2007年のイギリス映画「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式」のハリウッド版リメイク。 葬儀の場で集まった家族が巻き起こす騒動を描く、監督ニール・ラビュート、製作、主演クリス・ロック、マーティン・ローレンス、レジーナ・ホール、コロンバス・ショート、ゾーイ・サルダナ、ロレッタ・デヴァイン、ジェームズ・マースデン、トレイシー・モーガン、ルーク・ウィルソン、ダニー・グローヴァー他共演のコメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ニール・ラビュート
製作
クリス・ロック
ウィリアム・ホーバーグ
シドニー・キンメル
ローレンス・マルキン
シェア・ストーリングズ
製作総指揮
ディーン・クレイグ
グレン・S・ゲイナー
脚本:ディーン・クレイグ
撮影:ローヒエ・ストファース
編集:トレイシー・ワドモア=スミス
音楽:クリストフ・ベック
出演
アーロン・バーンズ:クリス・ロック
ライアン・バーンズ:マーティン・ローレンス
ミシェル・バーンズ:レジーナ・ホール
ジェフ・バーンズ:コロンバス・ショート
エレイン・バーンズ:ゾーイ・サルダナ
シンシア・バーンズ:ロレッタ・デヴァイン
オスカー:ジェームズ・マースデン
フランク・ラヴェット:ピーター・ディンクレイジ
ノーマン:トレイシー・モーガン
デレク:ルーク・ウィルソン
ラッセル”アンクル・ラッセル”バーンズ:ダニー・グローヴァー
ダンカン・バーンズ医師:ロン・グラス
デイヴィス牧師:キース・デヴィッド
ブライアン:ケヴィン・ハート
マルティナ:レジーン・ネヒー
エドワード・バーンズ:ロバート・L・マイナー
アメリカ 映画
配給 スクリーン・ジェムズ
2010年製作 92分
公開
北米:2010年4月16日
日本:未公開
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $42,739,350
世界 $49,050,890
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
小説家志望の税理士アーロン・バーンズ(クリス・ロック)は、運ばれて来た亡くなった父親の棺を確認し、遺体が東洋人だったために驚く。
アーロンは、遺体が父親でないことを葬儀社のブライアン(ケヴィン・ハート)に伝える。
ブライアンは、アーロンに手違いを謝罪する。
アーロンの従弟ノーマン(トレイシー・モーガン)と友人で証券マンのデレク(ルーク・ウィルソン)は葬儀に向かう。
そのことを妻ミシェル(レジーナ・ホール)に知らせたアーロンは、父の遺体を捜していることを伝える。
伯父の葬儀に向かうエレイン(ゾーイ・サルダナ)は、彼女の父親に嫌われている恋人のオスカー(ジェームズ・マースデン)が、気が進まず苛立っているため落ち着かせる。 父エドワード(ロバート・L・マイナー)の遺体が見つかり家に運び込まれ、ノーマンに電話をしたアーロンは、養護施設のラッセル”アンクル・ラッセル”(ダニー・グローヴァー)を連れて来るよう指示する。 夫を亡くし動揺するシンシア(ロレッタ・デヴァイン)は、作家として成功している次男ライアン(マーティン・ローレンス)の顔を見れば落ち着くとアーロンとミシェルに伝える。 交通渋滞などもあり、苛立ちながらエレインの弟で薬学部の大学生ジェフ(コロンバス・ショート)のアパートに着いたオスカーは、その場にあった安定剤をエレインから飲むようにと言われる。 それを飲んだオスカーは、エレインに運転を頼みジェフと共に出かける。 溺愛するライアンの到着を喜ぶシンシアだったが、夫の葬儀を控え飛行機の墜落死の話などされため、気分が悪くなり寝室に向かう。 オスカーがおかしな話をし始めたため、エレインとジェフはそれを気にする。 久し振りに会うライアンが羽振りのいい話をするため、葬儀代を折半で払うことをアーロンは提案するが、ライアンは現金がないと言ってそれを断る。 アンクル・ラッセルを乗せて到着し通りに駐車しようとしたノーマンとデレクは、エレインに先に止められてしまう。 元恋人のデレクから声をかけられたエレインは、彼を迷惑に思いながらバーンズ家に向かう。 オスカーの言動は益々おかしくなり、自分の安定剤を飲ませたとエレインに言われたジェフは、それがドラッグだったために焦る。 葬儀代のことで揉めるアーロンとライアンに話しかけたデイヴィス牧師(キース・デヴィッド)は、ライアンに会いたかったことを伝える。 アーロンがスピーチをすることを知ったデイヴィスは、ベストセラー作家のライアンでなかったことを残念に思う。 医師である義弟ダンカン・バーンズ(ロン・グラス)を迎えたシンシアは、夫に孫の顔を見せてあげられなかったことを悔やみ、その場にいたミシェルはそれを気にする。 