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セレブリティ Celebrity (1998)

セレブリティと関係するジャーナリストと別れた妻の日常を描く、監督、脚本ウディ・アレン、主演ケネス・ブラナージュディ・デイヴィスジョー・マンテーニャウィノナ・ライダーメラニー・グリフィスシャーリーズ・セロンレオナルド・ディカプリオファムケ・ヤンセン他共演のコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)

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スタッフ キャスト
監督:ウディ・アレン

製作:ジーン・ドゥーマニアン
製作総指揮:J・E・ボーケア
脚本:ウディ・アレン
撮影:スヴェン・ニクヴィスト
編集:スーザン・E・モース

出演
リー・サイモン:ケネス・ブラナー

ロビン・サイモン:ジュディ・デイヴィス
トニー・ガーデラ:ジョー・マンテーニャ
ノラ:ウィノナ・ライダー
ニコール・オリヴァー:メラニー・グリフィス
スーパーモデル:シャーリーズ・セロン
ボニー:ファムケ・ヤンセン
ブランドン・ダロウ:レオナルド・ディカプリオ
ヴィッキー:グレッチェン・モル
ニーナ:ビビ・ニューワース
ルーパス医師:マイケル・ラーナー
フィリップ・ダットロフ:ラリー・パイン
アデルマン:デヴィッド・マーギュリーズ
デヴィッド:ハンク・アザリア
エヴリン・アイザックス:アリソン・ジャニー
ディー・バーソロミュー:セリア・ウェストン
グレッグ:ジェフリー・ライト
TVレポーター:デブラ・メッシング
司祭:ディラン・ベイカー
行商人:J・K・シモンズ
ビル・ゲインズ:ダグラス・マクグラス
監督:グレッグ・モットーラ
シェリル:ケイト・バートン
オルガ:アイダ・タートゥーロ
ブランドンのの付き人:エイドリアン・グレニアー
ブランドンのの付き人:サム・ロックウェル
ブルース・ビショップ:アイザック・ミスラヒ
スーパーモデルの友人:フレデリーク・ファン・デル・ワル
スーパーモデルの友人:イリナ・パンタエヴァ
本人:アンソニー・メイソン
本人:ドナルド・トランプ

アメリカ 映画
配給 ミラマックス

1998年製作 113分
公開
北米:1998年11月20日
日本:1999年8月14日
製作費 $12,000,000
北米興行収入 $5,078,700


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨーク
飛行機で上空に“HELP”の文字が書かれる。

映画撮影現場。
監督(グレッグ・モットーラ)は、文字が消える前に撮影を終えるため、女優のニコール・オリヴァー(メラニー・グリフィス)と打ち合わせをする。

無事に撮影は終り、芸能記者のリー・サイモン(ケネス・ブラナー)は、エキストラの魅力的な女性ノラ(ウィノナ・ライダー)に声をかける。

ノラからバイト先で見かけたと言われたリーは、簡単な会話を交わす。

ニコールに呼ばれたリーは取材を始め、彼女の生家に向かう。

住人の老婦人に招き入れられた二人は、彼女が使った部屋でいい雰囲気になる。

帰りの車内で、独立プロダクションを設立した話になったニコールは、将来は監督もやりたいことを伝え、脚本があるとリーに言われる。
...全てを見る(結末あり)

興味を持ったニコールは、主役を男性から女性に書き換えると言うリーに、それを見せてほしいと伝える。

リーの元妻で敬虔なカトリック教徒で英語教師だったのロビン(ジュディ・デイヴィス)は、夫と別れたことの愚痴を友人ジャンに話し、悩みを司祭(ディラン・ベイカー)に相談する。
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旅行作家から小説家になるものの、うだつが上がらず芸能記者になった結婚16年のリーは、妻ロビンに離婚話を切り出す。

