SFファンタジー「コクーン」(1985)の続編。 宇宙に旅立った老人達と地球に戻った異星人が協力者と共に再び仲間を救おうとする姿を描く、出演ドン・アメチー、ウィルフォード・ブリムリー、ヒューム・クローニン、コートニー・コックス、ブライアン・デネヒー、スティーヴ・グッテンバーグ、モーリン・ステイプルトン、ジェシカ・タンディ、グエン・ヴァードン他共演、監督ダニエル・ペトリ。 |
・SF
■ スタッフ キャスト ■
監督:ダニエル・ペトリ
製作
リチャード・D・ザナック
デイヴィッド・ブラウン
リリー・フィニー・ザナック
原案
スティーヴン・マクファーソン
エリゼベス・ブラドリー
脚本:スティーヴン・マクファーソン
撮影:タク・フジモト
編集:マーク・ワーナー
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演
アート・セルウィン:ドン・アメチー
ベンジャミン・ラケット:ウィルフォード・ブリムリー
ジョー・フィンレイ:ヒューム・クローニン
サラ:コートニー・コックス
ウォルター:ブライアン・デネヒー
バーニー・レフコビッツ:ジャック・ギルフォード
ジャック・ボナー:スティーヴ・グッテンバーグ
マリリン・ラケット:モーリン・ステイプルトン
ルビー・ファインバーグ:エレイン・ストリッチ
アルマ・フィンレイ:ジェシカ・タンディ
ベス・マッカーシー・セルウィン:グエン・ヴァードン
ロージー・レフコビッツ:ヘルタ・ウェア
キティ:ターニー・ウェルチ
デヴィッド:バレット・オリヴァー
スーザン:リンダ・ハリソン
ジョン・デクスター:クリント・ハワード
ピルスバリー:タイロン・パワーJr.
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1988年製作 116分
公開
北米:1988年11月23日
日本:1989年6月
製作費 $17,500,000
北米興行収入 $18,924,920
世界 $25,024,920
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
あれから5年。
フロリダ州、セント・ピータースバーグ。
地球に残ったバーニー・レフコビッツ(ジャック・ギルフォード)は、最愛の妻ロージー(ヘルタ・ウェア)を亡くし、楽しい余生を送れないでいた。
祖父のベンジャミン・ラケット(ウィルフォード・ブリムリー)から、地球に戻るという連絡を受けた孫のデヴィッド(バレット・オリヴァー)は、それを母スーザン(リンダ・ハリソン)に伝える。
両親が、宇宙に行ったなどという話しが信じられないスーザンだったが、現れた二人を見て卒倒してしまう。
生きる望みもなくなったバーニーは、自殺しようとするのだが、そこに、アート・セルウィン(ドン・アメチー)と妻ベス(グエン・ヴァードン)、ジョー・フィンレイ(ヒューム・クローニン)と妻アルマ(ジェシカ・タンディ)が現れ再会を喜ぶ。
”アンタレア星人”のウォルター(ブライアン・デネヒー)から、謝礼として大金を受け取ったジャック・ボナー(スティーヴ・グッテンバーグ)は、貸しボート業やみやげ物店を経営していた。 ある日、ジャックの前に、かつて親交を深めた、ウォルターの同僚キティ(ターニー・ウェルチ)が現れる。 キティは、海底センサーが大地震を観測したため、コクーンを危機から救うために、地球に戻ったことをジャックに伝える。 アートとジョーは、未亡人のルビー・ファインバーグ(エレイン・ストリッチ)のロッジに滞在することにする。 そして、ベンジャミンと合流した二人は、バーニーも誘い浜辺に向かう。 三人の若さに驚くバーニーだったが、その後、毎日欠かさないロージーの墓参りで感傷に耽る。 ジャックは、キティや同僚ピルスバリー(タイロン・パワーJr.)のコクーン回収に協力することになる。 しかし、海洋学研究所もコクーンを回収し始めていることを知り、ジャックは焦ってしまう。 研究所のサラ(コートニー・コックス)は、引き上げた物体の中に生命体が存在していることに気づくが、その場に忍び込んでいたジャックやキティもそれを知る。 相変わらず夜もダンスなどを楽しむアートらだったが、その場を楽しめないバーニーに、彼らはルビーを紹介する。 バーニーは久し振りに愉快な時を過ごすが、妻ロージーを思い出してしまう。 翌日、バーニーはアートとジョーを迎えにルビーのロッジに向かい、彼女からデートに誘われてしまう。 その頃、アルマはジョギング中に子供達と触れ合い、それが生甲斐に思えてくる。 愚痴ばかりこぼすバーニーに、アートら老人三人組はうんざりするが、若者達をバスケで負かしてしまい、四人は大いに盛り上がる。 そんな時、アルマやマリリンとショッピングを楽しんでいたベスが倒れてしまい、アート、ジョー、ベンジャミンは病院に駆けつけ、彼女の妊娠を知り喜ぶ。 一方、研究所ではコクーンが開けられ、サラは中で生存していた生命体を確認して、フィルと名付けた異星人と親交を深める。 体調に異変を感じていたジョーは、白血病が再発したことを知らされるが、アルマにはそれを伝えられなかった。 