伝説の大波“マーヴェリックス”に挑んだ天才サーファーのジェイ・モリアリティと彼を支えた師との絆を描く、監督カーティス・ハンソン(製作兼)、マイケル・アプテッド、製作、出演ジェラルド・バトラー、ジョニー・ウェストン、エリザベス・シュー他共演の実録ドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督
カーティス・ハンソン
マイケル・アプテッド
製作
カーティス・ハンソン
ジム・ミーナハン
ブランドン・フーパー
製作総指揮
ジェラルド・バトラー
アラン・シーゲル
ジョージア・カカンデス
原案
ジム・ミーナハン
ブランドン・フーパー
脚本:カリオ・セイラム
撮影:ビル・ポープ
編集:ジョン・ギルバート
音楽:チャド・フィッシャー
出演
ジェイ・モリアリティ:ジョニー・ウェストン
フロスティ・ヘッソン:ジェラルド・バトラー
クリスティ・モリアリティ:エリザベス・シュー
ブレンダ・ヘッソン:アビゲイル・スペンサー
キム:レヴェン・ランビン
ソニー:テイラー・ハンドリー
ゴールディ:スコット・イーストウッド
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2012年製作 116分
公開
北米:2012年10月26日
日本:2013年6月15日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $6,002,760
世界 $6,003,390
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1987年、カリフォルニア州、サンタクルーズ。
8歳の少年ジェイ・モリアリティは、海岸で遊んでいる際に波にさらわれる。
サーファー、フロスティ・ヘッソン(ジェラルド・バトラー)がたまたまその場にいたため、ジェイは助けられる。
フロスティは注意するが、ジェイが波を読んでいたと聞き驚く。
家まで送られたジェイは、フロスティが隣人だということを知る。
帰宅したジェイは、軍人の父親が出て行ったことに気づき、失意の母親クリスティ(エリザベス・シュー)を気遣う。
翌日、仕事のクリスティが帰らないため、サーファーだった父親の壊れたサーフボードを直したジェイは、フロスティの家に向かう。 フロスティの妻ブレンダ(アビゲイル・スペンサー)に、昨日、海で助けられたことを伝えたジェイは、彼が建築現場で働いていたはずだと言われる。 海岸に向かったジェイは、フロスティが波に乗る姿を見て自分も沖に向かい、苦労しながらサーフィンを楽しむ。 7年後。 ジェイは、フロスティが仲間達と共に大波に乗る姿を見て感激し叫び声を上げる。 それに気づいたフロスティは、付いてきたことは許すものの、大波に乗ることは神話にしておきたいとジェイ伝え忠告する。 大波に乗るため鍛えて欲しいことを伝えたジェイだったが、フロスティは、危険が伴うと言って彼を相手にしない。 しかしフロスティは、頼っているジェイの気持ちを考えるべきだと妻ブレンダに言われる。 条件付きで”マーヴェリックス”の大波に挑むことを教えるとジェイに伝えたフロスティは、翌朝から彼を指導する。 ジェイに、基本を徹底させる毎日を送らせたフロスティは、ブレンダから、大波を優先させて子供達を犠牲にしないことを約束させられる。 幼馴染のキム(レヴェン・ランビン)に、クリスティの代わりで波に乗る訓練の同意書にサインしてもらったジェイは、それをフロスティに渡して海に向かう。 テクニックの前に観察することの大切さを教わったジェイは、それについてレポートを書くよう言われる。 ところが、キムを”観察”したことを書いたジェイのレポートを見たフロスティは憤慨する。 フロスティは、ジェイの考えも理解すべきだとブレンダに説得され、彼にレポートを書き直させようとする。 学校をさぼったジェイは、”マーヴェリックス”に向かい波を観察する。 そのレポートがフロスティに認められたジェイは、次に”恐怖”についてを書くよう指示される。 