一攫千金を狙う青年が挫折を経験しながら人生を見つめ直す姿を描く、監督ロジャー・ドナルドソン、主演トム・クルーズ、ブライアン・ブラウン、エリザベス・シュー、ジーナ・ガーション他共演のロマンス。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ロジャー・ドナルドソン
製作
テッド・フィールド
ロバート・W・コート
原作:ヘイウッド・グールド
脚本:ヘイウッド・グールド
撮影:ディーン・セムラー
編集:ニール・トラヴィス
音楽:J・ピーター・ロビンソン
出演
ブライアン・フラナガン:トム・クルーズ
ダグラス”ダグ”コグラン:ブライアン・ブラウン
ジョーダン・ムーニー:エリザベス・シュー
ケリー・コグラン:ケリー・リンチ
コーラル:ジーナ・ガーション
ボニー:リサ・ベインズ
リチャード・ムーニー:ローレンス・ラッキンビル
パット:ロン・ディーン
エディ:ロバート・ドンレイ
エレノア:エレン・フォーリー
アメリカ 映画
配給 タッチストーン・ピクチャーズ
1988年製作 103分
公開
北米:1988年7月29日
日本:1989年3月11日
製作費 $6,000,000
北米興行収入 $78,222,750
世界 $171,504,780
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
軍隊を除隊し、一攫千金を夢見る青年ブライアン・フラナガン(トム・クルーズ)は、叔父パット(ロン・ディーン)を訪ね、出世する自信を語る。
早速、就職活動を始めたブライアンは、学歴や経験のないことを理由に、ことごとく採用を断られてしまう。
失意のブライアンは、通りがかったカクテル・バーの募集に誘われ、店主ダグ・コグラン(ブライアン・ブラウン)にテストされる。
混乱する店の中で、何とかバーテンダーとしてそれをこなしたブライアンは、ダグに雇われることになる。
その後ブライアンは、昼間は大学でビジネスを学び、夜はダグの店で働く毎日が続く。
ダグは、パフォーマンスで客をごまかし、いかに少ない酒でカクテルを作るかをブライアンに伝授する。
大学の教授達の話が、何一つ社会では役立たないことに気づいたブライアンは、労働者階級の貴族”バーテンダー”で荒稼ぎできると豪語する。
そして、ブライアンとダグはコンビを組み、踊りながらカクテルを作るパフォーマンスで大評判となる。
その後、二人は有名クラブにスカウトされて客を熱狂させる。
ブライアンは、その場にいた客のコーラル(ジーナ・ガーション)と意気投合し二人は愛し合う。 そんなブライアンは、店を持つ夢を叶えるために、ジャマイカに行って稼ぐことをダグに提案する。 ダグは、手っ取り早く、独身の金持ち女を探せとブライアンに助言する さらにダグは、コーラルが遊びで付き合っていると言って、1週間以内に彼女が浮気をするかで、ブライアンと賭けをする。 その後、賭けのためにダグがコーラルを口説いたのを知ったブライアンは激怒し、店で彼を殴り喧嘩別れしてしまう。 2年後、ジャマイカ。 そこに、富豪女性ケリー(ケリー・リンチ)と結婚したダグも現れ、わだかまりも消えていたブライアンは彼との再会を喜ぶ。 ブライアンとジョーダンは、ごく自然に愛し合うようになるが、相変わらず辛口のダグが彼流の説教を始める。 ダグと、バーに来た富豪女性ボニー(リサ・ベインズ)を口説く賭けをしたブライアンは、成長したことを見せつけて賭けに勝つが、 それをジョーダンが目撃してしまう。 翌朝、ブライアンは、後ろめたさを感じながらジョーダンの元に向かうが、彼女はニューヨークに戻ってしまっていた。 大金を手に入れていたダグは、2週間後、マンハッタンに店を開くことをブライアンに伝え、彼をバーテンダーに誘う。 ブライアンはボニーと帰国し、彼女の会社で働くことになっていたため、二人は再び、彼がバーテンダーになるかで賭けをする。 ニューヨークに戻ったブライアンは、ボニーに付き人のように扱われ、それが不満で彼女と別れてしまう。 その後、ブライアンはジョーダンが働くカフェに向かい、彼女に謝罪して何とか理解を得ようとする。 