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ディープ・インパクト Deep Impact (1998)

巨大彗星衝突が迫る人類滅亡の危機に立ち向かう人々を描く、製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ、監督ミミ・レダー、主演ロバート・デュヴァルティア・レオーニイライジャ・ウッドヴァネッサ・レッドグレーヴマクシミリアン・シェルモーガン・フリーマンリーリー・ソビエスキー他共演のアスペクタクル・クション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

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スタッフ キャスト ■
監督:ミミ・レダー

製作
リチャード・D・ザナック

デヴィッド・ブラウン
製作総指揮
スティーヴン・スピルバーグ

ジョーン・ブラッドショウ
ウォルター・F・パークス

脚本
マイケル・トルキン

ブルース・ジョエル・ルービン
撮影:ディートリッヒ・ローマン
編集
デヴィッド・ローゼンブルーム

ポール・チチョッキ
音楽:ジェームズ・ホーナー

出演
スパージョン“フィッシュ”タナー:ロバート・デュヴァル

ジェニー・ラーナー:ティア・レオーニ
リオ・ビーダーマン:イライジャ・ウッド
ロビン・ラーナー:ヴァネッサ・レッドグレーヴ
ジェイソン・ラーナー:マクシミリアン・シェル
サラ・ホッチナー:リーリー・ソビエスキー
トム・ベック大統領:モーガン・フリーマン
アラン・リッテンハウス財務長官:ジェームズ・クロムウェル
アンドレア・ベイカー:メアリー・マコーマック
マーク・サイモン:ブレア・アンダーウッド
オーレン・モナッシュ:ロン・エルダード
オーティス・ヘフター:カートウッド・スミス
ガス・パーテンザ:ジョン・ファヴロー
マーカス・ウルフ博士:チャールズ・マーティン・スミス
ドン・ビーダーマン:リチャード・シフ

アメリカ 映画
配給
パラマウント・ピクチャーズ(北米)
ドリームワークス(世界)
1998年製作 120分
公開
北米:1998年5月8日
日本:1998年6月20日
製作費 $75,000,000
北米興行収入 $140,459,100
世界 $349,464,660


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ヴァージニア州、リッチモンド
天文部に所属する高校生リオ・ビーダーマン(イライジャ・ウッド)が、ある彗星を発見する。

アリゾナ州、ツーソン
リオの発見した彗星が天文学者マーカス・ウルフ博士(チャールズ・マーティン・スミス)に報告される。

ウルフ博士は、彗星の軌道が地球を通ることを知るが、報告に行く途中、彼は事故死してしまう。

1年後、ワシントンD.C.
ニュース専門局MSNBCのレポーターのジェニー・ラーナー(ティア・レオーニ)は、前財務長官のアラン・リッテンハウス(ジェームズ・クロムウェル)の辞任の謎を追い、”エリー” という女性が関係していることを突き止める。

...全てを見る(結末あり)

リッテンハウスを訪ねたジェニーだったが、神妙な面持ちの彼からは、妻の病気のために辞任したということ以外は、何も情報は得られなかった。

その後、社に戻る途中、ジェニーはFBIに車を止められ連行される。

そして、なんとジェニーは、トム・ベック大統領(モーガン・フリーマン)と対面することになり、48時間後の緊急記者会見で優先的に質問することを許される。

ジェニーは、財務長官辞任に関係する、”エリー”という女性の名だと思っていたものが、”ELE” という暗号だったことを知る。

インターネットで、”E.L.E.”について調たべジェニーは、それが、”人類絶滅”を意味することを知る。

その後ジェニーは、母ロビン(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)を捨て再婚した不仲の父ジェイソン(マクシミリアン・シェル)に呼ばれた席でも、”E.L.E.”のことが気になり頭から離れない。

ホワイトハウス
記者会見は始まり、ベック大統領は、ウルフ博士とリオが発見した巨大彗星が地球に接近し、衝突までに1年しかないことを全世界に発表する。

彗星の軌道を逸らせるために、最後に月に立ったベテランの宇宙飛行士スパージョン“フィッシュ”タナー(ロバート・デュヴァル)率いる宇宙船”メサイア”が、彗星に向かい飛び立つことになる。

