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クロコダイル・ダンディー2 ‘Crocodile’ Dundee II (1988)

世界中で大ヒットした「クロコダイル・ダンディー」(1986)の続編。
オーストラリア出身の野生人が麻薬組織壊滅のために奮闘する姿を描く、脚本、主演ポール・ホーガンリンダ・コズラウスキージョン・メイロン他共演、製作、監督ジョン・コーネルによるコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・コーネル

製作
ジェーン・スコット

ジョン・コーネル
脚本
ポール・ホーガン

ブレット・ホーガン
撮影:ラッセル・ボイド

編集:デビッド・スティーヴン
音楽:ピーター・ベスト

出演
マイケル・J“クロコダイル”ダンディー:ポール・ホーガン

スー・チャールトン:リンダ・コズラウスキー
ウォルター・ライリー:ジョン・メイロン
ルイス・リコ:ヘクター・アーバリー
ミゲル:ファン・フェルナンデス

リロイ・ブラウン:チャールズ・S・ダットン
ブラニガン:ケネズ・ウォルシュ
DEA捜査官:スティーヴン・ルート
ボブ・タナー:デニス・ボウトシカリス
ホセ:ルイス・ガスマン

オーストラリア 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1988年製作 111分
公開
オーストラリア:1988年5月20日
北米:1988年5月25日
日本:1988年8月
製作費 AUD 15,800,000
北米興行収入 $109,305,000
世界 $239,700,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューヨーク
オーストラリア出身のマイケル(ミック)・J“クロコダイル”ダンディー(ポール・ホーガン)は、故郷を懐かしく想いながらも、愛する恋人である大手新聞社社主令嬢のスー・チャールトン(リンダ・コズラウスキー)と同棲し、気ままな毎日を送っていたていた。

暮らしに困っているわけではなかったが、ミックは男としてのプライドもあり、仕事を探そうとする。

ミックはバーで、悪党なのだが気のいい知人のリロイ(チャールズ・S・ダットン)に声をかけられ、”文房具” の運び屋の仕事を受けるかを検討することになる。

南米コロンビア
その頃、スーの元夫ボブ・タナー(デニス・ボウトシカリス)は、DEA(麻薬取締局)のために麻薬組織のボス、ルイス・リコ(ヘクター・アーバリー)を追い続けていた。

...全てを見る(結末あり)