棺の傍にいたフランク・ラヴェット(ピーター・ディンクレイジ)に声をかけられたアーロンは、亡くなった父から色々と聞いていると言われる。 シンシアに嫌みを言われたにミシェルは、アーロンを呼んで、小作りのためにその場で愛し合おうとする。 そんな場合でないアーロンは、自分を監視しているようなフランクが何者なのかを考える。 オスカーを見ていられないジェフは、ドラッグのことをエレインに話す。 家族の自慢である作家ライアンがスピーチしないことを知り残念に思うと、ダンカンからも言われたアーロンはショックを受ける。 ドラッグが幻覚誘発剤だと知らされたエレインは驚き、オスカーを誰とも接触させないようにとジェフに言われる。 エレインはオスカーを追い、ジェフはドラッグを裏庭に落としてしまう。 娘エレインと息子ジェフに声をかけられたダンカンは、彼女から恋人のオスカーを紹介されるものの、その様子を気にする。 ダンカンの株を任されているデレクは、順調であることを伝える。 オスカーは、シンシアにも挨拶しておかしな態度で接する。 婚約のことをデレクから聞かれたエレインは、オスカーが気になりそれどころではなかった。 フランクから話があると言われたアーロンだったが、気味が悪いために、親戚が来たと伝えて席を外す。 ノーマンが車椅子のアンクル・ラッセルを運び、出席者が揃ったためデイヴィス牧師は葬儀を始める。 駐車スペースの件で大変な目に遭ったノーマンは、エレインを非難する。 アーロンのスピーチが始まるのだが、棺が動き故人が生きていると言い出したオスカーは興奮する。 オスカーは棺を倒してしまい、遺体は転げ落ち、シンシアは取り乱してその場を離れ、葬儀は大混乱となる。 エレインに外に連れて行かれたオスカーは、憤慨するアーロンとダンカンに罵倒される。 遺体を元に戻したライアンは、高校生のマルティナ(レジーン・ネヒー)を口説いていたが、アンクル・ラッセルに小説のことで嫌みを言われる。 何とかオスカーを正気に戻そうとするエレインだったが、飲ませた薬が安定剤でなかったと伝える。 幻覚誘発剤を飲まされたことをようやく理解したオスカーは、ドラッグの効果が8時間続くと言われてジェフを責める。 フランクから話がしたいと言われたアーロンは、彼と父との写真を見せられる。 父がゲイでありフランクが恋人だったと知らされたアーロンは、彼から3万ドルを要求される。 母に写真を見せると言って脅されたアーロンは、フランクを待たせてライアンを捜す。 トイレに閉じ篭ったオスカーの様子を気にするエレインは、言い寄るデレクを追い払う。 マルティナを口説いていたライアンは、アーロンから父がゲイだった言われても信じることができず、写真を見せられて驚く。 ドラッグの容器がないことに気づいたジェフは焦り、それを探し回っていたが、それをノーマンが見つける。 実は借金まみれだったライアンは、3万ドルが払えないことをアーロンに伝える。 ライアンと共にフランクの元に向ったアーロンは、一旦は小切手を切るものの、自分の小説の初稿を読んでしまったフランクからそれを批判されたため、小切手を破ってしまう。 フランクは全てをバラすと言って部屋から出ようとするが、それを阻止しようとしたライアンは彼に襲いかかる。 アーロンも手を貸してフランクを拘束し、そこに現れたノーマンは、フランクが発作を起こしたと言われたために拾った薬を飲ませ、そこにジェフも現れる。 フランクに薬を飲ませたことを知ったジェフは、それが幻覚剤で、オスカーもそれを飲んでしまったことをアーロンらに伝える。 ドラッグを5錠も飲ませたことを知ったジェフは焦り、アーロンとライアンはシンシアに呼ばれる。 二人は、デイヴィス牧師から式を再開しないのなら補償金を請求すると言われる。 寄りを戻そうとするデレクに再び迫られたエレインは、彼を拒む。 全裸になったオスカーは、そのまま窓から外に出てしまう。 女に対して責めまくれとデレクに助言したアンクル・ラッセルは、トイレに行きたくなり、書斎にいたノーマンに手伝えと命ずる。 ジェフとノーマンはフランクをソファの裏に隠し、アンクル・ラッセルを部屋に入れる。 アーロンとライアンは喧嘩になり、それに気づいたミシェルは、義父とフランクが深い関係であり、彼が3万ドルを要求していることを二人から知らされる。 その証拠である写真を見せられたミシェルは驚く。 アンクル・ラッセルをトイレに連れて行くものの、間に合わなかったために、ノーマンは便まみれになる。 幻覚症状が始まったフランクは意識を失い、ジェフとノーマンは、フランクが死んでしまったために焦る。 納得いかないミシェルは、アーロンが小切手を破ったのは小説をフランクにけなされたからだと知らされる。 自分にも読ませない原稿をフランクに読ませたことで憤慨するミシェルだったが、アーロンは勝手に読まれたと話す。 呆れたミシェルはその場を去り、アーロンとライアンはノーマンに呼ばれ、フランクが死んだことを知らされる。 死体をどうするかを考えたアーロンらは、フランクを父の棺に入れることを提案したジェフの考えを実行しようとする。 