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クリスティーン Christine (1983)

1983年に発表された、スティーヴン・キング同名小説の映画化。
内気な少年に買い取られた廃車寸前の車が持ち主と一体化して事件を起こす事件を描く、監督、音楽ジョン・カーペンター、主演キース・ゴードンアレクサンドラ・ポールジョン・ストックウェル他共演のホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・カーペンター

製作
リチャード・コブリッツ
ラリー・J・フランコ

製作総指揮
カービー・マッコーリー

マーク・ターロフ
原作:スティーヴン・キングクリスティーン
脚本:ビル・フィリップス
撮影:ドナルド・M・モーガン
編集:マリオン・ロスマン
音楽
ジョン・カーペンター

アラン・ハワース

出演
アーロルド”アーニー”カニンガム:キース・ゴードン

リー・キャボット:アレクサンドラ・ポール
デニス・ギルダー:ジョン・ストックウェル
ウィル・ダーネル:ロバート・プロスキー
ラドルフ”ルディ”ジャンキンス:ハリー・ディーン・スタントン
レジーナ・カニンガム:クリスティーン・ベルフォード
ジョージ・ルベイ:ロバーツ・ブロッサム
ロザンヌ:ケリー・プレストン
ケーシー:デヴィッド・スピルバーグ
クラレンス”バディ”レパートン:ウィリアム・オストランダー
ピーター”ムーチー”ウェルチ:マルコム・ダネア

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ

1983年製作 110分
公開
北米:1983年12月9日
日本:1984年5月5日
製作費 $9,700,000
北米興行収入 $21,200,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1957年、デトロイト
真っ赤な”プリマス・フューリー”が、自動車工場で組み立てられるが、ボンネットに手を挟まれた者と、車内で葉巻の灰をシートに落とした作業員が死亡する事件が起きる。

1978年9月12日、カリフォルニア州、ロックブリッジ。
内気な高校生アーロルド”アーニー”カニンガム(キース・ゴードン)は、自動車整備室で不良グループのクラレンス”バディ”レパートン(ウィリアム・オストランダー)やピーター”ムーチー”ウェルチ(マルコム・ダネア)らに絡まれる。

アーニーの親友デニス・ギルダー(ジョン・ストックウェル)が現れ、彼に加勢して抵抗するが、結局はバディに逆恨みされる。

学校からの帰り道、アーニーはスクラップ同然の赤い”プリマス・フューリー”を見かけて、それを手に入れようとする。
...全てを見る(結末あり)

アーニーは、”クリスティーン ”と名付けられたその車を買うことを決めて、250ドルで持ち主ジョージ・ルベイ(ロバーツ・ブロッサム)と話をつける。

帰宅したアーニーは、母親のレジーナ(クリスティーン・ベルフォード)に車を持つことを反対されたため、それをウィル・ダーネル(ロバート・プロスキー)の整備工場に持っていく。

10月9日。
アーニーは、ダーネルの工場で雑用をすることで、廃車の部品を譲ってもらえることになる。

車をいじり始めてから3週間、アーニーの様子に変化が起こり始める。

母レジーナは、前の車の持ち主が車内で亡くなったことを知り、その話を聞かされたデニスは、ルベイに会ってそれを確かめる。

その後、アーニーは愛車”クリスティーン”の修理を終え、男子が憧れる女生徒のリー・キャボット(アレクサンドラ・ポール)を乗せて、キスまでする姿を目撃したデニスは驚いてしまう。

フットボールの試合中だったデニスは、それに気をとられ、ハードタックルを受けて入院してしまう。

11月5日。
ドライブイン・シアターでデートしていたアーニーとリーだったが、リーは、アーニーがクリスティーンのことばかり考えていることに腹を立てる。

その後リーは、クリスティーンに嫉妬されているかのように車内に閉じ込められ、ハンバーガーがのどに詰まり取り乱してしまう。

車を工場に戻したアーニーだったが、バディらがそこに忍び込み、クリスティーンを叩き壊してしまう。

ショックを受けたアーニーは、クリスティーンを家に置かせてくれなかった両親のせいにする。

しかし、クリスティーンはアーニーの目の前で、自ら元の姿に戻ってしまう。

そして、クリスティーンは、ムーチーを路地に追い詰めて殺害する。

11月23日。
ムーチーの死と、壊された車の関係などを捜査し始めた警察のラドルフ”ルディ”ジャンキンス刑事(ハリー・ディーン・スタントン)は、アーニーに会い彼に探りを入れる。

