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映画 チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室 Charlie Bartlett (2007) | That's Movie Talk!
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チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室 Charlie Bartlett (2007)

学校の人気者になるため校内でビジネスを始めた高校生が巻き起こす騒動を描く、主演アントン・イェルチンホープ・デイヴィスロバート・ダウニーJr.カット・デニングス他共演、監督ジョン・ポールによるコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)

ロバート・ダウニーJr. / Robert Downey Jr. 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:ジョン・ポール

製作
デヴィッド・パーマット
バーロン・キッド
ジェイ・ローチ
シドニー・キンメル
製作総指揮
ウィリアム・ホーバーグ
ジェニファー・ペリーニ
トリッシュ・ホフマン
ブルース・トール
脚本:ガスティン・ナッシュ
撮影:ポール・サロッシー
編集:アラン・ボームガーテン
音楽:クリストフ・ベック

出演
チャーリー・バートレット:アントン・イェルチン
マリリン・バートレット:ホープ・デイヴィス
ネイサン・ガードナー:ロバート・ダウニーJr.
スーザン・ガードナー:カット・デニングス
マーフィー・ビヴェンズ:タイラー・ヒルトン
キップ・クロムウェル:マーク・レンドール
レン・アーバックル:ディラン・テイラー
ホイットニー・ドラモンド:ミーガン・パーク
ジャスティン・ラウダーバック:ジェイク・エプスタイン
ジョーダン・サンダース:ジョナサン・マレン
セジウィック:デレク・マクグラス
スタン・ウェザース:スティーヴン・ヤング
ネイト・ハンセン:デヴィッド・ブラウン
ディーン・ウェスト:ノーム・ジェンキンス
ケリー:ローレン・コリンズ
プリシラ:サラ・ガドン

アメリカ 映画
配給 MGM
2007年製作 97分
公開
北米:2008年2月22日
日本:2009年4月4日
製作費 $12,000,000
北米興行収入 $3,951,700
世界 $5,254,990


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
裕福で成績も優秀な寄宿学校に通う17歳のチャーリー・バートレット(アントン・イェルチン)は、学校を退学させられそうになる。

校長に呼び出されたチャーリーの母マリリン(ホープ・デイヴィス)は、偽造免許証を作り生徒達に売っていた息子の退学を知らされる。

マリリンは寄附をしようとするものの、犯罪行為をしたことで許されない状況だと判断し、チャーリーと共にその場を去る。

人気者になることがいけないことなのか疑問に思うチャーリーは、退学を繰り返しているため、公立高校に通うようにとマリリンに言われる。

ウエスタン・サミット・ハイスクールの学校長で、アルコール依存症のネイサン・ガードナー(ロバート・ダウニーJr.)は、反抗的な娘スーザン(カット・デニングス)との関係に悩んでいた。
...全てを見る(結末あり)

リムジンではなくスクールバスで登校したチャーリーは、スーザンに声をかけられて、彼女が所属する演劇部のオーディションを受けることになる。

トイレでマーフィー・ビヴェンズ(タイラー・ヒルトン)に痛めつけられそうになったチャーリーは、その場にガードナーが現れたために救われる。

ランチの時間も生徒達から相手にされないチャーリーは、間抜けなレン・アーバックル(ディラン・テイラー)と席を共にする。

放課後、スーザンの演劇のオーディションを受けたチャーリーは、マーフィーに殴られてしまう。

チャーリーが殴られたことを知ったマリリンは、精神科医スタン・ウェザース(スティーヴン・ヤング)のカウンセリングを受けさせる。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断されたチャーリーは、中枢神経刺激薬リタリンを処方される。