大統領は、彗星を発見した2人が死亡したものと思い込み、それが”ウルフ・ビーダーマン”と名づけられる。

もちろん生存していたリオは時の人となり、学校内でも大きな話題になる。

宇宙に旅立つ直前、自分の参加が単なる宣伝だと言い張る若いクルーに対し、実際に月に立った経験を、タナーは自信を持って語る。

NASAのミッション・コントロール・ディレクターのオーティス・ヘフター(カートウッド・スミス)の指揮下、タナー他クルー達を乗せたシャトルは、 地球軌道上で組み立てられた”メサイア”に向かうため打ち上げられる。

5ヵ月後。
世界中の人々が注目する中、彗星に到着し着陸したメサイアのクルーは、核爆弾を地中に設置しようとする。

しかし、途中ドリルが停止してしまい日の出が始まり、ガス・パーテンザ(ジョン・ファヴロー)が吹き飛ばされて犠牲となり、オーレン・モナッシュ(ロン・エルダード)は太陽光をシールドなしで見てしまい負傷する。

クルーを収容したタナーは、彗星を離れて爆破を実行する。

しかし、彼らの努力の甲斐もなく、彗星は分離する留まり、2つが地球に接近することになる。

その発表をしたベック大統領は、アメリカ政府が、ミズーリ州の石灰岩地帯に、100万人収容の巨大シェルターを建設し、完成間近だということも伝える。

国内には戒厳令が布かれ、シェルター収容に選ばれる者の対象などが各メディアで発表される。

リオの家族は選ばれ、彼はガールフレンドのサラ・ホッチナー(リーリー・ソビエスキー)とその家族のことを気遣う。

船体を損傷したメサイアのクルーは、意見を出し合った結果、地球に帰ることになる。

衝突まで4週間と2日。
ジェニーはシェルター組に選ばれるが、50歳以上の母ロビンは対象から外され、自分だけ助かる複雑な思いを母に伝える。

リオは、家族と共にシェルターに入れる権利を得たため、サラを助けようと彼女と結婚することを考える。

自分だけが助かることに引け目を感じるサラだったが、リオは彼女の家族も助ける考えを伝える。

地球上では、必ずや大災害が起きること考える人々が、その時を待つしか方法がなくなり、各地で略奪や暴動が続発する。

ベック大統領は万策尽き世界の現状に心を痛め、リオとサラは結婚式を挙げ、そして絶望したロビンは自ら命を絶つ。

衝突まで2週間と3日。
メサイアのタナーは、失明したモナッシュを労わり、出発前に自分を理解していなかった彼と心を通わせる。

シェルターへの移送が始まり、サラの家族は置き去りとなり、見捨てられない彼女はリオと離れ離れになる。

母の死を知らされたジェニーは、警察で手続きを済ませて遺品を受け取る。

心の支えだった母を失い失意のジェニーは、迎えに来た父ジェイソンの誘いを断り立ち去る。

衝突まであと5日、ミズーリ州、地下都市入り口。
シェルターには、続々と選ばれた人達が運び込まれていたが、リオはサラのことが諦めきれず、父ドン(リチャード・シフ)や家族と別れて彼女の元に向かう。

