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ラブ・ダイアリーズ Definitely, Maybe (2008)

妻から離婚届を突きつけられ人生の岐路に立たされた男性が娘との関係や思い出でのお陰で新たな目的を掴むまでを描く、監督、脚本アダム・ブルックス、主演ライアン・レイノルズアビゲイル・ブレスリンアイラ・フィッシャーレイチェル・ワイズケヴィン・クラインエリザベス・バンクス他共演のコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト ■
監督:アダム・ブルックス

製作
ティム・ビーヴァン

エリック・フェルナー
脚本:アダム・ブルックス
撮影:フロリアン・バルハウス
編集:ピーター・テッシュナー
音楽:クリント・マンセル

出演
ウィリアム・マシュー”ウィル”ヘイズ:ライアン・レイノルズ

マーヤ・ヘイズ:アビゲイル・ブレスリン
エイプリル・ホフマン:アイラ・フィッシャー
サマー・ハートリー/ナターシャ・ローズ:レイチェル・ワイズ
ハンプトン・ロス教授:ケヴィン・クライン
エミリー・ジョーンズ/サラ・ヘイズ:エリザベス・バンクス
ラッセル・T・マコーマック:デレク・ルーク
アーサー・ロブレド:ネスター・セラーノ
アン:アニー・パリッセ

アメリカ/イギリス/フランス 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2008年製作 111分
公開
北米:2008年2月14日
イギリス:2008年2月8日
フランス:2008年6月25日
日本:未公開
製作費 $7,000,000
北米興行収入 $31,973,840
世界 $54,918,570


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューヨークマンハッタン
広告代理店に勤めるウィル・ヘイズ(ライアン・レイノルズ)は、別居中の妻と離婚することになる。

10歳の娘マーヤ(アビゲイル・ブレスリン)は、どうして母親と結婚したのかなどを、父ウィルにしつこく追及する。

仕方なくウィルは、付き合っていた何人かの中から妻になった女性を推理するようマーヤに問題を出す。

1992年、ウィスコンシン州。
大学生のウィルには、意中の女性エミリー・ジョーンズ(エリザベス・バンクス)がいた。

卒業後ウィルは、大統領候補ビル・クリントンニューヨークの選挙事務所に行くことになる。

エミリーは、親友で記者志望のサマー・ハートリー(レイチェル・ワイズ)に渡す物をウィルに託して彼を見送る。
...全てを見る(結末あり)

ニューヨークの選挙事務所に着いたウィルは、自分の有能さが、どのように評価されるか期待に胸を膨らませていた。

しかし、与えられた仕事は雑用係で、落ち込むウィルは、同じ事務所のコピー係エイプリル・ホフマン(アイラ・フィッシャー)に出会う。

エイプリルは、クリントンの掲げる政策などには全く興味がなく、純粋にバイトとして働いている奔放な女性だった。

ある日ウィルは、エミリーから預かったサマーに渡す包みが気になり、同僚のラッセル・T・マコーマック(デレク・ルーク)とそれを開けて、中の日記を読んでしまい、エミリーとサマーが愛し合っていたことを知る。

サマーにその日記を渡すために、彼女のアパートを訪ねたウィルは、彼女の父親だというハンプトン・ロス教授(ケヴィン・クライン)に迎えられる。

ロスに酒を勧められたウィルは、その場で眠ってしまい、帰宅したサマーに起される。

ウィルは、サマーからロスが恋人だということを聞き、日記を読んだこともばれるが、彼女は気にせずそれをウィルに進呈しようとする。

ロスが著名な作家だと知ったウィルは、帰り際にサマーにキスされ、食事の誘いを受けてその場を立ち去る。

同僚ラッセルは、エミリーやサマー、そしてロスまで絡んだ、今後の楽しみな展開を傍観する。

予備選を前に、やや出世したウィルは、大学を主席で卒業したことを見込まれ、資金集めのパーティーの席の売り込みをさせられる。

必死に売り込みを始めたウィルは、その努力を同僚達から評価される。

街でエイプリルに出くわしたウィルは、彼女が誕生日だと知り、あるパーティーに誘われる。

ウィルは、婚約指輪をエイプリルに見せ、翌日エミリーにプロポーズすることを知らせる。

エイプリルは、ウィルに自分を相手にその練習をさせて、その後、彼を自分のアパートに誘う。

お互い素直に話し合える二人は思わずキスしてしまい、我に返ったウィルは、アパートを飛び出してしまう。

朝方、自分のホテルに戻ったウィルは、エミリーが既に部屋に居たのに驚いてしまう。

そして、セントラルパークにエミリーを誘ったウィルは、彼女にプロポーズしようとする。

しかし、エミリーはそれを制止し、自分がウィルのルームメイトと関係を持ったことを告白してしまう。

そしてエミリーは、ウィルが自分が居なくてもやっていけるということを伝えて別れを告げる。

結局クリントンは選挙戦を制し、事務所全体で祝杯を挙げるのだが、ウィルは一人沈んでいた。

エイプリルと軽い挨拶を交わし、選挙の仕事を終えたウィルは、ラッセルと”ニューワールド・コンサルタント”という会社を設立する。

1994年。
選挙のコンサルタント業として活躍を始めたウィンは、知事選に出馬する、クリントン選での上司アーサー・ロブレド(ネスター・セラーノ)に大きな仕事をもらう。

