買い物中毒の若いジャーナリストの職場での奮闘と恋を描く、製作ジェリー・ブラッカイマー、監督P・J・ホーガン、主演アイラ・フィッシャー、ヒュー・ダンシー、クリステン・リッター、ジョン・グッドマン、ジョーン・キューザック、ジョン・リスゴー、クリスティン・スコット・トーマス他共演のロマンチック・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:P・J・ホーガン
製作総指揮
マイク・ステンソン
チャド・オーマン
ロナルド・M・ボズマン
製作:ジェリー・ブラッカイマー
原作:ソフィー・キンセラ
脚本
トレイシー・ジャクソン
ティム・ファース
カイラ・アルパート
撮影:ジョー・ウィレムズ
編集:ウィリアム・ゴールデンバーグ
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演
レベッカ・ブルームウッド:アイラ・フィッシャー
ルーク・ブランドン:ヒュー・ダンシー
スーズ・クリース=スチュアート:クリステン・リッター
グレアム・ブルームウッド:ジョン・グッドマン
ジェーン・ブルームウッド:ジョーン・キューザック
エドガー・ウエスト:ジョン・リスゴー
アレット・ネイラー:クリスティン・スコット・トーマス
アリシア・ビリングトン:レスリー・ビブ
デレク・スミース:ロバート・スタントン
パーティーの酔った女性:リン・レッドグレイヴ
ヘイリー:ジュリー・ハガティ
ターキン・クリース=スチュアート:ニック・コーニッシュ
ライアン・コーニッグ:フレッド・アーミセン
コルチ:ウェンディ・マリック
アメリカ 映画
配給 タッチストーン・ピクチャーズ
2009年製作 104分
公開
北米:2009年2月13日
日本:2009年5月30日
北米興行収入 $44,277,350
世界 $108,333,220
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
子供の頃、”魔法のカード”(クレジットカード)を知ってしまったレベッカ・ブルームウッド(アイラ・フィッシャー)は、ショッピングが趣味の25歳の園芸誌の記者。
そんなレベッカは、何枚ものカードを持ち歩き買い物を続け、請求書に頭を悩ませる。
レベッカは、園芸誌から憧れのファッション誌への転職を夢見て面接に向う。
途中、衝動的にスカーフが欲しくなったレベッカは、カード支払いを拒否されてしまい、それを買うためにホットドック店で小切手を切り釣銭で現金を手に入れようとする。
ホットドックを待っていた、ルーク・ブランドン(ヒュー・ダンシー)は、叔母のためにスカーフを買うという、レベッカの面倒な行為に呆れて、彼女が必要な現金を渡し立ち去る。 ファッション誌”アレット”では、既に空きは埋まってしまい、レベッカは同じ出版社が発行している、経済誌”サクセスフル・セイヴィング” の面接を受けることになってしまう。 編集長がルークだと分かり驚いたレベッカは、スカーフを外し彼との面接を始める。 しかし、レベッカはスカーフのことがばれて、気まずくなった彼女は、その場から立ち去ってしまう。 雑誌社に帰ったレベッカは、園芸誌が廃刊になったことを知り、同僚のスーズ・クリース=スチュアート(クリステン・リッター)と共に、家賃やカード返済のことで頭を抱えてしまう。 計算した結果、レベッカは1万6000ドル以上を無職で支払うことになる。 レベッカは苦肉の策で、ファッション誌”アレット”と経済誌”サクセスフル・セイヴィング”に、自分を売り込む手紙を出してみることにする。 ところが、酔って出した手紙を両誌に間違えて出してしまい、アレット用に書いた手紙がルークに気に入ら呼び出される。 そしてレベッカは、”サクセスフル・セイヴィング”に採用されることになり、ルークの秘書ヘイリー(ジュリー・ハガティ)にデスクへと案内される。 経済の知識などないレベッカは、専門書などを参考に記事を書くが、自分の感じた真実を書くようルークに助言され、俄然やる気を出し始める。 しかし、セールのチラシに誘われたレベッカは、ルークの記事の催促を無視し、再びショッピングに熱中してしまう。 帰宅したレベッカは、買い物の山の中で空しくなり、その気持ちを記事にして、それがルークにまずまず気に入られる。 その後、レベッカの記事は反響を呼び、社長エドガー・ウエスト(ジョン・リスゴー)も満足する。 そんな時、いよいよレベッカに、債権回収担当のデレク・スミース(ロバート・スタントン)から返済の催促が始まる。 レベッカは両親グレアム(ジョン・グッドマン)とジェーン(ジョーン・キューザック)の元に向う。 しかし、両親は貯めこんだ預金をキャンピング・カー購入に使い果たしてしまっていた。 その購入のきっかけが、”グリーン・スカーフの少女” という自分の記事だったことを知り、レベッカは驚いてしまう。 レベッカは、ルークのマイアミの会議に同行することになり、彼女は、各界の名士に臆することなく接し気に入られてしまう。 そんな時、ルークのファッションが気になったレベッカは、彼の洋服選びを始める。 しかしルークは、名士である母親の名前や肩書きで判断されるのを嫌い、わざと質素な振る舞いなどをしていたのだった。 家名を気にして、それを苦にするルークの気持ちを、レベッカの言葉が解きほぐす。 ルークは次第にレベッカに惹かれていくが、実はアレットのアリシア・ビリングトン(レスリー・ビブ)と付き合っていた。 