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ダリル D.A.R.Y.L. (1985)

記憶を失った謎の天才少年に隠された秘密と陰謀を家族や友人との絆と共に描く、メアリー・ベス・ハートマイケル・マッキーンバレット・オリバー他共演、監督サイモン・ウィンサーによるSFサスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF


スタッフ キャスト ■
監督:サイモン・ウィンサー

製作総指揮:ジョン・ヘイマン
製作:バート・ハリス
脚本
デイヴィッド・アンブローズ

アラン・スコット
ジェフリー・エリス
撮影:フランク・ワッツ
編集:エイドリアン・カー
音楽:マーヴィン・ハムリッシュ

出演
ジョイス・リチャードソン:メアリー・ベス・ハート

アンディ・リチャードソン:マイケル・マッキーン
ダリル:バレット・オリバー
エレイン・フォックス:コリーン・キャンプ
ハウイー・フォックス:スティーヴ・ライアン
タートル・フォックス:ダニー・コーキル
シェリー・リー・フォックス:エミー・リンカー
ジェフリー・スチュワート博士:ジョセフ・ソマー
エレン・ラム博士:キャスリン・ウォーカー

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1985年製作 100分
公開
北米:1985年6月14日
日本:1986年2月15日
北米興行収入 $7,840,870


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
山岳地帯でヘリコプターに追われていた車は、猛スピードで山道を走り抜ける。

少年(バレット・オリバー)が降りた後、車は川に転落し、彼は、その場にいた老人夫婦に保護される。

ダリルという名前以外は記憶を失っている少年は、一旦、施設に預けられることになる。

ダリルの世話をする職員のハウイー・フォックス(スティーヴ・ライアン)は、親友で隣人の子供のいない夫婦アンディ・リチャードソン(マイケル・マッキーン)とジョイス(メアリー・ベス・ハート)にダリルを紹介する。

アンディとジョイスは、記憶は失っているものの、賢くて素直そうなダリルを気に入り、両親が見つかるまでの間、彼を預かることにする。
...全てを見る(結末あり)

ハウイーの息子タートル(ダニー・コーキル)と姉シェリー(エミー・リンカー)とも親しくなったダリルは、初めて挑戦したテレビ・ゲームで、とてつもないスコアを記録する。

学校にも通うようになったダリルは、知能の高いことを証明して教師や生徒を驚かせ、運動神経も抜群だった。

しかし、ジョイスは、全てが完璧過ぎるダリルには、自分達を含めて誰も必要ないように感じてしまう。

タートルに、少しは大人を心配させるべきだと助言されたダリルは、大活躍していた野球の試合で、わざと凡退してしまう。

それにより、ジョイスはダリルを慰め、二人はお互いを理解し合えるようになる。

野球の試合も、タートルがヒーローとなり、ダリルとの友情や絆が深まる。

そんなある日、ダリルの両親だと言うジェフリー(ジョセフ・ソマー)とエレン(キャスリン・ウォーカー)が現われる。

アンディとジョイスは、仕方なくダリルと別れることになる。

親友となったタートルは、ダリルとの別れを惜しむが、母エレイン(コリーン・キャンプ)に説得される。

しかし、別れが辛いタートルは、ダリルに声をかけられなかった。

ジェフリーとエレンに連れられたダリルは、世話になったアンディとジョイスと別れ、その後、ジェット機で目的地に向う。

アンディらは、ジェフリーとエレンが、ダリルのことについて何も聞かなかったことや、感情を表さなかったことを疑問に思う。

ダリルは、ジェフリーとエレンが、本当の両親かを疑いながら、ある研究施設に連れて行かれる。

身体をチェックされたダリルは、実は、D.A.R.Y.L.”Data Analysing Robot Youth Lifeform/データ分析用ロボット”で、ジェフリー・スチュワートとエレン・ラム両博士は、彼の開発者だった。

ダリルは、施設の博士に車に乗せられ逃亡して、行方を追われていたことを知る。

スチュワートは、ダリルに感情が芽生えたことを知りながら検査を続けるが、彼が怖がったためにそれを中止する。

ペンタゴン
軍は、アイスクリームの味を判断し、友情が芽生えた少年に興味を示さず、無敵の破壊兵士を必要としている見解を示し、スチュワートに、ダリルを廃棄処分することを命ずる。

