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コロンビアーナ Colombiana (2011)

コロンビアの麻薬王に両親を殺された少女が殺し屋となり復讐を果たすまでを描く、リュック・ベッソン製作、脚本、主演ゾーイ・サルダナジョルディ・モリャクリフ・カーティス他共演、監督オリヴィエ・メガトンによるクライム・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■
監督:オリヴィエ・メガトン

製作
リュック・ベッソン

アリエル・ゼトゥン
脚本
リュック・ベッソン

ロバート・マーク・ケイメン
撮影:ロマン・ラクールバ
編集:カミーユ・ドゥラマーレ
音楽:ナサニエル・メカリー

出演
カトレア・レストレポ:ゾーイ・サルダナ

マルコ:ジョルディ・モリャ
ジェームズ・ロス:レニー・ジェームズ
カトレア・レストレポ(幼少期):アマンドラ・ステンバーグ
ダニー・デラネイ:マイケル・ヴァルタン
エミリオ・レストレポ:クリフ・カーティス
ドン・ルイス・サンドヴァル:ベトー・ベニテス
スティーヴ・リチャード:カラム・ブルー
ウォーレン連邦保安官:グレアム・マクタヴィッシュ

フランス/アメリカ 映画
配給
トライスター・ピクチャーズ

Stage 6 Films(世界)
EuropaCorp. Distribution
2011年製作 108分
公開
フランス:2011年7月27日
北米:2011年8月26日
日本:2012年9月1日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $36,665,850
世界 $60,965,850


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1992年、コロンビア
9歳のカトレア・レストレポ(アマンドラ・ステンバーグ)は、麻薬組織の幹部である父親に、自分達に何かあった場合、シカゴの叔父を訪ねるようにと言われ、メモリーとお守りだといって”カトレア”のペンダントを渡される。

両親はその場を去り、現れた組織のマルコ(ジョルディ・モリャ)は、麻薬王ドン・ルイス・サンドヴァル(ベトー・ベニテス)のものを返して欲しいことをカトレアに伝える。

カトレアは、テーブルの下に隠してあったナイフでマルコの手を刺して窓から脱出する。

その場を逃れたカトレアは、マルコらの追跡を振り切りアメリカ大使館に向かう。

父親から渡されたカードを見せたカトレアは大使館に案内され、飲み込んでいたメモリーを吐き出して職員に渡す。

それは組織の情報であり、それが、殺された父親から渡された”パスポート”だとカトレアは語る。
...全てを見る(結末あり)

