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チャーリーと18人のキッズ in ブートキャンプ Daddy Day Camp (2007)

2003年に公開されたエディ・マーフィ主演のヒット作「チャーリーと14人のキッズ」の続篇。
ひょんなことから閉鎖寸前のサマー・キャンプを再建することになった主人公の奮闘を描く、監督フレッド・サベージ、主演キューバ・グッディングJr.ロックリン・マンローリチャード・ガント他共演のコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:フレッド・サベージ

製作
ウィリアム・シェラック
ジェイソン・シューマン
製作総指揮
マット・ベレンソン
ジョン・デイヴィス

クリス・エマーソン他
原作:ジェフ・ロドキー

原案
ジェフ・ロドキー

ジョエル・コーエン
アレック・ソコロウ
脚本
ジェフ・ロドキー

J・デヴィッド・ステム
デヴィッド・N・ワイス

撮影:ジーノ・サルヴァトーリ
編集:マイケル・アラー
音楽:ジェームズ・ドゥーリー

出演
チャーリー・ヒントン:キューバ・グッディングJr.

ランス・ワーナー:ロックリン・マンロー
バック・ヒントン大佐:リチャード・ガント
キム・ヒントン:タマラ・ジョーンズ
フィル・リアソン:ポール・レイ
ベン・ヒントン:スペンサー・ブリッジス
モーティ:ブライアン・ドイル=マーレイ
デイル:ジョシュア・マクラーレン

アメリカ 映画
配給 トライスター・ピクチャーズ
2007年製作 89分
公開
北米:2007年8月8日
日本:未公開
製作費 $6,000,000
北米興行収入 $13,235,270
世界 $18,197,400


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
保育園”ダディ・デイ・ケア”の経営も順調なチャーリー・ヒントン(キューバ・グッディングJr.)は、妻キム(タマラ・ジョーンズ)から、息子ベン(スペンサー・ブリッジス)が夏休みのキャンプに参加したいことを知らされる。

サマー・キャンプではいい思い出がないチャーリーはそれに反対するものの、結局は友人フィル・リアソン(ポール・レイ)と息子達と共にキャンプを下見に行くことにする。

途中、施設設備の充実した”キャンプ・キャノーラ”を通り期待に胸ふくらませる子供達だったが、チャーリーが30年前に楽しんだ目的地”キャンプ・ドリフトウッド”に着き、廃墟のようなその場に驚く。

キャンプを買い取ろうとしている”キャンプ・キャノーラ”のオーナー、ランス・ワーナー(ロックリン・マンロー)は、チャーリーが子供達を預けようとしているのを知り、馬鹿にしてその場を去る。
...全てを見る(結末あり)

子供時代にこの場で楽しんだ経験があるチャーリーらは、経営者モーティ(ブライアン・ドイル=マーレイ)の話を聞き、閉鎖寸前の実情を知る。

モーティを気の毒に思うチャーリーは、ランスに”キャンプ・ドリフトウッド”を潰されるのを黙ってみていられず、再建に出資したことをキムに伝える。

反対するキムを何とか説得したチャーリーは、フィルと共にキャンプに向かうが、モーティは彼らとカウンセラーのデイル(ジョシュア・マクラーレン)に後を任せ、9月に戻ると言ってその場を去ってしまう。