その後、異星人の能力に目をつけた軍が移送を指示し、明らかに弱っている彼の扱いにサラは不満を漏らす。 気落ちするキティを励まそうとしたジャックは、彼女を人間流のデートに誘い食事をする。 しかし、食べなれないものを口にしたキティは、その場で異星人の能力を見せてしまい騒動を起こしてしまう。 バーニーとルビーはクラブに向かい、楽しいひと時を過ごすが、彼の前に妻ロージーの幻覚が現れ罪悪感を感じてしまう。 ルビーは憤慨して、ロージーが亡くなっても、バーニーは今後も生き続けなくてはならないことを伝え、その場を去ってしまう。 ベンジャミンとマリリンは、孫デヴィッドや娘スーザンと暮らすうちに、永遠の生命よりも、この場で生活し続けたい気持ちになる。 キティは昨晩のことをジャックに謝罪し、埋め合わせに彼の将来を見せてあげる。 研究所の異星人を助けるために、アートらはキティに協力を約束するが、彼らが帰ることを知ったバーニーは、気分を害してしまう。 ジョーは謝罪するものの、バーニーが尚も現実を見つめようとしないことを批判する。 保育所の手伝いをしていたアルマは、道路に出た子供を助けようとして車に轢かれてしまう。 ジョーは、意識不明で死を待つばかりのアルマに、自分の残された生命力を与える。 そして、意識を取り戻したアルマに別れ告げ、ジョーは彼女の胸の中で息を引き取る。 旅立ちの日、アートはそれを一瞬ためらうが、生まれてくる子供の成長を見届けたいことなどをベスに言われる。 留まることに決めたアルマ、そしてバーニーに別れを告げて、アートらは船に向かう。 キティと共に研究所に侵入したアートとベンジャミンは、後を追ってきたデヴィッドの助けで異星人を救出しようとする。 ベンジャミンはサラに見つかるが、友人を助けると言われた彼女はそれを見逃す。 無事ボートに着いたベンジャミンは、デヴィッドに一緒に暮らしたいと言われ、マリリンと共に地球に残る決心をする。 現れた宇宙船から、迎えに来たウォルターがボートに降り立ち、アートはベンジャミンに別れを告げる。 ベンジャミンはウォルターと固く抱き合い、ジャックはキティに自分の写真を贈る。 そして、ウォルターやアートらは宇宙船に向かい飛び立つ。 その後、バーニーはルビーの家を訪ね、ベンジャミンらは自宅に戻る。 ジャックは、ガス欠で困り現れたサラが、キティに見せられた将来で、運命を共にする女性だと気づき空を見上げる。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「コクーン」(1985)
・「コクーン2」(1988)
*(簡略ストー リー)
あれから5年、仲間達を連れ帰ることができなかった”アンタレア星人”は、海底センサーが大地震を観測したことを知りコクーンを救うため地球に戻る。
アート、ジョー、ベンジャミンも、それぞれ妻と共に地球に戻り、残っていたバーニーと再会を喜ぶ。
協力者ジャックと再会したキティは、早速コクーンの回収を始めるが、海洋学研究所がその一つを引き上げてしまう。
研究所のサラは、コクーンの中の生命体を確認し親交を深める。
一方、アートらの若さに驚くバーニーは、未だに亡くなった妻を想い感傷に耽ていた。
孫の成長が気になるベンジャミンは、妻マリリンから地球に残りたいという相談を受け、アートとベスの間に子供が生まれることになり、ジョーは病気の再発を、子供の世話に生甲斐を感じるようになった妻アルマに伝えられない。
研究所では、異星人の能力を知った軍が移送を検討するが、次第に衰弱する彼をサラは助けたい気持ちになる。
そんな時、ジョーは交通事故に遭った妻アルマに、生命力を与え亡くなってしまう。そして、アートらはキティに協力して、弱った異星人を何とか救い出そうとする・・・。
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好評だった一作目に比べ、かなり評価が低かった作品ではあるが、奥深さの代わりに、個々の老人夫婦が抱える問題など多くのエピソードに面白味はある。
内容はともかく、前作同様、往年のスターが溌剌と演ずる姿がたまらなく嬉しい。
スタッフは、製作リチャード・D・ザナックらと音楽のジェームズ・ホーナー以外はほとんど入れ替わっているが、出演者は、ロッジのオーナーを豪快に演ずるエレイン・ストリッチが加わるだけであり、ほぼ同じキャストだ。
前作で地球に残り妻の死を悲しむ日々に未だ現実を受け入れられない老人のジャック・ギルフォードの活躍が目立ち、彼は本作が遺作となった。
80歳には思えないドン・アメチー、妊娠する妻グエン・ヴァードン、本作でも主演と言っていい存在感を見せるウィルフォード・ブリムリー、その妻役のモーリン・ステイプルトン、病気が再発して危篤の妻ジェシカ・タンディに生命力を与えて亡くなる、実生活デモ夫のヒューム・クローニン、亡き妻を忘れられないジャック・ギルフォード、幻影で現れる妻ヘルタ・ウェア、異星人に協力する青年役のスティーヴ・グッテンバーグ、クライマックスで迎えに現れる異星人役ブライアン・デネヒー、同僚ターニー・ウェルチ、タイロン・パワーJr.、ベンジャミン(W・ブリムリー)の孫バレット・オリヴァー、その母親リンダ・ハリソンなどが共演している。