1941年に上演された、クリフォード・オデッツの戯曲”Clash by Night”を基に製作された作品。 東部から故郷の港町に戻った女性の欲望を描く、監督フリッツ・ラング、主演バーバラ・スタンウィック、ポール・ダグラス、ロバート・ライアン、マリリン・モンロー他共演のフィルム・ノワール。 |
・マリリン・モンロー / Marilyn Monro / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:フリッツ・ラング
製作
ジェリー・ウォルド
ノーマン・クラスナー
ハリエット・パーソンズ
原作:クリフォード・オデッツ”Clash by Night”(戯曲)
脚本:アルフレッド・ヘイズ
撮影:ニコラス・ムスラカ
編集:ジョージ・エイミー
音楽:ロイ・ウェッブ
出演
メイ・ドイル・ダマート:バーバラ・スタンウィック
ジェリー・ダマート:ポール・ダグラス
アール・ファイファー:ロバート・ライアン
ペギー・ダマート:マリリン・モンロー
ジョー・ドイル:キース・アンデス
ダマート:シルヴィオ・ミンチョッティ
ヴィンス:J・キャロル・ネイシュ
グロリア・ダマート:ダイアン・スチュワート/デボラ・スチュワート
アメリカ 映画
配給 RKO
1952年製作 105分
公開
北米:1952年6月16日
日本:未公開
■ ストーリー ■
カリフォルニア州、モントレー。
メイ・ドイル(バーバラ・スタンウィック)は、東海岸で10年過ごした後に、故郷の港町に戻る。
漁師のジェリー・ダマート(ポール・ダグラス)は、カフェにいた父(シルヴィオ・ミンチョッティ)を迎えに行った際に、その場にいたメイに再会する。
素っ気ない態度のメイは、弟ジョー(キース・アンデス)が自分の船に乗っていると言うジェリーに、覚えていない素振りを見せて多くを語らずその場を去る。
ジョーは、缶詰工所で働く恋人のペギー(マリリン・モンロー)を工場に迎えに行き家に戻る。
その場で待っていたメイは、自分を歓迎しない様子のジョーからペギーを紹介される。
ジョーから戻った理由を訊かれたメイは、付き合っていた富豪が亡くなり遺産を受け取ったが、既婚者だった彼の家族に訴えられたことを話す。
ジョーは、この家で暮らしてもいいかと訊くメイに母親の部屋を提供し、ペギーは彼女を歓迎する。
ジェリーは、ジョーに勧められてメイを誘い、映画を観に行く。
メイは、ジェリーの友人で映写技師のアール・ファイファー(ロバート・ライアン)を紹介され、3人で飲みに行く。
妻が踊り子で巡業に出ているアールが、不躾で女性を軽蔑しているように思えるメイは、彼の態度を不快に思う。
アールとは対照的な気立てが良いジェリーは、付き合い始めたメイに愛を伝えて求婚する。
心安らぐ生活もいいと考えたメイだったが、必ず傷つけるとジェリーに伝えて、その場を去る。
その後もジェリーと共にアールとも行動したメイは、次第に彼に惹かれるようになるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
クリフォード・オデッツの戯曲”Clash by Night”(1941)を基に製作された作品。
フリッツ・ラングが監督し、主演はバーバラ・スタンウィック、ポール・ダグラス、ロバート・ライアン、マリリン・モンローなどが共演した作品。
東部から故郷の港町に戻った女性の欲望を描くフィルム・ノワール。
当初の主演はジョーン・クロフォードと発表されていたが、バーバラ・スタンウィックがそれに代わった。
また、マリリン・モンローが、オープニング・タイトルと共に初めてクレジットされた作品でもある。
主演のバーバラ・スタンウィックは、彼女の特徴とも言える、不機嫌で反抗的な女性を演じ、欲望の中で生きる主人公の心情を見事に表現し、その演技は高く評価された。
主人公と結婚する純朴な漁師ポール・ダグラス、彼の友人である映写技師で、女性を軽蔑しながらも主人公と惹かれ合う仲になる異常な男を好演するロバート・ライアン、主人公の弟の恋人を魅力的に演じ、演技力も評価されたマリリン・モンロー、その恋人キース・アンデス、ジェリー(ポール・ダグラス)の父親シルヴィオ・ミンチョッティ、ジェリーの叔父J・キャロル・ネイシュ、主人公の娘ダイアン・スチュワートとデボラ・スチュワートなどが共演している。