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カンバセーションズ Conversations with Other Women (2005)

10年ぶりに再会した元夫婦の互いの心と愛の探り合いを描く、監督、編集ハンス・カノーザ、主演アーロン・エッカートヘレナ・ボナム=カーターオリヴィア・ワイルド他共演の恋愛ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト
監督:ハンス・カノーザ

製作
ラム・バーグマン
ビル・マッカッチェン
ケリー・バーデン
脚本:ガブリエル・ゼヴィン
撮影:スティーヴ・イェドリン
編集:ハンス・カノーザ
音楽
ジェフ・エデン・フェア
スター・パロディ

出演
男:アーロン・エッカート
女:ヘレナ・ボナム=カーター
女(若年期):ノラ・ザヘットナー
男(若年期):エリック・アイデム
ダン/花婿:ブライアン・ジェラティ
スージー/花嫁:ブリアンナ・ブラウン
ブライズメイド:オリヴィア・ワイルド
ビデオグラファー:トーマス・レノン
サラ:セリナ・ヴィンセント

アメリカ 映画
配給 Gordonstreet Pictures
2005年製作 84分
公開
北米:2006年8月11日
日本:2007年2月3日
製作費 $450,000
北米興行収入 $379,420
世界 $973,530


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨーク
結婚式で再会した元夫婦の男女(アーロン・エッカート/ヘレナ・ボナム=カーター)は、他人のようなふりをして話をする。

シャンパンを渡しても拒む、ブライズメイドなのに女が再婚していることを知った男は、夫が心臓医でロンドンに住んでいると言われる。

結婚をしているか訊かれた男は、恋人はいるが今は独りだと答える。

恋人サラ(セリナ・ヴィンセント)は、ブロードウェイに出演しているプロのダンサーだと言う男は、女の夫の名がジェフリーだと知り、恋人の年齢を訊かれて、大学を卒業したばかりの22歳だと答える。
...全てを見る(結末あり)

8月に23歳になる恋人がいるので、15歳も年上の自分には手は出さないだろうと言う女は、ジェフリーが年寄りだと思う男の考えに、夫は45歳なのでそれを否定はしない。

医者の妻の気持ちを訊かれた女は、弁護士よりはましだと答えて、最初の夫が弁護士なのでどちらも経験済みだと伝える。

違いを訊かれた女は、弁護士の方がましなスーツを着ていると答えて、初めて出会った19歳の時の話をされる。

作り話だと言われた男は反論し、そこに現れたビデオグラファー(トーマス・レノン)から、新郎新婦への祝辞を撮っていない最後の二人だと言われる。

それに応じた女は、花嫁のスージー(ブリアンナ・ブラウン)に祝辞を述べて、男は妹のスージーにおめでとうとだけ伝え、女が自分の分も話してくれたとビデオグラファーに伝える。

