謎の巨大生物が出現したマンハッタンで友人らと協力して恋人を助けようとする若者の戦いを描く、製作J・J・エイブラムス、監督マット・リーヴス、主演マイケル・スタール=デヴィッド、オデット・ユーストマン、リジー・キャプラン他共演のアクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:マット・リーヴス
製作
J・J・エイブラムス
ブライアン・バーク
製作総指揮
ガイ・リーデル
シェリル・クラーク
脚本:ドリュー・ゴダード
撮影:マイケル・ボンヴィレイン
編集:ケヴィン・スティット
音楽:マイケル・ジアッチーノ
出演
ロバート”ロブ”ホーキンス :マイケル・スタール=デヴィッド
ハドソン”ハッド”プラット:T・J・ミラー
エリザベス”ベス”マッキンタイア:オデット・ユーストマン
マリーナ・ダイアモンド:リジー・キャプラン
リリー・フォード:ジェシカ・ルーカス
ジェイソン・ホーキンス:マイク・ヴォーゲル
トラヴィス:ベン・フェルドマン
ヘザー:ライザ・ラピラ
グラフ中佐:クリス・マルケイ
アントニオ:テオ・ロッシ
チャーリー:ブライアン・クラグマン
ラジオのメッセージ:マット・リーヴス
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
2008年製作 85分
公開
北米:2008年1月18日
日本:2008年4月5日
制作費 $25,000,000
北米興行収入 $80,034,300
世界 $170,764,030
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
アメリカ合衆国国防総省、デジタル記録、事件目撃記録、暗号名”クローバーフィールド”。
ビデオカメラ回収地点、かつて”セントラルパーク”と呼ばれた公園”US-447”地区。
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ニューヨーク、マンハッタン。
4月27日 6:41AM
ロバート”ロブ”ホーキンス (マイケル・スタール=デヴィッド)は、友人のエリザベス”ベス”マッキンタイア(オデット・ユーストマン)の父が保有する高層アパートで彼女と過ごしていた。
5月22日 6:22PM 5月22日 7:20PM ジェイソンから、ロブに渡すメッセージのビデオ撮影を頼まれたハッドは、惹かれているマリーナ・ダイアモンド(リジー・キャプラン)の元に向かい、彼女を撮りながら話をするものの相手にされない。 ロブが現れ、驚く彼は皆に感謝する。 しかし、最近付き合い始めたベスがトラヴィス(ベン・フェルドマン)と共に現れたたために、ロブはそれを気にする。 ロブとベスは口論になり、二人が寝たこを知ったハッドらは、今後の関係を心配する。 親密になったものの、ロブが旅立つために複雑な心境だったベスは、気分を害してトラヴィスと共に帰ってしまう。 トラブルを知ったジェイソンはロブと話し、素晴らしい女性であるベスのことを大切にするべきで、取り戻しに行くようにと助言する。 その時、地響きと共に凄まじい爆発音がマンハッタンに響き渡る。 テレビの臨時ニュースで、”自由の女神”付近で船が転覆したことが伝えられ、屋上に出たロブらは停電した街の様子を確認する。 大爆発が起きた場所から火の玉となった物体が飛び散り、ロブらはその場から非難する。 通りに出たロブらの目の前に、もぎ取られて飛ばされた”自由の女神”の頭部が落下してくる。 そして、暴れまわる巨大生物が街を破壊していた。 大惨事となり、驚き動揺する皆を落ち着かせたジェイソンは、マンハッタンを離れるために”ブルックリン橋”に向かおうとする。 ロブは、電波状況が悪くようやく通じたベスとの電話で、彼女が身動きができないことを知る。 その時、生物に襲われた橋は崩れ落ちて人々はパニックになり、ロブ達は避難しようとするものの、ジェイソンが生物に殺される。 携帯電話の電池が切れてしまったロブは、電気店に向かう。 緊急避難命令が出て、重装備の軍隊が出動する。 巨大生物から地上に落ちた何かが、兵士達に襲い掛かる。 電池を手に入れたロブはベスに電話をして、倒壊しかけたアパートの部屋で出血して動けないと言う、彼女の救出に向かおうとする。 ハッドらに制止されたロブは一人で行こうとするが、皆で向かうことになる。 生物に攻撃を加える軍の激しい砲撃の中、ロブ、マリーナ、リリーは地下鉄に向かい、ハッドはその様子を撮影し続ける。 スプリング・ストリート駅のホームで待機するロブは、母親からの電話を受けて、橋で生物に襲われたジェイソンが死んだことを伝える。 リリーは、動揺して悲しむロブと共に慰め合い、線路を歩いてベスのアパートに行くことになる。 途中、ネズミが何かから逃げていることに気づいたロブらは、正体不明の生物に襲われる。 ロブらはある場所に逃げ込み、負傷したマリーナは、おかげで助かったと言うハッドに感謝される。 