ジョーダンは、妊娠していることをブライアン伝えるものの、彼を許そうとはしなかった。 叔父のパットの助言で、もう一度ジョーダンに会いに行ったブライアンは、彼女が富豪令嬢だということを知る。 ジョーダンの父リチャード(ローレンス・ラッキンビル)に会ったブライアンは、彼に手切れ金を渡されて憤慨する。 そこにジョーダンが帰宅し、ブライアンは子供に対する責任などを彼女に伝えるが受け入れられない。 裕福なことを黙っていたのは、金にばかり執着するブライアンに、自分自身のことを見てほしかったからだとジョーダンは伝える。 ブライアンは小切手を破り捨て、金の問題ではないことをジョーダンに伝え、その場を立ち去る。 賭けの負けを認めるため、ダグに会ったブライアンだったが、彼が投資の失敗で破産したことを知る。 ダグの妻ケリーを送ったブライアンは、彼女に誘われるもののそれを断る。 その後ブライアンは、ダグのことが心配になり様子を見に行くが、彼が自殺しているのを発見する。 ダグの葬儀を終えたブライアンは、彼からの手紙を受け取り涙する。 ブライアンは、もう一度ジョーダンの元に向かい、ダグの死を伝え、プライドを捨てた、堅実な生活をする自信を彼女に伝える。 それを聞いたジョーダンは、父リチャードの制止を振り切り、ブライアンと駆け落ちする。 そして、二人は結婚し、自分の店を持ったブライアンは、ジョーダンと共に幸せを実感する。
...全てを見る(結末あり)
ビーチのバーテンダーをしていたブライアンは、画家志望の女性ジョーダン・ムーニー(エリザベス・シュー)と出会う。
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
軍隊を除隊し、成功を夢見てこの地にやって来たブライアン・フラナガンは、学歴や経験がないことで職にありつけない。
そんなブライアンは、カクテル・バーの店主ダグに見込まれバーテンダーになる。
ブライアンは、昼は大学でビジネスを学び、夜はダグの店でカクテルを作る毎日を送るが、大学で学ぶことが社会では役に立たないことに気づく。
ダグの教えで、見事なカクテル・パフォーマンスを習得したブライアンは人気者のなる。
しかし、ブライアンはダグと賭けをして恋人を奪われてしまい、二人は喧嘩別れをする。
その後、ジャマイカに向ったブライアンは、ビーチでバーテンダーをしていが画家志望のジョーダンと出会う。
そこに、持論通り富豪女性と結婚して投資に成功し、大金を掴んだダグが現れるのだが・・・。
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ヘイウッド・グールドの著書を基に製作された作品。
ついにブレイクしたトム・クルーズの魅力が爆発し、彼とブライアン・ブラウンのカクテル・パフォーマンスなどが大いに話題になった作品。
しかし今観ると、そのパフォーマンスに当時ほどの驚きもなく、それとトム・クルーズの魅力だけが売り物の作品だけに、彼のファンでなければ、全く面白味のない作品かもしれない。
個人的に、同年公開される「レインマン」(1988)を観るまでは、彼に拒絶反応を示していたので興味のない作品だった。
友人に裏切られ、ジャマイカでバーテンダーとして働く姿を映し出す、大ヒットした”ビーチボーイズ”の”ココモ”が流れるシーンは痺れたのだが・・・。
当然のことながら作品は酷評されてしまい、ラジー賞では作品、脚本賞を受賞して、監督のロジャー・ドナルドソンと主演トム・クルーズもノミネートされてしまった。
トム・クルーズ人気が急上昇していた時期であり、興行収入は北米で約7800万ドル、全世界では約1億7200万ドルのヒットとなった。
主人公の人生の指南役のブライアン・ブラウン、最終的には主人公の愛を受け入れるエリザベス・シュー、その父親ローレンス・ラッキンビル、ダグ(B・ブラウン)の妻ケリー・リンチ、主人公と付き合う女性役のジーナ・ガーション、富豪女性のリサ・ベインズ、叔父ロン・ディーン、その店の常連客でロバート・ドンレイなどが共演している。