その直後に現れた銀行員に、キャンプを差し押さえると言われたチャーリーは、施設を整備して子供達を30名集めれば、債務回収を1か月延ばすと言われる。

その条件を受け入れたチャーリーは、トイレの改修だけで1万4000ドルかかると業者に言われ、フィルと共に自分達の手で修理を始め、デイルは町で宣伝用のチラシを配る。

一応、キャンプの参加希望者は集まり、デイルがバスで迎えに行った子供達がキャンプに到着するが、いきなり事故を起こしてしまう。

チャーリー、フィル、デイルは、グループに分けて子供達とレクリエーションを始めるが、いずれも子供達の扱いに苦労する。

ゴーカート場建設のためキャンプの土地を視察に来ていたランスは、キャンプ場対抗の競技会参加をチャーリーに勧めるが断られ、彼を罵倒してその場を去る。

子供達は好き勝手なことを始め、手が付けられない状態になったチャーリーは嘆く。

メタンガスが充満するトイレを使っていたフィルは、停電になりライターを点けたため、その場が爆発してしまう。

初日を終えたチャーリーはベンを連れて家に戻り、経験者である現役大佐の父親バック(リチャード・ガント)の協力を得るようキムに提案される。

父とは疎遠だったチャーリーはそれを拒むが、元軍人のバックはアウトドアの達人だとキムに言われる。

翌日にはコンサルタントが来ると言うチャーリーだったが、とても役立ちそうもないため追い払う。

子供達は7人に激減してしまい、返金を求められても施設の修理代に当てたため資金もなくなったチャーリーは、仕方なく父バックに連絡する。

キャンプはランスらの襲撃を受け、チャーリーは再び競技会参加の話をされるが、それを断る。

それならば毎日、襲うと言い残し、ランスは引き上げる。

そこに現れたバックはチャーリーから子供達に紹介され、彼は早速、キャノーラに対抗するための訓練を始めようとする。

この場をブートキャンプにしそうなバックを止めようとするチャーリーだったが、意見は殆ど聞き入れられず”訓練”は始まる。

森の中でランスらに脅されたバックは、徹底抗戦を決意する。

バックは子供達と共にキャノーラに侵入し、ランスを油断させて卵などを投げて痛めつけ、恥をかかせることに成功する。

予定時間を遅れて戻ったバックを批判するチャーリーは、現れたランスから、1977年の競技会で大敗したことをからかわれる。

更に、バックがチャーリーの父親だと知ったランスは、再び父親の前で恥をかくのを恐れていると嫌みを言われる。

憤慨したチャーリーは、競技会に参加することをランスに伝え、バックに助言を求める。

日帰りキャンプを返上し、泊まり込む準備をしたチャーリーはキムに反対されてしまう。

しかし、キャンプのせいで家が差し押さえられそうになったキムは、競技会に勝てば子供達が集まると思うのなら、ランスを徹底的に叩きのめしてくるようチャーリーに伝える。

バックは、子供達に加えてフィルやデイルも鍛え、チャーリーもそれに協力する。

競技会を翌日に控え野営をしたバックらは、子供達がキャノーラに勝てるわけがないと考えていることを知る。

バックは、精神力で敵に勝てると言って子供達を励ます。

その後、ベンの姿が見えなうなり、皆は森の中で彼を捜す。

木の上にいたベンは、祖父バックのように強くなりたかったことをチャーリーに伝える。

心配したチャーリーは、強さを競うことだけが全てでないことをベンと子供達に伝える。

チャーリーがベンを、自分のようにしたくないと考えていることを知ったバックは淋しく思う。

翌朝、バックがいないことを知らされたチャーリーは、子供達と共に競技会会場に向かう。

軍に呼び出されたというバックの置手紙をフィルから受け取ったチャーリーは、指揮官がいなければ勝てないと言う子供達を説得できない。

応援に来たキムにバックを連れ戻すよう言われたチャーリーは、電車に乗ったと思われる父を追い駅に向かうが、列車は出た後だった。

ホームのベンチに座っていたバックに話しかけたチャーリーは、父が昨夜の話を聞き心を痛めたことに気づく。

わだかまりのあった父子だったが、バックは、職を失ったにも拘らず新たな人生を掴んだ息子を誇りに思い、チャーリーは、子供達が父を必要としていることを伝える。

競技会が始り、キャノーラは細工をしてドリフトウッドを妨害する。

子供達は諦めかけるが、そこにバックが戻る。

やる気が出た子供達は喜び、ベンにも頼られたバックは、本当のヒーローは父チャーリーだと孫に伝える。

子供達から、キャノーラが全ての種目で妨害工作をしているらしいと言われたバックは、その裏をかく手を伝授する。

その後ドリフトウッドは、様々な手を使いキャノーラに勝ち同点に追い上げる。

足を痛めた子に代わりクライム・ゲームに出場することになったベンは、チャーリーとバックに励まされる。

ベンは途中で滑り落ちてしまうのだが、ランスが油を塗ったことがバレてしまい、チャーリーは妨害だと言って抗議する。

隣の木によじ登ったベンは頂上のベルを鳴らし、ついにドリフトウッドが優勝する。

ランスは観客に相手にされず、息子にまで嫌われて嘆く。

子供達をキャノーラに参加させていた親達は、好ましくないキャンプを止めさせて、ドリフトウッドに入ることをチャーリーに伝える。

チャーリーはバックに感謝して父子は抱き合い、ベンもそれに加わる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
保育園”ダディ・デイ・ケア”の経営も順調なチャーリー・ヒントンは、息子のベンがサマー・キャンプに参加したいことを知るが、自分にいい思い出がないためそれに反対する。
妻キムに説得されたチャーリーは、仕方なく”キャンプ・ドリフトウッド”に向かうのだが、かつての面影はなく廃墟同然だった。
経営者モーティが、”キャンプ・キャノーラ”のオーナー、ランスにこの場を買い取ると言われ脅されているのを知ったチャーリーは、キャンプ再建のために出資する。
ところがモーティは、後をチャーリーと友人フィルに任せて、秋に戻ると言って去ってしまう。
困惑したチャーリーは、今更手を引く訳にもいかずに再建を始めるのだが・・・。
__________

子役、そしてテレビ・ドラマ監督などとして活躍していたフレッド・サベージの映画監督デビュー作品。

2003年に公開されたエディ・マーフィ主演の「チャーリーと14人のキッズ」の続篇なのだが、関連はしているものの、本作だけを観ても問題ない作品。

主演がエディ・マーフィではないのは残念で、実力派スター、キューバ・グッディングJr.がそれに替わり、キャンプ再建に奮闘する主人公を熱演はしている。

しかし、普段は感心するハリウッド作品の子役には見られないような子供達の演技、大人も含めた素人芸のような内容は最悪で、批評家、観客の評価では酷評された。

子供達は7人で奮闘するのだが、邦題の”18人のキッズ”の意味が理解できない・・・。

ラジー賞では最悪続編賞を受賞し、作品賞をはじめ主要部門にもノミネートされてしまった。

製作費が前作の1/10に減らされ、興行収入も、ヒットした前作の約1億6400万ドルから約1800万ドルに激減してしまった。

主人公に”攻撃”を仕掛けるキャンプのオーナー、ロックリン・マンロー、主人公が頼る父親で退役大佐のリチャード・ガント、主人公の妻タマラ・ジョーンズ、主人公の友人ポール・レイ、主人公の息子スペンサー・ブリッジス、主人公に再建を任せるキャンプのオーナー、ブライアン・ドイル=マーレイ、キャンプのカウンセラー、ジョシュア・マクラーレンなどが共演している。


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