1932年に発表された、ロバート・E・ハワードの”英雄コナン”シリーズを基に製作された、アーノルド・シュワルツェネッガーの主演作とは関連性のない作品。 父親を目の前で殺された勇士コナンが復讐を果たすまでを描く、ジェイソン・モモア、レイチェル・ニコルズ、スティーヴン・ラング、ロン・パールマン他共演、ナレーター、モーガン・フリーマン、 監督マーカス・ニスペルによる冒険ファンタジー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:マーカス・ニスペル
製作総指揮
アヴィ・ラーナー
ダニー・ディムボート
トレヴァー・ショート
製作
フレドリク・マルンベリ
ボアズ・デヴィッドソン
ジョージ・ファーラ
原作:ロバート・E・ハワード”Conan the Barbarian”
脚本
トーマス・ディーン・ドネリー
ジョシュア・オッペンハイマー
ショーン・フッド
撮影:トーマス・クロス
編集:ケン・ブラックウェル
音楽:タイラー・ベイツ
出演
コナン:ジェイソン・モモア
タマラ・アマリアート・ジョルヴィ・カルシャン:レイチェル・ニコルズ
カラー・ズィム:スティーヴン・ラング
マリーク:ローズ・マッゴーワン
コリン:ロン・パールマン
コナン(少年期):レオ・ハワード
ルシウス:スティーヴン・オドネル
アータス:ノンソー・アノジー
イラ=シャーン:サイード・タグマウイ
レモ:ミルトン・ウェルシュ
ファサール大祭司:ラード・ラウィ
ウカファ:ボブ・サップ
ナレーター:モーガン・フリーマン
アメリカ 映画
配給 ライオンズゲート
2011年製作 112分
公開
北米:2011年8月19日
日本:2012年6月30日
製作費 $90,000,000
北米興行収入 $21,270,900
世界 $48,795,020
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
有史以前の時代。
暗黒帝国アケロンでは、妖術師が復活の魔法を操ろうと、王達の骨で仮面を作った。
その娘達を生贄にして、仮面は地獄から精霊を召喚し全てを支配する力を得た。
アケロンは世界を支配したが、”バーバリアン”だけが立ち向かい、仮面は砕かれて国は滅びた。
仮面の破片は各部族が保管したが、復元された場合、世界は再び暗黒へと向かうため、部族はそれを隠した。
しかし、いつか仮面を復元する者が世界を支配すると預言者は言った。
そしてハイボリア人の時代と共に、戦場で、ある子供が生まれた。
母親は夫コリン(ロン・パールマン)に、子供の名を”コナン”とするよう伝えて息を引き取る。 11年後、キンメリア。 戦士の首を村に持ち帰ったコナンに、コリンは新たな剣を鍛えて渡そうとする。 しかし、その剣を理解できないコナンに、コリンはそれを渡すのが早いと判断する。 その後、村はアケロンの騎士カラー・ズィム(スティーヴン・ラング)率いる軍団に襲われる。 コナンは村に戻り戦うが、ズィムから仮面のかけらを要求される父コリンがそれを拒み、傷つけられる姿を目の前にして、敵に襲いかかる。 ズィムはコナンを捕えて、妖術を使う娘マリークにかけらを探すよう指示し、彼女はそれを見つける。 仮面を完成させたズィムは村に火を放ち、コリンはコナンを助けるために、自ら命を絶つ。 一人生き残ったコナンは、剣を手にして復讐を誓う。 コナンは、キンメリアを離れて辺境の地をさ迷い、悪事も働きながら成長するものの、父の仇には出会えなかった。 ジンガラン奴隷居住区。 現地に着いたコナンは、ズィムの部下だった衛兵隊長ルシウス(スティーヴン・オドネル)を見つけてわざと捕まる。 ルシウスを痛めつけたコナンは、闇の王となったズィムの居場所を聞き出す。 それに協力した盗賊イラ=シャーン(サイード・タグマウイ)に、自分を訪ねるよう言われたコナンは再び旅立つ。 シャイプール修道院。 マリーク(ローズ・マッゴーワン)と軍団を従えて、修道院を襲撃したズィムだったが、大祭司はタマラを脱出させる。 単独でシャイプールに向かっていたコナンは、ズィムの馬車を目撃して襲いかかる。 乗っていたのが、ズィムではなくタマラだと知ったコナンは、追ってきたズィムの部下らを倒して、レモ(ミルトン・ウェルシュ)に脅しをかける。 修道院で、目的の女がいないことを知ったズィムは、殺された妖術師の妻の復活を願っていたが、彼女の命を奪った大祭司を殺害する。 