ボブは、リコが殺人を犯す現場を写真に取り、そのフィルムを郵送し、DEA捜査官ブラニガン(ケネズ・ウォルシュ)に助けを求める。

しかし、リコの手下のミゲル(ファン・フェルナンデス)に気づかれ、ボブは射殺されてしまう。

一方、リロイの仕事を受けたミックは、荷物の届け先で、自殺しようとした男を救う。

その頃スーは、ニューヨークに現れたミゲルに誘拐され、リコの元に連れて行かれる。

リコは、スーに届いているはずの、ボブのフィルムのことを聞くが、彼女はそれを知らなかった。

ミックが郵便を受け取ったことに気づいたリコは、彼が既にDEAの監視下に置かれていることも知り、スーにそれを探らせる。

スーからの電話を受けたミックは、コロンビアからの郵便を受け取ったことを彼女に伝える。

電話を代わったリコは、直に現れるDEAのブラニガンにそれを渡せば、スーの命がないことをミックに伝える。

ミックは、手紙を指定した場所に届けるようリコに命令されるが、尾行してきたDEAの捜査官(スティーヴン・ルート)を脅し、スーが捕らえられた経緯などを聞き出す。

地下鉄のホームに向かったミックは、リコの手下を片付ける。

同じ頃、スーは、麻薬組織のボスであるリコから、ボブが殺されたことを知らされる。

アパートに戻ったミックは、現れたリコの手下を締め上げ、リコの居場所を突き止める。

その後ミックは、町に詳しいと言うリロイの協力を得て、ロングアイランドのリコの屋敷に向かい様子を窺う。

ミックはスーの無事を感じ取り、彼女もミックが近くに来ている予感がする。

一旦その場を引き上げたミックとリロイは、血の気の多いワルを仲間に引き入れ、再びリコの屋敷に向かう。

リロイらが騒ぎを起こしている間に、ミックは単独で屋敷に侵入し、スーを難なく救い出す。

警察の監視下に置かれたミックとスーは、ブラニガンから保護されることを伝えられるが、アパートが銃撃され、彼らは安全な隠れ場所を探すことになる。

オーストラリア
ミックが考える最も安全な場所、故郷に戻り、彼とスーは、親友ウォルター・ライリー(ジョン・メイロン)らと再会を喜ぶ。

翌日、ミックとスーは、広大な彼の土地の奥地に向かい、二人の居場所を突き止めたリコは、ミゲルやホセ(ルイス・ガスマン)を伴い現地に到着する。

案内役のアボリジニは、ミックを追うと言われてそれを拒否したため、リコはウォルターを人質に取り二人を追う。

二人を見つけたリコだったが、ミックは彼の警告を無視してウォルターを銃撃し、彼にかすり傷を負わせ逃げ去る。

ミゲルはウォルターを殺そうとするが、リコは土地に詳しいという彼を生かし二人を追う。

その後ミックは、ガイドやリコの手下を捕らえ、仲間達に連絡を取る。

ウォルターはミックのやり方を承知しているため、リコには適当に彼の話をしておく。

ミックは、リコらが野営する場所に向かい、コウモリやヘビで彼らを牽制し、ウォルターに行き場所を指示する。

援軍のアボリジニが到着し、ミックは、ワニに襲われたと見せかけてウォルターを救い出す。

リコは、現れたミックを燻り出そうと火を放つが、彼に捕まってしまう。

スーと合流したウォルターは、彼女がミックを追ったため、それに同行する。

ミックらを見つけたウォルターはリコを銃撃し、スーが現れたミゲルを射殺する。

ミックは崖下に転落してしまうものの、スーとウォルターは、それが服を替えられたリコだと、現れたアボリジニに知らされる。

ウォルターが銃撃したのはミックで、スーは無事だった彼と抱き合う。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「クロコダイル・ダンディー」(1986)
・「クロコダイル・ダンディー2」(1988)
・「クロコダイル・ダンディー in L.A.」(2001)

*(簡略ストー リー)

ニューヨーク
オーストラリア出身の”野生人”マイケル(ミック)・J“クロコダイル”ダンディーは、恋人の大手新聞社社主令嬢で記者のスーと気ままな生活を送っていた。
そんなミックは仕事を探そうとして、知人リロイに声をかけられ”運び屋”を始めようかと思ったりもする。
その頃、スーの元夫ボブがDEA(麻薬取締局)に協力し、コロンビアで麻薬組織のボス、リコを追っていた。
ボブは、リコが殺人を犯す現場の写真を撮り、それをスーに送り保護を求めるが、彼はリコの手下ミゲルに殺されてしまう。
リコは写真の存在を知り、ニューヨークに向かいスーを誘拐し、ボブからの郵便物を受け取ったミックに、それを渡すよう脅迫する。
ミックは、リロイの協力でスーを救い出すものの、リコは二人を執拗に追う。
そこでミックは、彼が考える最も安全な場所である、故郷のオーストラリアに向かう。
ミックとスーは、親友のウォルターらとの再会を喜ぶだったが、リコは二人の居場所を突き止めて現地に向かう。
そしてミックは、自分の”庭”で、リコら悪党を迎え撃とうとする・・・。
__________

愛すべきナンセンス男、”ミック・ダンディー”の再登場に大きな期待がかかり、前作とは逆転する、大都会ニューヨークから、ホーム・グラウンドの故郷オーストラリアで悪党を迎え撃つというストーリーも受け、北米興行収入は約1億1000万ドル、全世界では約2億4000万ドルと、再び大ヒットとなった痛快作。
*前作
北米興行収入 $174,803,506
世界 $328,203,506

前作は、アドベンチャー・タッチからニューヨークに向かった後、主人公二人のロマンスを描いた作品だった。
本作は、麻薬組織に命を狙われる主人公二人が、ミックの故郷で彼らを手玉に取り倒すという、犯罪コメディ・アクションとなっている。

庶民はもとより、悪人や血の気の多い若者達、そして子供達にも好かれる主人公の、人間味溢れるキャラクターは、本作でも十分に生かされている。

前作の”感動”のラストに比べ、終盤はやや呆気ない展開ではあるが、主人公が、故郷であるオーストラリアに向かい、友人と再会するあたりからはワクワクしてしまう。

独特の言動などが、実に魅力的な主人公を演ずるポール・ホーガンは、何も語らなくても人を引き付ける魅力がある。
2年後に、彼と実生活で結婚することになる共演のリンダ・コズラウスキーの眼差しは、演技とは思えない、彼に惚れ込んでいる様子が伝わってくる。

残念なのは、前作では前半、本作では後半に、相変わらずとぼけた雰囲気で、主人公の友人を好演するジョン・メイロンが翌年55歳の若さで他界し、本作は彼の遺作となったことだ。

麻薬組織のボス、ヘクター・アーバリー、その手下ファン・フェルナンデス、主人公に協力する街の小悪党チャールズ・S・ダットンDEAの捜査官ケネズ・ウォルシュ、部下スティーヴン・ルート、ヒロインの元夫デニス・ボウトシカリス、麻薬組織の一員でルイス・ガスマンも出演している。


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