サイトアイコン That's Movie Talk!

正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官 Crossing Over (2009)

不法移民や就労者を検挙するICE捜査官の苦悩を描く、製作、監督、脚本ウェイン・クラマー、主演ハリソン・フォードレイ・リオッタアシュレイ・ジャッドクリフ・カーティス他共演の社会派ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(社会派)


スタッフ キャスト ■
監督:ウェイン・クラマー

製作総指揮
マイケル・ビューグ

ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
製作
ウェイン・クラマー

フランク・マーシャル
脚本:ウェイン・クラマー
撮影:ジェームズ・ウィテカー
編集:アーサー・コバーン
音楽:マーク・アイシャム

出演
マックス・ブローガン:ハリソン・フォード

コール・フランケル:レイ・リオッタ
デニス・フランケル:アシュレイ・ジャッド
ギャヴィン・コセフ:ジム・スタージェス
ハミード・バラエリ:クリフ・カーティス
タズリマ・ジャハンギル:サマー・ビシル
ミレヤ・サンチェス:アリシー・ブラガ
クレア・シェパード:アリス・イヴ
マリーナ・ファドカー捜査官:ジャクリン・オブラドース
ザーラ・バラエリ:メロディ・ザーラ
ヨン・キム:ジャスティン・チョン
ファリード・バラエリ:メリク・タドロス

アメリカ 映画
配給 ワインスタイン・カンパニー

2009年製作 113分
公開
北米:2009年2月27日
日本:2009年9月19日
北米興行収入 $454,150
世界 $3,466,760


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ロサンゼルス
ICE(移民税関捜査局)ベテラン捜査官マックス・ブローガン(ハリソン・フォード)は、日々、密入国者や不法就労者を検挙する任務を遂行していた。

しかし、ブローガンは懸命に生きようとする彼らに、同情もしてしまう。

ブローガンは、検挙の際、メキシコ人のミレヤ・サンチェス(アリシー・ブラガ)に幼い息子がいると言われ、それが気になりその少年を捜し出す。

イギリス出身のギャヴィン・コセフ(ジム・スタージェス)は、ユダヤ教徒と偽りユダヤ人学校に採用される。

バングラデシュ出身の15歳の少女タズリマ・ジャハンギル(サマー・ビシル)は、高校の授業で911事件の実行犯について肯定的な意見を語ってしまい、クラスメイト達から非難を浴びる。

オーストラリア出身で女優志願のクレア・シェパード(アリス・イヴ)は、観光ビザ延長申請を受け入れられずにいたところ、移民判定官コール・フランケル(レイ・リオッタ)の車と事故を起してしまう。
...全てを見る(結末あり)

