ハリウッドの実力派人気スターが顔を揃えた家族愛やロマンスを描く、製作、主演スティーヴ・カレル、ライアン・ゴズリング、ジュリアン・ムーア、エマ・ストーン、マリサ・トメイ、ケヴィン・ベーコン他共演、監督グレン・フィカーラ、ジョン・レクアによる必見の痛快コメディ。 |
・スティーヴ・カレル / Steve Carell / Pinterest
・ジュリアン・ムーア / Julianne Moore / Pinterest
・エマ・ストーン / Emma Stone / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督
グレン・フィカーラ
ジョン・レクア
製作総指揮
デイヴィッド・A・シーゲル
ヴァンス・デジェネレス
チャーリー・ハートソック
製作
スティーヴ・カレル
デニース・ディ・ノーヴィ
脚本:ダン・フォーゲルマン
編集:リー・ヘイキソール
撮影:アンドリュー・ダン
音楽
クリストフ・ベック
ニック・ウラタ
出演
キャル・ウィーバー:スティーヴ・カレル
ジェイコブ・パーマー:ライアン・ゴズリング
エミリー・ウィーバー:ジュリアン・ムーア
ハンナ・ウィーバー:エマ・ストーン
ジェシカ・ライリー:アナリー・ティプトン
ロビー・ウィーバー:ジョナ・ボボ
バーニー・ライリー:ジョン・キャロル・リンチ
クレア・ライリー:ベス・リトルフォード
ケイト・タファティ:マリサ・トメイ
デヴィッド・リンハーゲン:ケヴィン・ベーコン
マディソン:ジュリアナ・ギル
モリー・ウィーバー:ジョーイ・キング
リチャード:ジョッシュ・グローバン
アミ:春名愛海
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2011年製作 118分
公開
北米:2011年7月29日
日本:2011年11月19日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $84,351,200
世界 $142,851,200
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
中年夫婦のキャル・ウィーバー(スティーヴ・カレル)と妻のエミリー(ジュリアン・ムーア)は、長男ロビー(ジョナ・ボボ)と次女のモリー(ジョーイ・キング)を、ベビー・シッターのジェシカ・ライリー(アナリー・ティプトン)に任せて食事のために外出する。
食事を終えて、デザートを選ぼうとしていたキャルは、エミリーから離婚を迫られてしまい驚く。
結婚して25年、エミリーの浮気相手が、会社の同僚で、会計士のデヴィッド・リンハーゲン(ケヴィン・ベーコン)だと知りショックを受けたキャルは、彼女が話を止めないやので、車から飛び降りてしまう。 焦って車を止めたエミリーだったが、キャルは、離婚に同意するから、話を止めてくれと彼女に頼む。 その頃、家では、キャルに思いを寄せる17歳のジェシカが、ロビーに愛を告白される。 そこに、キャルとエミリーが戻り、彼は、二人の間で離婚話がでたことを、ロビーとジェシカの前で話してしまう。 あるバー。 ジェシカは、キャルに家まで送ってもらい、気持を伝えようとするのだが、放心状態の彼は、ジェシカの言葉も上の空だった。 バーに寄ったキャルは、愚痴をこぼすものの、誰にも相手にされない。 翌日、キャルは、会社の同僚達に離婚のことが知られてしまい、新しいスタートだと言われ祝福される。 家を出たキャルは、その夜、再びバーに向かい、友人であるジェシカの父バーニー(ジョン・キャロル・リンチ)を呼び出す。 しかし、バーニーは、妻クレア(ベス・リトルフォード)からエミリーとの付き合いを選ぶようにと言われていたため、キャルに関係を絶つと言い残してその場を立ち去る。 その夜も愚痴をこぼし続けるキャルを見て、ジェイコブが彼を席に呼ぶ。 ジェイコブは、愚痴をこぼしているキャルの態度を非難し、服装や仕草など全てを批判するのだが、ナイスガイに思えた彼に力を貸し、妻が見直す男にしてみせると言って、それに乗るかを問う。 同意したキャルは、ジェイコブと木曜日にモールで会う約束をして別れる。 木曜日。 モールのカフェでは、ハンナが、心惹かれている同僚のリチャード(ジョッシュ・グローバン)から、プロポーズの可能性がある言葉をかけられて期待する。 キャルと再会したジェイコブは、いきなり、彼のダサいスニーカーを捨ててしまう。 ジェイコブは、まず、キャルの洋服や靴を見立てて買い揃え、男としての自覚を失ったことが、妻に捨てられた理由だと率直に伝える。 その後、バーに向ったジェイコブは、付き合った女性がエミリーだけだと言うキャルに、女性へのアプローチの仕方を教える。 