1815年に発表された、ジェーン・オースティンの小説”エマ”を現代風にアレンジして製作された作品。 ビバリーヒルズに住む女子高生の恋や成長を描く、監督、脚本エイミー・ヘッカーリング、主演アリシア・シルヴァーストーン、ステイシー・ダッシュ、ブリタニー・マーフィ、ポール・ラッド、ダン・ヘダヤ他共演の青春コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:エイミー・ヘッカーリング
製作
スコット・ルーディン
ロバート・ローレンス
原作:ジェーン・オースティン”エマ”
脚本:エイミー・ヘッカーリング
撮影:ビル・ポープ
音楽:デヴィッド・キティ
出演
シェリリン”シェール”ホロヴィッツ:アリシア・シルヴァーストーン
ディオンヌ・デイヴンポート:ステイシー・ダッシュ
タイ・フレイジャー:ブリタニー・マーフィ
ジョシュ・ルーカス:ポール・ラッド
メルヴィン”メル”ホロヴィッツ:ダン・ヘダヤ
アンバー・メアリー:エリサ・ドノヴァン
ホール:ウォーレス・ショーン
ガイスト:トゥインク・カプラン
マレー:ドナルド・フェイソン
トラヴィス:ブレッキン・メイヤー
クリスチャン・ストヴィッツ:ジャスティン・ウォーカー
エルトン・ティスシア:ジェレミー・シスト
サマー:ニコール・ビルダーバック
ローレンス:ショーン・ホランド
校長:ハーブ・ホール
試験官:ロン・オーバック
ミリー・ストーガー:ジュリー・ブラウン
ローガン:ジョシュ・ロゾフ
ヘザー:スーザン・モーハン
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1995年製作 97分
公開
北米:1995年7月21日
日本:1995年12月9日
製作費 $12,000,000
北米興行収入 $56,631,570
世界 $77,331,570
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ビバリーヒルズ。
女子高生のシェリリン”シェール”ホロヴィッツ(アリシア・シルヴァーストーン)は母を亡くし、弁護士の父メルヴィン”メル”(ダン・ヘダヤ)と二人暮らしだった。
愛車のジープで親友のディオンヌ・デイヴンポート(ステイシー・ダッシュ)を迎えに行ったシェールは、高校に向かう。
ボーイフレンドのマレー(ドナルド・フェイソン)と喧嘩を始めたディオンヌを置いて教室に向かうシェールは、クラスメイトの男子に全く興味がない。
ディベートのクラスで、教師ホール(ウォーレス・ショーン)からCの評価しかもらえなかったシェールは、父メルに叱られると言ってディオンヌに愚痴をこぼす。
帰宅したシェールは、メルの別れた妻の息子で血縁関係はないジョシュ・ルーカス(ポール・ラッド)と共に夕食のテーブルに着く。 成績表のことをメルに聞かれたシェールは、意地悪な教師がいて交渉することを伝える。 しかし、頑固なホールは泣きついても考えを変えないため、シェールは気分転換をすることにして、ディオンヌと買い物をする。 ホールを幸せにすることを考えたシェールは、恋愛相手を探すことにして、冴えない教師のガイスト(トゥインク・カプラン)を変身させてホールに近づけようとする。 両者が意識し合えるような計画を実行したシェールは、それに成功する。 仮免許で一人で運転することをメルに禁じられたシェールは、ジョシュに同乗してもらい学校に向かう。 ホールとガイストが仲良くベンチに座る姿を見たシェールとディオンには、二人が愛し合う仲になったために喜ぶ。 その結果、ホールは温和になり、クラス全体の成績は上がり、シェールは皆に感謝される。 メルに成績表を見せたシェールは、満足する父に抱きしめられる。 数日後、ダサイ転校生のタイ・フレイジャー(ブリタニー・マーフィ)を、シェールはディオンヌと共に変身させる。 男子が誰でも振り向くとタイに伝えたシェールは、別れたボーイフレンドで人気者のエルトン・ティスシア(ジェレミー・シスト)と彼女を付き合わせようとする。 エルトンの気を引くことができたシェールは、タイを連れてパーティーに向い、彼をじらす作戦に出る。 トラヴィス(ブレッキン・メイヤー)と楽しそうにしているところをエルトンに見せるようタイに指示したシェールは、自分の思い通りになったために満足する。 相手がいなかったシェールだったが、タイのためになることができただけで嬉しかった。 メルからの電話で直ぐに帰るようにと言われたシェールは、エルトンに送ってもらうことになる。 車を止めたエルトンはシェールに迫り、自分に気があることを確かめようとするが、それを否定される。 タイに興味がないエルトンは、彼女が自分と釣り合うはずがないと伝えて、シェールに言い寄る。 それを拒んだシェールは車を降り、エルトンは走り去ってしまう。 タクシーを呼ぼうとしたシェールは暴漢に拳銃を突きつけられ、所持品を奪われてしまう。 誰も呼べない状況で仕方なくジョシュに電話をしたシェールは、彼に事情を伝えて迎えに来てもらう。 翌日、エルトンのことをタイに話したシェールは、彼女を慰める。 次に誰を紹介しようかと考えたシェールは、クリスチャン・ストヴィッツ(ジャスティン・ウォーカー)に目を付けるが、自分の相手でもいいと考える。 花などを自分に贈って、いかにもモテるとクリスチャンに思わせたシェールは気を引き、週末のパーティーで彼とデートすることになる。 