クレアの事情を聞いたフランケルだったが、彼女が観光ビザで職探しをしていることを問い詰める。

メキシコ
ミレヤの祖父母の元に少年を送り届けたブローガンは、強制帰国させられたミレヤが、再び越境したことを知らされる。

フランケルは、問題の解決作としてクレアの体を要求し、彼女はグリーンカードも手に入られることを条件に、今後も彼に従うことになる。

帰宅したタズリマは、授業での発言が問題視され、ICEFBIによる強制捜査を受ける。

タズリマは、不法入国者である両親、そして弟達を見逃す条件で捜査に協力することを、マリーナ・ファドカーFBI捜査官(ジャクリン・オブラドース)に約束し連行される。

ブローガンは、同僚であるイラン出身のハミード・バラエリ(クリフ・カーティス)の実家に向かい、両親がアメリカに帰化できたことを祝福する。

フランケルは、弁護士の妻デニス(アシュレイ・ジャッド)から、施設のアフリカ出身の少女を養女にしたいと告げられる。

タズリマの両親は、人権派の弁護士デニスの元を訪ね、彼女から家族全員に危険が及ぶ可能性を指摘される。

翌日、ハミードの元に妹ザーラ(メロディ・ザーラ)が殺害されたという連絡が入る。

ハミードはブローガンと共に遺体安置所に向かい、ザーラと彼女が働いていたコピー店の店長の遺体を確認する。

二人が付き合っていたことと、店長が偽造のグリーンカードと免許証を所持していたこともハミードは知らされる。

クレアは、恋人のギャヴィンにグリーンカードのことを伝えるが、それを手に入れるために、彼女が判定官フランケルに体を許していることを知り愕然とする。

デニスはFBIのファドカー捜査官に面会するが、結局は家族全員が国外退去か、親のどちらかがタズリマを連れて帰国することで他の家族は残れることにはなる。

妻デニスと別れ、クレアとの生活を選ぼうとしたフランケルだったが、それを望まない彼女にグリーンカードは約束し別れを告げる。

ハミードが、遺体安置所の臭いを嫌い車に忘れた上着を、洗濯に出したブローガンは、ザーラがしていたブレスレットを見つけ、それをハミードに渡す。

所持品として保管されているはずのブレスレットを、ハミードが持っていたことをブローガンは疑問に思う。

無神論者であるギャヴィンは、ユダヤ教学校に勤務するラビだと言って永住権を得ようとして、疑われながらも本物のラビに助けられ、それが認証される。

施設に入れられていたタズリマは母親と帰国することになり、面会に来た妹達に別れを告げる。

バーで酒を飲んだハミードは、コリアンタウンの酒屋に立ち寄り、少年ギャングらの襲撃に遭遇する。

犯人は店主を殺し金を奪おうとしたため、ハミードが彼らを銃撃して店主の妻を人質にとったヨン・キム(ジャスティン・チョン)に銃を向ける。

ハミードはヨンを説得して彼を逃がし、現れた警官に現場を制圧したことを伝える。

犯人がもう一人いたことを、警官に追及されたハミードだったが、客が彼の供述が正しいことを証言する。

コピー店店長の所持品の中にクレアのカードがあり、移民局は彼女を調べ、発行されたグリーンカードも不正があったことが分かる。

クレアの取調べでフランケルの不正が発覚し、彼は逮捕されてしまう。

晴れて帰化できたヨンは式典に出席し、その会場に両親を伴うハミードの姿もあった。

そこにブローガンが現れ、ザーラの殺害現場の監視カメラにハミードの弟ファリード(メリク・タドロス)が映っていたことを知らせる。

そしてハミードは、実力者の父に恥をかかせるザーラを懲らしめる目的で、現場に向かった弟ファリードが彼女と店長を殺害し、自分がその処置を頼まれたことをブローガンに伝え、ファリードはその場で逮捕される。

サンディエゴメキシコ国境。
通報のあった警察官は、越境業者に殺害されたミレヤの死体を発見する。

ロサンゼルス国際空港
クレア、そして母親に付き添われたタズリマは強制出国させられ、デニスは望みどおり少女を養女に迎える。

市民権を得たヨンは高校生として、ギャヴィンもグリーンカードを手に入れ普通の生活を始める。

そして、ミレヤの死を知らされたブローガンは、彼女の祖父母の元に向かいそれを報告する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ICE捜査官マックス・ブローガンは、不法移民や就労者の検挙に明け暮れていたが、彼らに同情心も寄せてしまう。
メキシコ人不法就労者ミレヤは、検挙される際に、ブローガンに子供のことを託す。
子供をメキシコに送り届けたブローガンは、彼女が再び越境したことを知る。
様々な人々が、アメリカに希望を求め不法滞在や帰化の申請を試みる中、ブローガンの同僚捜査官でイラン出身のハミードの妹が殺されてしまう。
そしてブローガンは、ハミードの妹の殺害犯が、意外な人物であったことに気づく・・・。
__________

911事件以降、深刻化するアメリカの不法移民及び就労者問題を、様々な国の人々の苦難を描くことで描いた群像ドラマ。

大スター、ハリソン・フォードがその脚本に注目し、メジャー作品でないのにも拘らず、彼が出演を了承したことで話題になった。

レイ・リオッタアシュレイ・ジャッド、そしてクリフ・カーティスなどの実力派スターが顔を揃え、若手のジム・スタージェスアリス・イヴなども共演する、アメリカの社会問題をリアルに描いた見応えある作品に仕上がっている。

何人もの人々や家族を中心に描かれているために、捜査官役のハリソン・フォードの人物像はかなり控えめな描写となっている。

家族もいない初老の捜査官が、自分達の家族のために懸命に生きる不法移民達に同情してしまい、気にかけていたメキシコ人女性の死を知らされて、打ちひしがれ任務に向かう悲しげな表情は印象的だ。

職権乱用で不法労働者の弱みに付け込む移民判定官レイ・リオッタ、その妻で人権派の弁護士アシュレイ・ジャッド、不法労働者から運良くグリーンカードを手に入れるジム・スタージェス、その恋人で強制帰国させられるアリス・イヴ、主人公の同僚で、家族の問題を抱えるクリフ・カーティス、弟のメリク・タドロス、妹メロディ・ザーラバングラデシュ出身の少女サマー・ビシルメキシコ人女性アリシー・ブラガFBI捜査官のジャクリン・オブラドース、帰化することができる韓国系の少年役ジャスティン・チョンなどが共演している。


モバイルバージョンを終了