取り乱すロビンは浮気相手を聞き出し、それが友人だったために憤慨してリーを痛烈に非難し、結局、離婚したのだった。
__________

ファッション・ショーを取材したリーは、愛車の”アストンマーチンDB6”に興味を持つスーパーモデル(シャーリーズ・セロン)を乗せる。

スーパーモデルから画家ブルース・ビショップ(アイザック・ミスラヒ)の個展とパーティーに誘われたリーは、全てが完璧な彼女に惹かれてしまう。

幼児性欲依存症だと言うスーパーモデルは、どこを触られても感じてしまうことをリーに伝え、彼に手を撫でられただけで悶えてしまう。

クラブに誘われたリーは、”NBA”選手のアンソニー・メイソンと踊ったスーパーモデルと店を出て彼女の家に向かう。

スーパーモデルに迫られ、余所見をして事故を起こしてしまったリーは、トラブルに巻き込まれることを嫌う彼女に責められる。

憤慨したスーパーモデルは、リーを置き去りにしてその場を去る。

整形外科医のルーパス(マイケル・ラーナー)のクリニックに向かったロビンは、顔を大幅に変えてしまおうとする。

しかし、テレビ取材が入ったため、ロビンは付添ってくれた友人シェリル(ケイト・バートン)と共に帰ろうとする。

プロデューサーのトニー・ガーデラ(ジョー・マンテーニャ)は、ロビンに声をかけて、彼女が整形で美女になったと思う。

トニーに挨拶されたロビンは整形はしていないと伝え、彼が気になる存在になり、映画監督のパーティーに誘われる。

ところが、会場にリーが現れたためロビンは驚いてしまう。

ロビンに気づいたリーは、同伴した出版社に勤めるボニー(ファムケ・ヤンセン)を紹介する。

動揺しながら苛立つロビンは、映画を観ながら後方の座席にいるリーを批判し、トニーがその場から彼女を連れ出す。

送ってもらったロビンはトニーに謝罪し、彼から新企画の仕事を一緒にすることを提案されるものの、自信がないと言って断る。

帰りの車の中で、前妻と会った感想をボニーから訊かれたリーは、別れてよかったと言いながら、離婚のきっかけとなった去年の高校の同窓会の話をする。
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高校時代とは変わってしまった同級生を見て、生き方を変える必要があると考えたリーは、ロビンに不満はないが、一生、教師の夫でいたくないという思いが頭の中を巡る。
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ボニーと愛し合ったリーは、映画脚本の仕事をやり続ける決心をして、帰ると言う彼女から来週の編集長宅でのパーティーに誘われる。

翌週、ボニーとパーティーに出席したリーは、編集長のフィリップ・ダットロフ(ラリー・パイン)から、小説を仕上げるようにと言われる。

謙遜して処女作の出来の悪さを話したリーは、その場にいた、それを書評した批評家から駄作だと言われ、卒倒してしまう。

その後、トニーと愛し合う関係になっていたロビンは、彼の仕事を手伝うようになる。

トニーの両親の家のパーティーに招待されたロビンは、彼の成功で家族が豊かになったことを知らされる。

ホテルで興奮して暴れていた若手人気スターのブランドン・ダロウ(レオナルド・ディカプリオ)は、恋人のヴィッキー(グレッチェン・モル)を責めて騒ぎを起こす。

そこに、脚本の件でリーが現れ、ブランドンは駆けつけた警官に連行されそうになる。

ホテルの入り口でファンにもみくちゃにされたブランドンは、今回は見逃すと警官に言われる。

話をしたいと言うリーの脚本は気に入ったと伝えたブランドンは、彼を連れてボクシングの試合を見に行く。

その後、カジノに向いながら、ブランドンから脚本への注文などを聞いたリーは、彼の金を6000ドルもスッてしまう。

ホテルに戻りブランドンとヴィッキーら4人で愛し合ったリーは、アフリカに向いロサンゼルスで撮影があるため、その後にエージェントから連絡するとブランドンから言われてその場を去る。

番組出演で知り合った娼婦ニーナ(ビビ・ニューワース)を尋ねたロビンは、カトリックであり愛については経験不足のため、トニーを失わないような究極のテクニックを教えてほしいと頼む。

