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デス・レース2000年 Death Race 2000 (1975)

イブ・メルキアーの短編小説”The Racer”を基に製作された作品。
荒廃した世界の唯一の娯楽”デス・レース”に挑むレーサーたちの戦いを描くロジャー・コーマン製作のカルトムービー。
出演デヴィッド・キャラダインシモーネ・グリフェス、そして、翌年「ロッキー」でブレイクするシルヴェスター・スタローンに注目!!

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

シルヴェスター・スタローン / Sylvester Stallone 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ポール・バーテル

製作:ロジャー・コーマン
原作:イブ・メルキアー”The Racer”
脚本
ロバート・ソム

チャールズ・グリフィス
撮影:タク・フジモト
編集:ティナ・ハーシュ
音楽:ポール・チハラ

出演
フランケンシュタイン:デヴィッド・キャラダイン

アニー・スミス:シモーネ・グリフェス
”マシンガン”ジョー・ヴィテルボ:シルヴェスター・スタローン
”カラミティ”ジェーン・ケリー:メアリー・ウォロノフ
マチルダ:ロバータ・コリンズ
レイ”ネロ・ザ・ヒーロー”ロネガン:マーティン・コーヴ
マイラ:ルイザ・モリッツ
ジュニア・ブルース:ドン・スティール
グレイス・パンダー:ジョイス・ジェイムソン
”ハーマン・ザ・ジャーマン”ボッホ:フレッド・グランディ
トマシアーナ・ペイン:ハリエット・メディン
ディーコン:ビル・モーレイ
クレオパトラ:レスリー・マクレイ
メカニック:ジョン・ランディス
フランケンシュタインの主治医:ポール・バーテル

アメリカ 映画
配給 ニューワールド・ピクチャーズ

1975年製作 79分
公開
北米:1975年4月27日
日本:1977年6月11日
製作費 $300,000
北米興行収入 $5,000,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
2000年、ニューヨーク
今年も、国民の唯一の娯楽である大陸横断”デス・レース”が開催される。

参加レーサーの”カラミティ”ジェーン・ケリー(メアリー・ウォロノフ)が登場して、重傷を負っていたフランケンシュタイン(デヴィッド・キャラダイン)の復活を主治医(ポール・バーテル)が発表する。

続いてマチルダ(ロバータ・コリンズ)、レイ”ネロ・ザ・ヒーロー”ロネガン(マーティン・コーヴ)とナビゲーターのクレオパトラ(レスリー・マクレイ)がコースに現れる。

フランケンシュタインは、ナビゲーターのアニー・スミス(シモーネ・グリフェス)と対面して準備を始める。

”マシンガン”ジョー・ヴィテルボ(シルヴェスター・スタローン)も派手に登場して、そして、奇跡の生還を果たしたヒーロー、フランケンシュタインがコースに姿を現す。
...全てを見る(結末あり)

出場5台は揃い、大統領のスピーチを合図にスタートする。

マンハッタンを離れた5台は、激しいレースを展開しながら西に向かう。

その頃、”トマス・ペイン”の子孫である、反政府レジスタンスのトマシアーナ・ペイン(ハリエット・メディン)らは、アニーをスパイとして送り込み、レースの妨害を計画していた。