週末、訴訟を抱えたメルは、ジョシュにも手伝わせてスタッフと共に自宅で仕事をしていた。 そこに現れたクリスチャンの態度を気にしたメルは、シェールのワンピースにも口を出す。 更にメルは、シェールに何かあったら拳銃で殺すと言ってクリスチャンを脅す。 実はシェールに惹かれていたジョシュは彼女のことが気になり、見張りに行くとメルに伝えて許可される。 タイやアンバー・メアリー(エリサ・ドノヴァン)がいることに気づき、ジョシュも来たことを知ったシェールは、クリスチャンと共に楽しむ。 ダンス嫌いなジョシュもタイと躍り、パーティーは終わり、クリスチャンは残ることになったために、シェールはジョシュと共に帰ることになる。 シェールとジョシュは、徹夜になりそうなメル達のために差し入れを買って自宅に戻る。 母親から電話があったジョシュだったが、シェールが居留守を使う。 口うるさい義父に会いたくないジョシュは、家で過ごせばいいとシェールに提案される。 ジョシュは、シェールの邪魔をしたくなかったが構わないと言われ、滞在することになる。 メルが出張することになり、クリスチャンが訪ねてくるため、シェールは初体験の準備を始める。 クリスチャンを歓迎したシェールだったが、”トニー・カーティス”ファンの彼と”スパルタカス”のビデオを見ただけで、ムード作りをしようとしたところで彼は帰ってしまう。 それをディオンヌに話したシェールは、一緒にいたマレーから、クリスチャンがゲイだと知らされて驚く。 その後もシェールは、恋人にはなれないクリスチャンと、買い物などを楽しむ仲になる。 ショッピングモールでタイが男子学生に絡まれ、クリスチャンが彼女を助ける。 その事件がきっかけでタイが学校一の人気者になってしまい、シェールは焦る。 苛立ち考え事をしながら受けた運転免許の試験も落ちてしまい、帰宅したシェールはジョシュとタイが楽しそうにしていることに気づく。 シェールは、タイがジョシュに恋してしまったことを知るが、釣り合わないと思い意見する。 二人の事が気になるシェールは、ジョシュのどこがいいのか考える。 ジョシュのことが頭から離れないシェールは、彼に恋していることに気づく。 メルに相談したシェールは、好意を持つ男性に好かれていないと言って自信をなす。 ビバリーヒルズで一番かわいい、家のこともこなす素晴らしい娘だと、シェールはメルに励まされる。 その後も悩むシェールは、変身を決意して心を入れ替え、生まれ変わろうとする。 ガイストが携わるピズモ・ビーチ救済に参加したシェールは、タイと仲直りして、彼女の気持ちがジョシュから遠ざかったことを知る。 訴訟のファイル整理を手伝っていたシェールがジョシュといちゃついていたため、スタッフは憤慨して彼女を責め、仕事を放り出してしまう。 ショックを受けたシェールを慰めるジョシュは、彼女と心触れ合い、お互い惹かれ合っていることを確認してキスする。 ホールとガイストの結婚式が行われ、タイはトラヴィスと付き合い始めていた。 式は終わり、ガイストが投げたブーケを受け取ったシェールは、ジョシュと愛を確かめ合う。
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*(簡略ストー リー)
ビバリーヒルズ。
女子高生のシェリリン”シェール”ホロヴィッツは、母を亡くし、弁護士の父メルと暮らしていた。
ファッションにこだわり楽しい毎日を過ごすシェールは、冴えない教師二人の恋愛を芽生えさせ、成績をアップする。
その後、ダサイ転校生タイも変身させたシェールは、自分の恋についても考え始める。
魅力的なクリスチャンと付き合おうとしたシェールだったが、彼がゲイだと分かりショックを受ける。
そんなシェールを見守る、メルの前妻の息子で大学生のジョシュは、密かに彼女に心を寄せていた・・・。
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長編デビュー作「初体験/リッジモント・ハイ」(1982)でも楽しい学園物をてがけたエイミー・ヘッカーリングの作品で、小気味好い軽快な演出が見所の実に楽しい作品。
単なる能天気なお嬢様映画のように思えるが、弁護士である厳しい父親にそれなりに躾けられ、人の幸せを願う少女の行動が嫌みなく愉快に描かれ、終始、爽快な雰囲気で展開する内容もいい。
結局は本作だけと言われてしまったのが寂しいが、一気にブレイクした美少女、撮影当時18歳になったばかりのアリシア・シルヴァーストーンのキュートな魅力は大いに話題になった。
主人公が惹かれる相手が”トニー・カーティス”のファンで、その出演作”スパルタカス”を興味深く観る場面で、彼がゲイと分かる演出なども面白い。
主人公の親友ステイシー・ダッシュ、ダサイ転校生のブリタニー・マーフィ、主人公の”元”義兄で、結局は愛し合うことになるポール・ラッド、人間味のあるキャラクターで印象に残る、主人公の父親で弁護士のダン・ヘダヤ、主人公のクラスメイト、エリサ・ドノヴァン、教師ウォーレス・ショーン、彼と結婚する教師トゥインク・カプラン、ディオンヌ(ステイシー・ダッシュ)のボーイフレンド、ドナルド・フェイソン、主人公のクラスメイト、ブレッキン・メイヤー、主人公が惹かれるジャスティン・ウォーカー、主人公の元ボーイフレンド、ジェレミー・シスト、主人公のクラスメイト、ニコール・ビルダーバック、教師ジュリー・ブラウンなどが共演している。