キムと親交を深めていたジェイだったが、落とした観察記録の内容をライバルのソニー(テイラー・ハンドリー)に知られてしまい、それが彼女に伝わり避けられるようになる。 再びレポートを書き直すよう言われたジェイは、波に乗ることを諦めるとフロスティに伝える。 そんな時、ブレンダが発作で倒れ、彼女はそのまま息を引き取る。 失意のフロスティは誰の話も聞かず、ある日ジェイは、彼が海に向かったことを知りそれを追う。 沖でフロスティを見つけたジェイは、全てを投げ出そうとする彼を励まして岸に戻る。 ジェイの誕生日、全てを知っていたクリスティは彼にプレゼントを渡して抱き合い、フロスティはボードを贈る。 ”マーヴェリックス”に大波を起こす、エルニーニョの影響を伝える気象情報を気にしていたジェイは、現れたキムから愛を告げられる。 大波が来ることが分かり、ジェイは封を開けていなかった父親からの手紙を読み、フロスティの連絡を受ける。 準備が整ったジェイは、クリスティが家で待つことを確認し、フロスティとキムと共に”マーヴェリックス”に向かう。 ブレンダとの約束を果たすために岸で待つフロスティは、ジェイに愛を伝える。 フロスティに手紙を渡したジェイは、彼とキムに見守られながら沖に向かう。 多くのサーファーが波にのまれ、死亡者が出る可能性が見物人の間で語られる。 最初のライドで失敗したジェイは姿を消すものの、数分後に海面に浮上し、船に向かいボードを借りて波に向かう。 他のサーファーは諦め、同じ考えのソニーはジェイを励まして別れる。 フロスティは、父親というものを理解した、短命だと感じていたから波に乗りたかったのだと綴るジェイの手紙を読む。 ジェイは見事にライドに成功し、岸に戻りフロスティと抱き合う。 大波に乗ったことではなく、それに挑んだことで有名になったジェイは、その後サーフィン界の頂点に立った。
...全てを見る(結末あり)
サーフィンの腕をあげていた高校生のジェイは、ある夜、ボードを積んで出かけるフロスティの車に忍び込み海に向かう。
*(簡略ストー リー)
高校生のジェイ・モリアリティは、父親が家を出たため、母親クリスティと二人暮らしだった。
隣人のサーファー、フロスティの影響を受けて腕をあげていたジェイは、”マーヴェリックス”の大波に乗る夢を叶えようと考える。
ジェイに指導を頼まれたフロスティはそれを断るものの、自分を頼る彼の考えを考慮するよう妻ブレンダに言われる。
それ以前に、父親としての役目を果たすことをブレンダに約束したフロスティは、ジェイに指導を始め基本を徹底させる。
父のいないジェイ、親として責任を感じながら指導を続けるフロスティの間には、深い絆が生まれる。
観察や恐怖についてのレポートをフロスティに書くよう言われたジェイは、戸惑いながらもそれに従い一歩ずつ夢に近づこうとするのだが・・・。
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ラストで主人公の師が語るように、偉業となったライドではなく、目標に向かう努力が、早世したジェイ・モリアリティを有名にしたとのであり、生活に恵まれているわけではない師弟が、地道な努力を重ねる姿を描いている物語は感動を呼ぶ。
また、父親のいない少年が、当然ながら師を父のように思いながら、短命だと感じたからこそ波に乗りたかったことに気づくという話も、カーティス・ハンソンとマイケル・アプテッドの共同による細やかな演出と共に涙を誘う。
いつもながら感心するのがサーフィン・シーンで、その迫力は、伝説の大波だけに恐ろしいほどだ。
主人公ジェイ・モリアリティを好演するジョニー・ウェストン、彼を支える役柄を人間味豊かに、また、深い演技を見せるジェラルド・バトラー、思慮深い彼の妻アビゲイル・スペンサー、主人公の母親エリザベス・シュー、主人公の幼馴染レヴェン・ランビン、主人公のライバル、テイラー・ハンドリー、そして、スコット・イーストウッドがサーファー役で出演している。