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センターステージ Center Stage (2000)

名門バレエ団で踊ることを夢見る若者達の挫折や努力の末の栄光をを描く、監督ニコラス・ハイトナー、出演アマンダ・シュルゾーイ・サルダナスーザン・メイ・プラットピーター・ギャラガー他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:ニコラス・ハイトナー

製作:ローレンス・マーク
脚本:キャロル・ヘイッキネン
撮影:ジェフリー・シンプソン
編集:タリク・アンウォー
音楽:ジョージ・フェントン

出演
ジョディ・ソイヤー:アマンダ・シュル

エヴァ・ロドリゲス:ゾーイ・サルダナ
モーリーン・カミングス:スーザン・メイ・プラット
ジョナサン・リーヴス:ピーター・ギャラガー
ナンシー・カミングス:デブラ・モンク
クーパー・ニールソン:イーサン・スティーフェル
チャーリー・シムス:サシャ・ラデツキー
ジュリエット・シモーネ:ドナ・マーフィ
エリック・O・ジョーンズ:シャキーム・エヴァンズ
セルゲイ:イリア・クーリック
キャサリーン・ドナヒュー:ジュリー・ケント
ジム・ゴードン:アイオン・ベイリー

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ

2000年製作 115分
公開
北米:2000年5月12日
日本:2001年5月12日
製作費 $18,000,000
北米興行収入 $17,200,930
世界 $26,385,940


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューヨーク
アメリカン・バレエ・カンパニー付属のアカデミーに合格したジョディ・ソイヤー(アマンダ・シュル)は、同室のエヴァ・ロドリゲス(ゾーイ・サルダナ)に、ベスト・ダンサーであるクーパー・ニールソン(イーサン・スティーフェル)と言葉を交わしたことを話す。

そこに、同室のモーリーン・カミングス(スーザン・メイ・プラット)が現れ、タバコを吸うエヴァを追い払う。

廊下で会ったゲイのエリック・O・ジョーンズ(シャキーム・エヴァンズ)に誘われ、タバコを吸いに行ったエヴァは、セルゲイ(イリア・クーリック)に、モーリーンが、ダンスは一番だが最悪な女だと言われる。

そこに、シアトルから来たチャーリー・シムス(サシャ・ラデツキー)が現れて、エヴァらは彼に挨拶する。
...全てを見る(結末あり)