ボニーとバーにいたリーは、友人のデヴィッド(ハンク・アザリア)と共に現れたノラに見とれてしまう。

席を外したリーは、ノラと深夜に会う約束をしてしまい、アパートに戻り、ボニーには薬を買って来ると言って出かける。

待ち合わせ場所でノラと会ったリーは、直ぐに帰らなければならないと言って、自分の気持ちと愛を伝える。

翌日、引っ越してくるボニーの荷物が届いたため起こされたリーは、好きな女性がいることを話す。

驚いて憤慨するボニーは、運び込まれた荷物を元に戻すよう業者に指示する。

謝罪するリーは全て自分が悪いと言って責任を感じるが、ボニーに小説を持っていかれてしまう。

ボニーを追ったリーだったが、彼女は船の上から原稿を投げ捨ててしまう。

高級レストランからの中継でレポーターを務めたロビンは、不動産業者のエヴリン・アイザックス(アリソン・ジャニー)、ゴシップの女王ディー・バーソロミュー(セリア・ウェストン)、そしてドナルド・トランプから話を聞く。

それを見守る婚約したトニーは、ロビンのレポートを絶賛する。

結婚式当日、準備は整うものの、ロビンは姿を消してしまう。

当てもなく歩いていたロビンは、街角の占い師オルガ(アイダ・タートゥーロ)に呼び止められて店に入る。

ロビンの行方が分からないため、トニーは式を中止する。

結婚式を抜け出して来たと言うロビンから話を聞いたオルガは、出会った男性が完璧過ぎたため、それを壊してしまいたかったとのだと伝える。

この話をして謝罪すれば相手は許してくれると、ロビンはオルガに言われる。

ブロードウェイの舞台稽古をしたノラは、演出家のグレッグ(ジェフリー・ライト)からバーに誘われる。

そこに現れたリーはノラと帰ろうとするが、グレッグのことを疑われた彼女は苛立ち、二人は口論になるものの、その場は仲直りする。

数日後、街で編集長のフィリップに出くわしたリーは小説のことを訊かれ、流れてしまったと答える。

大作家が自分と同じテーマで作品を完成したことを知らされたリーは、ボニーも脚本を書いたとフィリップから知らされる。

ニコールの新作のプレミアが行われ、トニーと結婚して妊娠し、人気番組を担当しているロビンも彼と共に現れる。

劇場内でリーに再会したロビンはトニーを紹介し、わだかまりも消えていた二人は和やかに話す。

映画は上映され、リーは、スクリーン上の“HELP”の文字を見つめる。


解説 評価 感想
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
芸能記者のリー・サイモンは、16年間連れ添った妻ロビンと離婚する。
敬虔なカトリック教徒である教師のロビンと一生暮らしていくことに疑問を感じたのが離婚の理由のリーは、出会う女性との満足できる愛を求める。
小説と共に脚本も書いていたリーは、女優のニコールや若手人気スターのブランドンらに接触し、編集者のボニー、女優志願の若いノラらと付き合う。
一方、リー以外の男性を知らないロビンは、ひょんなことからテレビ局プロデューサーとして成功しているトニーと出会い、彼との親交を深めるのだが・・・。
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ニューヨークを舞台に、作家としてはうだつが上がらないジャーナリストと離婚した地味な妻が、関係するセレブリティに翻弄される姿をシニカルに描く、独得のウディ・アレン流コメディ。

きらびやかなセレブリティの世界の強調を抑えるモノクロ映像もいい。

主人公を演ずる誰もが認める実力派ケネス・ブラナーが、二流作家であるジャーナリストを軽妙に演ずるのだが、正にウディ・アレンの役どころというキャラクターなので、本人に演じてほしかった。

40歳という主人公の設定年齢には60歳を過ぎたウディ・アレンでは役柄に合わなかったのか・・・。
彼の脚本であるので、自分が演ずる役に変えて是非、演じてほしかったと思う。

そんなこともあってか、ウディ・アレン作品にしては残念ながら評価は低く、豪華スター競演にも拘らず拡大公開もされず、商業的には失敗に終わった作品。

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