全校集会を開いたガードナーは、監視カメラの設置を生徒から非難され、同席した教育長セジウィック(デレク・マクグラス)に威厳がないと指摘される。

ガードナーは、スーザンの視線を気にする。

リタリンを飲み始めたチャーリーは興奮状態になり、あるビジネスが思いつく。

マーフィーと話をしたチャーリーは、ビジネスで組むことを提案する。

ハイになれるリタリンをマーフィーに渡したチャーリーは、それを売って山分けすることで彼を納得させる。

校内でダンスパーティーが開かれ、マーフィーからリタリンを売りさばいたことを知らされたチャーリーは、会場が狂乱状態だったために驚く。

翌日からチャーリーは人気者になり、生徒達から声をかけられる。

その後、校内には監視カメラが設置され、生徒達は反発し撤廃署名運動が始まる。

内気なキップ・クロムウェル(マーク・レンドール)から相談を受けたチャーリーは、両親から変だと思われている自分にリタリンが効くかを問われる。

調べてみると答えたチャーリーは医学書を読み、様々な症状を装えば、様々な薬を手に入れられると考える。

ウェザースのカウンセリングを受けたチャーリーは、抗不安薬ザナックスと抗うつ薬ゾロフトを処方される。

トイレでキップに会ったチャーリーは相談に乗り、マーフィーが薬を渡して金を受け取る。

その後も、トイレを相談室にして生徒達の話を聞くチャーリーは、精神科医を変えて様々な薬を手に入れてそれを売りさばく。

相手を痛めつける場面を撮影するのが趣味だったマーフィーの話にヒントを得たチャーリーは、学校を舞台にした暴力映画を作りDVDで販売して儲ける。

それを知ったガードナーとセジウィックは問題視し、チャーリーを3日間の停学にする。

街でスーザンに声をかけたチャーリーは、彼女を屋敷に誘い、マリリンを紹介して楽しい時を過ごす。

バーにいたガードナーは、スーザンがチャーリーの車に乗ったことを知人の警官ネイト・ハンセン(デヴィッド・ブラウン)から知らされる。

帰宅したガードナーは、チャーリーに会ったことをスーザンに確認し、彼には警戒するよう忠告する。

校長の娘と関係したとチャーリーが言いふらすとまで考えるガードナーを軽蔑したスーザンは憤慨する。

脱税で有罪となり服役中の夫の面会に向かったマリリンだったが、同行したチャーリーは車から降りようとしなかった。

学校に戻ったチャーリーと話したガードナーは、スーザンに何かしたら許さないと言って警告する。

トイレでスーザンの相談に乗ったチャーリーは、妻の浮気にショックを受けたガードナーが、苦しんでいることを知る。

暫く考えこんだチャーリーは、スーザンにキスをする。

チャーリー主催のパーティーが開かれ、スーザンと二人だけになったチャーリーは、父親のことを聞かれる。

父が刑務所に入ったためにマリリンはうつ病になり、チャーリーは母のことを父に頼まれ、守ることを約束したと話す。

自分を守るのは誰かと聞かれたチャーリーは、初めてだと言ってスーザンと愛し合い、その後、ステージに上がった彼は、そのことを皆に伝える。

その頃、人生が無意味だと考えるキップは、チャーリーから買った薬を過剰摂取する。

バートレット家を訪れたガードナーは、キップの件をチャーリーに知らせ、無事だと言って薬の入手先も話していないと伝える。

薬が自分から渡ったと分かれば大変なことになると言われたチャーリーは、詳しい話をガードナーに聞かれる。

皆の悩みを聞き助けていると言うチャーリーは、自分の経験を話すガードナーから、今後はどうしたいのかを聞かれる。

人気者になったのが嬉しいと言うチャーリーは、17歳の自分にはそれが重要だと答える。

その人気をどう使うかが大事だとガードナーに言われたチャーリーは納得する。

キップに会ったチャーリーは、誰にも相手にされず友達もいないため、気持ちは変わっていないと言われる。

生きる目的は色々あると言われたキップは、戸惑いながら、チャーリーと共に戦闘ゲームをして楽しむ。

新しいビジネスを探していたチャーリーは、キップが書いた劇を読ませてもらう。

その上演をガードナーに提案したチャーリーとキップは、許可できないと言われる。

上演できれば自殺せずに済むとキップに言われたガードナーは、仕方なくそれを認める。

嫌がるマーフィーと共に薬を捨てたチャーリーは、薬を売るのをやめることを皆に発表するが、相談は続ける。

フットボール部員の何人かと意味もなく付き合っていたホイットニー・ドラモンド(ミーガン・パーク)の相談を受けたチャーリーは、彼女に好意を抱くマーフィーを紹介する。

監視カメラ撤廃の運動が激しくなり、セジウィックは、チャーリーが来てから学校に変化が起きたと言って懸念を示す。