集合したジョディらは、芸術監督兼振付師ジョナサン・リーヴス(ピーター・ギャラガー)の挨拶で歓迎される。

レッスンは始り、インストラクターのジュリエット・シモーネ(ドナ・マーフィ)は、規則を守らないエヴァに厳しい態度で接する。

数日後、クーパーと、プリンシパルでリーヴスの恋人の妻キャサリーン・ドナヒュー(ジュリー・ケント)の、見事なバレエが披露されたガラ公園が終わる。

後援後のパーティーで、以前関係していたことで未練のあるクーパーは、キャサリンにそれを伝えるが相手にされない。

給仕などで、招待客をもてなしていたジョディらは、誰もいない劇場での、二人のやり取りを目撃してしまう。

その後もレッスンは続き、エヴァは、ジュリエットの厳しい言葉に声を荒げてしまう。

そんな時、リーヴスとジュリエットに呼ばれたジョディは、体型による技術的な限界を指摘される。

ショックを受けたジョディは、モーリーンにも同じことを言われるが、エヴァに励まされる。

バレエ漬けのモーリーンは、コロンビア大学の医学部予科に通うジム・ゴードン(アイオン・ベイリー)に誘われてボーリングを楽しむが、深入りは避ける。

ジョディは、仲間達とクラブに向かい、チャーリーと親交を深める。

モーリーンは、アカデミーの職員でもある母親ナンシー(デブラ・モンク)が、自分の人生を管理し過ぎることを嫌い反抗する。

禁止されている、外部のダンス・スクールに通うジョディは、そこでクーパーに出くわす。

ジョディは、クーパーのアパートに誘われ、そして二人は愛し合う。

発表会の配役が決まり、ジョディはクーパーの推薦で、彼の組にチャーリーやエリックと共に選ばれる。

エヴァは、反抗的な態度が原因でリーヴスの組となり、ショックを受けるもののエリックに慰められる。

その後、各組に分かれた厳しいレッスンは始り、エヴァは、ダンサーとしての最も大切な考えをジュリエットに教えられ、嫌われているだけだと思い込む。

ジュリエットの助言を、素直に受け入れられないエヴァは苛立ちながら、エリックの誕生パーティーにジョディらと向かう。

モーリーンもジムとそれに参加するが、彼女が羽目を外す姿を見たナンシーは、娘の行動を気にする。

チャーリーは、ジョディにデートを申込むが、彼女は付き合っている人がいることを伝える。

クーパーのアメリカン・バレエ・カンパニーの公演を観に行ったジョディだったが、彼の冷たい態度が気になる。

弄ばれたことを後悔したジョディは、レッスンでクーパーに反論してしまう。

その場を出て行くよう言われたジョディは、チャーリーに慰められてレッスンに戻り、クーパーをダンスで納得させる。

ナンシーは、娘モーリーンが体調不良だということと、ジムと付き合い続けていることにいて、意識過剰な反応を示す。

モーリーンは、体系を維持するために食べたものを吐き続けていたが、ダンスのために、そこまでする必要があるのかと気遣うジムの元を去る。

ジュリエットは、夜、一人でレッスンをするエヴァを見て、彼女の努力を評価する。

その後、エリックがリハーサルで怪我をしてしまい、クーパーが自ら代役を務めることになる。

それを見たモーリーンは、エリックが羨ましく思えてしまい、自分を見失いかけた彼女はジムの元に戻る。

ジョディは、最高のダンサーであるクーパーを相手にすることで怯えながら、公演の日を迎える。

公演は始まるが、ナンシーは、エヴァがモーリーンの役を演じていることに驚く。

自分の夢を押し付けられたという娘が、ダンスへの情熱を失い役を降りたことにショックを受ける。

エヴァは喝采を受けて、彼女の演技をジュリエットは称える。

クーパー組の演技は始り、愛やセックスをテーマにした内容にリーヴスは頭を傾げるものの、その斬新な演出に観客の目は釘付けとなる。

ジョディは、クーパーとチャーリーを相手に見事な演技を見せ、カーテンコールを受ける。

直後にアメリカン・バレエ・カンパニーへの入団発表が行われ、エヴァはそれに選ばれる。

資産家夫人からの資金援助を得たクーパーは、ジョディを、自分のアカデミーのプリンシパルに誘う。

ジョディは、答えを返さないままリーヴスに呼ばれ、入団の件は聞かずに、クーパーのアカデミーのプリンシパルになることを伝えてその場を去る。

怪我をしたエリックも入団を許可され、モーリーンはエヴァを祝福する。

ジョディは、アカデミーに入ることではクーパーに感謝するが、恋人としては最低だと言い切る。

そしてジョディは、入団が決まっていたチャーリーを誘いパーティーに向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
名門アメリカン・バレエ・カンパニー付属のアカデミーに合格したジョディ・ソイヤーは、同室となったエヴァやマーリーンらと共に、厳しいレッスンを始める。
エヴァは、反骨精神を隠そうとせず規則を破り、厳しく接するだけのインストラクター、ジュリエットに反感を抱く。
バレエ漬けのジョディらだったが、若者らしく毎日をエンジョイする。
そんな時ジョディは、振り付け、芸術監督のリーヴスから、体系的な技術の限界を指摘されてショックを受ける。
それでも諦めずにレッスンを続けるジョディに、ベスト・ダンサーのクーパーが近づく・・・。
__________

バレエ界及び、その頂点を目指す若者達のアカデミーでの内幕ドラマは、内容的には同じような作品は他にもあるために新鮮味に欠ける。

しかし、役者としてのキャリアが殆どない、プロのダンサーの演技に注目だ。

「クルーシブル」(1996)やブロードウェイの舞台「ミス・サイゴン」の演出家としても知られる、ニコラス・ハイトナーの演出力の賜物だろう。

映画芸術は役者だけでは成り立たず、その才能を引き出す、スタッフの影の力を痛感できる作品でもある。

2008年に続編「センターステージ2」が公開された。

美貌に加えた演技力、そして見事なバレエを披露してくる、様々な体験を経て成長するヒロインを清々しく演ずるアマンダ・シュル、幼少期からのバレエ体験を生かしデビュー作となるゾーイ・サルダナ、母デブラ・モンクの夢に反発するスーザン・メイ・プラット、振付及び芸術監督役のピーター・ギャラガー、ベスト・ダンサーのイーサン・スティーフェル、ヒロインを優しく見守るサシャ・ラデツキー、厳しさだけでない、人間味も感じる演技が印象的なインストラクター役のドナ・マーフィ、アカデミーの学生役シャキーム・エヴァンズ、同じく、世界的なフィギュアスケート選手で、長野オリンピック金メダリストでもあるイリア・クーリック、バレエ団プリンシパルのジュリー・ケント、医学生アイオン・ベイリーなどが共演している。


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