それからというもの、毎晩バーに向かい、ジェイコブが、知り合った女性を簡単に連れ出すところを見せられたキャルは、何もできずに勘定を払うだけだった。 ロビーは、ジェシカに想いを伝え続けるが、それを受け入れられず、授業中にもメールでアタックする。 ロビーは、教師にそれが見つかり、”緋文字”の解釈で汚い言葉を連発したため、エミリーが学校に呼ばれてしまう。 エミリーの会社に連れて行かれたロビーは、父キャルが、外出するようになり容姿も変わったのだが、寂しそうにしていることを母に伝える。 デヴィッドとも顔を合わせたロビーは、彼に強烈な皮肉を言って牽制する。 ジェイコブに”鍛え”られている途中の段階ではあるが、キャルは、バーにいた、寂しげな女性ケイト・タファティ(マリサ・トメイ)に声をかけるよう指示される。 教師だというケイトと話し始めたキャルだったが、彼女の気を引けずに気分も害する発言をしてしまう。 焦ったキャルは、ジェイコブに止められていた、家族や妻の浮気の話をしてしまい、かえってそれでケイトに気に入られ、アパートに向かい愛し合う。 翌日からキャルは、声をかける女性全てをものにしてしまい、ジェイコブも彼の変貌に満足する。 ライリー家では、キャルが女たらしになったことが話題になり、ジェシカは、年上とばかり付き合う、クラスメイトのマディソン(ジュリアナ・ギル)に、相手に悩殺写真を送ることだとアドバイスされる。 その直後の昼休み、ジェシカは人前でロビーに愛を告げられて大恥をかいてしまい、彼に年上で好きな人がいることを伝える。 デヴィッドが、家の庭の手入れなどをしている夢を見てうなされたキャルは、夜中に自宅の庭に忍び込み、自分で手入れをする。 ロビーから、エミリーを取り戻すべきだと言われたキャルは、保護者面談のために彼女と学校で待ち合わせる。 垢抜けたキャルに驚くエミリーは、お互いが恋しいと想い合っていることを確認する。 キャルは、ロビーの担任がケイトだったために驚いてしまうが、それ以上にショックを受けた彼女は、冷静でいられずに嫌味を言い始め、エミリーは、二人が愛し合ったことを知ってしまう。 言い訳したキャルは、最近9人もの女性を相手にしたことも話してしまい、エミリーに見限られてしまう。 同じ頃、ハンナは弁護士試験に合格し、リチャードら同僚に祝福されていた。 リチャードが、改まって話を始めたため、心を決めていたハンナだったが、単に彼の法律事務所の弁護士に誘われただけだった。 プロポーズだと思ったハンナは、彼が今すぐにはその気はないことを知り、ショックを受けてその場を立ち去る。 自棄になってバーに向ったハンナは、以前、声をかけられたジェイコブに迫り、彼の豪邸に向う。 酔いも回り、完璧なセッティングのジェイコブに戸惑いを見せるハンナは、彼から、映画「ダーティ・ダンシング」のクライマックスの、主人公と同じリフティングで、相手が興奮することを知らされる。 ハンナは信じられないままそれを体験し、それを実感し、ジェイコブの言っていた通りの気持になりベッド・ルームに向う。 二人は止めどもなく会話が弾み、結局、愛し合うことなく、心通じ合いながら眠りにつく。 その後、キャルはジェイコブに連絡がつかなくなり、当然エミリーに電話しても無視される。 デヴィッドと食事をして自宅に送られたエミリーは、子供達を見ていたジェシカに嫌味を言われてしまう。 帰宅したジェシカはメイクをして、キャルのために全裸写真を撮り、その後に、玄関にあったロビーからメッセージと花束を受取る。 その夜も自宅の庭の手入れをしていたキャルは、エミリーが自分に電話をかけてきたことに気づき、彼女が、嘘をつきながら、自分と話をしようとしていることに満足する。 久し振りにキャルに電話をかけたジェイコブは、彼に、恋をしたことを打ち明け、相手の母親に会いに行くことを伝えて、助言を求める。 クレアは、娘ジェシカが、裸体を撮った写真をキャルに渡そうとしていることを知り、それを夫バーニーに伝える。 憤慨したバーニーは、誤解だと言うジェシカを振り切り、キャルの元に向う。 その頃、キャルがエミリーとの復縁を望んで、彼女を子供達と迎えるのだが、そこに、長女ナナ(ハンナ)とジェイコブが現われる。 キャルとジェイコブは驚いてしまい、ハンナとジェイコブが付き合っていることを知ったキャルは、即刻、別れるようにと彼女に伝える。 ハンナは、キャルが17歳の時の子供であり、彼は二人のことを絶対に認めない。 そこにバーニーが押し入りキャルに襲い掛かり、現われたジェシカが、自分がキャルに好意を持っていただけだと伝える。 ジェシカが好きなロビーはショックを受け、そこにデヴィッドも現われて、ジェイコブが彼を殴り倒し、男性達は大乱闘になってしまう。 警察まで現われてようやく喧嘩は収まり、バーニーは、ジェシカを連れてその場を去る。 