マイアミに移送されたカトレアは、付き添いの隙を見て姿を消し、単独でシカゴに向かい、叔父エミリオ(クリフ・カーティス)に会うことができる。

翌日カトレアは、殺し屋になりたいことをエミリオに伝え、彼は驚きながらも、それに手を貸すことを約束する。

学校に通う手続きをしたカトレアは、それが役に立たないことをエミリオに伝える。

エミリオは、自分一人でも殺し屋になると言うカトレアを前に、その場で銃を乱射して殺人を見せる。

それに意味のないことを伝えたエミリオは、教育を受けることの大切さを教えて納得させる。

15年後、カリフォルニア
成長し殺し屋となった24歳のカトレア(ゾーイ・サルダナ)は、飲酒運転でパトカーに衝突したと見せかけてわざと逮捕される。

その夜カトレアは、監房から脱出しターゲットのギャングを殺して、監視の警官が撃ったように見せかける。

その場を逃れたカトレアは監房に戻り、ギャングを連行したウォーレン連邦保安官(グレアム・マクタヴィッシュ)に疑われることはなかった。

翌日ウォーレンは、FBI特別捜査官ジェームズ・ロス(レニー・ジェームズ)の到着を待つ。

ロスは、今回の事件にも同じ絵(カトレア)が描かれていることで、他の事件と同一人物の犯行を確信する。

カトレアは指紋を取られた後に、署出たところではめていたゴム手袋を捨てる。

ロスは事件現場を調べ、24時間以内に署に出入りした者と監視カメラを調べるよう命ずる。

エミリオに連絡を入れたカトレアは、次の仕事が入っていることを確認してシカゴに戻る。

同じ手口の事件が、4年間に22件も発生している異常事態に、これが誰かへのメッセージだと考えたロスは、口紅で描かれた絵(カトレア)をマスコミに発表する。

コロンビア
その頃、CIAのスティーヴ・リチャード(カラム・ブルー)はドン・ルイスに会い、この件に無関係だと言う彼に犯人を探すことを強要する。

それがカトレアの仕業だと考えたドン・ルイスは、皆殺しの命令を守らなかったマルコを責め、始末をつけるよう指示する。

ターゲットが全てプロの犯罪者であることと、監視カメラの映像を調べたロスは、一定の時間内に署内にいた者達を調べるよう指示する。

シカゴ
恋人で画家のダニー・デラネイ(マイケル・ヴァルタン)に会ったカトレアは、彼と愛し合う。

その後、エミリオから次のターゲットの資料を受け取ったカトレアは、新聞に掲載された、殺された者に残された絵を見せられ、いつから描いているのか聞かれる。

エミリオは、自分の家族に危険が及ぶ行為だと言ってそれを非難するが、カトレアは、自分の責任で行動させて欲しいことを伝えて彼を納得させる。

ロスは、その時点でようやく絵が”カトレア”だと気づき、それがコロンビアの花であり、データベースがCIAにブロックされていることを知る。

カリブ海
カトレアは、マルチ商法で巨額の金を集め、国外に逃亡した男を殺す。

その報道を知ったCIAのリチャードは、ロスからの連絡を受け、連続殺人事件に関連している”カトレア”(花)の情報のブロックの件を聞かれる。

リチャードは、CIAに直接聞けば答えるだろうと言って電話を切ってしまう。

アメリカ入りしたマルコは、FBIがカトレアの件を嗅ぎつけたことをリチャードから知らされ、彼女の身内を調べるよう部下に指示を出す。

ロスは、署内の監視映像で女(カトレア)に目を付けるが、彼女に犯行は無理だと判断する。

ニューヨークから戻ったダニーから、話をしたいと言われたカトレアは、多くを語れずに戸惑ってしまう。

ダニーと愛し合い翌日目覚めたカトレアは、話をし過ぎたと言ってその場を去る。

図書館でエミリオに会ったカトレアは、ドン・ルイスが動き出し危険が迫ったため、引退するよう言われる。

息子を殺されて何人もを殺したエミリオだったが、復讐は無意味だとカトレアに伝える。

その頃、ダニーがカトレアへの気持ちを友人に伝えて携帯電話で撮った写真を見せる。

ダニーが席を外した隙に、その友人が警察の知人に写真を送り身元を調べさせる。

それを知ったロスは、その写真と事件の日に署内にいた女の手の形が一致したことで、同一人物だと気づく。

ダニーの電話を逆探知したロスらは、通話相手の女(カトレア)の居場所を知り、SWATと共にその場に向かう。

カトレアは、ダニーが自分の寝顔を撮り友人に見せたことを知り、既に捜査の手が近づいていることに気づく。

ビルから脱出したカトレアは、エミリオの元に向かうが彼と母親は殺されていた。

カトレアは、エミリオの助言を聞かなかったことを後悔して泣き崩れる。

ロスの家に侵入したカトレアは、彼を爆弾の仕掛けてある椅子に座らせて、自分のとった行動の理由を話す。

23人の殺害が、ドン・ルイスに対するメッセージだったと知ったロスは、唯一の家族を殺されたカトレアから、全てを終わらせたいと言われる。

ドン・ルイスは政府だけでなく、CIAとも手を組んでいるために、手が出せないことをロスは伝える。

カトレアは、家族を守りたければ、ドン・ルイスを倒すことに手を貸すよう、ロスに協力を求めてその場を去る。

ロスはリチャードに会って情報を求めるが、彼はそれに応じない。

そこにカトレアから連絡があり、リチャードは、彼女に狙撃される危険を知らされ、ドン・ルイスの居場所を話す。

重装備でその場に突入したカトレアは、ドン・ルイスの手下を次々と倒してマルコも殺す。

隠れていたマルコは車で脱出するが、カトレアからの連絡を受け、乗っていた彼女の犬に噛み殺される。

目的を果たしたカトレアは、ロスの取り調べを受けていたダニーに電話をする。

カトレアは、今まで拒んだダニーからの質問に答え、本名などを教えて彼から愛を伝えられる。

席を外していたロスは、それに気づいて電話に出るが、カトレアは通話を切ってしまう。

そしてカトレアは、新たな人生を始めるため旅立つ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1992年、コロンビア
麻薬組織の幹部である父親そして母親を麻薬王ドン・ルイスに殺された9歳の少女カトレアは逃亡する。
アメリカ大使館に保護されマイアミに向かい、単独で叔父エミリオの住むシカゴに向かったカトレアは、殺し屋になることを決断する。
15年後、成長して殺し屋となったカトレアは、エミリオの指示により、プロの犯罪者を殺害していた。
カトレアは、コロンビアの花”カトレア”の絵を殺害した者に残し、復讐へのメッセージを伝えようとする。
FBI捜査官ロスが事件を捜査し始める中、CIAと関係するドン・ルイスは、カトレアが連続殺人犯であることに気づき、彼女を殺害するために、部下マルコをアメリカに派遣する・・・。
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リュック・ベッソンの映画会社”ヨーロッパ・コープ”が、監督のオリヴィエ・メガトンをはじめ、「96時間/リベンジ」(2012)のスタッフで製作した作品。

リュック・ベッソン自身の監督作「ニキータ」(1990)と「レオン」(19940)へのオマージュ的な作品であると誰もが思うだろう。

無駄を省いた軽快且つシャープな展開、娯楽性の高いアクションに加え、家族を失った者の悲しみや、孤独な戦いの末の虚しさなども描かれている。

線は細いが精神力の強さが感じられ、並外れた運動能力、人間離れした行動でターゲットを仕留める、セクシーでクールなゾーイ・サルダナの魅力が生かされた作品でもある。

コロンビアの麻薬組織の幹部ジョルディ・モリャ、主人公を追うFBI捜査官のレニー・ジェームズ、主人公の少女期アマンドラ・ステンバーグ、主人公の恋人マイケル・ヴァルタン、主人公の叔父を印象深く演ずるクリフ・カーティス、麻薬王ベトー・ベニテス、彼と関係するCIAカラム・ブルー連邦保安官グレアム・マクタヴィッシュなどが共演している。


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