてオフィスに戻ったランプトンは、リップシュタットやスタッフと共に祝杯を挙げる。 32日目。 ランプトンはそれを否定するものの、判事は、アーヴィングが信じ込んでいるだけかもしれないと伝える。 そこが重要なポイントだと言われたランプトンは、アーヴィングが反ユダヤ主義であり、ホロコースト否定論に正当性がなければ、双方を合わせて考えることは拡大解釈とは言えないと伝える。 法廷内の雰囲気が変わり、リップシュタットは何が起きたのかを考える。 2日後、アトランタ。 2000年4月11日。 開廷前に配布された334ページにも及ぶ判決文には、最終結論は書かれていなかった。 法廷に向かったグレイ判事は、判決文を読む。 ”原告は意図的に史実を偽造し、歴史的証拠の歪曲や改ざんまで行い事実として公表した、当法廷は被告に有利な判決を下す。” ジュリアスと抱き合うリップシュタットは喜び、ランプトンに握手を求めたアーヴィングは無視される。 法廷を出て記者たちにマイクを向けられたリップシュタットは、記者会見を開くと伝えてその場を去る。 記者会見でリップシュタットは、表現の自由を悪用する者から、それを守るために闘ったことを伝える。 チームワークの価値を知ったと話すリップシュタットは、弁護士たちに感謝しながら、その場にいたランプトンらを見つめる。 アーヴィングに対する意見を求められたリップシュタットは、彼よりも生存者と死者に”あなた方は記憶され、苦しみの声は届いた”と伝えて、その場にいたライヒは微笑む。 テレビのインタビューを受けるアーヴィングが、勝ち誇ったような話をする姿を見ていたリップシュタットは、電話をかけてきたジュリアスと共に呆れてしまう。
...全てを見る(結末あり)
”ペンギン・ブックス”からの手紙を受けて電話をしたリップシュタットは、著書で侮辱されたアーヴィングが、自分をイギリスで訴えたことを知る。
ジュリアスのスタッフである、事務弁護士のジェームズ・リブソン(ジャック・ロウデン)と補助のローラ・タイラー(カレン・ピストリア)は、アーヴィングを訪ねてリップシュタット側の資料を渡す。
眠れないリップシュタットは、趣味のジョギングをする。
先に到着して内部を視察し、施設の大きさを測ったランプトンは、ホロコースト学者ロベルト・ヤン・ファン・ペルト教授(マーク・ゲイティス)とリップシュタットに合流する。
その夜、バーでリップシュタットと話したランプトンは、自分も命令されれば従っただろうと伝える。
法廷に向かうリップシュタットは、大勢の報道関係者を前に、裁判の注目度が高いことを確認する。
発言したアーヴィングは、自分の研究を被告に傷つけられたと主張する。
証言台のエヴァンスは、すべての通話を記録していた親衛隊長官のヒムラーが、ラインハルト・ハイドリヒに電話をかけた事実を語る。
グレイ判事は、ある人物が反ユダヤ主義かつ急進主義だった場合、それを思い込み自分の考えとするなら、本人の信条ではなく資料の改ざんと無関係ではないかという見解を示す。
その件をホルブルックに話したリップシュタットは、判決を待つしかないと伝える。
リップシュタットはジュリアスらと共に法廷に向かい、アーヴィングは背後から液体を浴びせられる。
*(簡略ストー リー)
1996年、ジョージア州、アトランタ。
ユダヤ人の歴史学者であるエモリー大学教授デボラ・リップシュタットは、著書で侮辱されたと言うホロコースト否定論者のデイヴィッド・アーヴィングから訴えられる。
ロンドンで法廷で争うことになったリップシュタットは、事務弁護士のジュリアスと法廷弁護士のランプトンと共に裁判に挑むのだが、生存者や自分は証言するべきではないという方針に戸惑う・・・。
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2005年に発表された、歴史学者デボラ・リップシュタットの著書”History on Trial: My Day in Court with a Holocaust Denier”を基に製作された作品。
ユダヤ人歴史学者デボラ・リップシュタットとホロコースト否定論者デイヴィッド・アーヴィングによる法廷論争”アーヴィング対ペンギンブックス/リップシュタット事件”を描く実録ドラマ。
世界が注目した裁判を描いた物語であり、アメリカとイギリスの裁判制度の違いなどが確認できる内容が興味深い。
また、事務と法廷弁護に別れ、各スタッフがそれぞれの専門分野をで協力し合い、個人主義的なアメリカ人主人公の心を動かしチームワークで勝利する姿などが、他の法廷劇とは一味違う内容として清々しく描かれている。
この手の実録ドラマでは珍しく、エンディングで後日談が一切語られていない。
敗訴しても考えを変えない原告のデイヴィッド・アーヴィングだったが、結局は、その後、ホロコーストについての見解を変えた事実に注目したい。
主演のレイチェル・ワイズは、ユダヤ人の生存者と死者のために闘った主人公デボラ・リップシュタットを熱演している。
主人公の弁護をする法廷弁護士リチャード・ランプトンを人間味のある演技で深く演ずるトム・ウィルキンソン、ホロコースト否定論者としての立場を変えようとしない歴史学者デイヴィッド・アーヴィングを好演するティモシー・スポール、主人公を弁護する事務弁護士アンソニー・ジュリアスのアンドリュー・スコット、そのスタッフ、ジャック・ロウデンとカレン・ピストリアス、裁判の判事チャールズ・グレイのアレックス・ジェニングス、被告側のホロコースト学者ロベルト・ヤン・ファン・ペルト教授のマーク・ゲイティス、同じくケンブリッジ大学の近代史専門の教授リチャード・J・エヴァンスのジョン・セッションズ、アウシュヴィッツの生存者ハリエット・ウォルター、弁護スタッフのアンドレア・デック、サリー・メシャム、ショーンパワー、主人公の同僚ニキ・アムカ=バードなどが共演している。