注意しながらその場から移動したロブらは、現れた兵士と共に避難所に向かう。 撤退命令を出すグラフ中佐(クリス・マルケイ)に友人を助けに行くことを伝えたロブだったが、気分が悪くなったマリーナは、目などから大量出血して死亡する。 ベスの元に行くことを許可されたロブだったが、兵士から、政府がマンハッタン全域を破壊するつもりであることを知らされる。 最後の攻撃が失敗したら街ごと破壊すると言われたロブは、非難ヘリコプターに乗るようにと指示され、ハッドとリリーと共にベスの元に向かう。 ベスのアパートが隣の高層ビルに倒れかかっていることを知ったロブらは、そのビルの屋上から彼女の部屋に向かおうとする。 エレベーターが動かないために階段で屋上に向かったロブらは、アパートに移動してベスの部屋で彼女を捜す。 肩に鉄筋が刺さったベスを助け出したロブらは、隣のビルに向かう。 現れた小生物から逃れてビルから出たロブ、ベス、ハッドは、救出ヘリの発着所にたどり着く。 ヘリに乗せられたリリーとはぐれたロブらは別のヘリで飛びたち、軍の総攻撃が始まる。 攻撃により動きを止めた生物だったが、ロブらが乗ったヘリに襲い掛かる。 操縦不能となったヘリは、セントラルパークに墜落してしまう。 一命を取り留めたロブら三人だったが、ハッドが巨大生物に襲われて死亡する。 ロブとベスは橋の下に避難するものの、軍の攻撃は更に激しくなる。 5月23日 土曜日 6:42AM その直後に、攻撃によりその場は破壊されて映像が切れる。 コニーアイランドで楽しむロブとベスの映像(4月27日 6:17PM)も記録されていた。
ロブの兄ジェイソン(マイク・ヴォーゲル)は、弟のカメラで恋人のリリー・フォード(ジェシカ・ルーカス)を撮りながらパーティー会場に向かう。
...全てを見る(結末あり)
ロブの日本転勤の送別”サプライズ”パーティーの準備をするハドソン”ハッド”プラット(T・J・ミラー)は、現れたジェイソンとリリーらと共にその場を盛り上げようとする。
覚悟を決めた二人は、事件の一部始終記録していたカメラに向かい遺言を残す。
参考:
・「クローバーフィールド」(2008)
・「10 クローバーフィールド・レーン」(2016)
・「クローバーフィールド・パラドックス」(2018)
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク、マンハッタン。
日本に転勤するロブの送別パーティーが開かれていた。
喜ぶロブだったが、最近付き合い始めたベスがトラヴィスと現れたため、彼女と口論になる。
ベスは帰ってしまうが、その直後、地響きと共に凄まじい爆発音が響き渡る。
各地で惨事が起き、通りに出ていたロブ達の目の前に”自由の女神”の頭部が落下してくる。
街を破壊する巨大生物を目撃したロブは、兄のジェイソンと恋人のリリー、友人のハッドとマリーナと共に避難しようとする。
ベスがアパートで身動きできないことを知ったロブは、ジェイソンやマリーナが死亡する中、ベスの元に向かおうとするのだが・・・。
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WebSiteなどを見ても詳しい解説などが全くないのでとまどってしまい、鑑賞する際の警告がやたらに目立つ宣伝も不可思議な感じのする作品であった。
公開後は話題になり、北米興行収入が約8000万ドル、全世界では約1億7100万ドルという予想外のヒットとなった。
ハンディ・カメラ撮影の映像やスターの出演もなく、正直あまり期待していなかった作品でもある。
そのハンディ・カメラの映像がいつ終わるのかと思っていると、全編そのまま続いてしまうのには驚く。
要するに、冒頭の説明にあるように、この映像は、政府及び軍が保管することになる記録映像だということなのだ。
避難しながら動いているために揺れて落とすという、素人が撮っているようなハンディ・カメラの映像が、予期せぬ事件を目撃して、臨場感と迫力のシーンを映し出す。
単純なストーリーに加えて出演者も無名ということで、本作が普通のカメラ映像なら、ここまで話題にはならなかったかもしれない。
見慣れている”自由の女神”の頭部が飛ばされ、路上に転がってくるシーンなども妙に新鮮味がある。
謎の生物が、何なのか・・・
地球外生物のような雰囲気もあり、何が目的でどこから来たのかも結局は分からない。
また、見逃せないのが、破壊されるマンハッタンの街並みの見事なセットと特撮だ。
鑑賞すればわかるが、B級作品的に思うのは間違いであり、J・J・エイブラムスとマット・リーヴスの実力を侮ってはいけない、手抜きが感じられないところも満足できる作品でもある。
恋人を助けるために命を懸けるマイケル・スタール=デヴィッド、その恋人オデット・ユーストマン、主人公の友人でデビュー作のT・J・ミラー、彼が惹かれるリジー・キャプラン、主人公の兄マイク・ヴォーゲル、その恋人ジェシカ・ルーカス、ベス(オデット・ユーストマン)の友人ベン・フェルドマン、軍の指揮官クリス・マルケイなどが共演している。