12月16日。
バディをガソリン・スタンドに追い詰めたクリスティーンは、彼の車を潰して爆破する。

走り去ったバディを追ったクリスティーンは、火達磨になりながら彼を轢き殺す。

焼けて工場に戻ってきたクリスティーンに、アーニーが乗ってないことを確認したダーネルだったが、車内で殺されてしまう。

翌日、工場では、警察がクリスティーンを調べていたが、そこにアーニーが戻る。

アーニーはジャンキンスに尋問されるが、ダーネルの用事で出かけていたことを伝える。

リーはアーニーを心配してデニスに相談し、前の持ち主と娘が車内で死んだことを知らされる。

その後、デニスはクリスティーンに乗せられ、何を言っても聞き入れない、人が変わってしまったアーニーに驚く。

翌日の夜、デニスとリーは、警察により閉鎖された工場にアーニーを誘い出す。

既に待ち構えていたアーニーは、クリスティーンで二人に襲い掛かる。

アーニーは傷ついて死亡するが、クリスティーンは、尚も抵抗する。

しかし、デニスはブルドーザーでクリスティーンを踏み潰し、スクラップにしてしまう。

翌日、ジャンキンスは、アーニーを救えなかったことで落胆する、デニスとリーを慰めて英雄だと称える。

そして、鉄の塊となったクリスティーンだったが、一部の部品が動きだす。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
校内でいじめに遭う気弱で内気な高校生アーニー・カニンガムは、廃車寸前の、”クリスティーン”という名の赤い”プリマス・フューリー”を気に入り買い取ることにする。
アーニーは、クリスティーンを修理していくと同時に人が変わり始め、校内一の美女リーの心も射止めてしまう。
そんなアーニーの変貌に、親友のデニスは驚いてしまい、クリスティーンの前の持ち主が、車内で死んだことなどを知っていた彼は不吉な予感も感じる。
やがて、アーニーが車のことばかりを考えていることにリーは憤慨し、クリスティーンは彼女に嫉妬して危害を加える。
そんな時、アーニーに恨みを持つ不良少年バディらは、クリスティーンを叩き壊してしまう。
しかし、クリスティーンは自ら元通りに復元しバディらに襲い掛かる・・・。
__________

意思を持った”プリマス・フューリー”(1957年型)が、自分に危害を加える者を襲うという奇抜なアイデアを、鬼才ジョン・カーペンターが監督した異色のサスペンス・ホラー。

話の筋書き自体は単純だが、徹底的に壊された車”クリスティーン”が、自ら復元するSFX及びVFXの素晴らしさなどは注目だ。

主人公が、車の復活と共にワイルドに変貌する展開などもなかなか面白い、B級的ではあるが見所満載の作品だ。

主人公を演ずる「殺しのドレス」(1980)でも、前半の気弱な少年が同じような役柄だったキース・ゴードン、恋人となるものの、変貌していく彼についていけなくなるアレクサンドラ・ポール、彼女と力を合わせて”クリスティーン”の暴挙を止める、主人公の親友ジョン・ストックウェル、修理工場オーナーのロバート・プロスキー、事件を追う刑事役のハリー・ディーン・スタントン、主人公の母親クリスティーン・ベルフォード、”クリスティーン”の持ち主ロバーツ・ブロッサム、端役ながらキュートで印象に残る学生、後のジョン・トラボルタ夫人ケリー・プレストン、不良少年ウィリアム・オストランダーマルコム・ダネア等が共演している。


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