自分と付き合うべきだという説得に応じないエレインに苛立つデレクは、全裸で屋根にいるオスカーに気づく。 それを知ったエレインは驚くが、デレクから強引にキスされてしまう。 それを見たオスカーはエレインを批判し、興奮して屋根の最上部に上がってしまう。 フランクをどうやって運ぶかを考えていたアーロンらは、現れたデレクから、オスカーが全裸で屋根から飛び降りようとしていると言われる。 責任があるジェフとアーロンが様子を見に行き、エレインが屋根を上ってオスカーの元に向かう。 皆が裏庭に出たため、それをライアンに伝えたアーロンは、二人でフランクを運び、現れたデイヴィス牧師をノーマンが引き留める。 アーロンとライアンは、フランクを棺に入れる。 オスカーに愛を伝えるエレインは、妊娠していることを伝えて彼を説得させる。 二人の様子を見たダンカンは嘆き、デレクを無能呼ばわりしてシンシアの元に向かう。 アーロンとライアンにフランクのことを尋ねたミシェルは、帰ったと言われる。 納得したオスカーだったが、足を踏み外して落ちそうになり、ジェフが彼を窓から部屋に引き入れる。 ダンカンはオスカーの行動を批判し、意見しようとするエレインを制止する。 しかしエレインは、これは自分の人生の問題であることをダンカンに伝え、孫のためにも考えを変えてほしいと言って父を納得させる。 葬儀が再会されることになり、アーロンとライアンは、トイレにいたアンクル・ラッセルを車いすに乗せる。 散々な目に遭ったデレクはうんざりして、車で待つことをノーマンに伝える。 デイヴィス牧師は、騒ぎを起こしたことを家族に代わり出席者に謝罪し、アーロンがスピーチを始める。 ところが、棺が動き始めてフランクが飛び出してしまい、ノーマンとジェフが興奮する彼を連れ出そうとする。 フランクが落した写真を見てしまったシンシアは取り乱し、彼に襲いかかりその場は混乱する。 しかし、アーロンが亡き父についてを語り始め、素晴らしい父は欠点もあったが、家族のために必死に働いたと話す。 自分達がどんなに父を愛し尊敬していたかを語るアーロンは、精一杯生きた父を覚えていてほしいと伝え、今後、家族は幸せになれるはずだと付け加える。 葬儀を終え、母シンシアが時間はかかるが立ち直れるだろうとライアンに言われたアーロンは、スピーチを褒められ、いつか小説を読ませてほしいとも言われそれを約束する。 空港までマルティナに送ってもらうと言うライアンに、アーロンは子供に手を出すなと忠告する。 ミシェルとアーロンに別れを告げたライアンは、二人に見送られて旅立つ。 大変な一日を終えたアーロンとミシェルは、愛を確かめ合う。 安定剤を飲ませてアンクル・ラッセルを眠らせたとミシェルから言われたアーロンは驚く。 アンクル・ラッセルは全裸で屋根に上り、月夜の下でハイになる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
小説家志望の税理士アーロン・バーンズは、亡くなった父親の葬儀を取り仕切ることになる。
久し振りに現れたベストセラー作家の弟ライアンに葬儀費用の折半を断られたアーロンは頭を抱える。
アーロンの従妹エレインは、恋人のオスカーと共に弟のジェフを迎えに行く。
エレインの父親に嫌われているオスカーはナーバスになり、彼女は、オスカーを落ち着かせるためにその場にあった安定剤を飲ませる。
ところが、それは薬学部の学生であるジェフが作った幻覚誘発剤で、オスカーの様子がおかしくなる。
アーロンの家に着いたオスカーは、出席者の前で騒ぎを起こし始める。
そんな中アーロンは、フランクという男から父親の驚くべき秘密を知らされる・・・。
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家族親戚など多くの人が集う葬儀の場で起きる大騒動を描く爆笑コメディ。
多くの登場人物が個性豊かに描かれ、ドラマの展開と共にトラブルが拡大していく様が実に可笑しい。
そんな大騒動もなんとか収まり、葬儀も無事に終わるのだが、新たな問題が起きて終わるラストも面白い。
アメリカに蔓延するドラッグや同性愛の問題などを、やんわりと皮肉るニール・ラビュートの演出も軽快だ。
一家の長男として重責を果たすクリス・ロック、その弟で著名な作家のマーティン・ローレンス、主人公の妻レジーナ・ホール、主人公の従弟コロンバス・ショート、その姉ゾーイ・サルダナ、その恋人ジェームズ・マースデン、主人公の母ロレッタ・デヴァイン、主人公の父ロバート・L・マイナーの同性の恋人だったピーター・ディンクレイジ、主人公の従弟トレイシー・モーガン、その友人でエレイン(ゾーイ・サルダナ)の元恋人ルーク・ウィルソン、主人公の大伯父ダニー・グローヴァー、主人公の叔父ロン・グラス、牧師キース・デヴィッド、葬儀社のケヴィン・ハート、親戚の女子高生レジーン・ネヒーなどが共演している。