ニューヨークに戻ったレベッカだったが、マイアミにも連絡があったスミースが、アパートの前で待ち構えていた。 それを何とか逃れたレベッカは、買い集めたものを処分する約束を果たせなかったことをスーズに知られ、”買い物中毒”の自助集会に出席する。 しかし、レベッカは逆にショッピング願望が再燃し、氷漬けにしておいた虎の子のカードで、買い物をしまくってしまう。 その後、ウエスト社長のパーティーに招待されたレベッカは、会場で大失態をしてしまうものの、それをルークに救われる。 翌朝、出社したレベッカは、エレベーターでスミースと出くわしてしまうが、何とか逃げ延びる。 テレビ出演も決まったレベッカは、アレットの編集長のアレット・ネイラー(クリスティン・スコット・トーマス)と出演用のドレスを選びに行くが、結局は自分のセンスでそれを決めてしまう。 それに同行したアリシアは、レベッカが試着中にかかってきたスミースからの電話にでてしまう。 そのまま自助会に向ったレベッカは、会の新リーダーとは知らずに、コルチ(ウェンディ・マリック)にドレスを預けてしまう。 コルチは、レベッカのドレスをチャリティー・ショップに譲ってしまい、仕方なくレベッカはそれを買い戻すことになる。 そして、レベッカはルークと共にテレビ出演するのだが、アリシアの通報でそれを知ったスミースが、スタジオの観客席に陣取り、レベッカの秘密を暴露してしまう。 ルークはレベッカの嘘に激怒し、アレットに入社するためのステップだったと彼女に言われショックを受ける。 スーズの結婚式のためのドレスも、チャリティーショップからホームレスに渡ってしまい、それを知った彼女にもレベッカは見限られてしまう。 ルークは社長ウエストに説明を求められるが、レベッカには裏切られたものの、”グリーン・スカーフの少女”の記事は確かだったことを伝える。 ウエストはルークの熱意を買い、新会社を作り新しい雑誌を発行する提案をするが、ルークは自分の手で事業を立ち上げる決心をする。 失意のレベッカを、両親はキャンピングカーで迎えに行き、娘のために車を売ってもいい覚悟を伝える。 そんなレベッカだったが、意外なことにテレビの彼女が反響を呼び、アレット自らが彼女を訪ね、コラムの投稿を求める。 しかしレベッカは、仕事を受ければ数え切れない失敗の上乗せになるだけだと言って、きっぱりそれを断る。 結局は退社することになったルークは、母親の財力を頼らず銀行に出向き融資を求める。 ヘイリーなどを引き連れたルークは、新たに雑誌社を設立する。 レベッカは、自助会メンバーの協力で、自分の洋服などをセールで売りさばく。 トレードマークの”グリーン・スカーフ”のオークションまで始まり、ついに借金返済額の売り上げを達成する。 レベッカはスミースのオフィスに向かい、9000ドル余りの返済を全て小銭で済ませる。 スーズの結婚式の日、ホームレスからドレスを取り戻したレベッカは、彼女と仲直りをしてブライド・メイドを務める。 式の帰り道、ブランド店のショウ・ウインドウの誘惑に負けなかったレベッカはルークと出くわす。 ルークは、全て売り払ったレベッカに、自分が買い戻した”グリーン・スカーフ”を渡す。 そして二人は、愛を確かめ固く抱き合う。 その後レベッカは、ルークの雑誌社のコラムニストとなり、カードと縁を切り、愛するルークとの新生活を始める。
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*(簡略ストー リー)
クレジットカードを限度額まで使いショッピングを楽しむ、ジャーナリストのレベッカ・ブルームウッドは、憧れのファッション誌に転職しようとする。
しかしレベッカは、ひょんなことから経済誌の記者に採用され、意外にも彼女のコラムが反響を呼んでしまう。
編集長ルークは、レベッカの才能を見抜いて、彼女に心惹かれながら親交を深める。
しかし、レベッカが買い物中毒で借金に追われ、本当の自分を偽って行動をしていることを知ったルークは、彼女に幻滅してしまう・・・。
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イギリスの作家ソフィー・キンセラが、2000年から発表しているシリーズ、”Shopaholic”を基に製作された作品。
アクション大作を手がけることが多いジェリー・ブラッカイマーの、お遊び感覚的な作品で、何となくこの手の作品が多い昨今、P・J・ホーガンの演出も今一パンチが足りない感じで、舞台であるニューヨークの躍動感などもあまり伝わってこない。
主演のカップル意外の、脇を固めるキャストがなかなか豪華で、マネキンが主人公を誘惑してショッピングに誘うVFXなどは、なかなか面白い演出だ。
北米興行収入は、約4400万ドルに留まるものの、全世界では1億ドルを超すヒットとなった。
アイラ・フィッシャーが、能天気な主人公をキュートに演じ、極端には変わらないままて、やや成長していく程度のエンディングが実に微笑ましい。
家名や親の財力に頼らないで生きる編集長のヒュー・ダンシー、主人公の同僚で親友クリステン・リッター、父親のジョン・グッドマン、母親ジョーン・キューザック、出版社社長のジョン・リスゴー、ファッション誌編集長のクリスティン・スコット・トーマス、そのアシスタントのレスリー・ビブ、債権取立て業者のロバート・スタントン、ほんの端役で出演のパーティーで酔っている女性リン・レッドグレイヴ、ルーク(H・ダンシー)の秘書役ジュリー・ハガティ、自助会リーダーのウェンディ・マリック等が共演している。