キャルは、尚もジェイコブと別れる気のないハンナに対し、家から出て行くようにと伝え、エミリーをデヴィッドに譲り、アパートに戻る。 ロビーはジェシカを諦め、彼女は思い悩み、ジェイコブは、父キャルに連絡するようハンナに伝える。 エミリーはどうしていいかが分からず、キャルは”恋敵”とみなされてロビーに恨まれてしまう。 ジェイコブは、バーにいたキャルに、今までとは違う気持ちでハンナを愛していることと、自分が変わったことを伝える。 キャルは、自分が育てた愛すべき娘を、変わったとはいえ、全てを知っているジェイコブに、渡すつもりがないことを告げる。 ジェイコブはそれを理解し、よい父親だと言ってその場を去る。 ロビーのミドル・スクール卒業式の日。 生徒達の家族やジェシカを前に、大人になりたかった自分ではあるが、真実の愛はなかったと語るロビーのスピーチを、キャルが遮る。 後悔したキャルだったが、ジェイコブに後押しされてロビーの元に向かい、ケイトを気にしながら、息子のスピーチを非難する。 自分が、15歳で出会った素晴らしい女性を毎日愛し続けて、決して諦めないことをキャルは語り、ロビーにそれについて意見を求める。 ロビーは、ジェシカに向かい愛を告げて、キャルも同じ気持をエミリーに伝え、二人は喝采を受ける。 キャルはハンナの恋を認め、ジェイコブを牽制しながら、娘を任せることを告げる。 ロビーはジェシカの元に向かい、彼女が父を好きなら、数年後に似た時に、再びアタックすることを伝える。 それがいい考えだと言うジェシカは、ロビーへの卒業祝に”例の写真を”渡し、頬にキスをして別れる。 驚いたロビーは、その様子を見ていたキャルに合図を送り、愛を確かめ合う両親を見て安堵する。
...全てを見る(結末あり)
弁護士志望のハンナ(エマ・ストーン)は、プレイボーイと一目で分かるジェイコブ・パーマー(ライアン・ゴズリング)に口説かれるが、彼女は相手にしない。
子供達をアパートに呼んだキャルは、二人をジェシカに任せてモールに向う。
キャルは会場に姿を現して、家族とは離れた席に座り、ケイトに紹介された、成績優秀なロビーの開会の挨拶を聞く。
*(簡略ストー リー)
中年男性キャル・ウィーバーは妻エミリーから離婚話を切り出される。
放心状態のキャルは、エミリーの浮気相手が、同僚の会計士デヴィッドだと知り、それを息子のロビーにも話してしまう。
両親の離婚に驚くロビーだったが、彼は、心を寄せるベビーシッターのジェシカのことで頭の中が一杯だった。
ショックを受けたキャルは、あるバーで、愚痴ばかりをこぼしていたところ、プレイボーイのジェイコブから声をかけられる。
ダサい中年のキャルだったが、ジェイコブは、ナイスガイに思える彼に力を貸して、妻が見直す男にすることを約束する。
それに乗ったキャルは、ジェイコブに鍛えられながら、女性の心を掴む方法を身につけ変化していくのだが・・・。
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人気コメディアンのスティーヴ・カレルと、実力派のジュリアン・ムーアが夫婦役だというだけで興味津々の作品で、最近観たコメディの中では群を抜いた快心作だ。
北米興行収入は約8400万ドル、全世界では約1億4300万ドルのヒットとなった。
高額ギャラのビッグ・スターでもあるスティーヴ・カレルは、正にはまり役であり、実は彼より2歳年上のジュリアン・ムーアも、若々しくて美しい母親を魅力的に演じている。
いきなり別れてしまうのだが、張り切り過ぎない主演二人の確かな演技、子供達や、干渉し過ぎない友人達の絶妙な絡みとバランス感覚、その醸し出す雰囲気がたまらない、グレン・フィカーラ、ジョン・レクアの軽快な演出も冴える作品だ。
それに加え、憎たらしいほど決まっているライアン・ゴズリングが、男の目から見ても、全く嫌味を感じさせないプレイボーイという、不思議な感覚の超ナイスガイに見える演出が素晴らしい。
その他のビッグ・ネームも注目なのだが、主人公の息子ジョナ・ボボの、ベビー・シッター、アナリー・ティプトンに対する片想いのエピソードも実に爽やかに描かれている。
特に美人とも言えないアナリー・ティプトンの存在が妙に気になるのだが、モデルとして活躍する長身の彼女は、その雰囲気も見せる重要な役柄として印象に残る。
彼女と誕生日が3日しか違わない、主人公の娘でこちらもキュートなエマ・ストーン、主人公の友人で、ジェシカ(A・ティプトン)の父で巨漢のジョン・キャロル・リンチ、その妻ベス・リトルフォード、主人公と愛し合ってしまう、ロビー(J・ボボ)担任教師マリサ・トメイ、エミリー(J・ムーア)の浮気相手ケヴィン・ベーコン、ジェシカのクラスメイト、ジュリアナ・ギル、主人公の娘ジョーイ・キング、ハンナ(E・ストーン)の同僚で歌手のジョッシュ・グローバンなどが共演している。