テレビ局を訪ねたジェイソンは、ジェニーに家族だった証である、彼女の子供の頃の写真を渡し別れを告げる。

地球上から、彗星への核ミサイルの攻撃も失敗に終わり、打つ手がなくなったことをベック大統領は国民に告げる。

小彗星はハッテラス岬沖に衝突し、巨大な津波が大西洋から押し寄せ、平地では1000キロ奥地まで達する可能性があり、東海岸から南部までの大都市の壊滅は確実だった。

大彗星はカナダ西部を直撃し、その衝撃による飛び散った塵は、地球上を2年間も闇の世界にすることも分かっていた。

衝突まで10時間37分。
メサイアのタナーは、大彗星に巨大な穴があることに気づき、核爆弾を搭載したまま、衝突爆破する計画をクルーと共に検討し始める。

交信が途絶えていたヒューストン(ジョンソン宇宙センター)との連絡を再開し、計画を決意したタナーは、ヘフターに核爆弾の起爆コードを確認する

サラの家に戻ったリオは、ガレージにあったバイクで彼女らを追う。

ジェニーは、ヘリコプターで避難できる権利を、女の子連れの同僚に譲る。

サラを見つけたリオは、産まれたばかりの妹を連れ、津波を避けるために内陸に向かう。

海岸沿いの父ジェイソンの家に向かったジェニーは、寂しかったことを父に告げ、わだかまりの消えた2人は固く抱き合う。

そして、小惑星は大気圏に突入して大西洋に落下し、巨大な津波となって陸に押し寄せる。

ジェニーは、自分が生まれた家の浜辺で、父と抱き合いながら、大津波に呑み込まれてしまう。

津波は予想通り海岸から内陸にまで達し、多くの人々が犠牲になる。

メサイアは核爆発の準備を整え、地球に接近する大彗星に向かい、クルー達は地球の家族に別れを告げる。

パイロットのアンドレア・ベイカー(メアリー・マコーマック)は、共にフライトできたことを感謝し、誇りに思うことをタナーに伝え、彼は光栄だと答える。

メサイアは衝突し、彗星は核爆発で微塵に破壊され、大気圏で燃えるきる。

バイクを捨て、高地にたどり着いたリオとサラは生き延びる。

そして、ベック大統領は人類に希望を与え、世界の再建を誓う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
高校生のリオが発見した巨大彗星が、ウルフ博士の調査により、地球に衝突する可能性が高まる。
アメリカ政府は、1年の期間を得てその対策と準備を進めていた。
財務長官辞任の真相を探っていたTV局MSNBCのレポーターのジェニー・ラーナーは、ベック大統領の元に連行されてしまう。
ジェニーは、2日後に緊急記者会見が開かれることを大統領から知らされて、財務長官辞任の理由とされる”エリー”という名前が、実は”人類絶滅”を意味する”E.L.E.”だったことを知る。
そして、1年後の彗星衝突が地球に壊滅的打撃を与えることを、大統領は全世界に向けて発表する。
アメリカ政府は国民から100万人を選出しシェルターに避難させる準備を始めていた。
さらに、彗星の軌道を逸らせるため、月に立った経験のあるベテラン宇宙飛行士スパージョン・タナー船長率いる宇宙船メサイアのチームが結成され、打ち上げ準備も整っていることも伝えられる。
そして、シャトルで飛び立ったタナーらは、数ヶ月をかけて彗星に到着し、核爆弾を仕掛け爆破を実行する。
しかし、巨大な彗星は大小に2つに分離するに留まり、それが地球に衝突することになる・・・。
__________

スティーヴン・スピルバーグの監督予定が、彼の次回作の都合で変更になり、 同じドリームワークス作品の「ピースメーカー」(1997)の監督ミミ・レダーが起用されたという経緯がある。

2ケ月後に公開される「アルマゲドン」(1998)と同じような内容に戸惑いをみせた観客も多くいたが、 世紀末を迎えていたこの時期、一気にこのような大作を立て続けに公開させたハリウッドの意気込みを感じさせる作品。
*製作費 $75,000,000

批評家、観客の評価はそれほど高くはなかったが、北米興行収入は約1億4000万ドル、全世界では約3億5000万ドルの大ヒットとなった。

本作は、大統領を中心にした、大災害から免れることのできない地球上の人類が主役なのに対し、「アルマゲドン」(1998)は、隕石爆破計画に挑むアウトロー的なヒーロー達の物語で、 類似点はあるが、それぞれが見応えある仕上がりにはなっている。

月に立った最後の男という誇りを胸に勇気ある決断を下す宇宙船メサイア船長である指揮官のロバート・デュヴァル、統率力はあるが、手立てのない人類の危機に苦悩する大統領モーガン・フリーマン、特ダネの代わりに生き延びる権利を得るが、 結局は不仲だった父と共に運命の時を迎えるTVレポーターのティア・レオーニ、命を懸けて恋人を守る彗星の発見者であるイライジャ・ウッド、夫(M・シェル)に捨てられ生きる望みもなく寂しく自ら命を絶つヴァネッサ・レッドグレーヴ、その夫で娘(T・レオーニ)の愛を感じながら津波に呑まれるマクシミリアン・シェル、謎の辞任が、人類絶滅の前兆を意味していた・・・前財務長官役のジェームズ・クロムウェル、リオ(E・ウッド)に救われる恋人リーリー・ソビエスキーNASAの管制官役のカートウッド・スミス、メサイアの乗組員役のメアリー・マコーマックブレア・アンダーウッドロン・エルダードジョン・ファヴロー、リオ(E・ウッド)の父親リチャード・シフ、そして彗星衝突の危機を知り、連絡に行く途中で事故死してしま天文学者役のチャールズ・マーティン・スミスなど共演者も豪華な顔ぶれだ。


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