コナンは、タマラを連れて逃げ去ったレモを追い、彼を叩きのめす。 その後コナンは、ヒルカニアに向かおうとするタマラを縛ってしまう。 ズィムが捜している女がタマラだと知ったコナンは、彼女といれば相手が必ず現れると考える。 翌日コナンは、生かしていたレモを利用して、ズィムをシャイプール前哨基地に誘き出す。 ズィムとマリークと相対したコナンは、彼女の妖術に対抗する。 コナンはズィムと剣を交えるが、毒を塗ったマリークの剣で傷つけられて劣勢となる。 タマラがコナンを助け、二人は海上の船で待つアータスの元に向かう。 その後コナンらは、ズィムの部下ウカファ(ボブ・サップ)の襲撃をかわす。 コナンは再び上陸するが、タマラは後を追い、その夜、二人は愛し合う。 翌朝、その場を離れたタマラは、マリークに捕えられてしまい、コル・カルバに連れて行かれる。 タマラはズィムの元に連れて行かれ、マリークは、彼女がアケロンの妖術使いの直系の子孫だと確認する。 アルガロン(盗賊の町)。 コナンはイラ=シャーンと別れてタマラを追い、要塞での儀式の場に侵入する。 ズィムは、タマラの血を利用して仮面を被り妻を甦らせようとするが、そこにコナンが現れる。 コナンはタマラを助けながらズィムと剣を交え、マリークが彼女に襲いかかる。 マリークを殺害してズィムも倒したコナンは、タマラと共に、崩れようとする要塞から離れる。 シャイプールに向かったコナンは、多くを語らずタマラに別れを告げる。 故郷の村に戻ったコナンは、かつてマリークに奪われた剣を取り戻し、復讐を果たしたことを、今は亡き父コリンに報告する。 そしてコナンは、剣を天に掲げて雄叫びを上げる。
...全てを見る(結末あり)
血気盛んな少年コナン(レオ・ハワード)は、ある日、森の中でアケロンの戦士に遭遇して相手を倒す。
奴隷を解放したコナン(ジェイソン・モモア)は、海賊であるアータス(ノンソー・アノジー)と共にメサンティアに向かう。
大祭司のファサール(ラード・ラウィ)は、修道女のタマラ・アマリアート・ジョルヴィ・カルシャン(レイチェル・ニコルズ)に、ある男が捜していることを伝える。
イラ=シャーンに再会したコナンは、彼と共にコル・カルバに向かい、宮殿内に侵入するが、タマラは生贄にされるために連れ去られた後だった。
参考:
・「コナン・ザ・グレート」(1982)
・「キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2」(1984)
・「コナン・ザ・バーバリアン」(2011)
*(簡略ストー リー)
有史以前の時代。
世界支配を狙うアケロンの騎士ズィムに、目の前で父を殺された少年コナンは、一人生き残り復讐を誓う。
悪事を働きながら成長したコナンは、ある町でズィムの所在の手がかりを掴む。
その頃ズィムは、世界を支配と、妖術師だった今は亡き妻を復活させることのできる仮面に必要な、純血の女の血を求めていた。
その女タマラを捕えようとしたズィムだったが、コナンが現れて彼女を救う。
その後コナンは、タマラを利用してズィムを誘き出し、彼と妖術師の娘マリークを迎え撃つのだが・・・。
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アーノルド・シュワルツェネッガー出演の第二作から27年、再び甦る古典的ファンタジー・アドベンチャーに大いに期待がかかった。
しかし、マーカス・ニスペルの単調な演出は盛り上がりに欠け、主人公を含めたキャラクターの存在感も今一だ。
シュワルツェネッガーよりも一回りは大きなはずの、主演のジェイソン・モモア(193cm)他の巨体を誇る役者の出演でもそれほどの迫力を感じない。
結果、作品は酷評されてしまい、北米興行収入は約2200万ドル、全世界でも製作費の9000万ドルの半分強約4900万ドルという、惨憺たる結果に終わってしまった。
そんな中、主人公の仇敵スティーヴン・ラングが、彼らしいアクの強い役を熱演している。
妖術師の直系の子孫、修道女のレイチェル・ニコルズ、妖術師である、主人公の仇の娘役ローズ・マッゴーワン、主人公の父親役ロン・パールマン、主人公の少年時代レオ・ハワード、アケロンの兵士スティーヴン・オドネル、ミルトン・ウェルシュ、ボブ・サップ、主人公の協力者である海賊のノンソー・アノジー、盗賊のサイード・タグマウイ、大祭司のラード・ラウィ、そして、大御所モーガン・フリーマンがナレーターを担当している。