ロス教授の新著書発表会に出向いたウィルは、会場でサマーと再会する。

1年の女子学生二人に乗り換えたロスと、友好的に別れたサマーは、その後ウィルと親密になり愛し合うようになる。

そんな時、海外に旅立っていたエイプリルが、ウィルの前に突然、現れる。

旅先から何度も手紙を送っていたエイプリルは、ウィルが婚約指輪を買うのに付き合わされショックを受ける。

その後、ロブレドが警官時代に不正行為をした記事を書き、それを外部に流してしまい彼は失脚し、ウィルは、恋人、仕事そして親友を失ってしまう。

1998年。
クリントン大統領が、ホワイトハウスの実習生だったモニカ・ルインスキーと関係を持ったという疑惑が大きな問題となっていた頃、ウィルはエイプリルと再会する。

かつての仲間が集まったウィルの誕生パーティーの席上、主役の彼はその場を抜け出してしまい、後を追ってきたエイプリルに愛を告白する。

しかしエイプリルは、時や場所を選ばず、女心を無視したウィルを受け入れようとしない。
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父ウィルの話を聞いていたマーヤは、恋愛が空回りする父に同情する。
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ある日ウィルは、かつてエイプリルが集めていて紛失してしまった、父から贈られた”ジェーン・エア”の著書を古書店で偶然、見つける。

その本をエイプリルに渡しに行ったウィルは、留守だった彼女を待とうとするが、恋人と同居しているのを知りその場を立ち去る。

その後、街角でサマーに出くわしたウィルは、彼女が妊娠したのを知り、翌日曜のパーティーに誘われる。
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マーヤは自分としては嫌いなサマーが母親で、ウィルが父親でないと思い込み、離婚のことも思い出して動揺する。

ウィルはマーヤを落ち着かせようとするが、彼女は疲れて寝てしまう。

翌日、機嫌を取り戻したマーヤは、母親が誰かわかったとウィルに告げる。
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パーティーに出席したウィルは、去年ロス教授が亡くなったことをサマーから知らされる。

そしてサマーは、ウィルにある女性を紹介し、彼はエミリーと久し振りに再会する。
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マーヤは、ウィルの話の中で、母親が必ずしてくれた仕草を思い出し、エミリーが母親サラだと知り、それを喜ぶと同時に彼女が現れる。

三人は動物園に向かい、両親の話し合いを心配して見つめていたマーヤは、翌週会う約束をしてウィルに別れを告げエミリーと帰宅する。

自宅に戻ったウィルは離婚届にサインした後、古書を持って、エイプリルの働く”アムネスティ・インターナショナル”に向かう。

ウィルから、”ジェーン・エア”の古書を渡されたエイプリルは感激するものの、それを何年も渡さなかったことを聞いた彼女はウィルを追い返してしまう。

翌週マーヤに、話の中でどうしてエイプリルだけが本名なのか聞かれたウィルは、父親の幸せを願う娘マーヤに励まされてエイプリルの元に向かう。

エイプリルの自宅に着いた二人だったが、インターフォン越しの彼女がドアを開けてくれないため、ウィルとマーヤは帰ろうとする。

しかし、インターフォンで二人の話を聞いていたエイプリルが、自宅から飛び出してくる。

そして、ウィルから、本を持っていた理由が、自分との唯一の絆だったと聞かされたエイプリルは、ウィルを抱きしめて二人を部屋にに招き入れる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
マンハッタン
別居中の妻から、離婚届を突きつけられたウィル・ヘイズは、娘マーヤに、離婚についてや結婚の馴れ初めを聞かれる。
ウィルは、父親としての考えをマーヤに話し、付き合った3人の女性の中から、誰が母親かを娘に推理させようとする。
1990年代。
学生のウィルは恋人エミリーとの結婚を決意する。
卒業後ウィルは、大統領候補ビル・クリントンの選挙事務所で、雑用係エイプリルに出会い親しくなる。
その場で自分の能力が活かせないことで落胆するウィルは、ある日、エイミーと彼女の親友サマーが愛し合っていたことを知ってしまう。
ウィルは、それを全く気にしないサマーと親密な関係になっていく・・・
そんな父親ウィルの、恋愛遍歴を聞かされたマーヤは、全てが空回りの出来事が続いた父に同情してしまう・・・。
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親子の絆や愛情を、心温まる雰囲気で描いただけでなく、三人三様の女性との恋愛遍歴を、コミカル且つ情愛を込めて描いた、味わいのある作品である。

ビル・クリントンの大統領選やスキャンダルも絡め、当時の時代背景もうまく描写されていている。

終盤まで天才子役アビゲイル・ブレスリンの登場が抑えられているのだが、クライマックスでは、父親を励まし幸せを掴ませようとする、さすがに大人顔負けの、説得力ある演技を見せてくれる。

難しい年頃の娘に、人生を教えようとして逆に後押しされ、新たな人生を歩もうとする男性を、ライアン・レイノルズが爽やかに演じている。

結局は主人公を選ぶ多感な女性アイラ・フィッシャー、60歳過ぎの教授と付き合う謎めいた女性レイチェル・ワイズ、彼女の相手役のケヴィン・クライン、主人公の妻エリザベス・バンクス、同僚デレク・ルーク、元上司役のネスター・セラーノなどが共演している。


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