解決方法はあると言うチャーリーは、スーザンに集会を開く準備を任せる。

訪ねて来たチャーリーがスーザンに紙袋を渡したため、ガードナーはそれを調べようとする。

チャーリーは、従おうとしないスーザンの腕を掴んだガードナーを殴ってしまうものの謝罪する。

憤慨するスーザンから紙袋を渡されたガードナーは、それがニコチン・ガムであることを知る。

その夜、集会を開いたチャーリーは、皆の前で自分が必要ないと話す。

他人に自分のことを決めさせるなと言うチャーリーは、現れた警官に連行され、ガードナーは生徒達に解散を命じ、学生ラウンジを閉鎖することを伝える。

生徒達は暴れ始め、セジウィックはガードナーの責任を追及して彼を解雇する。

チャーリーを釈放させたマリリンは息子を叱ろうとせず、今回の件は自分のせいかもしれないと言って、それで納得しようとする。

ガードナーは書斎に籠り、父と話すこともないまま、スーザンは演劇の舞台に立つ準備をする。

スーザンと話したチャーリーは、ガードナーを訪ねて彼を演劇に誘おうとする。

酔って銃を発砲するガードナーは、チャーリーに意見を求める。

こんな状況で子供の自分には助言ができないと言うチャーリーは、ガードナーが自殺すると思い飛びかかる。

誤ってプールに落下してしまったチャーリーを救うため、ガードナーは水に飛び込み彼を救う。

自殺すると思ったと言うチャーリーに、ガードナーは生きる責任があると伝える。

スーザンが父親を愛していると言われたガードナーは、チャーリーに父親のことを尋ねる。

チャーリーが父親を失ったと考えていることを知ったガードナーは、それが本意でないことを確認し、彼と共に演劇会場に向かう。

舞台のスーザンを愛しく思うガードナーは、彼女の歌う姿を微笑みながら見つめる。

その後、マリリンと刑務所に向かったチャーリーは、父に面会する。

ガードナーは、以前のように歴史の教師に戻る。

精神医学協会を訪ねたチャーリーは、夏期実習の体験を申し入れる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
裕福で成績も優秀な17歳のチャーリー・バートレットは、学校内でビジネスをしては退学を繰り返していた。
母親マリリンから、公立高校に通うようにと言われたチャーリーは登校するものの、生徒達に全く相手にされない。
不良のマーフィーに痛めつけられたチャーリーは、そのことで精神科医のカウンセリングを受け、ADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断される。
処方された薬でハイになれたチャーリーは、カウンセリングを続け薬を手に入れて、マーフィーと組んでそれを生徒達に売りさばく。
学校長のガードナーは、生徒達の変化に気づきつつ、娘スーザンに接近するチャーリーを警戒する。
人気者になる夢を果たしたチャーリーは、生徒達やスーザンの相談に乗りながら、その後もビジネスの構想を練るのだが・・・。
__________

退学を繰り返す問題児を描くドラマは、何不自由ない裕福な生活環境で、何が主人公の行動に影響を与えたのかが興味深く描かれている。

爆笑コメディ風に始まる物語は、それぞれの家族や個人が抱える問題を描き、終盤はヒューマン・ドラマのような展開となり、考えさせられる場面が多々ある。

心に訴える部分もあるドラマなのだが、トイレの相談室がテーマでもない内容を考えると疑問に思えるこの邦題では、スルーしてしまった方も多いかと思う。

魅力的なキャストなのだが、商業的には失敗に終わった作品。

製作費 $12,000,000
北米興行収入 $3,951,700
世界 $5,254,990

本作は2006年に撮影されたため、実際には公開された2008年が転機とも言える、アルコール依存症の悩める学校長を好演する、実力派らしいロバート・ダウニーJr.の復活を感じさせる深い演技が印象に残る。

愛嬌のある憎めない主人公を熱演する、ドラマの設定と同じ撮影当時17歳のアントン・イェルチン、能天気な母親に見えるものの、それなりの悩みを抱えていたホープ・デイヴィス、主人公と親交を深める学校長の娘カット・デニングス、主人公と組みビジネスをする不良学生タイラー・ヒルトン、内気な生徒マーク・レンドール、生徒ディラン・テイラーミーガン・パークジェイク・エプスタイン、教育長デレク・マクグラス、精神科医スティーヴン・ヤング、警官デヴィッド・ブラウンなどが共演している。


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