サイトアイコン That's Movie Talk!

カーリー・スー Curly Sue (1991)

孤児と共に国中を放浪する男と2人に同情してしまう女性弁護士との心の触れ合いを描く、製作、監督、脚本ジョン・ヒューズ、主演ジェームズ・ベルーシアリサン・ポーターケリー・リンチ他共演のハートウォーミング・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・ヒューズ
製作:ジョン・ヒューズ
製作総指揮:ターキン・ゴッチ

脚本:ジョン・ヒューズ
撮影:ジェフリー・キンボール

編集
ペック・プリアー

ハーヴェイ・ローゼンストック
音楽:ジョルジュ・ドルリュー

出演
ジェームズ・ベルーシ:ビル・ダンサー
アリサン・ポーター:カーリー・スー
ケリー・リンチ:グレー・アリソン
ジョン・ゲッツ:ウォーカー・マコーミック
フレッド・トンプソン:バーナード・オックスバー
ヴィエカ・デイヴィス:トリーナ
ジョン・アシュトン:フランク・アーノルド
バーバラ・ターバック:アーノルド夫人
スティーヴン・カレル:テシオ

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1991年製作 101分
公開
北米:1991年12月25日
日本:1991年12月
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $33,691,310


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ビル・ダンサー(ジェームズ・ベルーシ)と孤児のカーリー・スー(アリサン・ポーター)は、放浪生活を続けシカゴにたどり着く。

9歳のカーリー・スーと組み、早速、当たり屋で一稼ぎを考えたビルは、敏腕弁護士のグレー・アリソン(ケリー・リンチ)に目を付ける。

グレーの車に、撥ねられたかのように見せたビルは、カーリー・スーと親子を演じて、見事に食事にありつく。

グレーはその”親子”に同情するが、彼女を迎えに来た恋人のウォーカー・マコーミック(ジョン・ゲッツ)は、何となくビルらを疑い、彼女とその場を立ち去る。

しかし、グレーは2人のことが気がかりで仕方がない。
...全てを見る(結末あり)

宿もなく空腹で苛立つビルは、再びカモを探そうとするが、何と今度はグレーに本当に轢かれてしまう。

愕然とするグレーは、とりあえずビルとカーリー・スーを自宅に連れて行き医者に見せる。

ビルは幸い軽傷で済むが、グレーは、ホームレスの彼らを、すぐに追い出した方がよいと医師に忠告される。

しかし、ビルとカーリー・スーは同情を買う演技でグレーを益々心配させて、彼女は2人を泊めることにする。

3人が寝静まった頃、同居しているウォーカーが帰宅し、彼は驚いたカーリー・スーに殴られ、ビルもいたことで騒動になってしまう。

浮浪者を泊めたグレーを罵るウォーカーと、理解のない彼に怒り心頭のグレーは大喧嘩になってしまう。

翌日、メイドのトリーナ(ヴィエカ・デイヴィス)は、お客がいるとは知らずにグレーのマンションに現れ、ビルに驚き彼を殴ってしまう。

グレーは、カーリー・スーが文盲だと知り、ビルに彼女を施設に預けるべきだと主張する。

ビルはカーリー・スーの母親とバーで知り合い、その後、母親は死亡し、赤ん坊のカーリー・スーを引き取ったことと、自分が父親ではなく、最初は事件を装ったことをグレーに正直に話す。

グレーはビルに謝り、好きなだけ滞在するように伝え、情が移ったカーリー・スーと親交を深める。

翌日ビルは、グレーには内緒で職安に向かい、仕事を見つける。

グレーは、ビルとカーリー・スーに洋服をプレゼントして食事に招待するが、そこにウォーカーが現れる。

ビルは気分を害し、カーリー・スーを連れてレストランを出て行ってしまう。

ウォーカーは、浮浪者のゴロツキと付き合うグレーを責めて、彼女はウォーカーに愛想を尽かしてビルの後を追う。

ビルはグレーの元を立ち去ろうとするが、彼女は引きとめ改めて食事に出かける。

ビルとカーリー・スーは日頃の腕前を発揮し、1ドルも使わずに食事や映画を楽しみ、グレーも大はしゃぎする。

グレーは2人の世話に夢中になったため、仕事が疎かになり、上司オックスバー(フレッド・トンプソン)に依頼人のアーノルド上院議員夫妻(ジョン・アシュトン/バーバラ・ターバック)の件を解決しなければクビだと言われる。

その頃、ウォーカーはビルが幼児虐待をしていると通報し、彼とカーリー・スーを引き離してしまう。

グレーは、アーノルド議員の浮気の証拠写真を使い、議員に手を回させてビルとカーリー・スーを連れ戻す。

ビルは、盗まれていたカーリー・スーの指輪を質屋から買い戻すが、自分は旅立ち、彼女の元を去った方が幸せになれるのかもしれないと思い込む。

グレーはカーリー・スーを幼女にしようとするが、そうなれば、ビルが自分の元から去っていくとカーリー・スーは思い不安になる。

マンションに帰ったカーリー・スーは、ビルの置手紙と指輪を見て悲しむが、彼は居間で2人を待っていた。

そしてビルは、カーリー・スーとグレーを抱きしめる。

やがて3人の新たな生活が始まり、カーリー・スーは学校に通うようになる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ビル・ダンサーと孤児のカーリー・スーは、放浪生活を続けシカゴにたどり着く。
弁護士グレーに目を付けた2人は、彼女の車に、ビルが撥ねられたかのように見せかけ、カーリー・スーと親子を演じて食事にありつく。
グレーは、その”親子”に同情するが、彼女の恋人ウォーカーは2人を疑う。
その後、宿もない2人は街で再びカモを捜そうとするが、ビルが今度は、本当にグレーの車に轢かれてしまう・・・。
__________

ホーム・アローン」(1990)で製作、脚本を担当したジョン・ヒューズ得意のキッズ・ムービーで、親子ではないコンビが、口八丁手八丁で押し捲る詐欺の手口が愉快な前半と、冷徹な弁護士だった女性に、次第に母性本能と愛情が生まれるていく、心温まる展開が心地よい、いかにもヒューズらしい作品。

やんちゃでお茶目な少女のアリサン・ポーターの可愛らしさが強調されているが、粗暴な雰囲気のジェームズ・ベルーシの、少女への愛情表現には、思わずホロリとさせられてしまう。

いかにもエリート弁護士という感じで登場し、その後、優しくて思いやりある女性に変貌していくケリー・リンチ、その上司のフレッド・トンプソン、意地の悪い彼女の恋人ジョン・ゲッツ、彼女の依頼人の上院議員ジョン・アシュトンとその妻役バーバラ・ターバック、メイドのヴィエカ・デイヴィス、そして、レストランのウェイター役でスティーヴン・カレルが端役として登場する。


モバイルバージョンを終了