ダリルと話をしたスチュワートは、彼がアンディとジョイス、そしてタートルに会うことが望みだと知り、彼らを施設に呼び寄せる。

三人を歓迎したスチュワートは、ダリルが人間ではないことを伝える。

スチュワートは、それを信じようとしないジョイスに、ダリルとタートルしか知らないことをコンピューター上で確認して納得させる。

どう見ても、普通の少年にしか見えないダリルと再開した三人は、5日で何らかの結論を出すと言うスチュワートの言葉を信じ、今回のことは秘密にすることを約束して施設を離れる。

ダリルが機械だと思えなくなったスチュワートとラムは、軍の命令を無視して彼を逃がそうとする。

スチュワートは、ダリルを車のシートに隠して施設を抜け出して逃亡するが、パトカーに囲まれてしまう。

ダリルは車をハイウェイに向わせて、スチュワートと運転を代わり、ゲームやテレビで見たことを参考にして暴走して逃げ延びる。

車を替えたスチュワートとダリルは、最初の検問を逃れるが、次で警官に発砲されてしまう。

スチュワートは銃弾を受けてしまい、家族と引き離したことをダリルに謝罪して、彼に人間だと伝えながら息を引き取る。

空軍基地に侵入したダリルは、システムを操作して混乱させ、その隙に”SR-71 ブラックバード”を奪い飛び立つ。

ダリルは、タートルに無線連絡をして町に戻ることを知らせ、湖で待ち合わせをする。

空軍は機体を爆破し、その寸前で脱出したダリルは湖に着水する。

タートルとシェリーは湖に向かい、ダリルが水面に浮かび上がったことを確認して彼を助ける。

病院にはアンディやジョイス、ハウイーとエレインも駆けつけるが、ダリルは命を落とす。

自宅に戻ったタートルは、ダリルはロボットなので死ぬはずがないと、彼の生存を信じる。

その頃、ラムが病院のダリルを生き返られて、彼は家族やタートルらの元に戻る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
何者かの追跡を逃れた少年ダリルは、名前以外の記憶がなく、保護されて施設に預けられる。
職員のハウイーは、隣人で親友である子供のいないアンディとジョイス夫妻にダリルを預けることにする。
賢くて素直なダリルを気に入ったアンディとジョイスは、その後、満ち足りた日々を送ることになる。
しかし、全てを完璧にこなし、知性や運動でも天才的な才能を発揮するダリルに、自分達が必要でないことを悟り、ジョイスは苦悩する。
ジョイスの気持を知ったダリルは、”人間味”を感じさせる行動をして、家族や親友になったハウイーの息子タートルらと絆を深める。
そんな時、ジェフリーとエレン夫妻が、自分達がダリルの親だと名乗り出る。
ダリルは、別れを惜しみながら、アンディやジョイス、そして親友タートルの元を去って行く。
しかし、科学者だったジェフリーとエレン両博士に連れられ、ある施設に向ったダリルには、軍が関る秘密が隠されていた・・・。
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天才的能力を発揮するが、幼くひ弱な少年が、軍が絡む陰謀にも近い秘密計画によって造られた、アンドロイドだという設定は面白味がある。

コメディ・タッチでもあり、家族愛も描いた心温まるドラマとして、子供から大人まで楽しめる作品にも仕上がっている。

キッズ・ムービー風でもあるが、カー・アクションや戦闘機も登場する、派手な映像も楽しめる。

アンドロイドだという設定の天才少年ではあるが、余りにも手抜かりのない行動に、容姿とは異なり可愛げがないようにも思える、主人公を熱演するバレット・オリバー、気のいい里親バレット・オリバーマイケル・マッキーン、隣人家族コリーン・キャンプと夫スティーヴ・ライアン、息子のダニー・コーキル、その姉エミー・リンカー、主人公の開発者で人情味のある科学者を好演するジョセフ・ソマー、同じく同僚のキャスリン・ウォーカーなどが共演している。


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