フランケンシュタインは快調に飛ばして、素顔を見たがるアニーは、彼が噂されている傷だらけの顔でないことを知る。

ジョーは、ナビゲーターのマイラ(ルイザ・モリッツ)に従い近道を通り、工事中の作業員を容赦なく轢き殺しポイントをゲットする。

5台はペンシルベニアに到着し、人影はなくポイント獲得は困難とみられたが、新ルールでは、弱者を殺したほど得点が高くなることが分かる。

ジェーンは闘牛士気取りの男を殺し、フランケンシュタインは、病院で老人を無視して看護師達を轢き殺す。

スポーツ・キャスターのジュニア・ブルース(ドン・スティール)は、フランケンシュタインの行為に驚く。

コメンテーターのグレイス・パンダー(ジョイス・ジェイムソン)は、病院が老人を邪魔者扱いしてので、フランケンシュタインが罰を与えたと解説する。

ペインは、アニーがフランケンシュタインを改心させたと考えるが、レースの阻止作戦は決行される。

ローガンとクレオパトラは、母親と子供達を見つけてその場に突っ込むが、それはレジスタンスの罠であり、二人は爆死する。

その後ペインは、テレビの電波を妨害して、彼女らと国民が抵抗し、戦いが始まることを宣言する。

初日の休息地セントルイスに、ジョーがトップで到着して、それにフランケンシュタインが続く。

フランケンシュタインはマイラに近づき、ジョーを牽制して彼を苛立たせる。

その後フランケンシュタインは、ファンクラブの会長だという女性に会い、自分が国民のヒーローであることを知らされる。

顔だけでなく、右手以外は無傷だったフランケンシュタインとアニーは愛し合う。

翌日、スタートしたフランケンシュタインは、その直後に、大統領の側近である司祭を轢き殺しポイントを獲得する。

各人はそれぞれポイントを重ね、ジョーは罠と知りながらも、アニーから聞いた近道を通ろうとする。

アニーの指示で向かった場所で、自分と同じコスチュームの男を轢き殺したフランケンシュタインは、それがジョーの罠ではないかと考える。

ジョーは川に行き先を阻まれてしまい、道を尋ねた男と殺し、マチルダは、ジェーンのナビゲーターを轢き殺す。

マチルダはジェーンの追跡を逃れようとするが、レジスタンスの妨害で崖下に転落する。

フランケンシュタインは、運転を代わりアニーにポイントを稼がせようとするが、彼女は街道で子供を轢きそこなう。

フランケンシュタインは、役人街の老人を殺すというアニーに、車を止めるよう指示して運転を代わる。

アニーを不審に思っていたフランケンシュタインは、彼女がペインの孫娘だということを知る。

フランケンシュタインは、レジスタンスが自分を人質にして、大統領にレースの廃止を迫ろうとしている考えをアニーから聞かされる。

二日目の休息地アルバカーキに着いたフランケンシュタインは、レジスタンスとの関係を疑われて、当局からの質問を受ける。

アニーに言い寄るジョーを、フランケンシュタインは叩きのめし、彼女を連れて部屋に戻る。

ニュー・ロサンゼルスを目指す最終日、フランケンシュタインとアニーに声をかけたジェーンは、健闘を誓い合う。

レースはスタートし、苛立つジョーは自分のクルーを殺してポイントを獲得する。

ジェーンはレジスタンスに誘い込まれて、それをかわすものの地雷で爆死する。

フランケンシュタインは、アニーに睡眠薬を飲ませるが、彼の位置を知ったレジスタンスは攻撃を仕掛ける。

それを確認したジョーは、レースに勝つために先を急ぎ、攻撃を受けながらゴールを目指す。

フランケンシュタインも敵の攻撃をかわし、目覚めたアニーには、わざと眠らせたことを伝える。

アニーは自分がしたことを悔やみ、フランケンシュタインにレースを諦めさせようとする。

しかし、フランケンシュタインが、優勝者だけに許される大統領との握手の際、爆弾で彼を殺そうとしている考えを知る。

フランケンシュタインはジョーを追い、二人は激しいデッドヒートを繰り広げる。

アニーは、爆弾が握られている、フランケンシュタインの義手を外してジョーの車に投げ込み爆死させる。

唯一人生き残ったフランケンシュタインは、ゴールして大統領の元に向かうが、ペインに銃撃されてしまう。

しかし撃たれたのはアニーで、フランケンシュタインは、大統領のいる演説台に車で突っ込み彼を殺す。

英雄となったフランケンシュタインは大統領となり、無事だったアニーと結婚する。

大統領は、秘密警察を解散、自由選挙の復活、階級制を廃止し、ニュー・ロサンゼルスを首都して、ペインらも側近に迎える。

もちろん”デス・レース”も廃止となり、暴力的行為を否定する大統領だったが、しつこく質問を続けるブルースを轢き殺し、ハネムーンに旅立つ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
独裁的権力を持つ大統領支配の下、荒廃する世の中での唯一の娯楽”デス・レース”が今年も開催される。
ゴールの西海岸ニュー・ロサンゼルスを目指すレースは、速さを競う以外に、文字通り、殺人でポイントを得られる死のレースだった。
瀕死の重傷から復活したヒーロー、レーサーのフランケンシュタインをはじめ、ライバルの”マシンガン”ジョーら5台のマシンはスタートを切る。
フランケンシュタインのナビゲーター、アニーは、アメリカ政府を潰す計画の、レジスタンスのスパイだった。
激しいレースが続く中、フランケンシュタインは、レースの勝利以外の目的のために、ゴールを目指す・・・。
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ロジャー・コーマンと盟友とも言えるポール・バーテルのカルトムービー、主演がデヴィッド・キャラダインであり、翌年「ロッキー」(1976)公開を控えるシルヴェスター・スタローンの出演、何とも悪趣味な内容がまた興味深い。

わずか30万ドルで製作したにも拘らず、少々古風だが特撮もあり、カー・アクションの迫力もまずまず楽しめる。

スプラッター・ムービーではあるが、それほど生々しい映像でもない・・・ これぞ正にB級映画の決定版として割り切って観れば宜しいのではないだろうか。

2008年に、ジェイソン・ステイサムが主演でリメイク作「デス・レース」が公開された。

謎のレーサー、ヒーロー的な存在でもある、思わせぶりな演技も注目のデヴィッド・キャラダイン、反政府組織のスパイでもある、ナビゲーターのシモーネ・グリフェス、肉体はまだ「ロッキー」用には仕上がってはいないが、派手な演技も目立つ、大スターになるとも思えないところが今観ると実に興味深いシルヴェスター・スタローン、レーサーのメアリー・ウォロノフマーティン・コーヴロバータ・コリンズ、ナビゲーター役のルイザ・モリッツフレッド・グランディ、レスリー・マクレイ、キャスター役のドン・スティール、コメンテーター役のジョイス・ジェイムソン、レジスタンスのリーダー、ハリエット・メディン、メカニック役で、当時はスタントマンでもあったジョン・ランディス、監督のポール・バーテルも、主人公の主治医役で登場する。


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