女から花婿のダン(ブライアン・ジェラティ)の職業を訊かれた男は、自分と同じ事務所にいる弁護士だと答える。

事務所のクリスマスパーティーで二人を引き合わせたと言う男は、妹を同伴したことを不思議に思う女に、離婚してからは恋人がいなかったと話す。

その頃サラはまだ大学生だと伝えた男は、女から、高校生かもしれないと言われる。

女をダンスに誘った男はフロアに向かい、踊りながら夫のことを訊く。

離婚後にニューヨークからロンドンに向かったこと以外は話したがらない女はバーに向かい、男から、別れた後に同じ背丈の女性を街角で捜したと言われる。

女が明朝6時の飛行機で帰ることを知った男は、彼女の部屋に向かうためにエレベーターに乗ろうとする。

そこに現れたブライズメイド(オリヴィア・ワイルド)は、二人と共にエレベーターに乗り、サラを知っている彼女は、今日は来ていないのかと男に尋ねる。

仕事だと言われたブライズメイドは、美しくてスタイル抜群のだんさーであるサラのことを褒めちぎり、自分の部屋がある7階で降りる。

女に気にするなと言いながら、サラからかかって来た電話に出ない男は11階で降りる。

ブライズメイドからサラに連絡が行ったためにかかってきたと考える女だったが、男はまったく気にしない。

部屋に入った男は電話のメッセージに気づき、ジェフリーが監視していると女に伝えるものの、今度は彼女がそれを気にしない。

二人は愛し合うことで一応、合意し、女は服を脱ぐところをじっくり見たいと男に伝える。

肉付きがよくなった男をからかう女は、求め合うものの、こんなことをしても何もならないと言いながら、式場でシャンパンを渡された時から、こうなると思ったと話す。

ドレスを脱いだ女の太ももの傷に気づいた男は、彼女が事故で入院したことを知る。

死ぬほど愛していると言ったらジェフリーと別れるかと訊かれた女は、できないと答えてベッドに向かい下着を脱ぐ。

男もベッドに入り、二人は愛し合う。

ベッドから出てバスルームに向かった女はタバコを吸い、その間に電話のメッセージを聴いた男は、ジェフリーの他に子供達の声も入っていたので考え込む。

ジェフリーに電話をした女は、男が声をかけてきたために焦り、ルームサービスを呼んだように見せかける。

適当な話をして、ジェフリーに愛を伝えた女は電話を切り、わざと声をかけた男を批判する。

ジェフリーに自分の存在を知らせたかったと伝えた男だったが、女から知っていると言われる。

男が電話を奪いジェフリーに電話をしようとしたため、女も彼の電話を奪う。

元夫のことを思いださせようとする男に意味不明なことを話し、電話を受け取った女は、元夫を愛していたことを伝える。

どんなに愛し合っていても何かの拍子に傷つけ合うと言う女は、今は幸せであり、元夫のせいで惨めさはあるが、あの頃を懐かしく思いロマンチックだったと考える。

元妻のことを話す男から、セックス上手でいい友達だったと言われた女は戸惑う。

電話のメッセージを聴いたことを伝えた男は、その理由を訊かれ、ジェフリーの声を聞きたかったと答える。

ジェフリーがあまりにも平凡だったたので失望したと言う男だったが、女から、この年では非凡な相手は無理だと言われる。

出会いと半年間の結婚生活、妊娠して去った過去を振り返ろうとする男は、女から、自分の最初の夫はどうなったのかを訊かれる。

男は、寂しさに耐えきれず死のうと思ったと答える。

結婚式に出席した女は、男からシャンパンを勧められても断る・・・、男は、冗談を言えば女は気づかないと思ったと話す。

何に気づかないのか訊かれた男は、その男が夫だったという事実だと答える。

女は初めて会ったような顔をして部屋に向かい、電気を消した方が回りがよく見えたと男は話す。

部屋を出た女を追った男は、女に夫と別れることを提案し、年老いてジェフリーに見離されても自分は離れないと伝える。

サラのことを訊かれた男は、同世代の男と結婚すると思う彼女は去ったと言って、喧嘩はよそうとする。

旅行に行くことや一緒に暮らしことなどを話した二人だったが、3時過ぎていることに気づいた女は、部屋に戻り帰る支度をしようとする。

シャワーを浴びる女に、会えてよかった、やり直せると思ったと男は伝える。

愛を伝えた男は、その言葉を持って帰ってほしいと言いながら、女の財布を手にして家族の写真などを確認する。

話を聞いていなかった女は、写真を見ている男に夫だと伝えて、三人の子供達の名前も教える。

三人共に先妻の子供だと言う女は、ドレスがスーツケースに入らないために、持って帰るか捨ててほしいと男に伝える。

男がドレスを窓から捨ててしまったために驚いた女は、かかってきた電話に出るものの、彼の電話と間違えてしまう。

電話を受け取った男は今のは友人だとサラに伝えて、話したいと言われたために、女に電話を渡す。

自分はただの友達だと言う女は、10年ぶりに会った昔からの知り合いで、結婚式で再会して話し込んでいたとサラ伝える。

いつもこの時間まで起きていると言う女は、ロンドン在住であり、これから帰るところなので心配はいらないとサラに伝えて電話を切る。

同じ携帯電話だと言ってそれを男に返した女は、朝食に誘っていたサラは、すべてお見通しだと伝える。

事実を話したと言う女は、部屋を出てエレベーターに乗り、男にキスされる。

タクシーに乗った女に、なぜ結婚式に来たのか尋ねた男は、自分に会うためだという答えを望み、夫の前では吸えないと言う彼女からタバコを渡される。

女は去り、別のタクシーに乗った男は、結婚した妹は幸せになれないと運転手に話すものの、夫婦で乗り切れるので心配いらないと言われる。

運転手から道順を訊かれた女は気にしないと伝えて、地元の者かと尋ねる彼に、以前は住んでいたが今は外国だと答える。

男は、運転手が既婚者だということを確認し、幸せかどうかを尋ねて、幸せだと言われる。

それが理想だが、幸せになるのは難しいと男は運転手に伝える。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
結婚式で10年ぶりに再会した元夫婦の男女は、他人のような接し方をしながら彼女の部屋に向かう。
別れた後にロンドンに向かい心臓医と結婚した女と、大学を卒業したばかりの容姿抜群のダンサーの恋人がいる男は、互いを探り合いながら愛し合う。
出会いなどを思い出し女に未練がある男は、何とか彼女との寄りを戻そうとするのだが・・・。
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宗教上の問題により、17歳まで映画館で映画を観たことがなかったというハンス・カノーザの長編第二作であり、ハーバード大学時代からの友人であり、彼の作品には欠かせないガブリエル・ゼヴィンが脚本を担当している。

10年ぶりに結婚式で再会した元夫婦によるほぼ二人芝居で、それぞれの思惑や過去のフラッシュバックなどを画面を分割して描写する凝った手法が斬新な作品。

クライマックス、別れた主人公の二人が、別々のタクシーに乗り、それぞ出が相手のことなどを考えながら運転手と話し、やがて同じ後部座席に座っている(同乗しているはずがない)ように思える場面で終わるラストで、二人の今後を観客に想像させようとする演出が面白い。

10年ぶりに再会した元妻と寄りを戻そうとして、彼女の心を探るアーロン・エッカート、彼を拒みはしないものの、夫との生活に不満がないために関係に迷うヘレナ・ボナム=カーター、その若年期エリック・アイデムとノラ・ザヘットナー、主人公の同僚弁護士であり花婿のブライアン・ジェラティ、主人公の妹であり花嫁のブリアンナ・ブラウン、ブライズメイドのオリヴィア・ワイルド、ビデオグラファーのトーマス・レノン、ダンサーである主人公の恋人セリナ・ヴィンセントなどが共演している。


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